2012年05月23日(水)...大人
不完全で誤差を含む其れを手前勝手で詭弁にも似た解釈で包んで、不服と折り合いを付ける。引き返せない場所、等、本来は無い筈なのに、虚栄や自尊が邪魔して今更水泡に帰すことが出来ない。屁理屈が装う納得が出口を塞いでいた。
2012年05月05日(土)...会合
こびり付いた愛想が眠りへの誘いを阻んで、酷く神経を昂らせている。脳裏を渦巻く回顧が反省を伴い、むずむずとした苛立ちに取り込まれてゆく。
2012年05月02日(水)...躊躇う
此の、簡素な白い部屋に居ると、時折押し込めていた感情が澎湃して、何もかも解らなくなる。
物心付いてから培ったもの総てを放棄した其の重さが、呪う様に囁く、如何して、が耳にこびり付いて離れない。四六時中責め立てる其の言葉が、徐々に振り切った筈の日々を美化して、睡眠を冒していた。
2012年05月01日(火)...現実
紙切れ一枚の誓いで、慰みも助けも他者に請うことが出来ない。助けて、も、消えたい、も不義に当たる世界で、眼を背けた代償に許されない枷を背負う。
何かが幸福へと転じること等無く、幸福を持つ者の其の質量が変化するだけ。