2007年08月01日(水)...煩い

 窓の向こうに花火が見えた。ガラス越しに響くその音が自棄に耳障りで、苛立ちを加速させる。タオルから零れる唾液が首に掛けた手を濡らすから、途方も無い破壊衝動がむずむずと身体を伝って、怯えの無い眼差しが益々嗜虐心を煽った。遮られた言葉さえ意味が解る迄に主張する其れを引き抜いて窓を開けに立つ。懇願が掻き消されて、少しだけ、気分が良い。

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