不快な夜が続く。
不快感が極限に達して叫びそうになり、慌てて腿に爪を立てた。
この不快感が体中のいたるところ、指の先の先まで広がって、いつか内側から体を食い破って発狂死するのではないか。
ひょっとして、これは世間で「虐待」と呼ばれる類のものではないのか。 そうであれば、決して誰にも知られてはならない。
嫌だ、と言うべきなのだろう。 いまさら? 言及することさえも、気持ち悪くて仕方ないのに?
「いまさら」と言い訳するのは、自分が虐待されていると思いたくないからなのだろう。
おぞましい想像が頭の中を駆け巡る。 だから、悪夢を見る?
どうすれば、波風立てずに抜け出せるだろう。
我慢して我慢して、その時をただじっとやり過ごすしかないのか。
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