2015年02月17日(火)...幻想、幻滅
くらくらした。丸い煌めきから、ふわふわと虹色が滲み出て、まるで水滴を落とした水面の様。放射線状に飛び散る金色の輝きは、十字が折り重なった様にも、見えた。
>虹の、湧き出る、星
其の言葉の似合う煌めきは天井を瞬き、痛む頭を余計に鈍らせている。座っていた気もしたのに何時の間にか、仰向けに寝そべり、手を伸ばして居る。届く筈も無い、解っている。其れでも。
2015年02月02日(月)...夢想
床に落ちる其れ、で描こう。点々と滴る、紅。綺麗。もう、何も、要らないから、其処へ連れて行って。戻りたくない。鋭利な其の感触に、恍惚が押し寄せて明日を奪ってゆく。未来等、無かったのに、何を、夢見ていたのだろう。
此処は、ぬるりと温かくて、寒い。背中を這いずる冷たさよりも、沸騰する様に熱い頭が、がんがんする。ぎらぎらとスパークする視界に、胸が躍る。愉悦、快楽、幸福、そんな、倖せがふわふわと降り注いで、本当を埋めていた。
何処にも行かないで。返して。全て。
2015年02月01日(日)...痕、後
あと何年、此処へ綴れば良いのだろう、と思う。本当に、矮小で些末な、重箱の隅を突く様なデスペレートを重ねて、何時まで恥の上塗りを続けるのか。
近年、言葉を飲み込む事が増えた。此の立場で、其れ、を表現することの、非礼さ非常識さに、否応無く、柵が手を止まらせる。
全て捨てて、逃げて仕舞いたい、等、もう、本心では無い。
全部忘れて、消えて仕舞いたい、其れは、不可能な願望。