昼間の検診
「予定日近辺かな？」とのことだったし、頭がまだ
骨盤に入ってきていない（顔が見える）状態だった。
夕方
なんとなく肛門さんの様子がおかしかった。
ちょいユルメ？って感じ。
夜９時ちょっと前
りんりんを寝かしつけて、パソコンを開いて知人の出産レポを読む。
あぁ、またこんな痛みがくるのか。。。と思っていたら、おなかが
キュ〜っと痛くなってきたので、りんりんの横で寝ることにした。
２０：５５
また痛い。
おなかもカチカチになるし、痛みはすぐ消える。
もしかして？と思い始める。
２１：２２
２１：３７
２１：４７
あれ？
なんだなんだ？
マジでそうなの？
けど、騒ぐほど痛くないしなぁ・・・陣痛ってほどじゃないよね？
これで病院行ったら笑って追い返されちゃうかもしれないし
ただの下痢ピ〜かもしれないし、う〜ん・・・と、思いつつ、
ウトウトする。
パパはこの時点でお友達の家で材料の打ち合わせ中。
２１：５６
またっすか！
つぅか10分間隔なんだけどっ！！
もしものためにシャワー浴びよう。
陣痛始まったらシャワー、って、書いてあったし。
入浴中
イタタ！
え？今の１０分間隔じゃないんじゃない？
２２：０９
お風呂からあがったけど、また痛いよ。
やっぱそうなのかね？けど、めちゃくちゃ痛いってわけじゃないし。
痛みは１０〜２０秒くらい続いて、パッと消える。
２２：１９
２２：２７
２２：３３
２２：３９
あ、あれ？
ちょっと待ってよ、それって６分間隔じゃない？
とりあえず病院に電話して相談。
そんなに痛くないなら前駆陣痛かもしれないし、あと１時間様子をみて
それでも痛かったらまた連絡を、とのこと。
また間隔が短くなったり、痛む時間が３０秒くらいになったらすぐに
連絡してね、と。
入院準備もすぐ持ち出せるように、とのことでした。
「騒ぐほど痛くないんですが、陣痛ってどういう痛みでしたっけ？」
なんて助産師さんに笑いながら聞くような余裕もあり。
２２：４９
２２：５５
２３：０２
２３：０８
２３：１７
りんりんの隣でウトウトしながらも、痛みはやっぱり規則的にやってくる。
ダンナにメールして「入院するかもしれないから帰ってきてくれ」と伝える。
すぐ戻る、と返事が来るが、一向に帰ってこない・・・。
２３：２３
２３：２９
２３：３５
痛みも強くなってきて、３０秒くらい続くようになった。
病院に電話すると、診察するので入院の支度をして来るように言われる。
ダンナ、まだ戻らないので、電話で「入院するから帰ってきて」と言うと
まだ友達の家にいた・・・。ぉぃ！
２３：４１
６分間隔は続く。
痛みも「イッテェ・・・・・・」って感じになってきた。
２４：００頃
ダンナ帰ってきて、病院に向かう。
りんりんはばぁばに託した。
出掛けに泣いていたけど、ばぁばがなんとかしてくれると思って、
後ろ髪ひかれつつ車に乗った。
０時過ぎ
病院に到着。
助産師さんと待合室で話をしながら診察を待つ。
一度トイレに行くが、おしるしもまったくない。
診察室に呼ばれると、また痛みがやってきて、通路でしばし
立ち止まって痛みをこらえる。
まぁ、まだ我慢できない痛みじゃない。
激しい生理痛＋下痢痛程度。
助産師さんが二人で腰とかさすってくれた。
診察の結果
子宮口が６センチ開いているということで、即入院。
ＬＤＲへご招待され、すぐに病院のパジャマに着替えて、
お産用のショーツと破水用のでっかいパッドをつけられる。
ＬＤＲ ０：１５頃〜？
時間をよく確認していなかったけど、大体このくらいの時間から
ＬＤＲに入り、早速ＮＳＴ。
陣痛計の数値が上がるのを見るだけでぞっとする・・・。
心なしか、ＬＤＲに入ったとたん、陣痛が激しい痛みになったような。
心電図ととったり、血圧測ったり、あぁ、ついに。。と、恐怖が芽生える。
ピラ登場！！
助産師さんは最初から２人付き添ってくれてたので、今日はピラは
いないのか？と思っていた。
その時！
開いた扉の向こうから懐かしい顔がっ！！
ピラ、登場しました・・・。
思わずダンナと顔を見合わせ苦笑いしていると、ピラは痛みに
苦笑いしたのだと思ったようで、「キャ〜♪」とかかわいい声を
出しながら（似合わね〜）「大丈夫よ！」と・・・。
あぁ、また「痛い！」と叫べないのか・・、声出したら怒られるのか、
そう思った。
マッサージ開始
前回同様、ピラは登場してから分娩台に変わるまで、ずっとずっと
おいらの腰やら足をマッサージし続けてくれた。
ホントにずっと。
よく雑誌とかじゃダンナさんとかがやってくれるんだけど、
ピラがずっとずっと、途中でもう一人の助産師さんも混じって
マッサージしてくれていた。
痛み、いきなりマックス！
前回は微弱陣痛＋回旋異常でなかなかお産が進まず、
ＬＤＲに入ってから１２時間後の出産になった。
が、今回はいきなりマックススタート。
耐えられないほどの痛みがどんどん襲ってくる。
間隔は自分で感じる分には短くなってきていないから、
まだまだ何時間もこの状態が続くのだと思って、気絶しそうになる。
ダンナはすることなくてヒマだろうな・・・とか、陣痛の合間には
思うが、陣痛が忍び寄ってきたとたん、恐怖心が芽生え、
痛くて辛くて泣き叫びそうになる。
痛くて辛くて声をあげると、背後でピラが何か言うが聞こえず。
陣痛のピークで「息を吐いて！フ〜ッ！！」と、言われるが、
息を吸うことも吐くことも出来ず苦しむ・・・。
鼻から息を吸って、口から吐く、ただそれだけのことなのに、
それすら出来ない・・・。
激しく痛い。
気を失いそうなほどの痛み。
痛みと痛みの間、またもやイビキをかいて寝て夢を見る。
ピラの内診、子宮口の開き具合を見ているらしいが、
今一体何センチ開いているのか、聞きたくても聞けない。
怒られそうで・・・。
ピラの指が入ったまま、マッサージは続く。
陣痛のピークでさらに正確な子宮口の開き具合を見るため
だろうが、マジ死にそう。
ダンナの左手を両手で握りしめ、我慢する・・・が、もう声を
出さずにいられず、興奮状態になってしまってワーワー騒ぐ。
ピ 「声、出しちゃだめ〜！」
私 「出ちゃうんだもん！・・・」
何度も何度も無痛にしなかったことを後悔する。
どうして前回あれだけ痛くて辛かったのに、また自然分娩を
選んだんだ・・・無痛分娩という方法があるのに・・・。
ばかだ、あたしゃホントにばかだ・・・と、何度も悔やむ。
ピラに「おまたの力、抜こうね、力入ってると、赤ちゃんが
あぁ、まだママは出ちゃだめって言ってる・・・って思うよ〜」
と言われる。
「力抜くと、スルっと下りてきてくれるかもよ〜」と言われる。
が、痛くて怖くて力が抜けんっ！
陣痛のピークでとてつもなく痛くて泣く一歩手前。
唇が震える。顔がひきつってるのが自分でわかるくらい痛い。
声、抑えられない。
ピラには内緒でイキんでしまう。
「ほら〜、おまたの力抜こ〜！」
そう言われ、意を決してちょっとだけ力を抜いてみる。
ピラの内診、「あ〜！いい子だ！回ってる！上手に回ってる！」。
そして次の瞬間、待っていたこの言葉がついに！
「先生呼んできて！」
マジっすか〜！
それって、いよいよ、ってことだよね？ね？そうだよね？
もうこの痛いのとはあとちょっと、てことだよね？
少し救われる気がした。
ＬＤＲの人間の数が増えてきた。
「はい、ママ、大変だけど腰一瞬だけ上げられるかな？」
の声。
もちろんですっ！！フガッ！！
いや、このときもうすでに意識モウロウ・・・。
精神安定剤が必要じゃないか？と思うくらい、興奮していてパニック状態。
なの、自分でもよくわかった。
大騒ぎしていた。
ワーワーわめいていた。
ベッドが変身する。
分娩台になる。
イキんでいいのか？
「もうイキんでいいのっ？？」
今回も聞く。
「いいんだよ！」
の声に、よっしゃ！
けど、気合とは裏腹に、弱気な自分も。
あまりに痛くて痛くてますますパニック状態。
暴れているとみんなに「落ち着いて！」と何度も言われるが、
「落ち着けないぃぃ〜っ！！」と叫ぶ始末。
前回よりも、何故かパニクってた・・・。
あまりにパニクってるので、助産師さんに「パパの顔見て落ち着いて！」
と言われ、チラッと０．５秒くらい見るが落ち着けず。
また目を閉じてしまう。
唇が震えて止まらない。
痛くて怖くて声が出てしまう。
「声出さないで！力入らないよ！」
と何度も何度も言われる。
言われるけど、声が出てしまう。
ピラがのんきに「こっちにピュ〜って来ちゃうと困るからシートしよっと！」
とか言いながら、プツ！って破水させた。
今回も人工的に破水かぁ・・・。
ドワっ！とあたたかいモンが出てきた。
アタマの中はもうずっとパニック。
おシリの穴がなんだか変。
なんか出ちゃってるみたいな、そんな感じ。
えぇぇぇぇ〜ぃ！もうこうなったら何でもかんでも出ちまえっ！！！
イボ痔だろうがなんだろうが、勝手に出ろぉっ！！！
肛門でもなんでも出ちまえ！
ウンチだろうとなんだろうと、知ったこっちゃねぇ！！
いや、ホント、開き直って踏ん張ることにした。
恥なんて感じてる場合じゃないし、すでに恥なんて感じる格好じゃないし！
イキむ。
とにかく、歯を食いしばってイキむ。
ハラに力入れて、イキむイキむイキむ・・・。
「ママ！休憩しよう！息吸って！息吸って！！」
んなこと言われたって、息なんて・・・吸えんっ！！ちゅ〜ねん！！
そしてまたイキむ。
隣にいた助産師（ピラではない）の手を、かなりの力で握りしめる。
握って握って暴れまくる。
「ほら、パパの顔みて落ち着いて！」
また言われるが、またまたチラっと見るだけですぐに目を閉じてしまう。
痛い、怖い、助けて！！
とにかく、早く終わりたい！
イキむ、イキむ、踏ん張って踏ん張って踏ん張りまくる。
りんりんの時、こんなにイキまなかったのに、なんでぇ〜？と
アタマの中で叫ぶ。
「ほ〜ら、いい子だ〜。もう髪の毛が見えてるよ！」
まだ髪の毛見えてるだけかいっ！
つか、また生まれたてなのに、髪の毛ボウボウなのかっ！
その後、血管が切れる！ってくらいイキみ続け、頭が出て、
もう肩も出ただろ！！と、思っていた矢先、
「はい、次、肩だからね〜！」
えぇっ！
まだ肩出てないの？
肩、でかいじゃん・・・。
これ以上どうやってイキめって言うのよっ！
死んじゃうよ〜っ！ムリだよ、絶対ムリだ〜っ！！
半泣きでイキむ。
肩さえ出れば、あとは・・・あとは・・・。
「はい、肩出た！もう力抜いて！」
前回は怖くてなかなか力が抜けなかったけど、今回は潔く力を
フッと抜くことが出来た。
１時４８分。
ズルズルっ！ドロン！（なんだそりゃ）
で、出たぁ〜・・・お、終わったぁ・・・・。
そんでもってシリがやっぱ変だぁ〜・・・。けど、もう知らんっ！
出てくるなりすぐに泣き出すボクチン。
先生にチューブで羊水を吸ってもらってる。
顔はまだ見えない。
先生の処置が終わり、体重測定などで助産師さんにおいらの頭上の
ベッドへ連れて行かれるボクチン。
おいらは胎盤処理などでピラに体を委ねる。
ものすごい脱力・・・。
男の子にしてはかわいらしい泣き声をあげるボクチン。
あぁ、元気でなにより・・・。
ダンナにデジカメで撮ってくれるように頼む。
パシャパシャ撮るパパ。
二度目だから慣れたもんだ。（お産直後の写真撮影）
おいらは、というと、今回もアソコは切らず、そして膣壁も裂傷なし。
無傷でございました。
えがったえがった。
先生による内部調査はかな〜り激痛だったけど、お産終わったから
もういいや・・・って感じで我慢我慢。
恒例のおなかグリグリ攻撃３回も、失神しそうなほど痛かったけど、
とにかく我慢我慢・・・。
体を拭いてもらって、一通りの検査と測定が終わって帽子をかぶった
ボクチンがおいらの胸元にやってきた。
りんりんの時には次のお産が控えていたので、カンガルーケアは
ほんの少しの間ですぐに部屋移動になったけど、今回はあとに
誰も控えてなかったので、長時間に渡って抱っこできた。
パパはなんだか嬉しそうだった。
男同士、だから、なのかね？
その後４時過ぎぐらいまで、ＬＤＲでボクチンと一緒にウトウト。。。
トイレに行ったついでにその後お部屋に移動しました。
後腹が非常に痛くて痛くて、腰もめちゃくちゃ痛くて鎮痛剤をもらい、飲む。
が、ロキソニン効かず。
これから３日間食後に飲む予定の子宮収縮を促すお薬は飲まないことに
決定（前回も）。
子宮の収縮はかなりいいらしい。
だから余計に痛いらしい。
それにしても、お疲れ！自分。
今回は時間的にはあっという間だったように思うけど、でも、マックスが
ず〜っと続いてかなりおいらにとっては地獄だった・・。
もう二度と妊娠、出産はイヤだ！そう、心底思った。
赤ちゃんはかわいくて仕方ないけど。
あ、そうそう、生まれてくれたボクチン、体重３０５２グラム、身長４９．５センチ。
元気なかわゆい男の子です。
おいらの大事な大事な恋人よ♪
希望通り、土日からめて生まれてきてくれて、ありがとう！
それも、土曜日になった瞬間の入院とは、ニクいねぇ！
丸々初日、一日病院で体を休めることが出来たよ。
考えてみると、りんりんは３９週１日で生まれた。
ボクチンは３９週２日。
けど、時間的にはりんりんが深夜２３時。
ボクチンが深夜１時。
差は２時間。
もしも二人がイノチを授かった瞬間が２時間違いだったら、
二人とも同じ時間おいらのおなかの中にいて、同じタイミングで
生まれてきた、そんな感じ。
それって、なんだか神秘的。
これから一生よろしくね。ボクチン。（どっかで聞いたセリフだな）
