ヒルカニヤの虎



 きず がんばってるとつくみたい

カーネーション最終回(※ラスト1分除く)に朝から涙腺が崩壊した。もはや何も言うことはないです。1つの言葉、1つのシーンに重みがありすぎて、今はただただ受け止めておきたい。また5年後くらいに見れたらいいなあ。

ナインティナインのANNはやっぱりそうかという感じ。終わりを感じた矢部の感性と判断は正常な気がします。岡村続投も、なんとなくそうだろうなと。
そんなことよりもナイナイANNを受けた同日ANN0オープニング、ウーマンラッシュアワー村本の弾けっぷりが大層すばらしかったです。あそこまで言える若手って今他にいない。ウーマンにとってラジオはただのメディアの1つであり、今のところ一番自由度の高いツールなんだと思う。ラジオ向きかというと多分ラジオ向きじゃない、強引にでも乗りこなす力があるから現時点では成立してる。長く続くか、ウーマン自身にとって長く続ける必要があるかはちょっとわからない。
一方のラブレターズは徹頭徹尾ラジオ本位でラジオ向き。木曜と金曜で好対照です。今回の聴取率週間も非常におもしろかったし興味深かった。カリスマラジオは業界専門誌読んでるみたいな楽しみ方になるけど、何か新しい渦が生まれつつあるのはわかる。長く続いてほしい。あとデレクジーカーさんがんばれ。そういえばツチヤタカユキは元気かな。

今年はよい夏でした。

2014年08月30日(土)



 俺は意外に足が速かった

きのうまで取材で1年ぶりの北海道でした。新千歳空港おりた瞬間笑えるくらい寒かった。テレビではガスファンヒーターとダウンジャケットとスタッドレスタイヤのCMが流れているというのに、七分袖のジャケットとか空気読めてなさすぎたと反省中。そして何ひとつ観光せずに粛々と帰ってきたわけですが、大阪も気温下がってるけど全然ありがたみが感じられない。とにかく湿気が、このぬるつく湿気があかんのや…。


先月くらいから頑張るということを考えていて、筋道はわかったのに書く時間と暇がない。本業でイラスト描いて息抜きでイラスト描くイラストレーターとか、尊敬することしきりです。
思考の鍵概念だけ書いておく。

かすが/夏まゆみ/稲森和夫/
報酬系/島皮質/
赤えんぴつ:オレンジ/桐島、部活やめるってよ/

2014年08月28日(木)



 雨なら電車に揺られて

この時期は毎年高校野球一色のはずなのに、女バレがおもしろすぎてまったく高校野球に身が入っていません。日本のセッター引くくらいすごい。ベルギーのリベロも素晴らしかった。できれば放映局は日本人選手の煽り文句なぞに力を入れず、対戦相手の情報も画面上に出してって欲しいです。いちいち画面見ながらウィキペディア先生に聞くのめんどい。ミドルブロッカーなしでチーム組んでいいの…?という初手の初手でびっくりしている初心者ですが、バレーたのしい。バボちゃんかわいい。

おもしろすぎるといえばカーネーション。
BSでは07:15カーネ→07:30花子なんですけど、もう花子で二度寝する勢いです。花子の生涯がどうでもよすぎるうえに周囲の人間が書割すぎる。脚本家には幼少時の私が憧れていた村岡花子像を返せと言いたい。赤毛のアンへのオマージュも全然なくなったし、一体このドラマは何がしたかったんだろう(もう終わった気持ち)。
一方のカーネーションは再見ですが、毎朝うちふるえているよ。たぶんこれ最高の役者と脚本家で生まれた奇跡のドラマだと思うの。ちりとてちんやあまちゃんは大好きだけど、ここまでの迫力は正直なかった。もうほっしゃんは北村として生きるべき。なんで当時カーネーションのDVD買わなかったんだろう、と不思議だったんですが、そうだ晩年編が悔しくて悔しくてマジ泣きしたんだった…。辛すぎて記憶を封印することってあるよね。2回目のカーネーションは潔く美しいオノマチ糸子で綴じてしまおうと思う。晩年編なんてなかったんや。

ナイナイのANNについては来週を待つ。

2014年08月23日(土)



 失うものがあるってことが

バナナマンライブが終わった8月後半の唯一の楽しみ「6人の村人!全員集合」が期待どおり面白くて、よかった。東西芸人の豪華版のようでもあった。とりあえず売れてる人はみんないい人。
バランスとしてはホリプロ2:ヨシモト2:マセキ1でいい感じなんですけど、太田プロが足りないような気もする。太田プロで「村」がつくのって松村邦弘くらい…?ちょっと毛色が違うしなあ。ケイダッシュコテージはまだこのランクには食い込めないしそもそも「村」がいなかった残念。
素の内村光良のたたずまいのよさに痺れ、登場一発で場の空気を激変させたザ・芸人日村勇紀に惚れた。突き抜けたフラと生来の器用さ、まさに無双。他の人たちはだいたい司会で流れを作る側だから、いじられポジションの日村さんが来ると一気にスイッチ入るよね。河口湖での流れといい、「俺ら東京さ行ぐだ」のカラオケといい、天賦の才にしみじみする。あと就寝間際の年長組による果敢なエロ展開が無駄でありがたかったです。年1回でいいから続いてほしい。数日前のロンハー生放送のカスっぷりで濁った心があらわれるような心地がした。



2014年08月21日(木)



 希望の種が実りますよう

7日になってしまった。
容赦なくネタばれるので、DVD待ちの方はご注意ください。
反転するとたぶん読みやすくなる備忘録。


■‘LOVE is Gold’2014/08/02/Sat_15:00-@俳優座

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・CRAZY for YOU
・wish
・the Supernatural
・AKEMI
・赤えんぴつ
・LOVED ONE
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・OPコント:CRAZY for YOU
コンビニのレジの娘さんが好きでたまらず、彼女のマンション前で告白するんだと息巻く日村さんと、巻き込まれながらもとりあえず止める友達設楽さん。よくよく聞いてみると日村さんと彼女は知り合いでもなんでもなく、ただのストーカー。設「なんで部屋知ってるの?尾けたの?!」日「俺そっちの人間じゃないよ」でもまあ結果的には尾けた。玄関前にプレゼントを置くことが日課の日村さん、花や人形はまだしもおいしいチャーシューを。さらにむき出しのお金(その時ポケットにあるだけ)をばらまく謎の恋心。「かさこじぞう」って言ってたけど行為としては「ごんぎつね」だよね。部屋に押し掛けて告白しようとするのを設楽さんに留められ、ついに拡声器で告白用メモを読み上げはじめる日村さん。パトカーのサイレンで、幕。ここらへんでは「そんな言葉をいっぱい使って状況説明しなくてもいいのに」と近年と同じ感想を抱いて見ていました。私は日村さんのTVテンションよりも引き芸がすきなのだ。

・OP曲はパスピエ。GOLDってお金のことでもあるのね。OP映像にちらちら映るダンシングおばけが後々効いてきます。映像はちょっと尖りすぎてて鼻につくので(毒)、前のテイストのほうがいいかなあ。そしてやっぱりみんなの耳はSAKEROCKを待っている。舞台の小道具も、ニイルセンさんが入ってないとふつうのコントの舞台になっちゃうなあ。なんだかしみじみ後ろ向き。

・wish
‘DIAMOND SNAP’の「dumb cluck」みたいな感じで、ちょっと落語っぽい。愛が大事かお金が大事か?と悩むヒムーラ家のご子息と執事のセバスチャン。設楽さんは拍子木ひとつでセバスチャンから教授、不良、おじいちゃん、オカマちゃんに早変わりして答えを授けます。とりあえず独特な感性をもつ人=オカマ設楽さんがご子息のちんこをもみたおすくだりが印象的であった。拍子木での人物転換を許さずにもみつづけるオカマちゃん。あと不良がやっぱりくだんの不良でな、あの滑舌を聞くと「夏が来た!」ってテンション上がるよね。

・the Supernatural
ここまではそんなに前のめってはいなかった、正直。でも‘wonder moon'のひむどんが再登場したら、もう全面降伏するしか。
夜の公園のベンチに座るくたびれたサラリーマン設楽。の、後ろからしのびよる白いおばけ。白いシーツに目のところだけ穴をあけ、頭からかぶった状態です。びっくりさせてからばあ、と出てきたのがひむどんで、なんか一瞬頭がパーンってなった。会場の色も一気に変わったと思う。そう、これは大人になったおさむと妖怪ひむどんのあれからと、おさむの幼年時代の終わりのお話です。ひむどんは相変わらず無邪気におさむと遊ぼうとするけれど、会社でむかつく上司に叱られ、家庭で奥さんと喧嘩したおさむは遊ぶ気にもならない。「遊ぼ、遊ぼ、遊ぼ」も瓢箪押すとストップするエラー音も健在で、妖怪ウォッチの影響かやたらと妖怪道具が登場していました。わりと序盤からじんわりきてたけど、後半泣きすぎて嗚咽寸前。もうこれだけで見に行った甲斐があった。
「大人になる」ということの、人間と妖怪の認識の違いが真に迫ってかなしい。社会で自分をすり減らしてもそれは大人ではないんだ。一人ぼっちの子どもにしか見えないひむどんは、子どもをもって一人ぼっちでなくなったおさむとはもう遊べない。おさむが望むように、生まれてくるおさむの子どもと遊んでやることもできない。選択肢はおさむを食べるか、お互いがお互いの記憶をなくすかしかない。でもひむどんはおさむを食べず、おさむに忘れられても自分だけは死ぬまで覚えておくことを決めた。おさむは大好きな人間であることを、大きなお腹に筆で書いて。

・AKEMI
これはあれです、「Ashamed」みたいな形容しがたい感じの、客が置いてきぼりになるor客が全方位ツッコミするタイプのコント。ちょっとペポの「rain」を思い出したりもした。歌手から風俗嬢に身を落としたアケミと、堅気でない客オサムの事後の会話。…会話?なのか?「夢の時間は終わりよ」的テンプレなやりとり。毒々しい赤のサテン地のナイトドレスを着たアケミが無駄にいい女風なのがむかつく(笑)ラスト、踊り狂うアケミとテナーサックス(エア)でセッションをはじめたオサムに爆笑してしまった。あと今回わりと後ろで舞台を見下ろせる席だったのですが、ベッドサイドにペペローション置いてあった多分。芸が細かいなとおもいました。

・赤えんぴつ
毎度おなじみおーちゃんとひーとん。最近レア感がなくなってきたけど、それはそれでよし。今回のMCは人生で一番うまかった食事は貧乏だったころにおごってもらった炒飯だった、というおーちゃんのおはなし。それに対して炒飯はどこでいつ食べてもうまくない?と反論したひーとん。例によって喧嘩勃発。
おーちゃん(胸倉つかんで壁に押し付けつつ)「クスリやってんのか?あぁ?」
ひーとん(壁に押し付けられつつ)「お前だよ、ずっとお前だよ」
↑が大変よろしかったです。
曲は田舎に住む少年のところに都会から少女が来て…というひと夏の恋系。

・LOVED ONE
毎夏「女しばき祭り」が行われる田舎の定食屋のだるま屋主人と、客の設楽さんと、田舎生まれの設楽さんの元妻のお話。奥さんの名前忘れた。あと女しばき祭りで優勝した男にさずけられる称号も忘れた。「〜ぎょくお」っていうんだよなー。だめだ思い出せない。入れ替わり系ではなく、‘DIAMOND SNAP’のラスト「Are you satisfied now?」みたいなプチミステリ系でした。

※ブリッジの順番がわからなくなってしまったのですが、すごく小さくネクタイを結ぶための骨(芯?)の抜き方がおもしろかったなあ。あと目の前でコーラ噴出しても服を破かれてもリアクションしない日村さん。「爆竹の導火線を爆発前に切れるか?」系ですね。言葉系では1文字から相手が何を連想するか?を当てるゲーム。「ひ」でそろって「「ひむら」」と答え、「「イエーーーーイ!」」と喜ぶおっさんズ。でも「「ふとん」」は別にうれしくないらしい。あと言葉系でもう1個くらいあった気がするんですけど。

※EDトークは例によってうまくできた自画自賛。カメラ入ってたしちゃんとできてたはず。でも演技力が高すぎてセリフ飛んでてもわれわれはもうわからないと思う。ネクタイの進化系でざっくり開襟+襟だし+小さい玉結びをちょこっと見せるのがあった、と日村さん。超かっこわるいなそれ。あと「AKEMI」のナイトドレスは日村さんの体形にあわせて作ったらしく、すごく楽なので持って帰るそうです。部屋で来てピザ宅配の兄ちゃんとかに普通に対応したいそうです。それはぜひカメラ入れてほしいな。


はー、備忘録おわり。
今年は何がそんなによかったのか、「the Supernatural」1本押しなのか?と書きながら思ったんですが(OP前後の文句の多さよ)、たぶんそうではない。ノスタルジックが好きなバナナマンの、ああ設楽さんだなあと思う言葉がいくつかあった。懐かしくて悲しいバナナマンの本領。行けてよかったです。
来年もやっぱり行きたい。

2014年08月07日(木)



 僕にしか価値のない夏休み

バナナマンライブ2014「Love is Gold」見てきた!最高でした。
なんだよもう、結局どうしたって大好きだ。

前日東京で取材、その後ホテルで仕事して朝からルノアールで仕事して、ほぼ寝ないまま白目で乗り込む羽目になった2014年の六本木俳優座劇場。開演前のうす暗闇の中で「寝るんじゃないかコレ」と危惧したけどそんなことは全然なかった。全然なかったです。比喩でも何でもなく、文字通りのグズ泣きでした。言うなれば2009年夏に流したあの涙の二乗。そして売れに売れた今こそ、売れずに貧乏だった「あの頃」を忘れるな、というバナナマンなりの自戒と郷愁に何かがじわっと滲んだよ。

そういえばグッズ販売方法が変わってしまって、開演後30分だけ販売する=自分が観る回では買えないシステムに。これは地方者には無理ですわ。無体ですわ。せっかくのB87ロゴTシャツが買えなかった。でもまあいい、赤えんぴつCDもあえて並ばなかったし、かつて業が深いとまで言われた私の物欲も薄れつつあるのだろうな。赤えんぴつCDのために走ることもなく、ぶらぶら会場から階段を降りていると後ろにテレ朝の加地Dがいました。今回芸人は見なかった、かな?

ネタバレ備忘録は明日以降に書く。これは原稿を落としてでも書かねばなるまい。

2014年08月02日(土)
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