舌の色はピンク
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2021年09月30日(木) |
部屋が広くなっていく |
晴れ。のち曇り、雨。 台風が、くる…。
弁当は妻の分だけ。 サラダ油で豆板醤を炒め、 ニンジン、玉ねぎ、冷凍もも肉にじっくり火を通したら コショウをふりかけてできあがり。 リーフレタスとと鶏胸肉を詰めて完成。 朝食にはいつものトーストとヨーグルト。 8時直前に可燃ごみをとりまとめた。 食後、寝室にカーテンを取り付けた。 前居から持参したものだからサイズがピッタリは合わない。 その割にはやや届かない程度で済んでいる。
外に置きっぱなしのダンボールは、 せめて雨に沈まないようゴミ袋を広げてかぶせた。 覆いきれてはいないが、やらないよりはマシだろう。 これに思いのほか時間をくい、半端なところで家を出た。
出勤してみると無能先輩が今日お休みだという。 昨日がワクチン接種で特別休暇だったのだが 今朝になって発熱したそうだ。 1回目で発熱とは、僕の周りではめずらしい。 これについては仕方ない。 全く彼に非はない。 ただその影響で、 本来なら定時退勤のはずであった僕が 残業しなければならないこととなる。 正確には、必ず居なければならないわけじゃない。 …はず、なので、そこんとこを突いて、 ちょっと残る程度で済ませてもらった。
歯医者。 ワンオペでこそなかったものの やはり助手にあたるスタッフがおらず、 歯科医師先生二人で 客二人をそれぞれ相手していた。 今日は虫歯を削ってもらった。 痛さが皆無で驚いた。 これまでであれば、 麻酔を歯肉に刺す際にはかなり不快な痛みがあったものだけれど、 今回は刺してすらないか、よほど細い針だったのか、 この時点での痛みがまったくなかった。 以後は麻酔てきめんに効いてるし。 さらに嬉しいのは、 以前であれば頬から顎にかけての一帯が麻痺状態にされたところ、 今回は効果がほぼ口内で済んでいる点だ。 なんだろう、技術の進歩とか機器とか器具とか最新になってってるとは思うのだけど 今回ものすごく実感したというか 歯医者ってもう昔みたいな怖さを感じないで行けるところなんじゃなかろうか。 かかっている医院がアタリというのもあるだろうけども。
帰り道、まだ雨は降っていなかった。 買い物は万全に済ませていたから寄り道せずに帰宅。 引越し前だったら買いだめできなかったから こんな作戦はとれなかった。
帰宅してすぐ雨戸を閉めた。 大きな、はまりの悪い戸板を8枚分引き出してみると これはなかなか頼もしい。 今回の台風は23区に大した影響はないと踏んでるけど、 それだけにテストにはちょうどいい。
明日の朝に向けてダンボール類を玄関まわりにまとめておいた。 コンパクトにしているとはいえ何十箱分とある。 明日は雨のなか何往復もすることになる。
夕飯は鶏もも肉と彩り野菜の黒酢あんかけ。 思いつきで冷凍イカも加えた。 水に10分ほど漬ければあとは火を通すだけでいい。 ニンジンを5分ほど茹でてから取り出し、 そのお湯で冷凍しといた鶏団子を茹で、 フライパンでニンジン、玉ねぎ、パプリカ、イカを炒め、 中華だし、醤油、塩コショウで味つけ。 黒酢と少量の水で片栗粉を溶かして、とろみをつける。 サラダ。 うまあい。
食後、腰の重かった栗の渋皮煮に手を出した。 5分お湯で茹でて鬼皮をむく。 何度やってもまともにむけない。 わずかに栗の身が露出してしまう。 3度茹でこぼして、きれいにしてやるまで1時間半ほど。 この時点の栗の重量を計り、その60%分の砂糖をくわえ、 ひたひたのお湯で20分ほど煮る。 今回は栗の具合にも難があり、 鬼皮剥きも上手くなかったが、 味を見てみたらビックリする美味しさだった。 栗の味をまるきり忘れていたので 栗だ という驚きがあった。 一晩寝かせて味の染み込ませたいから しっかり味わえるのは明日。
処分する本をダンボールにまとめなおしてみると、 上限いっぱいの19箱。 まだ更に処分できなくもないだろうから、 後日再び頼むことになるかもしれない。
日に日に部屋が広くなっていく快感。 掃除が楽しい。 が3ヶ月後あたりが不安だ。 生活のほつれが出てくる頃。 さぼりがちだった部分の汚れやら埃もたまってくる頃だし、 しかも真冬で寒い。 年末年始の大掃除がキモか。
世界の郷土料理の本、やたら面白い。 世界の郷土料理を紹介し続けて20年以上に達するサイトが元らしい。 2000年といえばまだまだネット社会が黎明期の頃だ。 浮わついていない、地に足の着いた記述がひたすら好もしい。 国や地域ごとの歴史、文化、宗教について語ったコラムも充実している。 ただ肝心のレシピの方は、やや手に余る。 当然ながら郷土料理は、その土地に根ざした食材と手法を用いている。 だから本来がなんてことない家庭料理のはずでも、 こっちで作ろうとするとやけにコストがかかる。 でも手に入りにくい食材については いちいち身近な代用品を示してくれたりしていて、たすかる…。
また短編を書き始めてみた。 二次創作の究極系みたいなことやろうとしてる主人公。 今回は会話だけで作劇してみたい。
2021年09月29日(水) |
登録情報WEBページのいただけなさ |
目覚めは7時半くらい。 冷凍ご飯をあたため、 パンを焼き、トイレに入る。 トルコランプ美しい。 コーンスープも用意してやや優雅な朝食。 弁当は簡易版回鍋肉。 サラダ油で豆板醤炒めて 冷凍豚肉とキャベツ加えて 熱通ったらコショウかけてできあがり。 弁当箱のご飯の上に乗っけて 余熱が冷めたら ベビーリーフと鶏胸肉詰めて完成。
洗いものを済ませても朝の時間が余ったから、 今日は早めに家を出て西荻から出勤することにした。 27分に家を出て、 とろとろ歩きホームに着いたのが45分。 荻窪よりわずかに遠いのかもしれない。
サハマンション読み始めた。 なにこれ面白い… 自分がやろうとしていたことの 5%くらいはやられてる。 そうそう、マンションを舞台にね、 架空の街を作り上げてね、そうそう… 10%くらいはやられてるかも… で おもろ…
弁当美味しかった。 マジデー て美味さなんだよな。 豆板醤てえらいよ。 一度どっかで大きい業務用みたいなの変えたのだけど 今は見つからない。 小型のを頻繁に買う始末。
夕飯はラーメン。ただのラーメン。 茹でて、メンマとネギだけと 野菜炒めをのっけて出来上がり。 やたら美味かった。
日本生命の会員ページから住所を更新。 日曜夜にも試みたのだが情報を入力してから 日曜のこの時間はダメだよーんとはじかれ僕は怒った。 怒ったが今こうしてやった。えらいだろ。
ブックオフの出張買取を予約。土曜朝。 登録ページめちゃくちゃめんどくさかった。 この手のWEBページでまともなの見たことない。 そのなかでもとくにひどかったな。 ああ日本生命もひどかった。 申込み箱数はマックスが19箱と書かれていた覚えがあるが 10までしか申し込めなかった。 それより増やしたい場合は いったん申し込んでから 問い合わせしろという。 その問い合わせ画面を出すのにも苦労した。 辿り着いてみると 返答に24時間以上はかかるからなとあり 電話することにしたが電話の受付時間は書いてない。 とりあえずかけてみたところ 10時から17時だという。 明日は昼休みに歯医者行くからかけられないかもしれない。
朝の雨を警戒し、ダンボールを家の中へ。 …移そうとと思ったのだが、 考えてみるとこれによって虫の侵入を許してしまいそうだ。 ダンボールには巣食うみたいだからな… 結局 外に置いておいたダンボールはそのままにして せめて傘をさしておくつもりでいる。
処分する本の冊数を、妻の分だけカウントした。 本は40冊程度。漫画が90冊程度。 ここからまだ増えるにしても、合計150そこそこだろう。 僕の方はこの5倍ほどある。 一度の買い取りでは持っていかれない可能性が高い。
ソファのない生活1週間してみてどうですか、と妻が訊く。 最悪だと答えた。 「この居間、居心地はいいんだけど、 背を預けられる箇所が一つもないんだ」 「たしかに。私はそうか、書斎に椅子があるからいいけど…」 「是非ともほしいもんだね」
新総理が確定し、 さいとうたかをが亡くなり、 嵐の二人が結婚を表明した。 話題、話題、話題。 話題が上滑りしていく。
7時前に起床。 寝室にカーテンをかけてないから 朝日で目覚める。
洗濯機をまわし、 妻の弁当をこしらえる。 僕は歯医者に行くから弁当がない。 冷凍豚肉とニンジンをオリーブオイルとバルサミコ酢で炒め、 醤油とブラックペッパーで味付けしたものに、 ウールガイを添えた。 リーフレタスと鶏胸肉を詰めて完成。
食パンが一枚しかなかったから僕はこらえることにした。 洗濯機をまわしている間に、 処分する予定だった前居のカーテンを裁断した。 玄関にとりつけるのだ。 というのも、何を血迷ったか現居では、 玄関の真ん前に本棚を設置している。 この玄関が朝がた陽をよく通すので、 何もしないとすぐ本が焼けてしまう。 というわけで、間に合わせであれ必要だからとガンバッた。 まだ取り付けまではしていない。
洗濯物を干すには8分かかり、 遅刻ぎりぎりのタイムで家を出た。 あわよくば今日は西荻から、 パン屋に寄って出勤としゃれこみたかったが、そんな時間はない。 とはいえ今日は昼休みにも飯が食えるかあやしい。 荻窪から電車に乗り九段下で降りてすぐのマックで、 ソーセージマフィンを頼んだ。 110円。安いな。 マックなんてもう行かないから、 すっかり高値のイメージがつきまとってたけど、 朝の単品オーダーならこんななのか。 美味いし。 空腹のせいか、腹が立つほど美味い。 ただやっぱり不健康な味はする。 TSUTAYA時代、異様に手さばきの早い先輩が、 マックを食うと機動力が落ちる、 とぼやいていたのを思い出す。 よくわかる。
夏と秋の間にある、 台風の翌日のようなさわやかさ。 風に清涼感がある。 ハンバーガーを食べながら朝の街を歩き、 橋の上で立ち止まったりしてみると、 一人旅したい欲がむくむく湧いてきた。 でも、だめだ。 今年も自粛。
昼休み、歯医者。 コロナ禍の影響でか、なんと先生一人で切り盛りしている。 客(患者?)も僕一人。 この歯科医にはいつきても 5〜6名のスタッフと3〜4名の客がいたもんだから面食らった。 受付も先生。助手もいない。 それで診療できんのか…? と不安だったが、問題なかった。 接客はやはり不慣れなのか 対応が腰低すぎる…という程度で、何も文句はない。 歯の痛みは、詰め物が取れてしまったのが原因のようだ。 今日のところは被せものをしてもらった。 ほか、歯石があったり小さい虫歯があるとのことで、 明後日木曜日にまた来院することとなった。 ハイペースで診療してもらえるのは好もしい。
OKマートでクレソンなどの野菜類だけ購入し、帰宅。 冷凍鶏もも肉をフライパンで茹で、 クレソンを全部加えた。 コンソメスープとともに50分煮る。 同時に炊飯開始。48分後に炊ける。 洗濯物を取り込み、部屋の片付けを進めてみると、 居間はおおおそ片付いた。 あとは金曜朝にダンボールを捨て、 処分する何百冊もの本をブックオフに回収してもらえたら、 広々とした生活空間が姿を表わすだろう。
調理しながら、 例の出版業お手伝いの件の連絡が入ったから 応答した。 全面的に手直ししたようだ。 ファイルの作業時刻は午前3時半だった。 正直なところまだ不安の残る組版ではあったが それでもマシにはなった。 これ以上は、 印刷製本の方面に明るいわけじゃない自分には 責任がもてない。 無事に出版されることをただ祈る。
空腹。 鶏もも肉を30分ほど煮たところで塩を加え 味を確かめてみると 信じられない美味さ。 いいにおいが立ち上がって…夢見心地に。 ニンニクをスライスし、 少量のオリーブオイルで揚げておく。 サラダはフレンチドレッシングを使ってみたかったから、 キャベツを千切りにしてベビーリーフと合わせた。 トマトも角切りに。 炊けたご飯を器に盛り、 鶏もも肉とそのスープをかけて くたくたのクレソンものっけて、 ニンニクチップを散らして完成。 美味い…。 しみわたるぞ…。
食後、洗いものをしてすぐ、 西友に繰り出した。 木金が大雨になりそうだから 今のうちに食材を買い足しておきたい。 以前だったらこうした動きができなかったが 今は冷蔵庫が頼もしいからやれてしまう。 ついでに道すがら、前居の鍵のスペアの方を 旭化成にレターパックで出しておいた。
鶏胸ひき肉とパプリカ、ベビーリーフ、トマト、 厚切りの食パンなどを買った。 家に戻ると妻がトイレに照明を設置し終えていた。 先日買ったトルコランプだ。 これは美しい。 トイレの中を中東風に染め上げたくなる。
僕は鶏団子を作った。 鶏胸ひきにくをボウルに入れて 麺棒でこねて 少量の小麦粉、塩、チューブ生姜を加えて さらにこねれば後は丸めるだけ。 イッコイッコ丸めてラップに包んでいく作業は かなり面倒だ。 が、これからも幾度となく発生する作業だろう。 早く慣れてしまいたい。
光回線の中継器が届いた。 試行錯誤を重ねつつ、 なんとか接続がかなった。 妻の期待していた速度は実現しなかったようだが、 安定した回線の確保はできたということで、 一旦はこれでよしとなった。
原神一周年。 僕は当初から手を出していたわけじゃないものの、 去年からプレイして続けているし、 きっと最もプレイ時間の長いゲームとなっている。 メデタイとは思う。 このゲームはよくできている。 いつかレビューをまとめるか。
0時をまわってから風呂。 入浴を前に、 妻はぬいぐるみを洗濯していた。 長らく書斎の本棚に飾られていた小型のもので、 煙草によりかなり汚くなっていたが、 すすぎ洗いだの脱水機能だのを試してみた結果、 かなりきれいになっていた。
タイルに貼った吸着器具はなんとかもっている。 今夜シャンプーなどを置いてみて、 明日無事だったらようやく一安心となる。
就寝は2時近くなった。眠い。 日々充実はしている。 しかし考える時間が足りない。 何をしたか、よりも、 何を考えたか、の方がずっと大事なのに。
晴れ。 つつがなく台風は接近しているらしい。 木曜日が雨、金曜日が大荒れの見込み。
朝、キッチンのたちまわり。 冷凍ご飯を電子レンジで温めている間に、 可燃ごみを出しに行った。 まだ引っ越しの始末によるゴミが多い。2往復した。 食パンをオーブントーストに配置。 アイスコーヒーを入れておく。 弁当のおかずはテストを兼ねて冷凍食品にした。 唐揚げとソースカツ。 どちらも朝に冷凍のまま弁当に入れれば昼頃には食べ頃だと書いてある。 温まったご飯を弁当箱に詰めて冷凍食品を入れると、 これはそれぞれ冷ますのと解かすのとが期待でき、ちょうどいい。 トーストにはピーナッツペーストを塗り、妻を起こして朝食。 朝8時から8時15分にかけてはテレビで見るものがない。 NHKはニュースを終えてドラマがうるさいし、 民放の朝番組はニュースと呼べないし。 Eテレをなんとなく見ていた。 食べ終わったらすぐに洗いもの。 かるくシンクも拭いておき、排水口のゴミも回収した。 手を洗い直し、弁当の粗熱がとれたことを確認して、 揚げものの下にリーフレタスを置き、 隙間に鶏胸肉を詰め、 白米の上にウールガイを乗せて完成。 着替えを済まし、歯を磨き、マスクをし、 荷物を持って家を出た。 8時32分。 ゴミの回収はまだ来ていなかった。
信号で1分待たされても、 荻窪駅へは8時47分に着いた。 ホームへの到着は48分。 ホームの端っこから目当ての位置までで49分。 東西線直通の東陽町行きが51分に来て、乗った。
そっから乗りっぱなしで9時15分。 会社への到着は21分。 出勤時間がドアtoドアで50分ならまぁマシか…? 高円寺時代と変わらず、乗りっぱなし1本で行けるのはウマイ。
弁当かなり美味かった。 ソースカツ甘いけど。 今回ウールガイを薄味にしておいたから合う。
遅れていた 庭の剪定のスケジュールについて 造園業者から連絡が入った。 台風がこなければ金曜。 きたら週明けからとなるとのこと。 9月上旬にも来たらしいのだが、 スズメバチに刺されて引き下がったらしい。 なるほど、なるほどだ。 けっこう庭に出入りしていたけど危なかったのだな。 とはいえ、高い場所で木々を処理しようとかしなければ、 そう危険もないそうだ。
作業に入ったら2日かかるらしく、 その間は外に洗濯物を干すなとのことだから、 来週月曜火曜で済ませてくれるのが理想だ。 へたに金曜来られて土曜がつぶれるのは、困る。
次の土曜日、 去年なくなった叔父の一周忌で熊谷を訪れる予定について、 母に電話をかけ確認を取った。 熊谷駅から車で拾ってくれるらしい。 それはよかったのだが、 一周忌でも香典を持参するというのは 計算から抜けていた。 惜しむ気持はないつもりなんだけれど 想定外の出費は今時分手痛い。 金がどかどか出ていく。
月曜だからだるい。 引っ越してもこのだるさは変わらない。 だるいが、帰ってから一仕事。 現居になにか不都合のあった場合は 2週間以内に管理会社に一報くれとあったから、 事前にまとめておいたメモを 妻がメールに仕立ててくれたのだが、 残置物についての書類が見当たらないという。 それは僕が鍵を受け取りにいった際にもらった書類で、 引越し当日のドタバタにまぎれて 関連書類と一緒にしておかなかったらしく、 どこを探しても見当たらない。 メール自体は出せるはずなのだが、 確認したいと突っ張る妻を前に、 こちらも意地になって夕飯を作りながら、 食べながらも探し続けた。 夕飯はマグロの刺身をぶつ切りにして ウールガイをのせた丼。 わかめの味噌汁。サラダ。 刺し身は塩と酒をぶっかけて 水分を念入りに拭き取った甲斐あって、美味い。 早々に食い終えて、本腰入れて書類を探した。 バッグに入れた覚えはあったから、 まだ開けていないダンボールを解いてみると、 果たして見つかった。 すぐには使わない書類として 仕分けした覚えがある。 メールは滞りなく出せた。 妻に言いたいことは山ほどあったが、 向こうも不満を出しきらないようにしてはいたので、 とりあえず見つかってよかったね、 とお互い納得し、この場は済ませた。
さらに、風呂の吸着器具との格闘をした。 十数分かけてようやく、 もう二度と外れまいという程度にまでもっていくことができた。 これでダメだったら諦めると妻は言いきった。 コストとしては数千円ムダになるようだ。 僕はこの手の製品の不良が気に食わない。 その製品、道具が目的とするところの正規の用途を果たせていない、 という不具合には耐えがたい不満を感じる。 この器具でいえば、タイルに吸着することだけを目当てとした存在だ。 ただタイルに吸着さえすればいい、それだけの存在であるのに、 吸着されないでは済まされない。 この物の存在価値がない。 まったく道具は即自存在だ。 世のためにも順当な手続きをして返品すべきと信ずるが、 妻は面倒くさがってしないだろう。 僕も耐えがたいところを耐えるつもりでいる。
それから、くたばった。 10分くらいだけ原神をして、 借りてきた郷土料理の本をパラパラとめくり、 これが食べたいの作りたいのと妻と言い合った。 1時半くらいに寝た。
朝は休日トーストに加え、 ヨーグルトにクコの実を加えた。 妻が昨日買ったものだ。 さらに、バナナをキャラメリゼして添えてみた。 クコの実はまだ固かった。 漬ける時間が30分じゃ短いようだ。やはり前の晩からか。 バナナの方は、 美味かったがこれはトーストに合わせたいと妻にダメ出しを食らった。 そのうちフレンチトーストを焼く。
掃除、掃除、掃除。 果てない作業でも 確実に進んではいるから楽しい。 ただ腰を痛めないよう、ちょくちょく休みをいれる必要がある。
昼はシンガポールライスにしたかったが、 10年前によく行っていた オムライスの美味しい洋食屋がまだあることを妻に告げると、 どうしても食べたいとごねる。 やむなく店へと向かう道すがら、 線路近くにまたもギャッペの店があった。 中東の主人はやはり商売上手で、 こちらがサイズについて質問をしてもまともに答えず、 この図柄の鹿を見てくれ、これは吉兆を表していて… といった説明をたたみかけてくる。 こちらは商品に対して、妥当性や正解を探ろうとしている。 しかし彼の方は、 この商品にどれだけの価値があるか? この商品の価値とはなんなのか? という焦点に限っていて、 それはとても本質的でスバラシイと思った。 昨日のランプの店でもそうだったが、 非論理的である会話が、今は恋しい。
肝心の洋食屋は開いていなかった。 しかし今日開いていないだけで、 店は営業している。 また来ることにして、それからランチを求めてさまよった。
すずらん通りは虚無だ。 緊急事態宣言が開けたらまた違うのかもしれないが、 今のところは食指の動く店が全然ない。 諦めず一帯を歩き通していると、 覚えのないもう一つの商店街が。 こちらは魅力的だった。 入りたい店がいくつもある。 今の気分と話し合った結果、 コーンスープとパンをセットで出しているカフェに入った。 平日はR20、休日はR18という、 ガキはお断りだの店だった。 しかし入ってみると順当にオシャレなフェという感じで、 変わったところは見えない。 妻はクロックムッシュを食べたがったが、 なにせ今は店員一人で切り盛りしている都合上 40分ほどもかかる見込みだというから諦めた。 妻はコーンクリームスープとバタートーストのセット、 僕は小さめのコーンクリームスープとキッシュのセットにした。 スープがめちゃくちゃ美味しい。 パンを浸して食べると 塩味と油分とクリームのまろやかさで脳汁でまくった。
まっすぐ帰宅。 掃除を再開して、1時間ほどしてから今度は一人で荻窪駅へ。 タウンセブンのキャンドゥで便利グッズを買い、 ルミネにも寄った。 迷い込んだフロアがよみうり文化ナントカとかいう、 学習や講座に特化したスペースで、 地域住人のための教室ぽくて好感をもった。 ただ3ヶ月や6ヶ月単位で4万5万かかってくるから、 この手の月謝としては妥当、どころか割安なんだろうけれども、 今の自分には手が出ない。
ブックオフでサハ・マンションを買った。 図書館だと数ヶ月待ちそうだったし 立ち寄った本屋にも置いておらず しかも喫緊にほしかったので。 1000円くらい。 これもいずれは売ることになるのか。
帰宅して、便利グッズを各所に取り付けた。 納戸にはピン刺しのフックを。 キッチンにはスマホスタンドを置いた。 コーヒー用スペースには小型のキッチンラックを置き、 缶などを収納した。見栄えがいい。
妻も漫画と文庫本の整理に苦心していた。 「私さ、初めて思うんだけどさ」 「うん」 「岡崎京子さ。ほら、もう作品増えないからさ。 これまで何回も、あー新作出ねーのか、って、 そういう感じだったんだけどさ」 「うん」 「岡崎京子、本多すぎ! 仕事しすぎ! 困る!」 「そうだな」 気持ちはよくわかる。
僕は伊坂幸太郎の文庫本を捨てた。 今回、何百冊も本と漫画を売る手筈だが、 もう世に流通してほしくないゲテモノは、 売ろうとは思えない。
僕はさらにもう一度家を出て、 今度は荻窪駅と反対側へと路地を進み、 五日市街道と井の頭通りを見学した。 ここにもOKマートがある。 駐輪場が精算式で、 無料時間を超過することはまずないだろうが、 駐輪と精算手続きの手間が億劫だから、 このスーパーの利用機会は少なそうだ。 なにしろ現居はスーパーの環境が充実している。 南北それぞれにOKマートがあり、 東西それぞれに西友がある。 その中でも自宅から自転車で3分もあればいける 最寄りのスーパーではあるから、 お世話になる機会自体はあるだろう。
夕飯は牛肉と大根のしぐれ煮。 大根は白米の研ぎ汁で40分ほど下茹でしてから、 水、顆粒だし、めんつゆ、醤油にしょうがを加え、 1時間ほど茹でた。 この時点でかなりウマイ。 牛肉は余り物。 でも牛肉入れたらせっかくの優しい味が台無しに。 三つ葉も買い忘れてたし その分長ネギを多めに入れた。 並行して、鶏胸肉を茹でつつ、 大根のウールガイも調理した。 粒マスタードを買ってなかったから ホットドッグ用で代用。 明日からの常備菜になる。 さらに、卵を消費したいからと目玉焼きも作り、 余っていた豚汁を添えて、品数の多い夕飯に。 美味かった。 毎日夫婦揃って美味しい飯が食える幸せを噛み締めている。
妻は光回線に苦戦している。 せっかくの高速のはずが、 寝室に設置せざるを得ないルーターからはもっとも距離の遠い書斎に 据え置きPCを置いている都合のため 接続の覚束ない低速回線しか認識されず、 ネット環境はあってないようなものとなっている。 妻は30mの延長ケーブルを買って 壁、床、天井を這わせて有線で接続してしまいたいと提案したが 僕は大反対した。 なにしろ大工事だ。 ただ這わせるだけじゃなく、 徹底的に目立たないように工作したがるのは目に見えている。 確実には計画以上の大変な実作業が待っている。 あれこれに追われている忙しい二人が 他の事柄をほっぽって 何時間もかけてすることじゃない。 中継器の購入を勧めた。
風呂場の吸着器具に大苦戦。 確実に吸着しているはずなのに 数十分か数時間経つとガラガラガッシャーン。 棚ごと落下。 いくらかのやり方を試してみるものの、 貼っつける際には水分ご法度なのと、 数時間単位で様子を見なければならないから、 すぐには試しきれない。
処理したい本が山積み。 はやく出張買い取りに来てほしい。 申し込めば翌日か翌々日には来てくれるようだ。 今は台風が懸念となっている。 台風しんどい。 もし予報通り金曜日に天気が荒れるとなると、 庭先に置いてあるダンボールの山は 事前に家屋内に運び入れておき、 当日の朝はずぶ濡れになりながら せっせせっせと何往復も回収場所に運び出す必要がある。 これをすることになる可能性は非常に高い。 せめて前日の夜更けに出せれば そのまま風呂に入ってしまえばいいのだけど この地域では朝のゴミ出しが徹底されている。 かなり参ってる。
休日トーストを食べ、午前中から西友へ。 月に二度か三度ある5%オフの日ということで、 この機会を活かし買いだめすることにした。 西荻とは逆方向の、環八沿いの店舗。 一直線で5分もあれば着く上に、 駐輪スペースが広く取られて、 直置きできるのはありがたい。 品揃えはまずまず。 以前はできなかった、冷凍肉の買いだめをすることにした。 豚バラ肉と豚ロース、鶏もも肉をそれぞれ1kgずつ。 これは弁当がはかどる…。
帰り、一本道の途中にある図書館へ。 いい。 この図書館は、いい。 地域の暇人が形作っている雰囲気で、 しかし図書館側のサービスは充実している。 傘の貸し出しまでしている。 目当ての本は予約が埋まってたから なんとなく世界の郷土料理を紹介しまくってる本を借りた。 荷物の整理が片付くまでは在宅時に読書する余裕がもてないけど、 はやく本読みたい。
昼飯は炒飯。 じっくり長ネギの青いトコを炒めてネギ油用意して キャベツと長ネギ刻んだのと卵と中華だしと塩コショウで スタンダードな炒飯。 しかしやたら美味かった。マジで。
日中は荷物の整理を延々がんばった。 やればやるだけ整えられていく。 処分する本が想定していたよりずっと多い。 むかし友人が僕の本棚を見て、 「これ全部読んだの?」と不思議がっていたが、 こうしてみると自分でも不思議だ。 一冊読むのに数日はかかるのに、 あほみたいな量の本がある。 売る本と、しまう本、飾る本を次々に仕分けしていく。
そんな最中に、 出版業の手伝いをする約束をしていた知人から連絡が入った。 組版をしてみたから見てほしいという。 妻は妻で、友人が近くまで来ているから 会いに行ってくるといって家を出ていった。
今夜は夕飯を西荻でとる予定だったが、 家を出る直前まで、組版についての応対をした。 率直にいえば、ページに対して画像が大きすぎた。 これでは、天地と小口は見栄えが悪いだけで済むが、 ノド側は文字も絵も切れてしまう。 相手はモノスゴク忙しいようだけれど、 さすがに見逃せないと思い、 全ページのやり直しを勧めた。
17時半になって妻から連絡が入り、自転車で西荻へ。 ものの5分で着く。 さすがに飯にはまだ早いので、骨董通りをぶらつくことにした。 ふと立ち寄ったトルコランプの店で、 物見遊山のつもりがアレヨアレヨと商談が進み いつのまにか買う流れに。 なかなか面白い、食わせものの店主だった。 しかし品は申し分ない。 青のガラスが美しい小柄のランプ。 元々は2万円だが、今日買うなら1万5000円にまけると言い出し、 ここは”そういう文化”だからと、 値切り交渉を妻に耳打ちするつもりでいたところ 僕が促すまでもなく妻はガンバっていた。 「ドコに住んでるノー? 電車賃で、あと1000円だけまけるヨー」 「荻窪なんですけどお、ちょおーっと遠くってえ」 「荻窪ネ。荻窪いいとこネー」 「引っ越してきたばっかりで」 「ドコカラー?」 「高円寺です」 「高円寺ネ! むかし住んでたヨー。 高円寺昔面白カッタ。今はツマンナイネー。 昔はこういうお店イッパイあったヨー」 と話しながらもう勝手に商品を紙に包み始める店主。 うまく交渉すればもっと値切れたんだろうが、 明らかに向こうがウワテだった。 ランプは買い手である妻の懐から支払ったが、 僕は僕で気に入ったから3000円だけ出費した。
さらに足を伸ばし、 前々から目をつけていたギャッペの店にも踏み入った。 こちらは日本人の中年女性が応対してくれて、安心した。 トルコ絨毯ではなく、ペルシャ絨毯にあたるとのこと。 目の粗い絨毯は模様の解像度が低く、一般的に安いのだが、 目の細かい絨毯に比べて劣っているかといえばそうでもなく、 独特の模様の面白さがあるし、 何より肌触りが違うとのことで、結局は好みなのだと力説していた。 勧めに従い裸足になって 目の粗いギャッペを踏ませてもらうと、 たしかにフワフワとたいへん気持ちいい。 夢見心地の肌触り。 今回は買わなかったが、 いつかあの肌触りのギャッペは欲しいと思わされてしまった。
夕飯はもんじゃお好み焼きにした。 なにか引っ越した祝い、打ち上げの真似事がしたくて、 どこがいいか思案してみたところ浮かんだのが、 折り目正しい店でなく、もんじゃだった。 路地裏にある小さなお店。 19時ラストオーダー、20時閉店だという。 現在時刻が18時45分。問題ない。 妻はめずらしく、酒を飲みたいと呟いた。 店の人に聞いてみると、声をひそめて、 出せます、とささやいた。 生ビールとウーロン茶で乾杯した。
妻は、中学からの友人が 近々結婚してしまうことに関してうなだれていた。 彼女の相手が誰であれ結婚してほしくないのだという。 しかし、彼女の幸せは願っている。 「やっかいな親みたいだな」 「でも嫌なんだもん」 妻が彼女の幸せを心から願っているのは本心だ。 現実との折り合いがついてはいないが、 いろいろひっくるめても、いい友情だと思った。
もんじゃは抜群に美味かった。 キャベツの一番美味しい食べ方だなと思う。 お好み焼きも、気分にうまくハマッた。 お好み焼きはタイミング次第ではピザをかるく凌駕する。
食べ終えてスグ会計。長居はしない。 250円のはずのウーロン茶2杯が 450円として2杯分勘定されていたようだったが、 指摘はしなかった。 この1年半を生き延びるために 個人店は大変だったろうし、ねぎらいを込めて。 これがチェーンだったら、 レジ締め後の売上と合わないとかってハナシになりうるから 指摘せざるをえないところだけども。
店を出た瞬間のひんやりした夜風にしばし浸った。 これを求めていた。 もううっかり機会が失われてしまったが、 夜に飲食店から出た瞬間の心地には 何にも代えがたい幸福感がある。
店を出た足で駅前の西友へ。 妻を伴っては初回だし わりと望むままにカゴに入れさせた。 好きなドレッシングを一品だけ買っていいと促すと、 いかにもちょろく パッケージのデザインに惹かれて 700円以上するドレッシングを選んだ。 ドレッシングに700円は痛い。 見た目がオシャレ、という理由でこの高さ。 さらに400円のフレンチドレッシングも加わった。 その他あれこれ全部合わせて約10000円の買い物。 5%割引で500円のお得。 ドレッシングさえなければ喜べたものを…。
帰宅してからはまた荷解きの再開。 やってもやっても漫画と文庫本が出て来る。 終わらない。 0時近くまで働き通して、風呂に入り、 それからまた再開して、2時頃寝た。
晴れ。暑い。 ありったけのダンボールを捨てられた。気持ちいい。 ただまだまだ荷解きは終わっておらず、 来週にはまた今回に近いくらいの量を出すことになる。
洗濯、弁当作りを済ませて、 洗いものにキッチン掃除まですると時間が足りなくなってくる。
弁当は牛丼風。 サラダ油で玉ねぎ炒めて牛肉も炒めて、 生姜ニンニク砂糖めんつゆで味付け。 あとメンチカツもわずかに入れた。 うまいうまい。
前の住居の退去について正式に決まった。 コロナ禍の影響も鑑みて、立ち会いはナシ。 鍵も郵送でいいらしい。 ただ、どうあれ我々は清掃しに、一度は部屋に行く。 とくに妻は、空っぽになった部屋を見てはいない。 一応見ておきたくはあるらしい。
夕飯は焼きうどん。 西友で買ったしめじが量少なくてショックを受けている。
やることはたくさんあるが、あとまわし。
祝日。晴れ。 朝から隣の男子小学生が サッカーボールで遊んでいる。 僕にとっては懐かしい響きだが、 妻はボールの衝突音が苦手だという。 「もともと、多分、そんなに気にならなかったんだけど。 ほら、前の家で、向かいの長い工事あったでしょう。 あれでダメになっちゃったんだよね。 騒音に敏感になった」 なるほど、うなずける。 それでも控えめな音ではあるから、まだマシなようだ。
燃えるゴミ回収日。 この地域の住人はあまりゴミを出さないのか、 以前であればあふれかえっていたような省スペースのカゴ内にも、 じゅうぶん余裕を持って収められていた。 また、ゴミ出しスペースは駐車場に面している。 ちょうど車を置かない余地にあたる領域が確保されているから、 ここにダンボールを出せそうだ。ほっとした。
出勤。 道筋がどうあっても日差しを免れず、暑い。 だが冬は心強い。 きもち早歩きで荻窪駅まで向かってみたところ13分ちょっと。 ホームまで14〜15分。 これなら前の住まいと比べ、1分半増しといったところだろう。 まあいっか。 ふだん運動しないし。 このくらいの歩きはするべきだ。
弁当は昨日の残り。 鶏もも肉と彩り野菜の中華風。 オイスターソースとみりん、 塩コショウで調味したものだけど 醤油を足してもよかったなこりゃ。
昼、家にいた妻に連絡をとってみると、 無事光回線の工事は終わったそうで、 心の底から安堵した。 だが一つ問題がある。 ルーターが届いてない。 なんでも、前住居の方に配送されているそうなのだ。 明日か明後日に妻が取りに行くことになった。 週末には利用できるだろう。 今のWiMaxによる回線はとことんザコだからな…
祝日につき仕事は早めの退勤がかなった。 荻窪のタウンセブンの地下食品売り場を散策。 惣菜がたくさん売っている…が、今はそう楽しめない。
夕飯はサンマの塩焼き。 大根おろしにポン酢。 具だくさん豚汁。 たくあん。 純和風
割拠、再開。 誰にも望まれてなくてもやるのだ、 そう決めたから。
思いついたRPGのアイデア。 イメージとしては聖剣伝説1みたいな、 見下ろし型2DアクションRPG。 別にそうである必要はないのだけど、 ゲーム中プレイヤーがいつでも武器攻撃できるシステムであってほしい。 つまいオープンワールド式でもいい。 で、画面の上か下かどっちでもいいのだけど、 左右の端から端まで一直線にバーがある。 はじめは単なる模様にしか見えない。 でも実はこれが、ラスボスのHPを表している。 プレイヤーはゲームスタートからゲームクリアーまで、 ずっとラスボスと戦闘している、という設定。 フィールド上のオブジェクトを攻撃することで、 いつでもラスボスにダメージを与えられる。 だからゲームスタート直後からひたすら武器攻撃連打するだけでも クリアーはできる。 ただしこの場合はリアルの時間で2週間くらい連続で攻撃し続けてないといけない。 だから実際には、イベントをクリアすることでパワーアップしたり、 ザコモンスターや中ボスを倒していくことで、 ゲージを減らしていく。 つまり順当にプレイしていけば、 このゲージはゲーム進行度と一致する格好となる。 ラスボスには固定のビジュアルもあるが、 実態としては、フィールドそのものが本体。 だからモンスターだけじゃなく、木を切ったり、 火山を噴火させたり、あるいは水を汚染しても ラスボスへのダメージとなる。 それどころか、村人を斬り殺してもダメージとなる。 つまり造物主への反逆のようなシナリオとなる。 ゲームは環境破壊と殺戮によって進行する。
主人公はそれを知っているのか否か? これについては保留。 初めから信念をもって破壊者しててもいいし、 途中でそれと知って絶望してもいいし、 知らないままラストバトルで明かされるでもいいし、 いずれのパターンも面白いと思う。 いずれも惜しいからルート分岐するのもアリだな。 でもこのシナリオはシステムと一体化するべきだから、 こっから先はゲームシステムの都合次第となる。 っつっても考える分には面白がっていいはずだ、 思いついたらここにメモしていくか。
パッと浮かぶ設定としては、 主人公はかつて妹の命を生贄としてこの世界に奪われている。 その復讐者である…でもこれは安直過ぎる。 ただ王道だから形になるし、ちょっとずらせば特異性も演出できるだろう。 あるいは無垢な勇者気取りであれば、担がれてる設定になる。 彼が信頼を寄せるハカセとか長老が、 この世界をブッ壊してやりたいと企図して、 主人公をそそのかしている。 または、この世界は再生を欲している。 再生のためには破壊がいる。 破壊者である主人公は、この世界に創出された役柄の実演者に過ぎない… …こういうの、4人や5人くらい集まって、 ブレインストーミングよろしく思いつきを話しまくったら楽しいんだろうな。 そんなんしたことねえよ。 いつも一人で考えてる。
晴れ。 朝から暑いくらい。
荻窪駅までは16分かかった。 ホームまでとなると17〜18分見ておいたほうが良さそうだ。
弁当は豚肉とナスのバルサミコソテー。 ブラックペッパーがたっぷり利いた逸品…のはずだったのだが 弁当を家に忘れた。 へこんだ。 で急きょ昼休みに歯科医に行くことにした…が、空いてないとのこと。 ここ1週間ほど歯が痛んでいる。 まだ強い痛みには遠いが、早めの処置に越したことはない。 まあ痛んでる時点で遅いんだけど。 来週火曜昼に診療してもらえることになった。
でラーメン屋に行った。 ちょっと濃い目の、でも家系よりは濃くないとこ。 いつも醤油なところを味噌ラーメンにしてみたところ、 なんと、あまり変わらない。 初めての経験だった。
主人がバイトの白人に厳しくあたっていて不快だった。 孤独のグルメを思い出す。 あれは他の客がいないから文句言えたんだよな。 他の客がいるときに文句言うと 飯が美味くなくなる一因に加担してしまうというジレンマ。 いやいずれにしても文句はしないのだけど。
ちょっと思ったこと。 たとえばここに、ファザコンの女がいる。 父は風体もよく、稼ぎもあり、身のこなしの一つひとつがきれいで、 ご近所や仕事仲間からの評判も上々。 まさに自慢の父なだけに、 そこいらのオトコが霞んで見えてくる。 それでもようやくまともなオトコを捕まえた。 ただ、彼には欠点がある。 マザコンの気味があるのだ。 なにかと自分の母親と比較したり、 大きな決断にあたっては相談相手に選んだりする。 この一点が気に食わない。 とする。 この場合、 「自分がファザコンである」性質をを保ちながら 「カレシがマザコンである」性質を厭うというのは、成立する。 感情の問題だからだ。 内面だけなら問題にはならない。 彼女は自然発生的に、 カレシがマザコンであるのが イヤ! なのだ。 イヤと感じるまでは仕方がない。 じゃあそれを表に出したときにはどうか。 一般的には、 自分もファザコンのくせに、と叩かれるだろう。 嫌がる資格はないよ、と。 ところが、実は論理的に、 そんな「資格のなさ」を裏付ける根拠はないはずだ。 他人の振る舞いや価値観、生き様を否定したり 制御しようとする行為は ただ行為そのものが物議の対象になるのであって、 この例で言えば当人がファザコンであることは関係がない。
で。 じゃあ感情を領域とする世界には論理がないのかといえば、 こっちにはこっちで、用意されているのだ。 それをスジという。 スジが通らない、とは、非論理的であるという意味じゃない。 理に則さないとも違う。 いうなればロゴス中心主義の理とは相容れない、 東洋的な物事のさばき方がスジだ。 理は 人(主体、行為者、能動者)と 行為(言葉、行為、結果)を弁別し、 問題ごとに直接関係のない行為者の人柄や背景などは含めず、 ある行いの正当性を認めさせるにあたっては説得となる。 スジは、人と行為が一体化している。 問題ごとに直接関係のない行為者の人柄や背景を含む。 ある行いの正当性を認めさせるにあたっては納得が重要となる。
と思った。 だから、ファザコンでありながらマザコンを嫌う彼女は、 そりゃあスジが通ってないよ、 と批判はされうる。 そして当人の振る舞いしたいで、 それならスジが通ってる、 とも納得される余地がある。
夕飯は鶏もも肉と彩り野菜の中華風あんかけ。 でも僕はお弁当。 今日の夕飯は明日弁当でいただくことにする。
妻が日中、縁側の置石に小さなトカゲが乗っているのを見かけららしい。 カナヘビ、ヤモリなど、この置石には日向ぼっこしにくるようだ。 それもこれも庭の剪定が遅れているからと思われるが、 むしろ引っ越し前に剪定されなくてよかったくらいだと、妻は楽しんでいる。 トカゲの写真は確かにカワイかった。
懸念だった風呂が気持ちよく入れていて嬉しい。 ちゃんと管理し続ければ冬も快適だろう。 ちゃんと管理し続ければ。
2021年09月21日(火) |
有給、引っ越し後手続き |
有休だが7時過ぎには起きて キッチン周りの整理を少しずつ進めた。
トーストはピーナッツペーストで。 小さめのビンで700円した。 高いだけある。 くどくない、あっさりとしたピーナッツのふくらみ。 やっぱショートニング避けたいしな。 スプレッドをまるまる見直したい。 乳製加工品自体避けたい。
10時半ごろ洗濯機がきた。 設置には苦労した。 なんでも、壁に設置された給水口の位置が低すぎる。 今回買った縦型を、水受けにハマるようには置けないのだという。 妥協策で、水受けから半分せり出す格好にしてもらった。 問題点としては、もし水漏れが発生した場合に 床にしたたることになるとのこと。 傾きも生じている。 それでも、使っていて支障ががなければ これで機能はするとのこと。 ダンボールをはさみ水平にしてみたところ、 実際に問題なく洗濯はできた。
洗濯物は外干ししてみた。 風呂場から出たところにある あまり日当たりの良くない物干し台。 ないよりはずっとマシだ。 しばらくはこれのお世話になる。
西荻の西友を試してみた。 あまりにも優秀で悔しいくらいだった。 10年ほど前はやはり見識が浅かったようで なんの感動もなかったが、 いま来てみるとここは広い、安い、品揃え豊富と、 求めてる条件の大体を満たしていて強すぎる。 西友にも店舗によって差があるがここは見事だ。 難点としては駐輪場くらいか。 店の入口からやや歩いたところにある、 駅のそれと一体化した駐輪場。 45分まで無料。 時間制限はまだしも、重い買い物袋を持って 2分ほど歩いて…というのはなかなか骨なのだ。
昼飯はガパオライス。 昨日の大葉が余っているので、 鶏むねの挽肉とパプリカだけ買ってジャッジャッと。 久しぶりにまともなものを食べた気がした。
冷蔵庫は14時前に来た。 巨大。 運搬には配達員も苦労していた。 これはヤバイ…みたいな慌てかたを、 あからさまにしていたわけじゃないけれど でも見るからに狼狽していた。 それでもナントカ設置場所へ。 ただこの冷蔵庫、なにぶん巨大なゆえ、 床に特別な床防護板を引かないと、 へこんだりとかいった不都合が生じかねないという。 これには5200円かかる。 ただでさえ作業員増員で3300円上乗せされているところに 苦しい相談だったが 悩んだ挙句買った。 現金で8500円の支払い。泣きそう。
とりあえず冷えるまで数時間かかるというから まずは物を詰めずに放っておいて、外へ出た。
自転車で荻窪へ。 荻窪駅の南北横断は自転車だとかなりの大義。 徒歩なら駅構内、あるいはやや回り込んだところに地下通路がある。 車なら陸橋を渡れる。 これまで幾度となく自転車横断ができず 自転車持ち上げて無理やり階段を通ったりとかしてきたが いいかげんやってられるかと憤り 調べてみたところ環八沿いには 自転車も渡れる連絡通路があるらしい。 ウソだろ見たことねぇーよと訝りながら徘徊してみると なんの案内表示もなくヒッソリと 隠されたような佇まいで地下への入口があった。 嫌がらせとしか思えない配置。 それでもたしかに向こう側への越境はかなった。 なんか杉並区はこうした線路周りの不都合多いんだよな。
駅ビルのタウンセブンに寄り、 100均ショップでキッチンの水切り棚や 掃除用品などを買った。 1600円。 ここでなんと現金が足りなくなった。 カードは使えない。 Suicaなら使えるという。 さいわい900円ほどチャージが残っていたから 手持ちの小銭と合わせてなんとか払いきった。 びびったゼ…。 連日出費がかさんでいた。 とくにあの冷蔵庫関連が予想外の出費だった。
その足で今夜の食材を買うべく OKマートに寄ったが 必然的にクレジットの支払いに。 せっかくの会員カードが持ち腐れ。泣きそう。
一度帰宅して買い物品を置き去り、 冷蔵庫に肉や飲み物だけ詰め込んでから、 またも西荻に向かった。 本当は土曜日に済ませようと予定していた転入届の手続きを、 妻が今日やってしまおうと申し出て、僕が承知した格好だ。 彼女の方は在宅勤務につき、 16時頃終わる予定の会議さえ済んだら迎えるという。 先に役所へ電話してたしかめると、 16時半までに受付てもらえれば本日中の手続きができそうだというから、 僕だけ先に自転車で出たのだった。
目的地は西荻の駅前にある区役所の出張所。 妻が学生時代には何度か世話になったファミレスが入っているビルの4階。 トントン拍子に滞りなく転入届を受理してもらった。 職員が親切かつ有能で驚く。 これは中野区に匹敵する…。 遅れて妻がやってきて、 待っている間は区報などで 杉並区の情報を読みながら過ごした。 マイナンバーカードの電子証明書手続きだけ、 僕がパスワードを思い出せず再登録することになり手間取ったが、 トータル1時間ほどで一通り終わった。
事務所を出てスグ前にあるパン屋で コッペパンを食べたい買いたいと妻がねだる。 夕飯を前に普段なら承知しない間食だが、 せっかく西荻に越してきたのに 全然お店の世話になれないのも酷だと、今日に限って許可した。 すると単なるコッペパンかと思われきや、惣菜パン。 それもメンチカツ。 カロリーどかもりだ。 3口ほど食べさせてもらうことにした。 うっまあ… クセにならなきゃいいのだけど。
帰り、神明通りの照明屋に寄った。 アメリカ、イギリス、フランス系のアンティークショップ。 すっかり僕の趣味ではない。 が妻はガラス細工に強い関心を寄せているので、 いくつかの製品に見入っていた。 店の主人は老境にさしかかった白髪頭の二枚目で、 愛想はないがこの商売に哲学をもっていそうな人物だった。 あれこれと製品について教えてくれるが 数万や数十万といった値段が飛び交い とても今回買う値段ではないからと 僕は早々に店を出たくなった…が妻は粘っていた。 15分ほど滞在していたろうか。 勉強にはなった。 話そのものより、意識してモノを見ることにより 美意識の勉強に。
夕飯は豚しゃぶ。 辛味を抜いた玉ねぎ、大根おろし、ナスの素揚げ、万能ねぎにポン酢。 ワカメの味噌汁。 サラダ。 めずらしく向き合って食べた。 試しにテレビを消してみると暗くて静か。 雰囲気は抜群にいいけども油断すると気分が落ち込みそうなほど、 暗くて静かだった。 客のいない旅館だねえと妻は表現した。
中秋の名月。 妻の友人から頂戴した差し入れ、 芋饅頭を食べながら縁側にせりだし月を眺めた。 蚊取り線香の風情が良い。 今年は7月上旬から蚊取り線香を炊いていた。 妻はたまに匂いを嫌がり、この部屋には似合わないと文句した。 しかしあるときフォローするように、 でも蚊取り線香の似合うお部屋に住みたいねえと言った。 あれからこんなに早く実現するとは驚きだ。
いろんな作業の合間にせっせとダンボールを解いていく。 本漫画の方は、改めて検討してみると かなりの量が処分できそうだ。 とくに読み返す機会のなさそうな、 10代の頃にかったハードカバーの本は、 あらかた処分してしまえる。 思い入れがあるとか、 そういえばこんな本あったなとか、 その程度でしか必要でないもので、 読みなくなったならまた買えばいいだけのことだ。 図書館でも借りられるようなのばっかりだし。 次の次の週末くらいに出張買取を呼ぶとしよう。 400冊くらい売って、まあ1000円にでもなればいい。
キッチンはかなり整理できてきた。 見た目のすっきりさと使い勝手を併存させている。 冷蔵庫が広く楽しい。 まだまだボリュームを持て余しているが、 ムリに詰め込むこともないだろう。
早くゴミを捨てたい。 解体済みダンボールがわんさか溜まっている。 しかしこの地区のごみ収集は 不燃ごみとダンボール回収が同じ日で、 しかも路地の歩道のわずかなスペースしかないから、 到底大量のダンボールは捨て切らないと思われる。 どうしろと…? 金曜朝が待ち遠しい。
実生活に手一杯で、思索が進まない。 本も読んでいない。 でもふとRPGの設定アイデアが思いつき、妻に披露した。 好感触だった。 後日ここにメモを残すとしよう。
7時に起床、眠い。 さすがに昨日は疲れた。 ほとんど休みとらずに動き回っていたわけだし、 今日ぐらいはと7時半すぎまで布団の中で半分だけ寝ていた。
冷蔵庫がないのでバターも何もない。 つまりトーストが焼けないというわけで、 飯も食わず家を出た。 8時12分。 西荻窪駅への時間を計測してみたところきっかり15分。 これは引越し前の高円寺への時間と変わりない。 ただ、良くも悪くもただまっすぐ道を進むだけで 信号待ちもないというのは 時間のロスがないわけだから おそらく距離は伸びている。
駅前のパン屋でウィンナードッグを買い、 kinokuniyaでミルクコーヒーを買い、 駅のホームでむさぼり食べた。 今日は涼しい。快晴。 朝だけ涼しくて午後から暑くなる、典型的な9月の終わり。
祝日なだけあって乗客は少ない。 毎日このくらいだと助かるのだけれども。
昼飯は何年かぶりに吉野家でとった。 でも失敗だった。 牛丼はいい。 たまに食べる分には美味い。 客が問題だ。 昼休み中もシゴト時間っすから みたいなゴリゴリの20代サラリーマンが 同僚とノーマスクでくっちゃべってる。 吉野家は隣席へは仕切りがあるのだが 対面に向かってはない。 このサラリーマンが目の前だったから不快で仕方なかった。 こういうやつは、会社内においては ビジネスマナーや目上への配慮、 同僚、後輩への応対などシッカリしているのだ。 それを外でも変えていないからこうして公共で顰蹙を買う。 大きらいなんだ。 むかむかしながら一息に食って店を出た。
会社は暇め。 やることはあるけど後回しにできる。 帰らせてくれ…。 と願っていたところ1時間だけ早上がりがかなった。 よかった…。 本当はもっと早くあがれるはずだったけど…でもよかった。
ういた時間で荻窪を散策。 10年前とそう変わりない。 今となってはあまり面白い町ではない…。 便利であるのはたしかだ。 環八に沿って歩き、OKマートに寄った。 安い。 しかし肉と魚の鮮度にはかなり難がある。 いずれにもドリップが目立つ。 また安くもない。 高くもないが、 ユータカラヤの鮮度と安さに慣れている身からすると、 ためらいが強い。 OKマートの会員になった。 会員カードの発行に200円かかる。 そして会員カードによる食品3%割引は 現金払いのときのみ適用される。 …OKマートを下げたいんじゃなく、 やはりユータカラヤは偉大なんだなあと感じ入った。
夕飯は妻のリクエストに従い素麺にした。 薬味たっぷり。 生姜、大葉、万能ねぎ、ミョウガの フルメタル素麺。 ためしに窓の方を向いて食べてみるとすこぶる気持ちがいい。
明日はもちっとまともなもん食べたい。 明日は休みを取ってある。
快晴。 前日の雨模様から一転、 こんなにも晴れてくれるかというピーカンで気持ちいい。 飯も食わずに家を出てチャリで新居へ。 クリーニング後初めて入ったが、かなりいい。 天気もいいから庭からの陽が部屋を美しく見せている。 つつがなくバルサンを焚き、 両隣とお向かいさんに挨拶をした。 庭に面している方のお宅は人の良さそうなおばあさんで、 快く挨拶できた。 キッチン側のお隣さんは建て売り住宅の若夫婦。 なんか異様にきょどりながらも一家総出で挨拶してくれた。 夫婦と小学生の息子二人。 騒がしかったらすいませんとのこと。 こちらこそ何かあったら言ってくださいとにこやかに挨拶した。 向かいの大きな家は二世帯住宅のようでインターフォンも二つあり迷ったが 新しい方を押した。 こちらも老齢のおばあさん。 やや耳が遠いようだが、にこやかに挨拶できた。
1時間待機しなければならないのでチャリでぶらぶら西荻へ。 どこかで軽食を済ませたかったが 11時を前にして開いている店も少ない。 しかたなくドトールへ。 パストラミビーフのサンドを食べた。 新居に戻りバルサンを回収。 思いのほか虫の死骸が見えずホッとした。 各窓を開け換気をして家を出た。
帰り際阿佐ヶ谷のパン屋で妻へのカレーパンとウィンナードッグを買った。 帰ってみると妻がベランダを見ている。 既にカーテンを取り外しているから これまで隠されていた隣の家の壁がよく見える。 「蜂の巣つくってる」 見ると、ひとところにハチがうじゃうじゃ集まって、 黒い固まりを形成していた。 たしかに蜂の巣だ。 妻が言うには、遠目で判別しづらいがミツバチではなさそうだ、 もしスズメバチだったら危険だから知らせておいた方がいいかもとのこと。 「なるほど、僕らはもういいけど、次にこの部屋に済む住人のためにも…」 「そういうこと」
その役目は僕が買って出た。 これまでほとんどまともに会話もしてきたことのないお隣さんの家を訪ね、 伝えてみると夫の方が玄関まで出てきた。 向こうは常識的な謝辞を述べ、こちらも最低限のやり取りで済ませた。
予定通り13時半に業者はきた。 隣近所にボックスティッシュを配っていた。 今日一日トラックを目の前に止めてしまうことになるので ご容赦うんぬんという挨拶をしていた。 妻ははじめ30分だけ付き合って、 それから一足先に、タクシーで新居へ向かった。 作業員5名は 昨日の手際がなんだったんだってくらい 尋常じゃないスピードで作業が進めていった。 まさにプロの手並みという印象で気持ちいい。 負けじと僕は拭き掃除をしていた。 ずっと拭き掃除をしていた。 この分なら、引越し後の清掃は最低限で済むだろう。 16時頃、ほとんど部屋は空っぽになった。 空っぽになってみると、 内見で初めてこの部屋を訪れて 「めっちゃいい部屋ジャーン」 と高揚した記憶が湧きに湧き、 感極まって涙ぐんでしまった。 悲喜こもごも、いろいろな時間をこの部屋で過ごした。 お世話になった。 お世話になりました。
引越し業者の発車は遅れた。 トラック1台に、ギリギリ荷物が入り切らないとのことで、 一度荷物を降ろして再度組み上げるパズルを完成させたときには、 「やったー!」 という声が一同からあがった。
業者の発車とともに、僕は自転車で向かった。 おおよそ5kmくらいの距離。 車はなんだかんだで、目的地までのルートを調べたり、 その他雑多な時間をくうだろうから、 まずこちらの方が早いだろうと踏んでいた。 実際、僕のほうがずっと早く着いた。 妻と妻の友人はこの部屋を堪能しきっていたようだ。 「いま外は西日キレイだけど、ここには差さないんだね」 「いや、ついさっきまでこの床の間に差してたよ、すごかった」 「まじかよずるいな」 日が暮れつつあったからとりあえず居間に照明をつけた。 暗い黄色が壁を浸して、抜群に色がいい。 雰囲気がいい。 いい…。
十分ほど遅れて引越し業者が到着。 それからさらに重数分待って、作業が始まった。 真っ先に、和室の居室を妻用の書斎にするために、 フローリングマットを敷く。 妻の友人に手伝ってもらい、10分ほどでつつがなく完了した。 友人はここで帰ることに。 三人がかりでなければさぞ苦労したろうから、 手伝ってもらえてどれだけ助かったことか。 いずれ恩は返すとして、今日のところはおさらばした。
作業員たちは養生を済ませると やはりテキパキと動き回り、 大物家具も照明設置もダンボール詰みも ジャカジャカ進んでいった。 僕は並行して荷解きを始めた。 妻は休みながら、 作業員たちにこれはどこかと問われるたび指示を与えていた。
冷蔵庫は設置できなかった! 懸念していた、庭先を通す運搬が どうにも作業員二人ではできそうにないとのこと。 じゃあ自分が手伝うから三人で…と粘ってみたものの お客様に手伝わせないよう強く言い聞かせられているらしい。 なにしろ重い荷物だから、万一のことがあってはいけないと。 納得したから諦めた。 明日の配送は時間が確保できず、 結局火曜日まで待たなければならない。 しかも3300円の上乗せ。 ウッウッ
荷運びの作業は20時過ぎに完了した。 漫画ダンボール多すぎて全部屋に山積みされることになった。
その後ネットスーパーの品物が届くが 冷凍うどんと冷凍ブロッコリーは冷蔵庫がないから廃棄。 牛乳も常温放置は危ないから廃棄…。 ウッウッ
せめてうどん消費しようと、 夕飯はぶっかけにすることにした。 生姜もない、天かすもない、ネギもない。 本当にただ麺を麺つゆに浸しただけの、 ぶっかけの極致。 それでも腹が減っていたから美味かった。
洗いものしてたらヤモリがでた。 空っぽのゴミ箱の裏側から。 指一本くらいの隊長か。 キュッキュとすばしこい動きが可愛かった。 妻が写真を撮ってから袋につつんで、庭に逃した。 虫を食べてくれるみたいだけど さすがに寝そべってる最中に出てこられたりしたらびびるし 誤ってつぶしたくもない。 庭を根城にしてくれると正直助かる。
心配していたテレビの配線はうまくいった。 レコーダー、PS4も正常に機能している。 録画のテストも問題なかった。
後はひたすら荷解きと格闘。 しかし荷物があふれかえっている分、 何から手を付けてもとりあえず仕事が進んでいく、 という状況はなかなか面白い。 ちょっとても手を動かすだけで結果につながる。 効率を考えるまでもない。 ゲーム的にはボーナスステージみたいな感覚だ。
風呂は溜めずにシャワーにした。 今回買った風呂マットは、 ふざけてんのかと思えるような製品、畳のマットだ。 しかし不都合はない。なかなか良かった。 シャワーも快適だった。噴出の勢いがいい。 この風呂場に鏡はないが、とくには困らない。
今日の分の作業を終えて部屋の電気を消していったら 居間が暗くてびっくりした。 目の前が木々生い茂る庭だから光が差さない。 照明をつけないと真っ暗だ。真っ暗というより闇だ。
寝る前に一応ゴミの収集場を覗いてみたところ、空。 前の住まいだったら前日23時をすぎれば ポツポツゴミ袋が置かれていたが、 この地域の住民は折り目正しいようだ。 以前とは違って 一人暮らし住民ほとんどいないような場所柄だしな。
就寝は1時半になった。 竜宮城の引っ越しという話を妻には聞かせた。
大雨。 ごうごういってる。
鍵を受け取りに行く予定を明日にしたから今日は余裕がある。 業者が13時に来る予定に向けて 荷物をまとめなおし あれこれ掃除をした。
最後の昼飯アラビアータをつくって 処分しそびれていた漫画を売りに行った。 DORAMAであいさつできた。 接客の終わりに50円チケットをくれたから、 いえ結構です、引っ越しちゃうんでもうお店来る機会ないんですよ、 と自然な流れを組めた。 「長年お世話になりました。 いい店だと思います、これからも頑張ってください」 そう伝えることはできた。 会話したことはないにせよ幾度となく顔見合わせてる店員さんだし 店への思いをちょっとでも伝えられてよかった。
帰ってみてみると業者さんの一員が30分早く待ち構えていた。 てっきり男性4人ほどで作業するのかと思われきや 梱包作業については女性2人。 大丈夫か…? 小柄でおっとりしてそうな二人だ。 いやしかしこう見えてプロの手並みでビックリさせてくれるのでは… など心配したり期待したりしたけれども 実際は順当に 丁寧だがゆっくりめ という作業風景。 やはり3時間程度と見積もられていた作業時間は明らかに短く 途中で聞いてみたところトータル6時間はかかりそうとの見込み。 そりゃそうだ!
リサイクル業者の方は男二人で 愛想も何もなく あっという間に運び出し あっという間に去っていった。
冷蔵庫の中身はほとんど処分したが 一部の調味料とバターなどは うなるほどある保冷材を詰めた保冷バッグに入れた。 いたみやすいものはないからこれで十分だろう。
15時ごろ、雨があがってきていたので急遽、 やはり鍵を今日受け取りに行ってしまうことにした。 家を出たのは15時半。 30分かけて下北沢へ。 無事10分ほどで手続きを終え、鍵を得た。 また30分かけて高円寺へと戻り、 夕飯につかうケチャップを買うためユータカラヤに寄った。 今度こそ例の店員さんに挨拶できないかという目論みをもって。 無事できた。 お忙しいところすいませんと声をかけ、 長年こちらのお店にはお世話になりました、 引っ越しをするのでもう来る機会がなくなってしまうのですが、 最後に挨拶をしたくて…。 本当に、いつも素晴らしい接客で、いつもいつも感謝しています。 尊敬しています。 最後にそれだけ伝えたかったんです。 今後も頑張ってください。 …と、思いのたけを伝えた。 突然で向こうは面食らったろうけど、 謙遜しながらニコニコ謝辞を述べてくれた。 よかった。
ただまあなんだな… やっぱりつうかなんつうか あれだな 三分の一も伝わらないってやつだな。 もっと伝えたかった。 しかし相対して口を開くと 小学生の感想文みたいな言葉しか出てこない…
帰宅してみると果たして梱包作業は進んでいた。 が作業開始から4時間を迎えなお 作業1室目にあたる書斎が片づけきれていない… あほほど漫画あるからな… そして我が家には寝室にもたくさん本と漫画がある…あとCD…
19時半ごろ、 とりあえずキッチンだけ片づけてもらい、オムライスを作った。 最後のばんさんにはコレと決めていた。 この家に引っ越した当初も、たしか最初の自炊はオムライスだったはずだ。 だがコンソメがない。 コショウがない。 それでもかなり美味い代物に仕上がった。 よかった。
結局20時20分までで切り上げていった。 残りは翌日にまわすらしい。 かなり謝られたが仕方ない。 というより現場作業員の労がすさまじい。頭が下がる思い。
夜半、妻の最後の喫煙に付き合った。 思えば出会った日から喫煙時間をともにして、 デートの度に 初めての街へ降り立ったらまずは然るべき場所で煙草を吸い、 その場所を征服したつもりになっていたものだ。 僕は禁煙(特別な日だけ吸う)して6年になるが 妻の禁煙は僕よりずっと意味が深い。 本人も不安がっている。
最後の最後は一人で吸う時間を確保させた。 ベランダで、夜風と夜空に紫煙を透かせていた。
曇り。午後は雨。 大量の可燃ごみを捨てて気持ちいい。 天気予報が不安だ。 やはり明日18日は台風の影響で大雨らしい…。
出勤は午前中のみ。 テキパキやることやって憂いなく退勤。
不動産屋に連絡をして、鍵の受取について相談した。 18日に受け取り予定のところを19日朝に。 問題なく承知してもらったが、 始業が10時、朝礼があるから対応は10時10分からになるとのこと。 ネットには9時半からとあるのに…まぁしかたない。
妻への弁当は生姜焼き、 僕は高円寺でラーメンを食べた。 高円寺で名残り惜しい店はほとんどなく このお店にしても思い入れがあるわけじゃないんだけども 魚介ダシに目覚めさせてくれたのはデカイ。 ていうか魚介ダシのラーメン食べたくなったらまた来るのかもな。
世話になったスーパー、 ユータカラヤで一人だけ挨拶したい店員さんがいるのだが あいにく不在。 この方はスーパー店員としての能力がぶっちぎってて スーパースーパー店員で尊敬している。 まず早い。 手さばきが尋常じゃない。 手の速さのみならず判断の早さも神がかってるから トータルの作業時間が他の店員の2倍近く早い。 このスーパーは今どきクレジットすら対応しておらず 昨今のセルフ要素のあるレジなどで鍛えられてないスーパー店員とは違う。 その中にあってこのお方はぶっちぎりで早いのだ。 よその尋常のスーパーと比べたら4倍以上早いと思う。 愛想も気持ちいい。 いつもニコニコしていて、挨拶とちょっとした世間話などを すさまじい手さばきを披露しながらさも自然に行う。 ミスもしない。 かっこいいのだ。 僕はときたらいつも済まして会話ひとつしないから、 せめて最後に絶賛と感謝を述べたかったが機会をもてず。 ウーン惜しい…
DORAMAも最後になるかと思い一応行った。 しかし何も買うものがなかった。 当然挨拶はない。
7年住んできて店々とは全くお別れ感を演じられなかった。 明日もあるけど…大雨がどうなるか次第か。
部屋は掃除機をかけ、明日の梱包に向けてあれこれまとめた。 生姜のあまりを使って ジンジャーエールのシロップを作った。 明日までにつかいきる。
妻が荷物が多いから液に迎えに来てくれという。 ここへも何度となく迎えにきた。 不運が重なり真冬に30分待ったこともある。 最後となる今日は時間通りにやってきた。 彼女の方は、ちょうど勤務地が変わる都合上 世話になってきた会社近くの喫茶店店主との別れの挨拶を しっかりこなしてきたそうだ。 カップを安値で買ってきたとのこと。 ちょっとうらやましいと思った。
夕飯はピザ。ドミノピザ。誕生日だから。 美味かった…けど期待していたほどじゃなかった。 昼のラーメンのせいだろうか。 でも食べまくった。 ジンジャーエール美味かったし。 食べすぎたせいで腹いっぱいで動けない。 その後も体怠くてろくに動けなかった。 かるくだが頭痛もする。 そういえば今日はカフェインをとっていない。
もう明日にまわしてしまおう、そうしよう…
2021年09月16日(木) |
引っ越し準備ゴミ捨て |
晴れっぽい曇り。 庚申通り商店街を抜けて純情通り商店街を進むこの出勤も 残すところは明日のみ。
弁当はナシゴレン。 木曜だけど僕も弁当にした。 明日午後休とってあって外で食べるつもりだから。
一年ぶりの煙草で 会社の喫煙所にも行ってみたところ 久しぶりに口をきく同僚というのが何人かおり 話の流れで引っ越しうんぬんの近況を語り またその流れで好きな街はありますか 本当は住んでみたい街とか と何人かに尋ねてみるも はかばかしい答えは得られられない。 街に興味がない人って少なくないんだよな。
あと禁煙の話をした。 僕が禁煙できているのは、 ひとえに自己像イメージを優勢に保とうとしているおかげだ。 よく 煙草吸うのは所詮かっこつけのためだから っていうけど、 それよりよっぽど 禁煙に失敗してるやつはダサい てのがあると思う。 この見方のおかげでやってこれてる部分は大きい。 僕は20歳の誕生日に吸い始めて 30歳の誕生日にやめた。 それから毎年、ずっと禁煙しながら誕生日の時期には吸っている。 この自己像の物語化は、自分の中でヨシなことだ。
仕事でもそう。 仕事できる、ミスしない、指導が行き届いている、 段取りが上手い、指示が的確…といったイメージがヨシなことだから 自己像をそれに寄せているところがある。 世間的には自己像をイメージすることのの危うさが説かれがちだけれど 僕にとっては強みになってる。 まあたしかに追い詰められることもあるけれど…。
駅にて定期券払い戻し。 一度精算して、 今度は西荻からとする定期券を購入。
ユータカラヤ。 ここも明日と明後日来たら終わりだ。 なんて感慨深いんだろう。 はからずも、人生で一番通った店となってる。
定期券の払い戻しに手こずった。 そもそもみどりの窓口が一人対応だったので 前客の手続きに時間がかかることかかること。 10分以上待ってようやく。 相談してみたところスムーズにいかない。 払い戻しじゃない手続きをした方が得ですとかなんとか…。 僕の後にもまた何人も並んでたから もう手間取らすまいと駅員の言う通りにした。 でも結局3分くらい…体感5分くらいかかった。
夕飯、鶏ももニラポン酢。
引っ越し準備、明日が最後の可燃ゴミだからと がっつりゴミにまとめた。 長年世話になったラグもキッチンマットも…。 あれもこれも捨てまくった。 いそがしい。
書斎のドアに貼ってあった黒板風の紙を剥がした。 チョークで絵が描けるものだから かつて僕はこれに鈴木其一の絵を模写して 二人とも気に入っていた。 しかし、さようならだ。 ベリベリ剥がして捨てた。その動画は撮った。
0時を迎え、誕生日に。 36になった。 「もうアラフォーだよ」 「おっさんじゃん…。おかしい。ハタチだったじゃん」 「きみなんか女子高生だったじゃん」 「ウッ!」 36歳の抱負を尋ねられ、正直に答えるかやや悩んだが、 マンションの話を書き始めたいと白状した。 マンション、街、インターネット、祭り、居場所、理想郷、楽園。 これが書けさえすれば僕はもう満足という、いわば本丸だ。 ここ数ヶ月で書いた短編も、割拠も、 そのための習作にすぎない。 大きな取り組みだから、書き始めるくらいを目標としておく。
晴れ。 午後雨が降るかもだけど 妻が在宅だからと 洗濯物は強気に外干しして出勤した。
弁当はチンジャオロース。 二日目のチンジャオロースは毎回、 フライパンで温める際に酒をドバッと入れてる。 水分ないと焦げちゃうし、 なんとなく殺菌の効果を期待して…。 いやしかし美味かった。 弁当で一番好きかもってくらい美味い。
明日朝回収される粗大ゴミのシールは合計18枚分になる。 帰宅して飯作ってそれから書いて貼って外に出して… の労力ばかになんないから せめて休憩時間中に会社でシールの記入だけでも済ませようと コンビニでシール買おうとしてハタと立ち止まった。 区が違うからだめだ! 気づけてよかった。
引越し業者から電話がかかってきて、 18日の梱包作業は正午辺りから3時間程度を見込んでいるとのこと。 3時間で終わるかァ!? うちの物量…本と漫画とDIY用品と雑貨は相当あるぞ… プロのお手並み拝見というところか。
夕飯はカレーうどん。 あまりのカレーを小鍋に入れて 適当に水足してちょっと麺つゆ入れて、 長ネギどっさり入れて温める。 茹でた麺、生姜の千切りでできあがり。 うまーい。
今日でソファともお別れ。 7年ほど前にここへ越してきて、 間に合わせのつもりで 破格の値段だったから買った2人がけのソファだが、 かなり気に入っていた。 サイズ感も座り心地も寝心地も申し分ない。 でも今や汚れちまってるしへこんでもきてる。 名残惜しいがさようならだ。
ラブレターが完全無反応でつらかった。 別に毎度のことみたいなもんだし それでいいってつもりでやってるのだけど 完全無反応だけはやりきれない。 なにもかもどうでもよくなるな。
いや自分にしてみても この人おもしろい文章書くなあ と惚れ込んでいる相手が キチンとタイトルを付けた文章をアップしてても ページ開いて読んで…とまではあまりしないし そもそもアマチュアの創作を読もうという気持ちが 全然ないのだけど。 カクヨムみたいなお膳立てされた場で 読んでくださあいなんてする気にもなれないし。 ま、いいか。 自分さえその価値をわかってればいい。 孤高だ孤高。くそったれめ。
夜、妻と粗大ゴミを玄関前に運び出し、 ソファとの別れを惜しむつもりで腰掛けてみると、 ハマッた………。 玄関横の自転車置き場にあたるスペースに ぴったり置かれたソファ、 野外で部屋用ソファに腰掛けると こんなにも格別の心地よさが得られるとは。 秋の始まりらしい涼しい夜風も虫の鳴き声も、 ご近所のテレビ音もうっすら聞こえる会話も、 五感のすべてでこの時間を味わいきった。 夜分につき人通りもないし。 禁煙する妻に付き合って吸ってる煙草も美味いこと。 座るというより横たわるようにして夜空を見上げ、 たまに目をつむって憩いの境地に浸った。 最後の最後でこれだけ究極の快楽を提供してくれるなんて、 おまえ、最高のソファだったよ…
曇り。 弁当はカレー。 カレー専用のスープジャーにて。 美味い美味すぎる。
夕飯はチンジャオロース。 最後の日々にはふさわしい。
くたくたにくたびれて帰ってきたが引っ越し準備も進めてるし 飯も作ったしで偉い。 最近僕がしゅくしゅくと家事したり雑事してると 妻が唐突に 「王族か!」 と意味不明のツッコミをいれてくるのを いやどっちかつうと奴隷だろ でも意味不明で面白いと笑っていたのだが 「偉いね」 という意味合いに変換できると気づき二人で笑った。 妻も意味なく言ってたらしい。
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『ラブレター』(後半)
さて、私の妻、愛人、運命の女たちに襲撃された貴女のお部屋はその後、私の恋人たちまでをも加えた一同の秘密の住処になったと聞いています。貴女がたは秘匿してきたつもりでしょうが、私だってこれでなかなか、ユニークな消息筋に通じているのです。その部屋には扉が一つもなく、ただいくつかの間仕切りと、あとはお粗末な寝台が二十も三十も並んでいる。貴女がたは疲れを癒したくなるとここへ訪れ、夢の中で見るような部屋の中で夢を見る。夜に来れば昼のような明るさの、昼に来れば夜のようなあやしさのその部屋で、どこまでも夢と現実の境を曖昧にして、憩いの拠点としているのでしょう。 ここで貴女がたは一種独特の、格別の間柄を築いているようです。全員が全員と均分に縁を結んでいるわけでもないが、それぞれ、それなりに親しい仲を達成しながら、気まぐれにその仲を転換し、移譲し、好意を転がして、昨日誰かに途中までした話の続きを、今日は他の誰かに聞かせる、そんな奇術によって幻想めいた平等を成就している…。というのは私の胡乱な絵空事に過ぎませんが、どうでしょうか、当たらずとも遠からず、貴女がたはあの部屋で、似たような秩序のもと、名前を失いのけていったのではありませんか。
ところで、なぜ襲撃計画の現場が…二年前恋人たちが集められた居場所が、他ならぬ貴女の部屋であったと私に知りうるのか。泥棒師の話を思い出してください。一度ある泥棒に入られた部屋は、この泥棒師の極意にかかれば、どんな泥棒であったか見抜かれてしまうのです。まさに、貴女の部屋は過去に一度、泥棒に入られましたね。かつて貴女が決して人目に触れぬようベッドの床板裏に隠していた双眼鏡を盗んだのは私です。三年か五年か、あるいは十年ほど前の出来事だったかもしれません。とにかく、それは私が長らく探し求めていた双眼鏡でした。以後私はこの双眼鏡を覗き込む度に、過去このレンズがいかなる景色を映していたか、しみじみ思い馳せました。しかし、持ち主にまでは気を払いませんでした。 あの日、二十五人が辿り着いた現場がその部屋であると気づいたときには、恥ずかしながら仰天しました。震え上がりました。ヒッと息を吸ったついでに喉そのものを呑み込んでしまいそうになるほど…。コレクションを揃えるために窃盗に近い真似を働いた経験は二度三度ありますが、空き巣に及んだのは一度限りです。どんな因果がこんがらがってあの部屋が現場となったものやら、得体の知れない運命の影法師にからくられたつもりで、すっかり錯乱しました。 錯乱しながらも観察は続けていました。この双眼鏡は世にも奇々怪々の代物、天下に誇る特級品です。見た目に派手なところはなく、装飾もところどころ僅かに凹凸が凝らしてある程度で、それが却って全体を安っぽく見せ、昆虫が天敵から身を守ろうとするように、うまく擬態を果たしていました。この双眼鏡の精妙はレンズに込められていました。レンズの周縁から中央に向けてうっすらと、色とりどりの模様が描かれています。この色合いの微妙な濃淡や、今にも消え入りそうな細線の些細なうねりと、それらのあることで初めて効果が発揮される程度に屈曲した平面が光度を幽かにまやかして、覗き込んだ人間の視覚を通じ裏道の働きかけをします。ある箇所からは微小のストレスを与え、ある箇所からは副交感神経を刺激し…といったいくつかの効能が編み込まれ、有り体に言ってしまえば、感情が倍加する、感度が激化する仕掛けとなっているのです。人によって、脳科学とも、認知神経学とも、催眠術とも、呪術ともとれる細工が施されているのです。この双眼鏡で絵画を見れば、えもいわれぬ弩級の感動がドッと押し寄せてきます。雨あがりの街を見れば、ネオンを透かして詩の十や二十が字ともなく音ともなく明滅します。試してはいませんが、これで生きもの最期など看取ろうものなら、ともに死んでしまうかかもしれません。 恐るべき女たちがはしゃいでいる一夜目をその双眼鏡で見ていた私は、あふれっぱなしの涙に溺れていました。彼女たちの騒ぐ姿は生命そのもので、常日頃から彼女たちの肉体に潜む美を抽出していたつもりの私でしたが、しかしこれほどまでの美しさにありついた覚えはなく、その魂の発散に酔いしれる思いでした。視界は初めて入る海のなかに等しく、人影だけは捉えたものの、輪郭の定まらない像がぼんやり浮かんで左右するばかりで、挙動まではうかがえませんでした。それだけ頼りない視界でも目を離す寸秒が惜しく、しかし像の結ばれた姿も見届けたいもどかしい気持ちとどうにか折り合って、ようやく目と目当ての間にハンカチを差し込み水分をぬぐってみると、ベッドの上に女たちが寝転んでいる情景が見えてきました。するとやにわに、そのうちの一人、泥棒師の女が、ベッドの裏、例の床板裏に手を伸ばしたのです。私は直感しました。彼女はこの部屋に立ち入ってすぐ、昔私が及んだ犯行に勘付いたのです。そして部屋中あちこちに埋め込まれた声をヒアリングして、いともたやすく盗まれた物品のあった座標を見出した…。 もしかすると彼女は犯人が誰かまで特定しえたのかもしれません。しかしあの日から今日にいたるまで、私は摘発されず、詳細は省きますが、私を前にした彼女の細やかな仕草一つとっても、従来と変わるところはまるでありませんでした。彼女こそ貴女なのかもしれないと勘ぐってみたりもしましたが、それこそ下衆な勘ぐりというやつで、私が彼女に摘発されない以上、私にも一定の節度が課せられているのです。 節度を保った範疇で不思議がってはいます。あの部屋が襲撃の現場に偶然選ばれたとは到底思えません。私は三十二人のうちの誰かがあの部屋の住人であったとにらんでします。何も犯人捜しをしようというのではないのです。節度を抜きにしても、そんな、探偵小説の真似事をするつもりはありません。あんなものは、いうなれば個人情報のコラージュだ。容疑者の時点では容疑者と見なされた全員が犯人の霊性を潜在させているのです。容疑者さえ絞れないとしたなら全人類が犯人かもしれない対象となる。誰しもが犯人である可能性を秘めている。それは可能性を閉じない、拓けた未来です。過去そのものである個人の情報を収穫して、誰かが何者にもなりうる可能性を絶やしてしまうなど、まさしく冒とくではありませんか。 価値を認めるから個人の情報は際限なく細分化され加増していく。価値がないのなら、個人の情報は取り沙汰されるはずもありません。当たり前のことです。今や尋常の私は、尋常の考えを好むのです。 果たして恋は情報でしょうか。私は貴女個人に恋しているのか。貴女の情報に恋しているのか。もし宇宙が空っぽならば、座標など打ちようもありません。惑星がある、衛星がある。星たちは自分の名前を知らないが、各々を相互に観測して、互いのリレーションだけを大事に大事にしている。
たしかに、私には双眼鏡の持ち主であった人物の声が聞こえるのです。 前の持ち主は私をはるかに凌ぐ泣き虫だ。双眼鏡を身に構えればいつも感激に打ち震え、構えの維持もままならず膝上に落としたりもしている。これは右手だけで支える横着に親しんでいたためで、左手はといえば、なにか油分の多い…ジャンクフードかなにかをつまんでいる。菓子なりつまみなりを平らげながらむせび泣く外法の愛嬌! 「いいえ、たしかに菓子を食べてはいましたが、しかしそれは、はじめから感激しようと意気込んで双眼鏡を構えるわけではなく、その時間が日常のひと時とともにあったからで、これはこれで、自分なりに誠実な運用をしていた証なのです」そんな声も聞こえてきます。そのくせ手入れは欠かしがちなものだから、涙が乾燥しきったあとの塩分が結晶化されたままになったりしている。涙の結晶は、当事者からどんな契機から流された涙かで形状が変異するとは、よく知られた話です。私はまた別の特殊な双眼鏡を駆使して、当該結晶を観察しました。一見すると不規則なパターン模様でしかありませんが、ある一点をまじまじ注視し続けてみると、無数の粒模様に輪郭と光が浮かびだし、まるで涙が敷き詰められているように感じられるのでした。 涙のなかに生まれる涙。その小宇宙の創造主が、私を取り巻く女たちの誰かである事実が、私には嬉しかった。歓喜にあふれました。 あの瞬間、私は恋を知りました。
余人であれば、すでに実っているともえいるこの恋は、持て余されもするでしょう。私は貴女と恋仲でありながら、それでいてなお、秘中の恋に焦がれているのです。ところが尋常化した私はそう難しく考えはしない。貴女が三十二人のうちの誰か知れない限りは、三十二人の誰もが貴女であるのです。この仕組みを完成させるために私は貴女へラブレターを書くことにしました。今から二年前のことです。この二年前とはいつのことでしょうか。決意から二年経ったのち今ひと息でこの手紙を書きあげているのか、それとも、私が恋を知った直後から書き始め、二年かけて今その文を書き終わろうとしているのか。なにしろ、読んでいる貴女からすればこの手紙の時間は静止しているけれども、書いている私からすれば時間は刻々過ぎているのです。すなわち、手紙は時空を超えるものです。ラブレターは恋の手紙ですから、この恋も時空を超越してくれることでしょう。 ひとつ種明かしをします。この手紙は少しずつ書きあげました。この二年間恐るべき女たちと過ごしてきた何百回という場面のさなかで、彼女たちいずれかのすぐ横で書いてきました。こうしている今もです。読まれない工夫はしてきたつもりですが、誰かには読まれていたかもしれません。誰かが誰かはわかりません。わからない限り、全員に読まれたようなものです。 だからこの手紙に宛名はありません。 宛名なくしては手紙は手紙たりえませんが、送り届けるくらいのことはできます。 今度は屋上からでなく、私も橋の下から川を渡り、溌らつと駆け抜けて、あの部屋に向かうとします。 この愛おしい季節におあつらえの冷たい小雨に濡れて、走っていきます。
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しかしまあなんだな、 何千タイトルもの少女漫画を読んできて、 二十年間エロゲをプレイし続けてきて、 それで書きあがったハーレムものがこれか。
晴れ。やや暑い。 今週は天気が悪そうだ。 朝もはよから洗濯をした。
電車内で目の前に座ってる優男が 装着しているウレタンマスクをずーっと触ってて気持ち悪かった。 位置がしっくりこないのか延々調整している。 3秒くらいウジウジいじったら、10秒と間を開けずまたウジウジと…。 なんだこいつ…。 身体的事由にも思えず、 単に身だしなみの一環と手癖みたいな感じで触り続けてから 嫌悪感がとめどなかった。 その手で絶対何にも触れるなよと思った。
出勤前に郵便局へ立ち寄り郵便物転送の手続きをした。 印鑑を押す項目があり、確認してみるとサインで構わないとのこと。 何もかもサインで間に合うようになってくれたらいい。 あと印鑑がない場合は、って、書いておいてほしい。
今日は弁当作ってない。 引越しを前に妻が近所の蕎麦屋に行っておきたいとねだり、 ちょうど在宅の日取りであったので今日行かせることにした。 僕は中華で済ませた。 普段より安めの、500円の餃子定食。 ご飯はなんか山盛りにされたけれど、残した。
夕飯はカレー。2日目のカレー。
昨日書き上げた小品、ここに残しておく。
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『ラブレター』
冬枯れにひさぐ街の隙間に小ぶりの椿がそっと艶を供えている姿を見かけ、愛おしい季節の到来に感じ入っております。 大椿という伝説上の巨木をご存知でしょうか。『荘子』に語られているこの木は、八千年を春とし、八千年を秋とし、三万二千年が人間の一年にあたるそうです。人間の生命の尺度をはるかに凌駕するこの大椿が花を咲かせた姿などめったに立ち会えるものではありません。そこから、珍しい出来事を椿事と言いならわすようになったそうです。
こうして私からお手紙を差し上げる椿事、さぞや不思議がられておられることでしょう。 私が貴女を見初めてから早二年の月日が経ちました。その間に私もつい、年を重ねてしまったようです。気を張ってさえいればいつまでも若くいられたものを、貴女を見初めた瞬間に、あの気もその気も緩んでしまい、どうやら私は、時が進めばそれだけ老いる、尋常の人間になってしまった。恋は人を狂わせるかのような噂ばかり聞きますが、とんでもない。恋は人を尋常にします。尋常になり果てた私は手紙だって書きます。まだ書いているさなかですから送り届けまではしていませんが、書き上げ次第、どうしたことか、送り届けもするでしょう。 これはラブレターです。渾身のラブレターです。ところどころラブレターの領分をはみ出しているよう見受けられるやもしれません。なにしろ、およそ人さまへと充てた書面になしうる意味合いのことごとくをこの手紙に表してみようというのです。私の全生命を込めてしたためているのですから、そのくらいの挑戦はさせてやってください。 人生のすべてを賭けて、貴女に私の恋を伝えてみたいと、この野暮天は勇み立っているのです。
さて、貴女はきっと、この黒々ときらめくインクのよく染みた世にも美しい手紙を手に取るやいなや、その重み、玄妙さ、神々しさ、ただごとでなさにハッとして、片手間にとりかかるはずであったつまらない雑事を片付けてから、ただこれだけに集中して、それは謹厳実直に、入学したての諸学生のような面持ちで、じっくり文面をお読みになってくださっていることでしょう。そのスバラしい気合をいったんほどいてもらいます。目を瞑り、なるべく時間をかけて…いえ、遠慮はいらない、この世の時間を止めるような深呼吸をしてください。そうして目を開けたらすぐ、右手を御覧ください。右手というのは、右腕の先っぽにくっついてる割れた塊ではなく、いま貴女のいる空間の右側という意味です。そこから上へ視線をそっと、…誰にもばれないようひそやかに、ゆっくりゆっくり、そっと流してみてください。いかがですか。いえ、そこに何があるか、何が見えたかなど知ったことではありません。私は時間のおぼつかなさ、空間のたよりなさを体感してもらいたかったに過ぎない。いかがでしたか。恐怖しましたか。その恐怖の実感を覚えていてください。その恐怖の裏にひそむ秘密こそ、私がこの二年間大事にしてきた××なのです。この××については、まだ名付けられてはいませんが、この手紙を読み終わる頃には、貴女が至適の名をあてがってくれるものと期待しています。 ところで…これだけは了解していただきたいのです。私は貴女に恋しております、が…くれぐれも、その恋を理解しようなどとは、ましてや理解し得るなどとは、自惚れないことです。私の恋は、言うなれば衛星のようなもので、惑星の都合におもねらず、ただ勝手にまわっているのです。つかず離れず、ただ勝手にまわっているのです。月は地球に懸想しているでしょうか。まさか、恋い慕っていないはずはない。月は気まぐれに地球上に降り立ち、気ままに走り、転び、その地表をなでまわし、ねぶり、その海面にたゆたっては、しゃぶりつくします。ところが、果たして地球の方は月をどれだけ知悉していることでしょうか。なぜ月が自分の周りをまわり続けているのやら、まったく地球は預かり知らないのです。 人類に達成しうる恋愛とはおおよそそのような構造にあります。 地球は衛星を一つだけしか配偶しませんが、火星には二つ、木星や土星にいたってはおよそ八十もの衛星をはべらせているようです。おさかんなことだ。私も負けていられません。
ご存じの通り、私には七人の恋人と五人の妻、十七の愛人、そして三人の運命の女がいます。 彼女たちは総じて嫉妬深く、且つは物分りがよく、私の口先のいちいちに深く頷きながら、まったく私のことなどどうでもよい、路傍の石に過ぎないかのごとき袖にする、思わせぶりな素振りを見せて、そのくせいつ何時も、どうにか私の気を惹けないものか、昼も夜もなく隙をうかがっています。貴女はもしかすると、彼女たち全員の素性はご存じないかもしれませんね。三十二人の恐るべき女たち…。よくも集めに集めたものをと、アッパレな所業に我ながら感心します。雨を怖がる女。彩度の薄い女。足音を使って笑う女。橋を渡りたがらない女。竜舌蘭しか食べない女。まぶたを鳴らさずにはいられない女。狸の親子を飼う女。天狗を知る女。足先を尻尾に見立てている女。嫌がらせ代行を生業とする女。視界に気に食わない色を見出しては自前の塗料で塗り替える女…。このあたりにしておきましょう。こんなあげつらいをしてみたところで紹介にはなりませんし、ましてや、うっかり、貴女への礼を失しかねない。要点を絞ります。彼女たちには疑い得ない、確固とした、共通の性情があります。もれなく全員が、心から私を愛しているのです。そしてまた、もれなく全員を、私は愛しております。ですが困ったことに、長らく私は恋を知りませんでした。よくある話です。私はその人間ばなれした愛の深さと大きさで、昼間には山林を弾みながらくぐり抜ける清風のように、夜中には星々を飛沫で撃ち落とす荒波のように、ときに強く、ときに寂しく、一人一人の胸中に巣食いました。ところが誰にどんな愛を試みようとも、恋の熱線が私をつらぬきはしなかったのです。 私の恋は貴女だけに実現しました。 他の誰でもなく、私は貴女だけに恋しています。 他の女を愛しながら、抱きながら、口説きながら、噛み、頬張り、味わいながら、私はなお、貴女一人にだけ、とろけるような恋物語を捧げたい。
ただ、彼女たちは揃いも揃って聡明ですから、私の恋心の不在はきっと、とうの昔から気取られていたことでしょう。また私は私で、人心の機微に敏いところがあり、それだけに、私のうわべの恋心の不在は感知されようとも、その奥底に芽吹いたばかりの恋心の真相だけは必ず隠し通してみせると、この二年間苦心したものです。 思えば二年前はまだ呑気していました。私も尋常ではなかった時分ですし、彼女たち全員を相手どってなお、ほとんど等分の愛を分配しているつもりでいました。ですが、相対と絶対、主観と客観、惑星と衛星といった二項には必ず認識のズレが生じるもので、彼女たちからすれば、平等な愛を実感できた日などなかったのでしょう。とはいえ何度彼女たちとの日々をやり直したとしても、結局私は同じように彼女たちを平等に愛したつもりになって、そうしてあの日、愛人の一人が言い放った言葉に、何度でも辿り着くのです。 「他の連中はいい。でも、恋人面してる女たちは許せない」 とうとう漏れてしまった一言でした。妬気が口に出された事実だけが大事なのであって、意味内容の充満している言葉には思えませんでしたが、周囲の女たちからは、そうだそうだ、とハ長調の声が上がりました。その場に居合わせた私は黙っていました。正直にいいます。怖かったのです。決して私に意見など求めてくれるなと祈るばかりで、ただ黙って、事勿れよろしくジッと俯いてしました。 愛人の一人に泥棒師がいます。 泥棒の業界とは不思議なもので、一流の腕があるからといって、有名にはなりえません。馬鹿らしいほど当たり前の話ですが、お縄となった者から名が知られていきます。達人ほど無名であるわけです。一方で、どの世界でもそういうものですが、その道を究めれば究めるほど、独自の術、技、癖が発展していきます。すなわち、素性が暴かれないながらも、その手口から、あぁあの泥棒かと同定されていくのです。彼女は一度どこぞの泥棒に入られた家ばかりをねらって盗みを働いていました。一度泥棒に入られた家というのは、それまでと生活様式が一変してしまいます。防犯設備の手入れ、貴重品の隠し場所、金庫の種類、扉の留め具の調子、鍵周りの埃の具合、家具の配置、動線に由来するトータルデザイン…。かつてどのような泥棒がどのように侵入しどのような犯行に及んだかは、以後の生活静態および生活動態へ、確実に反映されます。彼女にはその有様を鑑賞する趣味がありました。どの世界でもそういうものですが、その道を究めれば、成果物から声が聞こえるようになるものです。刀鍛冶はよその刀鍛冶が手掛けた刀一振りを見れば、その刃紋がいかなる哲学に裏付けられて焼き入れされたものか、即座に感得するものです。これはプログラマーがソースコードを見ても、パティシエがケーキを見ても、教育者が家庭の子供を見ても、同じことです。当の彼女も泥棒としては一流ですから、以前その家に入った泥棒がどのような判断を犯行中に下していったか、すっかり整えられ直された部屋からですら、手に取るようにわかるのでした。彼女はそうした部屋で顔も素性も知らぬ仲間の声を聞くのが好きでした。そして対話するように、あたかも平安貴族が恋の歌に返歌するように、自らの泥棒術を披露してきました。 話を戻します。恐るべき女たちから私の恋人を除く二十五人が、私の恋人七人に害をなそうという企てを立て始めたのは、まだ藪椿も花を咲かせない冬のはじまり、二年とちょっとばかし前のことでしたね。妻の一人に、時代が時代なら一端のフィクサーにも化けたであろう興行師がいます。この女の手練手管で、ふだんバラバラに生活していた恋人七人はひとところに集められました。二十五人は襲撃の準備を整えて、街の寝静まった静かな夜、目的地へと向かいました。 知っての通り私は古今東西の双眼鏡集めだけが趣味のつまらない男です。収集癖にもいろいろありますが、私は積極的に実用していくタイプで、独学ながら超望遠の技術もありました。その夜、私はまるで狙撃手さながら、彼女たちの動向を観測するに最適の立地を選定し、人払いしおおせたビルの屋上に陣取って、とっておきの双眼鏡を構えていました。白状します。とても、わくわくしていました。しかしそれ以上に二十五人の足取りは弾んでいて、双眼鏡越しの狭い視界のどこを眺めてみても、文字通り浮足立つ調子なのです。ある妻は足音で笑い、ある愛人はまぶたで音頭をつづみます。ある運命の女は不意の小雨を怖がって、橋の下に駆け込みました。その姿を見たある愛人は、橋の上を渡らず済んで嬉しかったのでしょう、ぱたぱた走り寄って、そのまま川を渡っていきました。川渡りに続くべきか二十四人が戸惑っている間隙を縫って、ある妻のふところから飛び出した狸がそれを追っていきまいた。砂れきと土くれの合間に置き捨てられた鉢植えが倒れ、暗闇に横たわる緑を竜舌蘭と見紛ったある愛人が這いつくばり、ためらわず葉をもぎとりました。すぐ横では、ある妻が鈍色の橋脚をそれとほとんど変わりない色味で勢いよく塗りたくり、あたりへ飛び跳ねる塗料のしぶきを余さず浴びようとするある運命の女の手足の敏捷は異界の踊りめいて、ますます彩度を低めていました。ある愛人が天狗を呼ぶための笛を短く鳴らしてみせると、停滞しかかっていた一同は感電したように大きく飛び跳ねて、着地したそばから溌らつと駆け抜けていきました。出遅れたものたちは手を取り合って、あわてずのんびり歩いていきました。のんびりでもやはり弾んだ足取りでした。 どう見ても、ピクニックか遠足にでも繰り出しているありさまなのです。 この襲撃は失敗すると私は見通しました。実際、あえなく失敗しました。彼女たちのあまりに明るい調子もさることながら、まったく、準備が不足していたのです。遅刻しないこと、忘れ物しないこと、こまめな点検をこころがけること…優等生になるためとばかり思われていた能力は、あろうことか、凶行の計画にも不可欠なのでした。これは盲点でした。二十五人と七人はこのあまりにもお生憎な始末に大笑いして、肩を組み写真を撮って、歌い、踊り、いきおいパーティーへとしゃれこみ、飲み、食べ、眠くなったものから眠り、目が覚めたものから起き、延々おおいに乱痴気を楽しんで、誰も宴を終えようとはしませんでした。
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例によってenpitsuは文字数制限が厳しいから 後半は明日のっける。
今にも降り出しそうな曇り。
卵がないことに気づいて 恒例の休日トーストを諦め チャチャッとフレンチトーストをこしらえた。 フレンチトーストこそ卵液じゃろがいって怒られそうだけど 以前牛乳に浸すだけでも美味しかったから。 実際今日も美味かった。 バター多めにしちゃえばな。そりゃあな。 ただ浸す時間が本来なら一晩、最低でも30分は欲しいところ、 今回1分しかかけなかったから焼き上がりの具合はさすがに悪かった。
掃除。 カラーボックスを粗大ごみとして処分。 CDの山、山、山。これ全部段ボール詰めっぱなしになんのかな…。 コンポ、一応持ってくけど使う予定ない。
昼飯はぶっかけ。 万能ねぎなし。 でもうまし。
都市のドラマトゥルギーのメモ作成だけガンバッテから家を出た。 自転車で荻窪へ。 荻窪駅のルミネで挨拶品のゼリーを買った。 両隣と向かいの三軒分で三箱。 あと3COINSで、珪藻土のスポンジ台買った。 新居の電気メーター撮影はとどこおりなかった。 ただ位置が高かったから撮るのに苦労した。コレとどこおりか。 帰り道で迷った。 杉並区は道が悪い。 西荻の一区画はキレイな碁盤上で理想的だけど 荻窪阿佐ヶ谷のあたりは非常に入り組んでいて それでいて案内もあまりない、どころか 今日は案内に嘘をつかれかなり遠回りを強いられた。 むかむかしてたところへ 不運が重なり カゴから買った物品が落ちたと思ったら ピンポイントで珪藻土の。 割れた。 使い物にならない。
帰宅してみると 妻が自部屋のブラインドの取り外しに手間取っていた。 カーテンレールを取っ払って取り付けた代物で、 大変おしゃれなのだが なにぶん窓枠ピッタリのつくりで寸法は変えようがない。 はなっから引っ越しとともに処分する運命だった。 あぁでもないこうでもないと苦戦しつつ 最終的には妻が取り外した。
夕飯はカレー。 牛スネ肉を赤ワインでとことん煮込む。3時間くらい。 玉ねぎは3個分をみじん切りにしてあめ色に。 よく、弱火でじっくり20分とか見かけるけど いつも中火寄りで50分くらいかかる。 美味いからいいんだけども。 マッシュルームと、今日はニンジンも加えた。 具はそれだけ。 あとはスパイス数種炒めて加えた。 マンゴージュースも。 美味しい…。からうま。 なんか水分多めになっちゃったから 久しぶりに牛乳入れなかった。
ダーウィン。 夜に鳴く虫特集。 今年はとくにめいっぱい鳴いてくれてる虫どもが、 毎夜を快く彩ってくれてる。 番組では、この鳴き声はカンタン、この鳴き声はマツムシ、 とメジャーな鳴き声の何種類かの正体を教えてくれた。 非常に興味は満たされたが、数日もすればあえなく忘れることだろう。
雷電将軍がみるみる強くなっていく。 操作感が気持ちいい。 ダメージ量よりも ダメージ与えてる感のがもはや大事。
恋文書き終わった。 めちゃめちゃ気持ちいい…。 終盤は頭狂うかと思われたけど どうにか論法のしっちゃかめっちゃかを実現できたと思う。 正常な手続きを踏んで正常さだけで異常に到着する。 論理的に成立しているように見せて実は破綻しているのに どこがおかしいのかよくわからず 全体を通して成立させてしまう。 意味がわからないかしょがあるが 説明が抜けているわけではなく 説明をしきったうえでなおわからない…。 論法の手妻。 自分好みのものが仕上がった! タイトルはラブレターにした。 全文で1万字弱。 天使の話とほとんど同じ。 自分の体感的にちょうどいいボリュームだな。
曇りときどき雨。 雨といっても 降ってるんだか降ってないんだかの 息も絶え絶えな雨。 洗濯物は外干しにした。
昼飯は大葉のジェノヴェーゼ風パスタ。 冷蔵庫の中身を空っぽにしていってるさなか 生ハム買っても余らすから 中途半端に残ってたベーコンでつくった。 美味かった。
引っ越しに伴い 電気契約を東京電気から東京ガスに切り替えるのだが 引っ越し先の計器の情報を把握していないらしく、 この場合こちらで計器の写真を撮影する必要があるとのこと。 あわよくば不動産屋か管理会社に用意してもらえないか相談するべく 担当営業へ電話してみたが彼自身が数日多忙とのことで こっちで撮りに行くことになった。 ちょっと面倒だな。
高円寺駅前のコトゴトヘ。 たいへん繁盛していた。 掘り出し物市というイベント中で、 たしかに割安な製品が並んではいた。 しかしいずれにも食指が動かず。 新生活の生活用品および 引っ越し先隣近所の挨拶品でも買えないか目論んでいたが 結局なんも買わんかった。 そっから新高円寺方面へ足を延ばして 雑貨屋マルトへ。 相変わらずの異空間。 ここでも何も買わんかった。 この店は内装と品物が混然一体をなして異空間に化けている。 品物だけ手に取ってみるとその魔法が解けるようだ。
ネットスーパー初利用。 情報を比較していってみたところ Amazonフレッシュの評価が高いのだが 僕はAmazonが大きらいなので 楽天西友スーパーにした。 楽天も敵っちゃあ敵なのだが 本質的には憎む対象ではないから今回は利用する。 がお届け指定が4日後までだった。 引っ越し後即届くように、木曜日にまた手続きをすることになる。
夕飯はアジ。 大振りの立派なアジをおろしてなめろうにした。 高野豆腐、たくあん、味噌汁と合わせてザ・和食。 ご飯が進むって幸せだ。
恋文がラスト以外書きあがった。 ラストはまた論法の話となるから難しい。 他のとこは今回、割と好き勝手書けてただ面白かったのだけど。 論法のところは、常識と非常識、 理論と屁理屈を織り交ぜながら 整合性を確保しつつ狂わせていく微妙な加工が要されるので… 頭も使うし時間も使う。 ややこしー。
そんな記述をしているときばかりはシングルタスクになる。 だいたいなんでもマルチでこなせる自信はあるんだけども。 物語を書くにはまずダイブして…ふかく潜り込まないといけない。 そこに今日は妻がやってきて、ガチャさせろという。 原神のピップアップ、雷電将軍は残り10日を切っているが もう間に合いそうにない事情を伝えると、課金をほのめかす。 これまでは月額制微課金でちまちまやってきたが、 今回のそれは単発の課金となるから尻込みした。 しかし妻も強情で、私が金を出すから引いてしまえという。 僕もここまできたらキャラはほしいところだから要求を呑み、 3700円のうち1000円だけ妻に支払わせて20余連引かせた。 果たして、最後の引きで当ててくれた。 嬉しかったがキャラを動かすのもそこそこに、原稿に戻った。 やはりあの課金はよくない。順序が逆になる。 ゲームして得られる報酬で楽しんでいきたい。 ただ原神は当初の予定を大幅に超えて楽しめており、 都合9ヵ月にわたってプレイできているから、 製作側に金を還元するという機会としてはちょうどよかったのかも。
あぁあと、目当てのキャラが引けた瞬間の画像、 Twitterに挙げる人なんかいるようだけど、 ちょっと気持ちはわかった。 いや画像保存すらしようとは思わんけど。 金かけた分経過と結果を物語化したくなるのだな。
妻と夜散歩した。 深夜でどこにも入らないからノーマスク。 川べりをただ歩くだけ。 十数匹の鴨が並んでいるのをのんびり見たりした。 途中でどこからかネズミが現れ、明後日の方向へ走っていった。
この川べりを妻と何度歩いたことだろう…。 まぁそれ以上に一人で自転車走らせた機会のが断然多いわけだけど。 夕暮れの空がキレイに見える絶好のスポットだった。
帰宅を一度逃して遠回りをして、一度は花火をしたこともある公園に立ち寄った。 ハクビシンらしき四足獣を見かけたが、あえなく見失ってしまった。 でもハクビシンぽく見えなかった、タヌキぽかったと妻は言った。
夜風が気持ちよく、虫の鳴き声も気持ちよく、 気持ちいいづくしの良い散歩だった。 新居でもそんな時間を過ごせたらと願う。
2021年09月10日(金) |
奪われた青春を返せ? |
晴れ。 ほどよく涼しい。晩夏と初秋の間。なんていうんだろ。
弁当はナシゴレン。具はなし。 冷蔵庫の中身は順調に減ってってる。 目玉焼きを添えた。 昨日の筑前煮も少しだけ。
コロナの影響で学生生活を満喫できていない若者世代が 不憫で不憫で仕方ない。 その一方で、 コロナに奪われた私たちの青春を返せ、 みたいなフレーズに違和感を覚えもする。 文句の宛先についてはとりあえずいいとして、 ここで気になるのは、 “本来あったはずの”という感覚だ。 その”本来”を保証する根拠などないはずであるのに、 平和な時代にあっては 予想できる明日とか未来が常に所与のものと扱われて、 自己の努力とはかけ離れた扱いを受けている。 この感覚は幼稚そのもの。 どうにか克服しておかないと、 「先生」とか「学校」とか「会社」とか「政府」とかにも 無限性を適用させてしまう。 無尽蔵に与えられることが当たり前で、 与えられなければ即座に悪感情が湧き、 後から理屈を合成させていくという…。 もうさいあく。
今日の日記あまり書くことがないなぁと思ったときに、 そういえばニュースでこんな話見たな、 それにだったら意見があるぞ… と記述できてしまうことは多い。 有象無象がSNSでコメンテーター化していくわけだな。 自身に依拠する話題がないやつはニュース大好きだ。 話題、話題、話題。 話題が不当に価値化されている。
夕飯は中トロのブツと筑前煮。 醤油がなくなった。 買うべきか、否か…。むつかしい…。 でも買っとくか…。 替えがきかないからな。しかたねー。
引っ越し前日と当日のスケジュール立てている。 かなり忙しそうだ。
雨。やや強め。 もはや寒い。 濡れた足元が冷たい。
妻の弁当は牛丼風。 生姜ニンニクを油で炒めて 玉ねぎと牛肉も炒めて みりん、醤油、めんつゆ、コショウ。 ちょっと濃かったかも。 僕はインドカレーを食べに行った。 東京の感染者数は11日連続で前の週を下回る減少傾向にあり これは8月に集中していた増加要因からようやく離れつつあるのと 全世代に行き渡りつつあるワクチン効果だと思うけど 今もってなお 週に一度一人で飲食店に入る、程度ですら抵抗ある。 この減少傾向に安心した連中が また増加の数値と化していくのは目に見えてるしな。
夕飯は筑前煮にした。 冷蔵庫内のタケノコを消費したいから、と、 お外が寒いから。 しかし寒いのは朝だけで夕飯時はほのかな蒸し暑さがあった。 結局食べたいから作るのだ。 干し椎茸はレンジでもどしておいて、 コンニャクは小鍋でアクをとる。 フライパンにごま油引いたら鶏もも肉焼いて、 ニンジン、タケノコを加えて炒め、 ゴボウを笹がきにして加える。 干し椎茸を汁ごと入れる。 コンニャクも入れて、みりん、醤油、めんつゆを足し、 20分くらい煮たらできあがり。 今日は余り物消費のため、もう一品。 ベーコンをカリカリに焼いて 染みだした脂でジャガイモを皮ごと焼いて塩、ブラックペッパー。 茹で鶏のサラダも添えて、ご飯は少なめ。 ウマいウマい。
空手バカ一代、観るペースは落ちてるのに 容赦なく毎週2回分放映してるからドンドン溜まってく。 今回はアメリカ編第二回。 巨体プロレスラーをとっちめた直後 背後から観客の老婦人に傘で刺され重傷を負う飛鳥拳。 ここにきて強さランキング上位にまさかの老婦人がランクイン。 しかし飛鳥拳が反射的に振り上げた腕にぶつかって気絶。 レディーファーストの国で!とかいって ますます観客の痛罵が増していき 暴動が起きかねない事態に警察が乱入。 無事保護されて命からがらホテルへ着いたものの すでに血気盛んなアメリカ人にホテル前を囲まれ絶体絶命、次回へ…。 どうなるんだろう…。
2021年09月08日(水) |
音楽の力とフィールド |
晴れのち雨。 朝の清涼感は一年通して随一。
弁当は昨日担々麺用にこしらえた中華挽肉。 カボチャの素揚げ。サニーレタス。玉ねぎ酢漬け。茹でたニンジン。 食べる前まではウーン今日は手抜き弁当なんだよなァーというつもりでいたけど 食べ始めてみると美味い。
フジロックで一部のバンドが政治批判していたそうだけど また一方でイベント開催にあたっては 国から助成金を頂戴していたらしく、 この点が非難…というか嘲笑の的になってる件について 考えてみている。 まず直感的にダッセエなァと感じ、 そしてそれが全てだと思い至った。
助成金もらってんじゃないか云々というのは、 実際にはそれなりの事情はあると斟酌できるんですね。 蓋を開けてみれば、あぁそういうことだったのね、という。 納得できるだけの理屈が。
しかしまた、音楽で何かを訴えかけるというのは、 理屈だとか地位だとか学だとか 正当性だとか因果関係だとかいった面倒事を 一切合切すっ飛ばして戦えてしまうわけで、 だったら都合よく土俵から降りたり入ったりせず ちゃんとそのフィールドで勝負し続けてね、 って話にもなる。 「実はこれこれこうで〜」 なんて理屈に耳を傾ける気にはなれない。 直感的にダセェなと思ったらそれが全て。 その嘲りがひっくり返ることがあるとしたら、 それこそ音楽によってでしかかなわない。
夕飯はサンマ。 テレビでは ここ数年サンマの漁獲量は低減していて とくに今年は激減、もはや高級魚扱いになる… と一ヶ月ほど前報道してたけど ユータカラヤでは北海道産が二尾で380円。 見た瞬間 アこれ絶対食べたい… その思いで頭がいっぱいになって迷わず手にとって カゴに大根も加えたのが昨日のこと。 昨日の自分を褒めてやりたい…。 大根おろしにはポン酢。 味噌汁とたくあんをつければスバらしい秋の風情。 でも正直感激はなかったな。 毎年サンマで一回は、最高の秋の日をやってる。 引っ越してからまた試してみようかしら。
魚はもっぱらフライパンで焼くようになったから 魚焼きグリル使わんと思ってたけど サンマのときだけは使う。 本当は七輪がいい。 新居は庭が広いから 置こうと思えば七輪置けてしまうけれど 火の気と煙が問題だ、 やんない方が無難だからたぶんやんない。 夢なんだけどな。 庭と縁側と七輪は。 漫画『大正野郎』で描かれていた感じの。
恋文8割がた書けた。 細かいとこちょろちょろ遂行するのと、あとはラストだな…。 それとタイトル…。
現時点の原稿を妻に読ませてみたところ好反応。 これまでに僕が書いてきたものの中では 最も好みだそうだ。 画がきれいだ、というコメントを頂戴した。 恐るべき女たちが襲撃へと向かう夜の場面だ。 僕も気に入っている。 サッと書いた描写の短い文だったが、 妻としては、ここはもう少し長くしてもいい、 というかしっかり描写されたものとして読みたい、 とのことだった。 あとは語り手がうざいと。 それはそう思う、まだるっこしさといい面倒臭さといい、 僕のそういう部分がしゃんと投影されている。…。
晴れ! 晴れ晴れしい晴れ。 9月の最高の晴れ。ほまれ。
出勤を前に区役所へ転出届を出そうと 8時の開庁に合わせたつもりで 起床は6時半、雑事と弁当作りを済ませて家を出て たどり着いてみると受付は8時半からだったっていう。 勘違いでした。 役所前でのんびり待ってると8時15分に開いた。 必要書類の記入まではさせてくれて助かった。 8時30分きっかりに窓口が開き、 すぐに受け付けてもらって8時45分には手続きが終わった。 そのまま出勤してみるといつもより15分ほど早い。 初秋の最高の涼しさのなかをゆったり歩くなどした。
弁当は鶏ももニンジン玉ねぎ豆板醤炒め。 オイスターソースとみりんが尽きかけている。 あと10日で使い切るのが理想だけど間に合うかな…
今日もまた会社を辞める際に発生するであろう 上司との口論を想像してみていた。 すると過去現在未来にわたる鬱憤が炸裂して、 どうにもむかむかしてしまい、 その怒りを仕事にぶつけた。 皮肉なことに、怒りを仕事にぶつけると 平時より早く片付いていく。 フキゲンは表に一切出してないから 周りからしてみてもただ 早いなあ と思われるだけでデメリットがない。皮肉だ。
夕飯は担々麺。 ごま油で豆板醤、長ネギ、タケノコ、干し椎茸、挽肉を 順々に炒めていき、オイスターソースと塩コショウ、醤油で味付け。 担々麺自体は茹でれば済むものだから、 スープに麺を入れたら挽肉をたっぷりのせて、 かるく茹でたチンゲンサイを添える。
新居に人を招いたら…を想像してみて、 そういえばもう友達を家に招いても 自分が友達の家に行っても することないよなあと思った。 というより求めてるものが違うのだ。 楽しい時間を過ごしたいわけじゃない、 充実した時間を過ごしたいのだ。 それは例えば、電気を消して目を開けて、 誰と話してるわけでもないけれど 誰ともなく暇そうにゆっくり鼻歌を歌いだす、そういう時間だ。 これから何度でも人を招いて、あるいは招かれて、 美味しいものを食べたり談笑したり、 工作したりゲームしたり勝負したり、 そういう時間はあるだろう。 でも僕は、何がしたいわけじゃない、 そういう目的意識あって集まりたいんじゃない。 ただある時間を過ごしたい。
自分にとって部屋ってなんだろうと改めて考えだしてみると、 ひとんちが原風景になってると再認識した。 狂ったようにひとんちに行ってた少年時代、 その一つひとつが今はいとおしい。 僕にとっての 繭 のヒントはここにある。
くもももも。 昨夜時点では午前中は降ってると もっぱらの噂だったけど のがれた。 降ってない。 気分いいぜ。
車内で隣り合った中年がマスクずらして鼻露出させっぱなしだった。 睨みつけるか注意促してやろうかと思案巡らせたけど しかしマスクを被りきれない正当な理由付けだってある人にはあるしな… だいいち強制できるほどの裏付けも執行権もないわけだし… と理性が働き何もできなかった。 九分九厘本人の身勝手だとは思うけど。 彼はずっとヤンキー漫画読んでた。
弁当はステーキ。 レアッレアに仕上げる焼入れは どうやら妻好みではないらしく 噛みちぎりやすい程度のギリギリレアを今日は目指してみた。 中身がほんのり赤い程度の。 うん美味かった。
妻の知り合いから久しぶりに連絡が入った。 読書会のメンバーということになるのか、 しかし恩人と読んでいい人だろう。 いまは文芸サークルの仲間という関係のようで、 彼自身は小さいながら出版社を切り盛りしている。 なんでもこの度、これまで縁のなかった漫画出版物を扱うとのことで、 ノウハウがないからと、僕を頼ってくれているのだ。光栄なことだ。 9月はかなり忙しい予定だけれども、 僕からしてみても恩人と勝手に思っているから報いたい。
夕飯は今日も肉じゃが。 昨日の残りだから量は少ない。 刺し身もない…。 サラダ、たくあんを添えて勘弁してもらう。 しかし美味かった。 お外が涼しいから肉じゃがの美味いこと。
椿について調べた。 本当は図書館行って調べ倒したい。 ネットじゃ大した情報知れないんだよな。 しょせんな。ハッ!
久しぶりに遅く起きた。9時10分。 昨晩強まっていた雨があがって、 弱弱しくとも晴れ間まで見せてくれた空に感激し、 洗濯物の一部を外干しした。
昼はうどん。 僕は卵とキムチで、 妻の方は大根おろしを添えたぶっかけで。 ここ数日肌寒かったから温かいうどんにしたものの 今日はぶっかけの方が正解だったな。
ドラッグストアで一品買うためだけに15人くらいの並びに加わった。 スーパーの方も激混み。 ほんとう、混みさえしなければ好きなのにな、スーパーは。 まぁよくある話、 混んでるうーとか文句垂れてる自分自身が 混んでる状態の一部であるのだから そこんとこはしゃんと意識しとこ。
Wimaxがろくに使い物にならない。 なんだこれ。 もう何年も悩まされてるけど、なんだこれ。 いい加減やめるわ、と我慢しきれなくなったところへ、 新サービス新製品に乗り換えてもらえれば 今より早くて安定しますよみたいに謳う案内を信じて 契約更新したのが去年のことだ。 相変わらずどころかカスみたいな回線だ。 遅いだけならまだしも途切れる。 屋内はほとんど絶望的。 半屋内みたいな場所でもダメだし。 本当はおもいっきりクレームいれたいけど 電話口のソレ対応員にぐちぐちいっても仕方ないし。 「本当は上の連中を叱責したいのに 構造上届かないようになってる」 「はじめからクレームは織り込み済で経営してる」 という商売が本当に醜い。醜い。 違約金何万が惜しいからなんとか我慢してるが もう二度とDTIには申し込むまい。
バター消費したくてカボチャのパウンドつくった。 無塩バター50gは細かく切っておいて常温に。 全卵2コ分も小ボウルにあけて溶いておき、常温に。 薄力粉100gとベーキングパウダーは合わせてふるっておく。 カボチャの黄身150gをラップして4分ほど電子レンジで温め、 熱々の状態からスプーンで潰しペースト状にしたら、 生クリーム25gとハチミツ10gを加えてよく練る。 ボウルに入れたバターを泡立て器ですり混ぜ、 グラニュー糖50g分を3回に分けて加える。 よおっく混ぜたらカボチャペーストを加えてさらに混ぜる。 オーブンを170度で予熱。 全卵を3回に分けて加えてその都度よく混ぜる。 粉類を加えてゴムベラでさっくり混ぜる。 型に流し込んで、オーブンで42分間焼成。 水分多め、しっっっっとりウマウマ。
夜は肉じゃが。 なんか食べたくなった。 うちのはみりんでやや甘めの味付け。 醤油はすくなめ、めんつゆはたっぷり。 豚バラ肉をゴマ油で炒めてるから味はなかなか濃い。 美味しい。 さらにまたカツオ買ってしまった。 安いわ美味いわ栄養豊富だわ… 基本的には健康における栄養素はもはや引き算と思ってるので 何を摂るかより 何を摂らないかだけ考えてればいいと思ってるんだけども 意識しないと摂りにくい一部の栄養素は別勘定。 カツオは全面的に強いから積極的に食べていきたい、 でも美味しく食べられない…というのがネックだっただけに、 こうやって美味しく食べられるようになったのはでかい。
映画借りてきた。 すっかりペースは落ちたものの この7年高円寺DORAMA店で何百回DVDを借りてきたろうか。 売り場で悩みまくるから店舗滞在時間も何百時間にいたってるだろう。 しかしとうとう、DVDを借りるのはきっとこれでラストだ。 そんな思いで会計しようとしてみたら 会員カードが割れてるので取り替えますね、と。 …割れてるのは2年ほど前からで、そのままずっと会計してきたのが、 今このタイミングで取り替えられるとは。 この瞬間に なんだかこれまでの月日が思い返されてちょっとグッときた。 いや実際は、本を買いにまだ訪れるわけだけど。
見たのは「オマールの壁」。 ヒロインがブスだった。 いや顔の造形は別にそう気にならないはずなんだけど イイ女の位置づけで 実際イイ女の雰囲気と容姿ではあって しかし表情によってそれが崩れるという。 しかも僕の大嫌いな、首を振りながら話す芝居をする。 そして劇中でもろくな立ち回りをしない…。 画面に出てくるたびに不快になってしかたなかった。 脚本はかなりよかった。 パレスチナを舞台に、イスラエル政府に楯突く主人公勢と、 その組織内での裏切りや裏切り者が取りざたされ続ける、 事態の詳細が知れないまま話が進んでいく嫌あな感じ。 映像もよかった。 パレスチナの街並み素晴らしい。 よくぞあの街中を走らせてくれた。
雨えぇ。 ふええぇ。
引っ越しを前にして数々の小物大物がずこずこ届く。 のきなみ妻が買ってる。 あとで折半する。 引っ越しを前にして部屋に物が増えていく。
図書館で「ずる うそとごまかしの行動経済学」を返し、 「都市のドラマトゥルギー」はもう一度借りた。 前者はあまり面白くなかったけど ごまかし…というか自己正当化への感度は高まったからよしとする。 後者はすごい面白い。買いたいけど売ってないな。 野方図書館ほんとお世話になったけど、 これでもうあとは今日借りなおした一冊を返すのみで、お別れだ。 来ようと思えばいつでも来れるけど わざわざはきっと来ないだろう。
リサイクル図書で イベント学、という本を入手した。 イベント、催事、行事、祭り、式典、宴、 今はそういったものに興味がある。 街への興味からまちづくり、都市開発、都市論へと 何年かかけて興味が広がっていき、 つまるところ街、都市は人の集まりを細胞とする組織であるという 認識が固まるにつれ、 その"場"における具体性、発露、述語こそが 「祭り」だという考えにいたった。 一人では祭りはできないからね。 …と書きながら、だからこそ一人きりで成立する祭り、 というのも、主題にしがいがある気がしてきた。
昼飯は炒飯。 敢えて残しておいたニラを加えて。 実に合う。 今日は塩コショウだけでしか味付けしてないのに こんなにってくらい美味しい。
夜はウニのクリームパスタにした。手軽に粒ウニで。 麺を茹でている間に、 オリーブオイルでニンニクとベーコンと玉ねぎを炒めておいて、 最後に粒ウニも加えてから生クリームと牛乳をドパッと。 麺が茹で上がったらフライパンで一緒に合えて、 皿に盛ったら卵黄と粒ウニを上にのせる。 まぁ…美味かった。 これならしっかりつくったカルボナーラのが美味しい気もするけど… まぁ…美味かった。
原神、雷電将軍はなかなか出ない。 ストーリーはよかった。 摩耗する先生とは違うアプローチで…のくだりがいい。 あと沙羅さんが抜けててよかった。
がっつり雨。肌寒い。でも蒸す。 この悪天候が過ぎた来週か再来週、 モノスゴイ気持ちいい9月が訪れる予感がある。
弁当は冷凍してた鶏団子と常備菜のアサリ佃煮。 地味だけど美味しい。地味だけど。美味しいよ…。
仕事は大きめの仕様変革が予定され、 その検証と新たなワークフローのとりまとめが必要となり、 今日か来週にかけては退屈しなさそう。 おおざっぱにいっちゃえば、業務からまるっと手間が減る。 しかしそのぶん単価落ちるんでないかな。 そーすっと部署の立場が弱まる。今となってはどうでもいいが…。
夕飯は昨日買っといたトンカツ。 レンチンではなくフライパンで熱する。 おのれの油っ気でな。 これにキャベツ。 それとは別にトマト、鶏胸肉のサラダ。
案の定つうか 雨ざらしにしておいた木板は すっかり強度が下がって おもいきししなるようになって 割れない。 一回晴れて乾いちまえば割れると思うんだけどな、 週末も晴れなさそうだ。
パラリンピック、意識して観てるわけでもないけど NHKだから気づくとテレビ画面に映し出されていて なんだかんだでちょいちょい観てる。 でその度にカッチョエーと惚れ込んだり、感動してしまう。 もともとスポーツ観戦興味ないし、 人によっては 「普段は興味示さないくせに、そういうときばっかり 感動とかいって、都合いいよね」 と詰りもするだろう。 が、 “そのつもりはなかったがたまたま目に入ったら 思いのほか楽しめて感動までしてしまった” これこそ純度の高い感動なんじゃないの? 応援しようと思って張り付いて観てるより。 感動しようと思って感動してるより。 いやそんな比較自体どうでもいいか。 どうあれ非難されるもんじゃないと思った。
ラブレターの話、 かなり面白くなってる…面白い実感がある。 持ち前の主題をイッコ、ネタとして使うことにした。 ネタは主題になりえないけれど、 主題はダウングレードしてネタに落とし込める。 ちょっともったいないとはいえ、 ネタはより高次元にあたる主題の全てを表現しえないから 主題は主題でまた使えるってなもんよ。
でも長くするほど面白いよなあこれ… 天使の遅延証明よりちょっと長いくらいになるかな。 「ある特定の相手」に充てながら、 それが誰であるのか書き手にもわかっていない、 しかしその人と両思いであることは確定しているラブレターの話。
雨。 ちょっとは朽ちて割れやすくならんかなーと期待を込めて 今も残る処分予定の板を外に出しておいた。 湿ってしなろうと、強度を下げるほうがまずは肝心との見込み。
弁当は鶏もも肉の照り焼き。 フライパンに油引かず皮をパリッと焼いて、 味付けは醤油味醂砂糖と、ちょっとだけコショウ。 火入れに成功し、しっとり食感で美味かった。
無能先輩の無能ムーブをくらい瀕死。 彼より7年ほど年嵩の後輩(でも業界経験は豊富)を 無能先輩は毛嫌いしていて 本来自分がしなければならないはずの調整も 彼がからむと見ると全部なげてくる。 お前の仕事は調整くらいなんだけどな…。 というかお前の仕事が調整程度で済むように支えてやってるのだが… それすら… で暇そうにスマホいじってるという。
そうした不適さを上に報告しないのは 上が彼を買っているから。 彼は残業をする点で今の体制からは重宝されている。 僕は残業しないから今の体制からは軽んじられて、 発言権も昔の1/10くらいになってしまった。 あほくさいあほくさい。 僕がこの会社を辞める辞める暁には 辞めるに至った問題点、 今の体制が暗にかかえる課題を、 なにからなにまで全部 ぶちまけずに 辞めてやるのだ。 自分で気づけよっていう。 あほくさいあほくさい。
サラダ菜、ベビーリーフが高い。 出回っている数も少ない。 あきらか天候の影響っすねー。 ここ2週間は葉ものの摂取量減ってしまった。 でもトマトは毎日食べてる。 夕飯は刺身にした。 真鯛とカツオ。 カツオの方はやはり鮮度が落ちやすいらしく 魚に強いスーパーとして知られたユータカラヤですら あんまり質がよくないという結果に見舞われがちなので 今回はサクに塩振って酒かけといた。 でキッチンペーパーで拭き取って、 よく切れる包丁で切っていく。 でお刺身には味噌汁がほしくなる。 今日も大根にした。 サラダは豚しゃぶ風で、あと一品欲しいからと、 ニラの…なんか辛いやつ。 このニラの食べ方、我が家では普通だったけど たぶんあまり人に知られてない。 ただニラを茹でて指の長さくらいに切って、 切り刻んだ鷹の爪と醤油とごま油で和えるだけなんだけど。 美味しい。美味しいです。 っつっても今日のMVPはカツオだった。 したごしらえすべきですね。 これまで家で食べてきたカツオで一番うまかった。 生姜醤油も合うこと合うこと。
「グローバル時代の宗教と情報」読んでる。 悪文の連続に苛立ってきた。 文法もところどころ怪しいし、 なにより接続詞の挟みかたに難がある。 ほとんど同語反復みたいな文章が並んだりとか。 読みながら口論してしまう。 著者にも言い訳があるだろうから。 その言い訳を一つひとつ想像し、 一つひとつ潰していく。 アエナフを殺していく。
なんか急に少女漫画脳。 男子からの告白は ぜったいストレートなのがいいよね〜(わかる〜!) という女子トークがしたい。
…雨。 おかげで涼しくはある。
昼飯はオムライス。 熱々でできあがってしまうのが 弁当にするにあたり難点だけれども 今日の日和は冷ますのに都合よかった。
「誰が誰だかわからない」 「誰が誰であってもよい」 「誰かが誰かの代わりになる」 僕が面白いと思って主題化している観念。 これは「個人」「近代的自我」のあり方とも関わる。 もとより、近代的自我という言葉は嫌いだ。 とりあえず言っとけばまとまる、取っ手のついた便利なフレーズ。 さらには進歩史観と結びつく。 その字固めに都合いい亡霊と化す。
個人のあり方は、内面性のみを取りざたする絶対的な見方と、 社会性あっての存在を扱う相対的な見方とあって、 後者は「市民」のあり方と意味合いが接する。
最近の僕は、 社会生活とくに都市型生活者としての個人のあり方に 行き詰まりを感じている。 こんなもんは何十年も前から言われてる話だけれど… いわば2021年型として取り組んでみたい。 そこで肝になるのが情報化社会。 2000年代には産業革命につ次ぐ情報革命として、 2010年代にはSociety5.0とかなんとか 新生の社会像が提唱されてきた。 そして2020年代は、物心付いたころにはネットが当たり前にあった、 デジタルネイティブの世代が社会参画していく。 2010年代にもあったろうが、 2020年代に至っては、親もまた、 すでにネットと親和性が高く、 よりネイティブの度合いは増している。
個人を社会的に扱おうとしたとき、 現在の情報化社会においては、 個人情報への認識の変化が鍵となるかもしれない。 個人情報。 同一性を有する個人の、同一性を特定させる情報。 個人情報はその価値が高まるほど漏洩のリスクが増す。 またもともとは無価値であった些細な情報すらもインフレしていく。 個人情報に縛られる個人。 個人であるかぎり無限培植していく個人情報。
誰が誰であっても構わない、が糸口にならないだろうか。 個人Aの個人情報aは、個人Aが個人Bと別人である証左となる。 ところがAとBが区別できなければ、個人情報aの価値は激減する。 AがBかもしれず、CかもDかもしれず、誰とも知れなければ、 個人情報aは無価値化していく…。
これちょっと時間かけて考えてみよう。 たぶん考えがいがある。
「晃くんかもしれないし、晃ちゃんかもしれない」2巻めっちゃ面白かった。 男か女かわかんないまんま付き合い出すとは思わなんだ。 そして、旧来の男女観が強固の親族に その性別を明かさずにいることで 跡継ぎ問題をけむにまくという筋書きも素晴らしい。 これぞまさに、 「個人情報」と「個人」のギャップだ。
夕飯はナンチャッテ唐揚げ。 朝の内に下味をつけておいた。 油引いて揚げ焼き。 キャベツ、トマト、玉ねぎの酢漬け。 美味いー。美味い美味い。
個人情報について追記。 ミステリ、推理小説者における犯人捜し(フーダニット)、 あれはある個人…犯人を、 その個人情報…手がかりから追求していく構造の話だ。 容疑者の時点では、個人は特定され得ない。 犯人かもしれないし、犯人じゃないかもしれない可能性を、 容疑者はそれぞれ有している。 この容疑者が、あるグループ内に限られず、 もっとずっと多い…それこそ何十万何百万という数にのぼることもありうる。 それはうすめたれた犯人だ。 うすめられた個人だ。 ……。 まだ考えはまとまらない。
原神、Ver2.1にアップデート。 雷電将軍の実装。 こつこつ貯めてきた石で50連。 将軍は出なかったが新キャラであるサラさんは2体出た。 新マップちょっとだけ入ってみた。 やはり未開拓マップの探索は楽しい。
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