恐ろしいことを考えた。
とても恐ろしいことを。
考えて居る内に、妄想がどんどん現実を侵食し、境が曖昧になって行った。
そうして、私は其れを本当に成し遂げられるような錯覚に陥った。
ふと何かの拍子に我に返り、成し遂げられるはずがない、と目が醒める。
其れでも、「恐ろしいこと」は私の頭の中にしつこく住み着いて居る。
入れて欲しい。
奥まで深くゆっくり、入れて欲しい。
そして其のまま暫くじっとして、私の目を見つめ、焦らして欲しい。
焦らされて、私が耐えきれず声を上げたら、少し動いて。
最初はゆっくり、私の反応を楽しむように、出し入れするの。
それから、貴方の動きは少しずつ速く、強くなって、私はどんどん上り詰めて行く。
私が達しても、泣いて叫んで懇願しても、その動きを止めないで。
貴方に、やさしく壊されたい。
変な夢を見た。
入浴中、イケメン男子に風呂場のドアを開けられた。
私は浴槽の中で小さくしゃがんで顔だけ出して、浴槽の縁に肘から先を乗せて、その上に顎を乗せた状態で、平然とお喋りを始めた。
その恰好なら、首から下はイケメン男子に見えて居ないだろうというつもりだった。
ところが、その内にその姿勢を保つのが辛くなり、私は浴槽で溺れかけた。
そして、イケメン男子に腕を掴まれ、引っ張り上げられた。
もう、胸から何から全てが丸見えだ。
其れでも、お互い気にすることなく、溺れそうになった事を笑い転げて、お喋りは続いた。
イケメン男子は、その後もずっと腕を掴んで居てくれた。
私は、もう何も隠そうとはしなかった。
其れか、腕だけじゃなく、もっと別の所にも触れて欲しいと願っていた。
何なのだろう。欲求不満だろうか。
現実世界で、イケメン男子は人のもの。
そう、出会った時から、人のもの。
2012年01月03日(火) |
他人の子供に興味は無い |
毎年毎年、思う。
子供「だけ」の写真付き年賀状を寄越す人って、何なんだろうか。
家族写真なら、まだ分かる。
差出人の笑顔も其処に写っているから、「ああ、元気にしているんだな」と思える。
が、子供「だけ」の写真を毎年毎年送ってくるって……。
自慢したいのか?
「こんなに大きくなりました」って思いを込められたところで、私はアンタの子供なんて何の興味も無いし、可愛いとも思えないんだけど?
私の知人ってのは飽くまでも差出人であって、子供は他人だもんなあ。
まあ、私がこんな風に嫌悪感を抱くのは、そもそも、その差出人自体を好きじゃ無いからなのかも知れない。
だから、こっちは年賀状出さないんだけど、それでも懲りずに毎年送って来るのは、如何いう神経なんだろうか。
2012年01月02日(月) |
変わらない、続いて行くことの絶望 |
今年も、あいつ等は私を見下し、馬鹿にして過ごすつもりらしい。
其れが、愛情だと履き違えて居る。
手が滑ったと言う父。
窘めながらも、其れほど深刻に捉えず笑って居る母。
死にたくなるのは、こんな日だ。
また、一年は始まってしまった。
焦燥。
絶望。
部屋で独り、世界から取り残されたような気持で、消失を願う。
2012年01月01日(日) |
年が変わろうとも、何も変わらない |
前夜の、怒鳴り合い。
其れがまだ続いているのか否か、じっと息を殺して、戸の向こうに耳を欹てる。
見極めずに起きたならば、元日から感情を押し殺して生きなければならない。
何も見ないふりで、何も聞かないふりをして。
微かに聞こえた、普段の話声。
其れで、やっと、何も考えていない無邪気な朝寝坊の顔を作って、起き上がる。
|