「帰ろうよ」と言う。冗談じゃない。あそこは、私の帰る場所じゃない。私が、最も憎む場所、二度と行きたくない場所。其れを知ってか知らずか、さも良い案を思いついたとでも言いたげな口ぶりで、「帰ろうよ」だって?私の人生を奪う気なの?あんな所へ行ったら最後、私の人生は滅茶苦茶だ。