月に舞う桜

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2023年06月30日(金) 6月の読書

★合計16冊
77. 松浦理英子『葬儀の日』
78. 慎改康之『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』
79. 最果タヒ『愛の縫い目はここ』
80. 江國香織『はだかんぼうたち』
81. 慎改康之『フーコーの言説 〈自分自身〉であり続けないために』
82. 今野敏『エチュード』
83. 森鴎外『鴎外近代小説集 第5巻』
84. 今野敏『殺人ライセンス』
85. 松井茂記『尊厳死および安楽死を求める権利』
86. 郝景芳『郝景芳短編集』
87. 古野まほろ『新任警視』
88. ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
89. 山田航『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』
90. 有田芳生ほか『希望の共産党 期待こめた提案』
91. ミランダ・フリッカー『認識的不正義 権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』
92. 櫻井義秀『カルト問題と公共性 裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』

※数字は1月からの通し番号

先月からフーコーの入門書を何冊か読んでいる。他に読みたい入門書、解説書がまだ2冊ほどあるので、フーコーの著作そのものを読むのは来月後半か8月になりそうだ。

松井茂記『尊厳死および安楽死を求める権利』は、カナダで自殺幇助および医師による薬物投与での安楽死が合法化されるまでの経緯と論理が解説されるとともに、日本の憲法学を取り上げつつ、日本で安楽死のための自殺幇助と嘱託殺人が犯罪化されていることの違憲性を日本国憲法からどう導き出せるのかの、一つの考え方が提示されている。

ミランダ・フリッカーの『認識的不正義』も、とてもよかった。
属性に対する偏見的ステレオタイプのために、知識の主体としての能力を貶められるという不正義に、焦点を当てている。


2023年06月25日(日) 他人といる孤独

誰といても孤独が生じる、もしくは孤独が深まってしまう。
誰かといて感じる孤独は埋められない。
それは、その誰かのせいではないし、たぶん私のせいでもない。
独りでいれば孤独にならないけれど、ずっと独りでは生きられないし、友人たちと会いたくないわけでもない。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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