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2016年07月24日(日) リムフェス後記

2016/7/16
前日までQUADRANGLEのローディーとして大阪にいて、最終の新幹線で東京に戻ってきて仮眠。早朝からレンタカー屋に貸してる俺の車を返してもらってきて、スタジオで機材を積み、ReGに搬入してからレンタカー屋に俺の車を貸してあげてきて、そこからロードバイクで下北沢に向かい251で打ち合わせ各種を済ませてからのReGでリハーサルっていう2016年度最高のバタバタっぷりだった。これでも下準備してあったんだけどね。そのまますぐにオープン、スタート。下北沢Ver.レクレンズは2年ぶりの復活でした。

レクレンズ 2016.07/16 SET LIST
SE.New Black New Hush
1.Lidy Lidy(下北沢レクレンズVer.)
2.季節の果実を従えたスープ
3.アールトエル
4.Jazz

の4曲の演奏でした。懐かしさと、リムフェスが始まるんだっていう高揚感が混ざり合ってふわふわしたままでのステージ。でもステージからみんなの顔を見て正気に戻ってやれたよ。最初からきてくれて本当にありがとね。

そこから片付けつつ、メンバー散り散りとなって各ライブハウスで出演者の搬入やらセッティングやらを手伝いつつライブを楽しみました。俺は251担当だったけどやっぱ全バンド友達だから少しでも見たくてあっちこっち行きながらリストバンドを腕につけてて確実に道に迷ってそうなお客さんを誘導したりしてた。
俺が大好きな下北沢の街に知り合いだらけ。先輩も後輩も仲間たちもお客さんも。それを取り仕切ってるのが俺たちだって思うと不思議な気持ちだった。何も知らずに足を踏み入れてから4年、今このエリアの主役は俺たちなんだって思うとこみ上げるものがあった。
ホロの視覚的にも体感的にも(空調を消してるから)激アツなライブ、ジェッジジョンソンの冷静で透明感のあるデジタルサウンド、感傷を吹き飛ばす轟音のroom12と続き、俺はFOX LOCO PHANTOMのローディーとしてステージへ。普段も大暴れしてるけどいつもに増してぶっとばしてるFLP。「クマ達が主役のイベントなんだから先輩の俺達がいいとこ見せるに決まってるだろ」と聞こえた気がしてすげー嬉しかった。きっとそんなこと関係なく大暴れしてたんだろうけど、俺にはそう聞こえた。先輩の背中ってすごいね。震えるくらいかっこよかった。俺もそんな背中見せられるようにかっこよく生きようと決めた。
FLPのMCで依田さんにステージ真ん中に呼ばれて「リムフェス、成功ですね!」って言われてさ、あれはやばいよ。マジで。憧れててずっと好きだった先輩が横にいてさ、それだけでも幸せなのに共演してこうしてイベントを讃えてもらえてさ。バンドって夢があるなーって笑
そしてリムキャットメンバーが251に集結して本番。気負いとか前日までとても感じていたけどもうここまできたら楽しみしか感じてなかった。俺たちの力だけじゃなくてみんなが作ってくれた1日、それを俺たちが締めくくれる喜び。パンパンのお客さんにリムキャットの音楽を届けれる喜び。すごかった、いろいろ。

リムキャット2016.07/16 SET LIST
SE.Flower Dying Re
1.Shadow play,Alternative Flower
2.カクスコウモリ
3.myosotis sky-contrast-
4.月光病の森
5.ループオーケストラ
en.Ending Night Carnival〜Howlin' Lie

終わってから朝まで当然打ち上げ。この日も負けなかったよ、俺やっぱ強いよお酒。テキーラは冷えてる方が美味しいね。どちらかというとね。カルーアミルクが一番美味しいね。


来年もやるよリムフェス。約束したから絶対やるよ。6会場も本当。もう俺の中では決めてる(ファミマとかセブンじゃないよ)。
リムキャットはね、やっぱり自分達が作る芸術を信じてる。戦略だとかバンドとしてのポジションとかどうだっていいんだよ。やりたいことをやりたい場所でやるんだよ。ライブハウスがでかいならそれに見合うステージをするさ、それに見合う作品を作るさ。それがアーティストなんだよ。どうだっていいこと考えずに俺達は作品を作って、早くみんなに聞いてもらいたいんだよ。その衝動だけ。

次回ライブは7/27に下北沢ReG。18:35から45分もやらせてもらうからリムフェス後夜祭的なノリでたくさん曲やるよ。このライブの次の都内ライブがまさかの8/30だからさ、これは来るしかないやつ!ポスターが10枚くらいと、リムフェスの未使用リストバンドが100個くらいあるから飾っとく用の記念にもらってって笑
ってかみんなキレイに保存できとるよね、俺そっこーでボロボロになってたよ。。
主催のA Barking Dog Never Bitesと直接の絡みはない。けど俺たちが載せてもらった号のJUNGLE LIFEの表紙だったバンド。新加入のベースの方がどうやら知り合い…なんと曖昧な情報!笑 

みんなが信じてくれているリムキャットの音楽、もっともっと研ぎ澄ませて最高の形でステージから届けます。ついてきてね。

※もうすぐリムフェスオフィシャルサイトで当日の写真を公開する予定だから、それも楽しみにしててね!


2016年07月02日(土) peaks

夜が終わる と 朝が来る って違うんだよね。
終わってしまうのか、やっと終わってくれるのか、終わるシーンを傍観するのか。

言葉も音も色も何もかも受け取る人によってちょっとずつ違うし、その人のオリジナルな受け取り方になる。無個性なんて人はいないし無個性にはなれないよ。

誰もと同じように生きて、同じようにものを見るけど俺はやっぱりちょっと神経質で余計なとこまで深く掘り下げて考察して、視聴者としての結論を出そうとしてしまうから無駄に疲れてしまう。そして不愉快な気持ちになることもある。見なきゃよかったし、知らなきゃよかったのにTwitterとかブログとか見て「何言ってんだ?」って思ってイライラして。考え方は人それぞれとわかっていても自分の考え方と違うとイライラしてしまう。それは俺がいけないんだという答えに行き着いて自己嫌悪。でも目を閉じて口を閉じて生きるのは悲しいし。こんな俺でも誰かを笑顔にして、誰かが好きって思ってくれる音楽を作れたり、ちょっといいとこもある(と思ってる)。これが全部、周りが気をつかってそうしてくれてるだけだったらどうしようと思ったこともある。

けど、7/16のリムフェスをやるってなってからはきっとそうじゃないって思えてる。この日を楽しみにしてくれてるお客さん、出演者。これはきっと嘘じゃないんだなって。
リムフェスの実行委員会という名のサイトウもとても頑張ってくれてる。全然本職ではないホームページ製作や各方面への連絡は彼1人でやってる。彼は偉いよ、もう7年の付き合いなのかな。
まぁさんともバンドを一緒にやりだして7年。知り合ってからは9年くらい。最近いいドラム叩く。
栞は昔も今も変わらずマイペースだけど、俺のヴィジョンに沿って栞という人間を作ってくれてる(栞だけ本名ではないのだ)。
仲間のバンドでも内側では冷戦してたり紛争してたりするとこもあったりして、なんでうちのバンドにはそういうのが無縁なんだろうとリーダーとして不思議になることもあるけど、きっとリムキャットの曲を信頼しているんだと思う。
他人が集まって曲を演奏すると「バンド」と呼ばれる団体になる。
自分たちで曲を作って人前で演奏して、その先は人それぞれ。
曲を演奏するだけで満足する人は、その曲の評価をオーディエンスには求めないはず。
曲の評価っていうのも人それぞれだけどさ、前にも言った通りリムキャットは芸術としての音楽という姿勢が根底にある。「ライブしてお客さんが盛り上げたい、だからそういう曲を作る」という発想も理解できるけど、そこを根底とするとライブは楽しいし盛り上がってあたかも人気者のように錯覚できるけど、その日限りなんだよね。CD買って聞こうとまでは思ってもらえない。こういうバンドが「売れないのは時代のせい」だとか「あいつがミスするから」とか、なんでもかんでも自分以外に原因があるように言って延命してる。そうやって揉めるんだよね。
うちはそれがない。曲を信頼してるし、その素晴らしい曲を生演奏で伝えることに意味がある。もちろん音源で伝えることにも意味がある。
熱いライブ、聞き手がグッとくるライブは狙ってするものじゃない。自然とそうなるように曲という作品を提示するのがライブだと俺たちは思ってる。
そんな俺たちが信じてる曲を7/16に最高の先輩・仲間・後輩達と一緒に作るイベントで発売します。

リムキャット 2nd full album
[Flower in the Shadow]
\2.300(tax in)
TRM-053

1.月光病の森
2.near perfect smile
3.am04:24 鴉 カンディード或は楽天主義説
4.Dancing in my Dystopia
5.myosotis sky
6.猫と天使と君の虹
7.風の歌
8.サヨナラを待つ向日葵
9.共振するアリア
10.Shadow play,Alternative flower

過去に出したシングルに収録されていた曲もミックスしなおしたり、演奏しなおしたりしてる。最新版で、最高の音で完成した今作。音がいいのは当然のことながら内容もとても好き。楽しみにしててね、たくさん聴いてね。


7/9はカメラマン大川さんのイベント。
大川さんと出会って2年くらいかな。今日までにいろんなカメラマンと俺は知り合ったし、それぞれの主張を聞いたり作品を見たり飲んで話したりしてきた。
そういえば大川さんの考え方を深く聞いたりとかしたことない(大川さんが酒を飲むと寝てるかひどく酔ってるかのどちらかなので)。けど彼女が撮る写真が好き。そのシーンを切り抜いたというタイプの写真ではなくて、大川さんのセンスで色づけしてひとつの作品にしてくれている。その作品がかっこいいしリムキャットに合っているからずっとお願いしているのだ。俺たちのことを好きでいてくれてるのも嬉しいし、1人のファンとして曲を楽しんでくれてるしイベントを行えるほど人望があるカメラマンだということが俺たちも嬉しいし誇らしい。
このイベント、予約してくれたら無料で入場できます。

ここから下はインディーズバンドマンとしての意見と考え。
バンド予約なんだけど、「行けないかもしれないから予約するのは申し訳ない」って言う方がいる。
一般的なお店とかは準備の都合があるから予約無断キャンセルは困るだろうし、美容室等だと予約した人の分の時間を空けているわけでその時間を希望した他のお客さんを断ることもあるだろうから突然来れなくなったら店の売り上げに響くので困る。
ソールドアウトしてしまったイベントやそれが予想されるイベントだと、予約段階でソールドしてしまって、予約者が当日キャンセルしてしまった場合、当日見たかったのにソールドで予約ができなかったからライブが見れない人が出てきちゃうから困る。ってのはわかるけどそれは犯罪でもないし悪気があるわけでもないから俺はそこまで気にしなくていいと思う。それに対して怒ってるバンドマンを見たけど、それならもっと大きいライブハウス借りろよって思う。借りられなかったなら仕方ないけど、多分そうじゃないやつが言ってるからなんだかなって思う。その箱でやることに意味があるって場合もあるだろうけど、自分の作品を見てもらいたくてライブをするんだから、見てくれる人の都合をもう少し考えてあげてほしいし、そういう場合はお客さんも遠慮なく「行けないかも」って言ったらいいと思う。難しい問題かもだけど、お互いが寄り添うのが大事なのかな。

うちのバンドの場合、もうしばらくソールドアウトとは無縁だろうから、予約したけど来れないっていうのは全然OKっす。いや、来て欲しいけども「行けるかどうか微妙な状態」でも予約してほしいっす。予約リストにお名前を書くだけだし、それでどの会場も500円くらいチケット代安くなるからさ(この当日券が500円も高いシステム、そろそろやめませんかね)。
7/9は予約しとけばドリンク代(600円くらい)のみでチケット代無料で入場できるからそれがよいよ。

今日は7/2、昔の彼女の誕生日。もう連絡もとれないし何をしているのかもわからない。そんな彼女と笑って歩いた道を今日も1人で歩いてコンビニへ行く。静かな夏の夜、この風と匂いをあと何回感じられるんだろう。
この当たり前の夜を大事にしたい。
そう俺が思ってるこの夜を、もしこれを読んでいる貴方が早く終わることを願っているのなら、貴方と話しがしたい。

2016/7/2 am:04:24


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