2016年05月05日(木)...初節句

 花の味がする柔らかな陽射しが肌を撫でてゆく。吸い込む空気の甘さに、幸福の眩暈がする。穏やか、というのは今日の様な日を、云うのだろう。
兜に隠れる面差しに、祈るように願う。日向の眩しさにも気付かず、只、安寧に礎られた日々を疑念も持たず過ごす、憎らしい程の鈍麻な、安穏をあげたい。

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