カゼノトオリミチ
もくじ過去未来


2012年05月31日(木) ココロのクスリ




シャーリング

そんな感じなんです

ココロが キューーっと

もめんの糸で

キューーっとひっぱられたような

そんな感じです

牛乳の空き瓶に 喋っても

ココロの キューーが

取れません

涙は 目の奥のダムで

溢れるくらいです 

でも 決壊はしません

たぶん 絶対



今日 お薬もらった

でもセンセには 胃が痛いって

言っただけ



なのに 帰り道 

ほんの少し 

自転車のペタルが 軽かった

きっとまた 風向きは変わる

そう思えたから

センセ ありがとう






2012年05月30日(水) 後悔




ことば ことば ことば…

言葉はスキ? きらいかな。

なのに

言葉 重ねて 重ねて… 誤解

ますます足りなくなって

重ねて… 混迷

あぁ るつぼにはまる

そして残るのは 後悔

もう言わない もう書かない 絶対

それを心に しまい切れずに

また言葉 重ねる ばか

そして…

牛乳びんの 底に座って

ヒザを 抱えてる

誤解 混迷 後悔 

ことばの使い方が

へたくそだから だよ







2012年05月14日(月) 何度でも

積み上げたものが

また崩れて悲しくて

舞い上がったホコリを

カチコチ
時計の針が掃除してくれて

何も学習せずにまた

ある日
積み上げたものが

また音と共に崩れて

ワタシは耳をふさぐ

朝日を導く風が
夕闇連れてくる風が

また
舞い上がったホコリを
払ってくれて

ポツリ 雨粒だって

肩にホホに触れて落ちる

慰めの言葉をくれるように

何度でも 何度でも












2012年05月10日(木) 通りすがりの月



この不安を
誰が変わってくれるだろう?

眠れぬ夜

秒針が砂になり
闇はじっと動かない

やがてほの明かるい
月が天窓にやってきた

通りすがりの月は
しばらく
寄り添って居るからねと

窓わくを横切る間

薄いレモン色 灯して
こちらを見ていてくれた










2012年05月09日(水) 曇りの朝




5月の街は今日は曇り

初夏へと向かう
イノチの息吹は
日を追うごとに
ふくれあがって

水滴を含んで息苦しく
空気は重たく

こんな灰色の朝は
ツツジの花色も
柿の照葉も
陰を抱いて黙り込む

イノチ達の
みえないチカラは
水の中の水圧のようだ
湿り気を帯びて
ムネにのしかかる

今朝の街は
空気の粒が
あまりに重くて
もうしばらくは
目覚めぬふりをしている





2012年05月08日(火)




新緑の枝の隙間から

水色の空が
白い雲が 透けて見えて
心地よい風が吹き

ココロで空に手を伸ばすとき

閉じ込められた
むなしい部屋から

四角い空を見上げてるとき

そんな時は
もしかしたらその背中に

うっすらと
自由の羽が見え隠れしてる

でも でも
いつかの その時
いつか来る その日

ヒトは本当の自由の翼を
得る のだと思う

身体を脱ぎ捨て 空へ昇る
その時 きっと初めて

背中には 大きくたくましい
美しい白い羽を得る

今は この世に生きている
そのことでもう

この世での
自由の切符と自由の翼を

手にしているのだと
思いたいから







natu