2013年05月28日(火)...梅雨

 じめっとした空気に潜む生臭さに、全てが厭になる。傘の内に漂う閉塞感は、今朝、自宅に圧し込めた筈の、何か、だった。
 何処までも、何時までも付き纏う煩わしさと、苛立ちに、いっそ、其ればかりがぐるぐると纏わり付いて、もう、全部、要らない。

2013年05月17日(金)...初夏

 ぼんやり外を眺めて居ると、半袖姿が増えていることに気付く。パーカやカーディガン、シャツを羽織ることに違和感の無い季節が、何時までも続けば良いのに、と思った。
 茹だる様な暑さの長袖や七分袖は如何にも不恰好で、其れなら、少し寒いくらいに空調の効いた室内で、丸くなっているのが良い。其れでも、常夏のリゾートの水着とラッシュガードは、酷く魅惑的だと、思う。

2013年05月07日(火)...癖

 其の、鋭利さに心を躍らせる。デスペレートした仄暗い悦びで満たされる左腕に、ぷつぷつと紅い、水泡が湧き出る。其れだけで、良い。

2013年05月02日(木)...微温湯

 安寧の箱庭に、沈んで居る。此処は程良く広く清潔で、設備も充実し整っている。乱すものは無く、決められた予定も、規則も、何も無い。毎日が酷く、がらん、としている。
 どうやら、誰かに、時刻を支配されていなければ、底無しの怠惰へと転げ落ちて行くらしかった。何もする気が起きない。

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