舌の色はピンク
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2006年09月30日(土) 所作。

起きた。
聴いた。
吸った。
脱いだ。
入った。
浴びた。
洗った。
流した。
拭いた。
飲んだ。
纏った。
履いた。
行った。
働いた。
食った。
吸った。
休んだ。
働いた。
驚いた。
話した。
試した。
買った。
食った。
帰った。
慄いた。
逃げた。
構えた。
殺した。
捨てた。
脱いだ。
纏った。
吸った。
寛いだ。
繋げた。
吹いた。
聴いた。
話した。
読んだ。
捲った。


打った。


2006年09月25日(月) 杞人の憂いにあやかってやがる

風呂に入っている間に暗殺される恐怖に怯えるタイプの生物になって
10年ほど経つ。
「またこの子ったら(笑)」
とか思われかねないけど、まじなのだ。
小学生のときに読んだ漫画版歴史上の人物みたいなんで
どっかの元・偉い人が無防備な入浴中に狙われ斬殺されるシーンが
僕の角膜を経て瞳孔に達し硝子体を通過して網膜に焼きつかれ
脳にはただトラウマが残ったとゆう説が有力だろう。

対策は練ってあるものの公表はできない。
未来の暗殺者がこれを読んでいるとも限らぬため。
返り討ちにしてやるのが楽しみだ。
ミイラ取りがミイラに
の事例を史上にひとつ追加してやるのだ。


それから前世紀末における例の陰惨な事件以来
地下鉄でかすかでも異臭を感じたときには呼吸を絶つ。
俺だけは助かるぜ?
なんていう優越感に浸る。
バレバレだからみたいな。


生死を賭けたロシアンルーレットの最後の一発がからぶった際には
「ヘヘヘ、はじめからタマなんて入ってなかったんだよ」
とうそぶく敵を前に
うろたえず 毅然とした小粋なリアクションを用意しておかねばならないし、
悪人の策にかかって
崖から落ちそうになっている恋人と親友を
どちらかしか助けられないシチュエーションにおいては
極限の精神状態で悪人を改心させる小粋なセリフが
瞬時に飛び出るとは楽観できないため
今から案を練り推敲を重ねなければならない。


そういったことを風呂に入りながら考えている。
武者震いしながら考えている。


2006年09月23日(土) 食害

食メモを用意した。
毎日なに食ったかを逐一記録。
いま二週間目。いつまで続くかな。
見返してみると肉とスイーツがかなり多く
そーいったアレの過剰摂取による不健康っぷりが僕を酔わせる。
どんどん毒を取り入れていこう。
そうして我が肉体は有害物質に成り果てていくのだ。
いつかこの177cm56kgの肉塊は尋常ならざる毒、毒にまみれ
人類を何度も滅亡させられる兵器となるのだ。核を越えるのだ。


2006年09月20日(水) 会話

「さっき会計のとき客に、おっちゃんだったんですけど、
コーヒーが不味いとかクレームされましたよ」
「えー。うちの結構評判良いよね」
「なんかやたら渋すぎるだの素人くさいだの愚痴られて」
「ひどいねー。通ぶりたいのかな」
「そうですそうです、ちょいとイラッときましたね。
ポイントカードつけないでやりました」
「(笑) 腹黒いなあ」
「そうですそうです、ブラックコーヒーなだけに」
「…………」
「なんですかその、苦々しい顔は。……ブラックコーヒーなだけに」
「…………」
「…………」
「……絡みづらい人だよねえ」
「!」
「いい意味でだよ?」
「!?」

(20060920/れどれ×先輩/カフェバイト)


2006年09月11日(月) おれがこの世で唯一我慢できんのは 鍵をかけ忘れた小型トランクだ

いまでもよく覚えている想い出のひとつとして
小学校の林間学校かなにかのもよおしの一つに
炎天下のもと山道をひたすら歩かせる鬼教官的イベントがあった。
半日に及ぶ苦行のはて
ようやくゴールへと辿り着き円座を囲む疲れ果てた少年少女たちにむけて
ポカリスエットがボトル一本ずつ支給され、
我々は狂い喜び乱れ舞った。
僕はといえば一気に飲み干して
「こんなにポカリを美味しく飲めたのは初めてか久しぶりだね」と呟いた。
今思えば使い古された言葉だけども
当時は 何気なく自然にでたセリフにしてはこじゃれてるぞ なんて誇らしげだった。

その後、校長先生のありがたいお言葉が児童たちに向けられた際
彼が述べた言葉が
「こんなにポカリスエットを美味しく飲めたのは私は初めてか久しぶりです」
だった。

拍手 そして羨望のまなざしが校長先生に向けられていた。
異臭漂いそうな発汗に満ち
薄汚い脂ぎった微笑を浮かべ悦に浸っている彼に対し
僕は顔面蒼白になりながら
今やかのえらいおとなのシンパと化した級友たちを寂しげに見回すしかなかった。
つねづね油断してはならぬ スパイは視界に潜んでいる
とその時学んだのだった。


幼き時分に得た教訓も虚しいままに
10年近くのときを経た今日スパイにしてやられた。
僕はこの日を一生忘れないだろう。2006年9月のできことだった。
曜日は月曜だった。
一般的には日曜の次の日とされる日のできごとだった。


2006年09月04日(月) 木の実

「俺最近ピスタチオにハマッてんだよね〜」
「え、なに、ミスターチルドレン?」
「エッ?」
「エッ?」


発端はどーだっていい、さり気ないことだったんですよね。
普段なら聞き流せることだったんです。そらもうね。
ミスチルと聞き間違えさえしなければ
話題を掘り下げることも無く
自らの醜態を露呈することもありませんでした。

「いや、ピスタチオだけど……」
「何それ」
「知らねーの!?」
「聞いたこともないよ」
「マ     マジでェェェエエェエェェェェェェ!!!???」

そこまで おっかなびっくり されたら
僕とて黙ってませんよ。
「常識だ」「未開人じゃあるまいし」とまでうそぶかれたら
まぁまぁ発奮しますよな。
お相手は過去、しずかちゃんの髪型を
ポニーテールと言い張り間違いを指摘したのちも
「普通はわかんねーよ」なんて平然としていた男です。
お互いのプライドを賭けて常識感対決をね、しました。しました。
ピスタチオを知っているか
お互いの友人10人程度に尋ねてみました。
ほとんど皆さん知ってましたね。

…僕は聞いたことも無かった。
すっごいへこんだ。
もはや全呼吸が溜め息でなりたっていた。


2006年09月02日(土) 甘いモナコへ逃げよう

れどれ史に残る壮絶な一日だった……。
ここに書くほどではない
細かな惨状がずーっと続いた。
ずっと4コマのオチみたいな。前フリなしで。

乙女座が運勢12位だったのを見てしまったことから発してるに違いない。
占いなんか知るか の人のくせして
見ると大体当たってまう。精神的、脳内作用的なことだろーか。
ホント大抵当たる。
占いしてる側ではなく
当てていく僕のほうがすごいと思う。
褒めて欲しいと思う。


れどれ |MAIL