Kの日記
DiaryINDEX|past|will
私は 私の人生を もう随分と前に 絶望してしまっていたことに 誕生したばかりの命を前に 思い出してしまった。
そんなことすら 忘れてしまっているほど 日々は 白紙を無雑作に複写しているかのごとく 味気なく まるで病院食のようにすぐ消化されていく。
砂のようにザリザリと 私の中で 侵食していく骨。
まるで 萩原朔太郎の 蛸のようだ。
20年ぶりに 梨の皮をむいた。
途切れずに むけた。
はじめて クラムチャウダーも作った。
見事に失敗。
何かを少し取り戻せた気分。
|