日記
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2006年06月28日(水) リベラ

聞きなれない名ですが、最近、日本でも人気上昇中のイギリスのボーイ
ソプラノのユニットのことです。
「リベラ」とはラテン語で「自由」とか「解き放たれる」という意味だそう
で…。

リベラという名だけは何となく聞いたことがあったのですが、先日とある
ドキュメンタリー番組のラストで流された歌を聴いて、あっと思いました。

曲そのものは、かのパッヘルベルのカノンをモチーフにしたもので、
以前からCMなどで耳にしており、どこの少年合唱団が歌ってるのかな??
(ウィーン少年合唱団とは少し発声がちがう印象でしたので)と、ずっと
気になっていたのですが。
この機会にとネットで検索してみたところ、彼らにたどりつきました。

「リベラ」の名前を知らない人でも、パッヘルベルのカノンをアレンジした
この「サンクトゥス」はTVなどでよく耳にしますので、たぶん1度や2度は
聴いたことがあると思います。
あるいは少し前のNHK土曜ドラマ、「氷壁」の主題歌「彼方の光」を歌った
グループと云えば、思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


と云うわけで、さっそくCDを購入。(笑)

出だしのコーラス、単にカノンのフレーズを“Ah〜”で歌っているの
かと思っていたのですが“Sanctus”を長くのばして歌っていたのですね。
サンクトゥス……聖なるかな。
この曲の美しいメロディと透明感あふれる声のイメージそのものです。

ウィーン少年合唱団が“天使の歌声”と称されるのに対し、このリベラの
歌声は“ヘヴンリーボイス”〜天上の声と呼ばれるそうです。

確かに飛行機の窓から見る、一面さえぎるもののない光にあふれた雲上の
風景や、いわゆる“天使のはしご”…雲の合間からさしそめるあの神秘的な
光の筋を連想させる、悲しくなるほど透明な歌声です。
美しくてはかない。(ウィーン少の歌声が力強く聴こえるほどです)

ウィーン少年合唱団の歌声を純白の天使の翼とすれば、このリベラの歌声は
妖精の背にあるような、透きとおったうすい羽根のイメージ。
あるいはウィーン少の発声がくるくると巻きあがった柔らかな巻き毛だと
したら、リベラの発声はストパをかけたばかりのしなやかなストレートヘア
といった感じでしょうか。
……よ、要するにそれくらいまっすぐで素直な声ということです(汗)
(このくせのないまっすぐな発声に、“なるほどイギリスのグループだった
か”と納得しました。同じボーイソプラノでも、やはりドイツ&オーストリア
のドイツ系・イギリス・フランスetcで微妙に違ってくるので)



この「サンクトゥス」、あのドキュメンタリーのように感動的なラスト
シーンで使うのももちろん合っていますが。
私ならむしろ決定的なカタストロフィや何かの終焉、悲劇のシーンで使い
たいなとふと思いました。
いや、どうでも良いことですが(笑)



2006年06月26日(月) 辞表?

土曜の給料日、いつもなら診察室や控え室でひとりずつ呼ばれて渡される
のに、今回に限ってわざわざ3階の検査室に呼び出されて何かと思えば。

「ちょっと話がある」と云われ、診察室につく看護婦は診察室を空けるな、
呼んでも返事がない、処置室は看護婦ひとりで充分なはずだ(理由→今まで
それでやってきたんだから)、事務さんは看護婦の仕事は手伝えないけど
看護婦は事務の仕事したっていいんだからもっと気配りをしてカルテ出しや
薬作りを手伝え、事務は看護婦には頼みたくても頼めないんだからと
云いたい放題云われました。

あまりのことに呆れ果てて(つうか悔しさのあまり何か云うと涙がこぼれそう
だったので)、分かりましたとだけ云って出てきました。
あとで聞いたらもうひとりの看護婦も同じことを云われたそうです。


4月から5月半ばにかけて看護婦ふたりが交代で体調をくずし、もう限界
だから看護婦増やしてくれ、ダメならせめてパートの人の日数を増やして
くれと何度も頼んでいたのに、大変さを判ってくれるどころか、看護婦は
働きが足りない、気配りも足りない、もっと事務を手伝えときたもんです。

いやキレなかった自分をほめてあげたい(笑)
(↑ローンが無かったらその場で辞表出してたでしょうが)


処置室はひとりでできるハズだって、無理だから看護婦増やしてくれって
頼んでたんですけど。
それでも増やしてもらえないからやむを得ず診察室についた看護婦が
フォローしてたんですけど。
今までひとりでやってたんだからできる? できないから今までの看護婦が
みんな辞めてったんじゃないですか??
だいたい、診察室に必ず介助がつかなきゃなんで診察できないんですか。
手があるんだから血圧計くらい自分で巻けるでしょ。
処置や検査が重なったら患者さんを待たせれば良いってそうですか。
確か就職した当初は“まず第一に患者さんを待たせないこと”って云われた
ような気がしましたが。
点滴や採血等の処置が何人重なろうが、看護婦には平気で次々とオーダー
出してくるくせに、未処理のカルテが1冊でもたまっていようものなら
“薬作るの手伝ってあげて!”って何なの?
云われなくても気づけばやるんですけど。
奥で自分達の仕事してればそんなすぐには気づけません。
そんなに看護婦にカルテ出しさせたいんなら、診察券が出されたらベルが
鳴るようにでもしてください。
事務さんたちにはこれだけ気を使ってあげて、どうして看護婦の大変さには
ここまで無頓着でいられるんですか??(←心の底からマジで謎)
だいたい、事務さんたちへの気配りが足りないって、どっから出てくるん
ですか??
今までだって自分達の手が空いている限り、やれるだけやってきたんですけど。
カルテが溜まれば診察介助の合間を縫って薬つくってたんですけど。
今までも自分の能力で可能な限りやってきました。
先生がどう云われようがこれ以上できません。


…………とまあ云いたいことは山ほどあれど、結局全部飲み込んで月曜日
出勤しました。
どんなに理不尽に思えようが、そこで働く限りは仕方ありません。
(嫌なら辞めろということです)
とにかく、何を訴えてもムダだと云うことはよく判ったので、日頃から
求人をチェックし、良いところがあったら即辞表だと思っていたら。


水曜になって突然、今まで午前中週イチだったパートさんを週2に増やすと
通告されました。
どういうつもりなんだか。
(もうどうでも良いけど)



2006年06月15日(木) ただ一度だけ〜ウィーン少年合唱団その4

今年のウィーン少年合唱団来日公演は無事終了し、子ども達も帰国
しました。

合唱団が帰国するまでの来日期間中は、何か事故や災害にでもまきこまれ
やしないかと毎度ヒヤヒヤします(笑)
ウィーン少年合唱団が外国公演を始めて以来数十年間、大事故はいちども
起きていないというのは素晴らしいことですが、それはこれからも無いと
いう保障には無論なりませんし、せめて来日中は無事でいてくれ地震来るな
事故にあうなと祈るしかない日々です(笑)


その、彼らが帰国する前日の、杉並での日本最後の公演で。
ひとり、泣きながら歌っていた少年がいたそうです。
いつもニコニコと笑顔で歌っていたはずの彼が、こらえてもこらえても
あふれてくる涙を何度もぬぐいながら、それでも最後まで歌いつづけた
とか。

このエピソードを知った時は正直驚きました。
何と云っても10才そこそこで、親とろくろく連絡も取ることも許されず
数カ月におよぶ見知らぬ外国での演奏旅行をこなすのです。
出発前は、かなり大きい子でも母親に抱きついて泣きじゃくったり、初めて
ツアーに参加する10才前後の子などは、前日の夜を泣き明かして、空港では
もはや涙も枯れ果てて呆然としているような状態だとか。
帰国を前日に控えた最終公演などは、子ども達はやっと帰れる安堵と喜びに
胸を高鳴らせつつ歌っているものとばかり思っていました。

どのような想いがその少年に涙を流させたのか、むろん私には知るよしも
ないことですが。

彼は来日中に15才の誕生日を迎えており、年令からしてまもなく退団を
むかえることになるでしょう。
この日本公演がもしかしたら彼にとって、ウィーン少年合唱団員としての
最後の海外公演であったのかもしれません。
彼が涙を流した理由は、たぶん1つや2つではないのでしょう。
団員としての最後の舞台、日本での最後の舞台、やがて訪れる合唱団
そのものとの別れ、その他余人には知るすべもないetc.etc…。


昔の映画の主題歌に、こんな歌があります。


 それはただ一度だけ
 二度とはない 魔法のような素晴らしさ

 人生にただ一度だけ

 明日にはうたかたのように消えているだろう
 去りゆく春は誰にも止められないのだから


ウィーン少年合唱団との出会いは、まさにこの歌詞そのものです。
変声期までの、わずか数年間で失われてしまう“天使の歌声”。
どんなに美しい声でも、いちど失われた高音は、生涯2度と甦ることはあり
ません。
今年の花は去年の花にあらず……変声期を迎えての退団、それにともなう
新たな団員の入団、そのくり返しのなかで、今この瞬間と同じハーモニー
を、のちに再び聴くことは決して叶わないのが少年合唱団の宿命です。

だからこそファンは、今、この時にしか聴けない天使の歌声にこだわります。
永遠ならざるゆえの貴重さ、文字どおり“去りゆく春は誰にも止められない”
ことを嫌というほど知っているから。


でも。
“ただ一度だけ”は、もしかしたらファンにとってだけでなく、団員の
側にとってもそうなのではないか………
泣きながら歌っていた団員の胸の内を思うにつけ、いままで考えたことも
なかったそんなことが、頭をよぎりました。


「コンサートで皆さんに会えるのを楽しみにしています。
 そして皆さんに僕たちの歌を気に入ってもらえると嬉しいです。
 皆さんのために歌えて、とても幸せです」

泣いていた少年がパンフレット上で日本のファンに寄せたメッセージです。
私も君達に会えて、君達の歌が聴けて本当に幸せでした。
ありがとう。

願わくはこの日本公演が、彼の最終公演にかけた想いにふさわしい、
有意義なものでありましたように。
泣いている彼の胸に、ファンたちみんなの想いが灯っていましたように。






2006年06月12日(月) インフルエンザ?

今朝、季節外れのインフルエンザが流行っているとニュースで云っていた
そうですが。
云われてみればこのところ、ただの風邪にしては高い熱が下がらなくて
来院する患者さんが多かったような。

先週の私の熱も。
発症の急激さといい(=前日は特に症状もなかったのに、朝方のどの痛みで
目が覚め、午前中には8度5分まで上がっていた)、経験したことのない関節
痛といい(=腰の痛みで帰り電車の座席に座っているのもつらかった)、イン
フルエンザだったのかな??
今だかかったことがないので判りませんが…

この時期、検査キットも無いので確かめようがないのですよね(苦笑)




ワールドカップ、盛り上がっていますねえ。
怖くて観れないといいつつ、気がつくとしっかり観てます(笑)
1点先制したとは云え、何だかあまり調子がよくない感じですか…?
ドイツ戦のように観ていて気持ちの良い試合が観たいです。
とりあえず、後半がんばれ日本!(笑)





2006年06月10日(土) 来日公演2〜ウィーン少年合唱団その3

体調をくずして行けなかった5/4のウィーン少年合唱団コンサート。
なんとかもう一度行きたいと思っていたところ、ネットオークションで
今日6/10のチケット(それも最前列)が出品されているのを発見し、
即GET(笑)、行ってまいりました。

今週頭にまた体調をくずして8度5分の熱を出し、正直、ちょっと無理
だったかなあ行くのやめようかなでも最前列の空席っていうのも何だか
なあ………などと思い惑いつつ仕事のあと行ったのですが。





…………………結論、行ってよかった(涙)



約1ヶ月半に及ぶ来日公演の終了間際ということで、この間の5/3の
東京初日の公演から見たらみんな格段に慣れてリラックスした様子で、
楽譜を手にしている子はもはや1人も居らず。
声ものびのびと良く出ていて、5/3やミュージックフェアの時の硬さは
どこにもありませんでした。
小さめのホールだったで客席と舞台との間もせまくて、最前列だと団員の
セーラー服のしわまで見える距離でした(笑)

今回の来日公演は、団員や先生が歌いながら客席に手拍子をさそったり、
「世界にひとつだけの花」の時などは、何と団員が客席通路まで降りてきて
くれたり(…あ、これはサントリーホールの時は無かったな)と、いろんな
サービス(?)もあって、舞台と客席の間にこれまでにない一体感を感じました。

「世界にひとつだけの花」は恥ずかしながらマジで泣けた…
むろん聴き慣れた歌なんですが、♪それなのに僕ら人間は〜……♪そうさ
僕らは世界にひとつだけの花〜と、あの目の前で、あの透明な天使の歌声で
歌われるとほんと泣けます。
メガネをなおすフリをしてこっそり涙を拭きつつ聴いていました(笑)
曲のアレンジが、またすごく良くてvv
ピアノ伴奏を自分でも弾いてみたくなりました(笑)
楽譜、なんとか手に入らないかな〜
(モーツァルトじゃあるまいし、2回聴いただけじゃとても弾けん)
そのうちCDに収録されてくれることを祈るだけかなあ…
ヤフオクでクラビノーバを買おうかと真剣に悩む今日この頃です(笑)

アンコール曲での先生の張りのある美声もあいかわらず、いや美しさに
ますます磨きがかかったようでしたvv
この先生は一見ひかえめでおとなしそうなのに、本当に盛り上げ方が上手
い。
鳴り止まない拍手に、うーん困った、どうしようかな…それじゃあ、アン
コールあと1曲!……みたいなのがしぐさひとつで客席に伝わるんです(笑)
あそこまでいくとほとんどパントマイムの域かも(笑)


感動が大きかったので、どうしてもそのまま帰る気になれず、何度も駅に
向かいかけた足を結局会場に戻し、追っかけの女性たちに混じって“出待
ち”をしてしまいました…
こういうことはやりたくないんですが、今日を最後に、この子らには2度と
会えないんだと思うと(苦笑)
できれば写真を撮りたかったけど、許可を得ずに撮るのは失礼だし、出入り
口からバスまでの数メートルの移動でそんな余裕があるはずもなく、結局
遠くから手を振って終わりでしたが(苦笑)
バスに乗り込んだ子ども達が、こちらが見えなくなるまで、ずっと後ろを
向いて手を振りつづけてくれていたのが印象的でした。


そんなこんなで今だ感激の余韻にひたっています。
この感動は何なんだろう??
技術・技巧・レベル的な面では、正直92年組の完成度や、94年のソプラノ
ソリスト、トーマス・プッフェガー君らにはかなわないと思います。
しかし彼らの歌で、感動しつつもそれで泣いたことはありませんでした。
酔わされはしても泣かされはしなかったのです。
今回来日した子どもたちの、いったい何にここまで揺さぶられるのか
自分でもよく判りません。
ただ云いたいのは、君たちに会えて本当によかった、素晴らしい公演を
ありがとうという気持ちだけです。
今回のライブが記録に残らないのは惜しい。
映像…DVDが駄目ならせめてCDでも出てくれると嬉しいのですが…








2006年06月01日(木) 採血結果

というわけでアドレス変更しましたv
HPも無い上に公開もしてないので、なんかもうシークレット日記に近く
なっちゃいますが、たまにつきあってやってくださいませv

先日、久しぶりに採血しました。
耳鼻科では亜鉛の価も正常、貧血も無い(むしろヘマトクリット(=赤血球容積)
が正常値を大幅にオーバーしてて、これは口が痛くて食べられない日が
続いたので、脱水傾向だったのだろうと云われました。
その後、いったんおさまっていた花粉症の症状がまた出てきたっぽいので、
自分の病院でもういちど採血。

…なんというか。
ハウスダストやダニは云わずもがな、そこらへんの樹木花粉に一通り反応
が出ちゃってる感じで笑えません(汗)
ただ、1年前に採血した時のデータとくらべると、ブタクサの値が下がって
クラス3だったのが2に改善。
アレルギーに詳しい友人いわく、そういうこともあるんだそうです。

IgEも何年か前はかろうじて200台だったのが、今回は400を突破してしまい
ました…………
これからさき、いろんなアレルギーの発症を覚悟しといた方が良さそうです。

ついでにみたコレステロールや中性脂肪は予想に反して低めでした
(中性脂肪にいたっては基準値の下限を下まわっている…)
この採血をする前は体調が最悪の状態で、卵とかあま塩のたらことか、この
際コレステロールのことは気にしないで食べまくってましたので、中性脂肪
も相当上がっている覚悟をしてたのですが…意外)
ヘモグロビンA1c(過去1ヶ月間の平均血糖値)も4.3で基準値の下限ギリギリ
でした。
身体の脂肪はむしろ増えまくりなのでコレステロールだけ下がっても喜べ
ないのが現実ですが(苦笑)


脚の裏側の湿疹も、治ったあともしばらくはトイレの便座にペーパーを
しくなどして直接皮膚がふれないようにしていたのですが、このままでは
埒があかないので薬を切り、ペーパーを敷かないでトイレを使ってみました。

…………………結果、数日後明らかに前と同じ湿疹の徴候が。

“まっさかねぇ便座にかぶれるなんて聞いたことないしぃ〜”と自分を
ごまかしてきましたが、こうなってはいかんともしがたい。
厚手の便座カバーを買ってまいりました(泣)
便座カバーは正直好きではないのですが、自分のカラダの叛乱には勝てません。
今までトイレットペーパーをしくだけで大丈夫だったんだから、この便座
カバーなら大丈夫………のハズ(汗)



なつき