日記
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2007年05月29日(火) ワクチンも無い、試薬も無い

ニュースでもやっておりますが。

麻疹ワクチンがいつ入るか分からない、という状況に続いて、検査会社の
方から、試薬不足のため麻疹抗体検査の受付一時中止の通告が。

抗体検査ができないため、その代替検査として麻疹IgGをということだったの
ですが、同じく数日後にはそのIgG検査も試薬不足でできなくなりました。
(ええと、IgGというのは、抗体検査の精密なもので、麻疹なら麻疹の過去の
感染履歴を調べられるのですが、普通の抗体検査より点数が高くなる、つまり
費用がかかります。ちなみにIgMという検査もあって、これは過去ではなく
今現在そのウイルスに感染しているかどうかを調べられます)

今はまた別の検査で麻疹の抗体の有無をやっているようですが、これは1〜2
週間ほどと、結果が出るまでにかなり時間がかかってしまうようです。

私の勤務先の埼玉東部ではそれほど大きな流行は無いのですが、検査を受けに
来る学生さんの話を聞くと、(高校・大学共に)学内で数人の感染者が出ていると
いう方が多いですね。

又、これから教育実習に出る学生さんは、実習の前に抗体があることを証明
しなくてはならないようです。


実際に抗体検査を受けに来る学生さんのほとんどは抗体がマイナスです。
今までに麻疹にかかっていない、予防接種も受けていない(かもしれない)と
いう方々が検査を受けるのですから当然かも知れませんが。

ここまで抗体の無い人が多いと、流行してしまうのも当然、という印象です。

ワクチン接種を希望してくる患者さんも多いですが、こちらもいつ入るか
判らないため、受付の段階でお断りせざるを得ない状態。
ただ、病院によってはストックがある所もあると思いますので、どうしても
接種が必要な時はあちこちに問い合わせてみるといいと思いますが…


四国の方では百日咳も出ているとか。
麻疹、百日咳、いずれも私程度の経験の医師や看護師なら、教科書でしか見た
ことがないという人も多いのではないでしようか。
まれに見られる重篤な副作用は、決して目をつぶって良いものではありませんが、
こういう事態に直面すると、やはり予防接種の重要性を実感しますね。




2007年05月14日(月) 麻疹

麻疹、要するにはしかのことですが。
大流行の兆しとのニュースを、他人事のように見ていましたが(苦笑)

先日、私の勤務先でもとうとう患者さんが出ました。
正直びっくりです。
私も看護師になってずいぶん長いですが、実際に麻疹の発疹を見たのは
初めてでした。
先生も最初は薬診を疑ったようですが、どう見ても教科書に載っている
通りのはしかの発疹。

麻疹は報道されている通り、きわめて感染力の強い疾患で、場合によっては
重症化することもありますので、お気をつけ下さい。

まだかかっていらっしゃらない方は、予防接種をおすすめしますが、麻疹
のみのワクチンが手に入りにくくなっているのが現状…うーん。
(通常、子供さんが受ける麻疹・風疹の2種混合ワクチンは普通にありますが)



今年はゴールデンウイークに入ってからも、まだインフルエンザの患者さんが
出ました。
ホント、おかしいのは気候だけじゃないです。



…………と、いうわけでご無沙汰しておりますが何とか生きております(苦笑)。
書きたいことが溜まりすぎて、手をつけられない状態(苦笑)
リーグ戦が終わったら少しずつ書けるかなあ…






なつき