誰にも言えない

2016年09月29日(木) 蹂躙

不快な夜が続く。

不快感が極限に達して叫びそうになり、慌てて腿に爪を立てた。

この不快感が体中のいたるところ、指の先の先まで広がって、いつか内側から体を食い破って発狂死するのではないか。

ひょっとして、これは世間で「虐待」と呼ばれる類のものではないのか。
そうであれば、決して誰にも知られてはならない。

嫌だ、と言うべきなのだろう。
いまさら?
言及することさえも、気持ち悪くて仕方ないのに?

「いまさら」と言い訳するのは、自分が虐待されていると思いたくないからなのだろう。

おぞましい想像が頭の中を駆け巡る。
だから、悪夢を見る?

どうすれば、波風立てずに抜け出せるだろう。

我慢して我慢して、その時をただじっとやり過ごすしかないのか。


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憂鬱天使

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