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 お婿にいった四+カカのお話
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2018年08月24日(金)
テキーラ・サンライズ 9)

 彼女たちが去ったのち、ボクも後を追うべく会計伝票を手にした。
 何しろ、肝心の“噂”の中身については掴めなかったに等しいのだから。
 だが、中腰になったとき。
「やあ、テンコちゃん」と、テーブルの向かい側に座ったのは。

「! ゲンマさん!」
 ってか、なぜ彼が「テンコ」という名を知っているのか?
「あ、あの」と口ごもるボクに「追うな。彼らには、別口が付いてる」
 低い声で囁き、「おにーさん。カフェラテ、よろしく」
 遊び人よろしく、ウィンクまでする。似合っていると言えば似合っている。でも、彼はそういうひとではないと知っているだけに、違和感が半端ない。

「あ、あの」
「ああ。噂の出所を探っているのは、アンタばかりじゃないってことさ」
「だれが」と言いさして、理解した。
「カカシさんが?」
 ゲンマさんは頷きもしない代わりに、首を振ることもなかった。

「あれは、あの場の、おちゃらけだ。みんな茶番だとわかっていて、まあ、のっかっていた。最初はガイだが、オレも同罪だ」
 そう言って目を細める。
「イノシカチョウも、似たようなものだ。たまにあることなんだ」
 ゲンマさんは苦笑した。
「カカシが絡むと、みんな悪乗りする。なぜって、あいつは、そういう悪戯や遊びを知らずに、6歳やそこらで上忍になって、戦場を駆け巡っていたからなぁ」
 遠い目をする様が、なんというか、素晴らしく似合っている、なんてことを、ぼんやりボクは思っていた。
「まあ、あのころは、みんな似たようなものだったが、それでも6歳で上忍、戦場暮らしは……だから、かな。みんなあいつの悪戯には、乗ってくる」
 木の葉の里のカカシ保護者会かよ、と毒づきたくなってくるが、当たらずとも遠からず、なのかもしれない。
「みんな、それなりだから情報が洩れることもないし、多少もれても問題はない、という範囲だった、今までは」
「今回、違った、ということですか? ボクがいたから」
 ゲンマさんは、眉間にしわを寄せてしばし考えていた。
「いや。君は関係ない、と思う。いやどうだろう、多少は関係あるのか」
 自問するように呟いてから、ボクを見た。
「君はどう思う?」
 どう思うと言われても……。

「カフェラテ、お待たせいたしました」
 先ほどオーダーを受けたウェイターではなく、可愛いウェイトレスがソーサーとカップを置く。男性客には女性店員が対応するのだろう。
「ありがとう」
 にっこり微笑むゲンマさんに、ウェイトレスもにっこり返し、ちらりとボクに視線を寄こして立ち去った。視線のなかに微かに棘があった。
「?」
 なんだ? ボク、何かしたか? 
「テンコちゃんをライバル視してるんだよ」

 えー?! と思わず地声で叫びそうになって、あわてて飲みこんだ。

「ちょっと他にない可愛さだものね、テンコちゃんは」

 二度とテンコに変化はするまい、とあれだけ固く誓ったのに、非常事態とはいえ破ったのが運の尽きだったか……。

 くすくす笑いながら、ゲンマさんはカフェラテのカップを口に運んだ。
 このひとは、古い言葉でいえば粋で鯔背な兄さんといった感じのカッコよさだから、女性が放っておかないだろうということはよくわかるが。
 
「とにかく」とボクは会話の方向転換を図った。
「噂です、問題は」
 ゲンマさんも真顔に戻る。
「あの日、あそこにいたのは、上忍、暗部、一部の特別上忍、一般人もいた。まあ、いつもと変わらない。ただ、下忍はいなかった、上忍クラスが集まる店は、下忍には少々、敷居が高い」
「つまり、下忍に通じる者がいた、ということですね」
「そう。下忍ではなく、下忍に通じる者、そこだね、問題は」
 ああ、先ほど彼女たちもみな「伝聞として」話していたっけ。
「でもあの店は、昔から暗部も利用していますし、店主や従業員が、とも」
「うん、考えられない」
「だったら」
「一般人のなかにいた」
 僕たちは、顔を見合わせて頷いた。

「そう判断する根拠が、もうひとつ」
 ゲンマさんが咥えている千本がくいと動く。
 もう、ひとつ?
 
「もしかして、一般人の振りをした、根、でしょうか?」
 根というのは、暗部とはまた別の特殊な忍び養成機関だ。
 公にはなっていないが、戦闘力に特化した忍を養成し、実績もあると聞いている。ただ、その養成方法には、あまり芳しくない噂も付きまとってはいるのだが。
 ゲンマさんは目を見開いた。驚いたようだ。あれ、見当違いだったか?
「いや、どうだろう。ないこともない、の、か? でも、そこまで深刻な話ではない……はずだよ、今のところは」
 首を傾げるボクを、ゲンマさんはボクとは反対側に首を傾げてしばし眺めた。
「あれ? もしかしてテンコちゃん、噂が流れていることは知っているけれど、具体的なこと知らない?」
「……はい。実は……」
 それを知ろうとして、こうやって変化して張り込んでいたわけなのだが。

 カクンとゲンマさんの頭が前に傾いだ。きっと脱力したのだ。
「そうか、暗部には流れてない、んだものな、噂」

 ボクはボクで、先ほど聞き流していた彼女たちの会話を思い出した。

 −−普通、上忍とか特別上忍、ぎり中忍かなって思っていたのが、ちょっと……まあ、夢見ちゃった、ってことなんだから

「あの日、ボクに変化したカカシさん、正規部隊のベスト着ていましたよ、ね」
 ゲンマさんの答えを待つまでもない。だとしたら、おかしくないか? 先ほどの彼女の発言は。
 ゲンマさんが、ピッと人差し指を立てた。
「そう。里に、というか、下忍の間に流れた噂では、なぜかカカシさんの相手は下忍ということになっていた」
「え? だって、あの場にいれば中忍以上なのは明白……あ、だから、下忍に通じる一般人? でも、一般人でも里の人間ならベストの区別ぐらいつきますよ」
「だから。それが意図的に隠された情報なんだと、思う」

 だったら、なぜカヤ(本名)は相手をボクだと思ったのだろう。いや、そうか。何らかの意図があって“あえて”下忍を装っていた、と考えたのかもしれない。

「カカシさんとボクの噂を流して、しかもボクが下忍だと思わせて、いったい誰が得をするというんですか?」