カゼノトオリミチ
もくじ過去未来


2009年01月31日(土) カード遊び




茶色い瞳が 翳るのは

永遠という保障 について 考えてるから

つかんだ手 ほぐれる日が

来るかもしれない って 心配してるね



テーブルの上の チラシが 風に揺れて

さやさや 音がする



永遠が あれば 安心できるかな

永遠なんて 決めてしまわない ほうが 

案外 いいことも ある とも おもう



お茶が わいたよ

切り札は

2枚 あったり するのかも

まつげの下に 自由のツバサを

隠していたり するのかも

キミが 気づいてない だけで


2009年01月27日(火) 心配




いいんだ 元気なら

ただ

明け方の 夢の中で

泣いて いたから



みたことない あんな 情けない

雨にぬれた ぞうきんみたいな

びしょぬれの 顔して

バスに 乗ってた



元気なら いいんだ

なら 夢になんか 出てくるなよ

心配に

なるじゃないか


2009年01月20日(火) いつでも風は吹いている 4 .  




優しいキモチを 自分に

暖かい場所を 自分にあげよう

何度でも

忘れてても また

風は 頬に吹くよ

誰もが

いつでも

カゼノトオリミチに

立っているのだから


2009年01月18日(日) いつでも風は吹いている 3 .




毎日の 小さな経験や

試行錯誤が

カラダに蓄積していく

泣いてる日 ばかりじゃないし

お腹も空く

雨の日 ばかりじゃない

心地よく感じる時間ほど

頬に吹く 風のように

見落としやすいから


2009年01月14日(水) いつでも風は吹いている 2 .




背中から当たる 

太陽が 舗道につくる

影の大きさより

ひとまわり

大きな自分に

きっと そのうちに

なれる

もし そう 望まないとしても

時の流れない 朝は

こないから


2009年01月11日(日) いつでも風は吹いている 1 .  




どうすればいいか

わかんない

弱虫がつぶやく

けど 誰も 振り向きは しないから

ヒダマリで

ひざ 抱えながら

やがて 自分で 自分を

受け止めるしかない と気づく


2009年01月06日(火) 王子様のユウウツ




王子様は せつなくて

ラベンダ色の 夕暮れに

コトバ 紡いでは 風に 放つ

王子様の ユウウツを みんなが笑う

でも そう 

泣いてたって

お腹がすくの

なんて腹立たしいこと

どんなに かなしくったって

お腹がすくの

ナミダ 流しながら 食べるの

にくらしい 自分に ゴハンを あげて

泣きながら 王子様 ゴハンを 食べて

また明日もきっと

日が昇ってしまうから

イキナリ 王子様を やめる事なんて

出来ないから


2009年01月04日(日) 春のユメを見る頃に




サクラのツボミを ゆらした 風は ももいろに

生まれたての雑草の 頭をなぜたら わかくさいろに

空き地を 横切ってきたなら たんぽぽいろに


春の ユメを 連れて

せまい路地に 集まってくる 風

春がどこまで やってきたのか 

そそくさ告げては また忙しそうに ころげてく


駆け足で 太陽が 西へと傾けば

やがて 路地には 湿ったニオイ

浅い春のお祭りは おわり

ラベンダ色した 夕暮れの風は

ひっそり さびしげ


薄墨色した雑木林の暗がりを

渡って来たから

沈丁花の植わった庭先を 吹いてきたから


natu