年末だとか。 正月の帰省だとか。 インフルエンザとか。 喘息とか。 いろいろなことが、あって。 でも、全部通り過ぎていって。 寒い寒い冬の、冷たい、とても冷たい風に、 爪先から凍えさせられる。 肌と、 肺が痛い。 風の音が、大きい。 独りきり。 華は、ちょっと前から仕事の研修とかで、 一週間は連絡がとれない。 蛍のうたが鳴らないケータイ。 でも、慣れる。不思議。薄情な。 一週間も声を聞かなかったら忘れるよ。 そう言っていた自分が、あまりにも変わっていないことに気付く。 日曜日に帰還。 恋人でもなく、 パートナーとも言えず、 友達にしては近いあの子とは、 まだ付かず離れずの、気配。
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