月に舞う桜
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9月29日付の日記から続いています。
さて、本題。 大相撲秋場所千秋楽におけるYOSHIKIと相撲協会のごたごたについて。
■9月29日付のデイリースポーツ(これが第一報ではなかろうかと思います) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000003-dal-ent
■この報道を受け、9月29日の夜にYOSHIKI側から出された正式なコメント(BARKS) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000747-bark-musi
30日になり、サンケイスポーツなどがYOSHIKI側の抗議について記事にしていますが、掲載されているコメントが抜粋のため、伝わり切れない部分もあるかと思います。上のBARKSは全文掲載なので、YOSHIKI側の伝えたいこと、気持ちがよく分かります。
今朝の日本テレビ「ラジかるっ」で、YOSHIKI側が相撲協会に抗議したとの記事が紹介されていました(ちなみに、私はたまたま風邪のためお休みをもらっていて、番組を観ていました)。 「ラジかるっ」の紹介の仕方は、「白鵬の優勝記念撮影でYOSHIKIがブーツを履いたまま畳に上がった。それを相撲協会の世話人が『土足で上がるな』と叱責した。それに対し、YOSHIKIが『僕はもともと呉服屋の長男です。平気で畳の上を靴で歩いたりはしません』と抗議した」という感じでした。 これだと、わざとブーツのまま畳に上がったのかどうかが論点のように受け取れるし、「土足で畳に上がれば、怒られるのは当然よね」という流れになりかねません。
でも、BARKSに載ったYOSHIKI mobileのコメントを読むと、土足云々の前に、そこに至る経緯があったわけで、関係者や記者で混雑する中、YOSHIKIは上述の世話人に「急いで」「歩くな、走れ」などと言われているわけです。 人でごった返して通るに通れない通路を急かされて、足元が畳なのかどうかも分からなかった、分かったときには自分で靴を脱いだとのことです。
そもそも、客に対して「危ないので走らないで下さい」と言うことはあっても、「急いで。歩かないで走って下さい」と言うなんて、どうかと思うのですが。それも、優勝した横綱の客人に対して。 警護等の面で問題があるなら、相撲協会あるいは横綱が所属している部屋が、記念撮影へのYOSHIKIの参加を始めからきちんと断り、白鵬にも納得させるべきだったと思います。そうはせずに許可した以上、きちんとした態度で迎えて然るべきです。 客側に非礼があったなら注意するのは当然のことですが、それは迎える側に礼節があった上でのことでしょう。
正直、相撲には興味がないし力士に思い入れもないのですが、白鵬もかわいそうだと思います。 もし私が白鵬の立場だったら……自分が直接の原因ではないにしても、自分の優勝を一緒に祝ってほしくて呼んだ友人に不快な思いをさせてしまったら、とてもやり切れません。 それから、今回の問題が、一連の相撲協会の騒動の一部として扱われることにも納得が行きません。今日だってずっと、大麻問題で解雇されたロシア人力士の「八百長を強要されたよ発言」とセットで報道されているんだもの。確かに、相撲協会の体質という一つの大きな問題があるだろうけれど、その一例みたいな雰囲気で取り上げないのでほしいのです。 YOSHIKIはYOSHIKIです。YOSHIKIが不快な思いをしたことは、それだけで一つの完結した出来事です。相撲協会を槍玉にあげるときの恰好の道具にはしないで頂きたいものです。
以下は私の個人的な思いなので、YOSHIKIのコメントなどとリンクさせないでほしいのですが。 人の壁ができていて行きたい方へ行けず、どっちに進めばいいかも分からない。なのに「走れ」と急かされる。そんな状況で、たとえ目の前に畳があると分かっていたとしても、動きを止めて靴を脱ぐのは危険を伴うのでは? 畳の上で靴を脱ぐのは常識だし大事な礼儀だ。でも、礼儀よりも身の安全のほうがもっと大事でしょう。 靴を履いたまま堂々と畳に上がったって、それで文句言われたら「急げって言うから急いでやったけど?」って逆ギレしてもよかったよ。きっと世間からは非難轟々だろうけど、少なくとも私はそれで見損なったりはしない。 YOSHIKIには呆れることもたくさんあるけど、今回のことでは私は完全に味方です。 体が無事で、本当に良かった。これでもしYOSHIKIの体に何かあったら、いったいどうしてくれるんだろう。 昨日から、悔しくて悔しくてたまらない。風邪で頭と心が弱っているせいもあるんだろうけど、悔し涙が出て仕方ないんですが。 って言うか、お願いだから、あんまり人ごみに出て行かないでよ。怪我したらどうするのよ。
マスコミというのは事実や真実を報道しているようでいて、その実、自分たちのシナリオに沿うようにしか報道しないことが多々あります。いや、多々というか、ほとんど場合そうだと思います。 ある出来事を世間に対してどのような方向で印象付けたいか、まずそれがあって、そのイメージに沿う形で事実を矮小化したり誇張したり切り貼りしたりして伝えているように見受けられることは否めません。 また、事実のごく一部分だけを伝えて、真実を伝えていないこともあります。 (私も、もう10年くらい前だけど、某地方新聞に事実と全く異なることを書かれたことがあったなぁ……って、この際、私の個人的な恨み言はどうでもいいってか?)
しかし、情報の受け手にとっては、報道されていることがすべてなわけです。もちろん、賢くなって「でも、真実は違うかも」と疑うことはできるけれども、疑ってみたところで、それ以上の報道がなければ真実を知りようがありません。 まず、スポーツ新聞がかなり色の濃いフィルターのかかった記事を書きます。で、そのスポーツ新聞の記事を紹介するテレビ番組が多いのですが、記事のどの部分をどのように紹介するかは番組によって様々です。同じ記事を紹介していても、観る番組によって、視聴者が記事に書かれている内容を受け取るときの印象が180度変わる場合もあると思います。
(9月30日に続く)
前日、突然友人から「明日会えない?」とメールが入り、もう一人の友人と三人で横浜でご飯を食べた。 金曜日の夜なのに、緊急招集にも余裕で「うん、いいよ」と応じることができてしまうあたり、28歳の花盛り(?)のヲトメとしては良いのか悪いのか……。
待ち合わせまで少し時間があったので、マルイでストールを見た。ちょうど、思い描いていたような色があった。が、高い。予算をはるかにオーバーしていたので、断念。
友人と落ち合ってあれこれ検討した結果、私が前に行ったことのある鶏料理のお店に入ることにした。 そこで一時間半ほど、食べたり飲んだり話したり。
メニュー↓ ・海老とアボカドと豆腐のサラダ ・鶏シューマイ ・焼鳥盛り合わせ ・海老とアボガドの生湯葉巻き ・海老とチーズの湯葉包み揚げ ・鶏餃子 ・鶏塩ラーメン ・柚子はちみつのソルベサワー
鶏の専門店なので鶏をたくさん食べたのはもちろんのこと、こうして見ると海老も結構食べたんだなあ。あとは、友人が湯葉にはまっているということで、湯葉物が二品。 湯葉は食わず嫌いなところがあったけど、最近は食べられるようになった。
図々しくも、自作歌詞が掲載された雑誌を持って行って、半強制的に見せた。 読んだあと、友人が「これはミスチルか中島美嘉って感じだね」と言った。 驚いた。実は、歌詞を書いているときから「誰かに歌ってもらえるなら、中島美嘉がいいな」と思っていたのだ。 思っただけで、私はそんなこと一言も言っていないのに、友人も同じようなイメージを持ったらしい。自分の思い描いた世界が読者にちゃんと伝わっているのは、創り手として一番嬉しいことだ。
二人のうちの一人とは、ずいぶん久しぶりに会った。でも、空気は何も変わってない。 三人で近況報告し合いながら、私たちはいつまで経っても、たぶんあんまり変わらないんだろうなと思った。それが良いことかどうかは、分からないけれど。
今月は楽しいことの連続だったけれど、先日のB'zのライブをもって、イベント目白押しの日々が終わってしまった。 今週は何となく祭りのあとの寂しい気分で、「なんか楽しいこと、ないかなー」なんて思っていた。一方で、10月と11月はおとなしくしていようと決めたりもして。12月はXが何をやらかすか分からないから、体力と軍資金温存のためにもね。
最近YOSHIKIの動きが激しいので、ついていけなくなっている部分もあり、YOSHIKI mobileとXJAPAN.TVをこまめに見て、追いつこうとする毎日だった。 代々木国立競技場で行われた記者会見の映像をYOSHIKI mobileで見終わったのは、ほんの何日か前のこと。 記者会見終了後、会場に「Without You」が流れていた。TOSHIの声を聴いたら、祭りのあと気分になんてなってないで頑張ろう、と思えた。
特別大きなイベントがなくても、これと言って楽しいことがなくても、ささやかな楽しみを見つけたり作り出したりして、しばらくは日々穏やかに、平穏無事に。 そう思った……のですが。
カウントダウンライブの会場が赤坂BLITZって、いったい! 平穏無事ではいられませんがな。 1500人のキャパでカウントライブって、どこの若手バンドだよ!! うがー、行ける場所なのに、チケット取れないよー。 大きな会場を押さえられなかったのか、わざとなのか知らんけどさ。いや、YOSHIKIは「ライブハウスでやりたかった」って言ってるみたいだけどさ。 それにしても、アホぢゃなかろうか、もう! そりゃあね、ドームじゃ広すぎるから、もっと近くで見たいって思ったよ? でも、いくらなんでも1500って……。 TOSHI with T-EARTHのライブに行ったとき、「こんなところでXがやったら、死人が出そう」って、冗談交じりに同僚と話してた。 ……赤坂BLITZって、ZEPP東京より狭いんですが。
はぁ。まさか、そうくるとはな。 それならせめて、行けないような遠くのライブハウスにしてほしかったよ。それなら諦めがつくのに。 チケットが取れなかったら、誰か、年越しは海外にでも連れて行って下さい。
2008年09月21日(日) |
GLORY DAYS(2) |
B'zのLIVE-GYM Pleasure 2008 GLORY DAYS(日産スタジアム1日目) の続き。
「NATIVE DANCE」のあと、B'zとサポートメンバーは退場。 昔々のテレビ出演映像がスクリーンに映し出された。二人とも、めっちゃ若い。今だってもちろん恰好良いけれど、やはり年齢による衰えが顔に表れてきたことは否めない。若いときの肌は艶が違いますな。 稲葉さんは、髪がビシッと決まっている。最近の髪型はどうもいただけない。私としては、5年くらい前が一番好きだ。 で、テレビ初出演の映像も出たけれど(何かの歌番組で「BAD COMMUNICATION」を披露している)、これは恰好良いと言うより、笑えた。 なぜか、腰を振りまくる二人。そして稲葉さんと来たら、曲が始まる前は変なポーズ(左手を頭の後ろにやって、斜に構えている)を取り、歌い終わるや否や、足を180度に開いてぺたっと床について見せた。 当時はあれで女性たちからキャーキャー言われていたのだろうけど、いま見ると、ただのイタイ男だ。
ステージには「STUDIO JOKER」と書かれたドアが登場、そこからB'zの二人が出てきた。スツールに並んで腰掛け、しばしのトークタイム。
稲葉「なぜゆえ、あんなに僕たちは腰を振っていたのでしょうか」
やっぱり、そこは突っ込みどころよね。
二人でデビュー当時を振り返り、語り始める。 STUDIO JOKERというのは、二人が初めて会ってセッションしたスタジオの名前だということ。 ビートルズの曲を2,3曲セッションしたこと(その中から「こんな感じで……」ということで、「Oh! Darling」を演奏してくれた)。 そのときアンプが壊れたこと。 「バンドやろう」という正式な誘いもないまま20年やってきたけれど、アンプが壊れたあの時がB'z結成の瞬間だったのだろうということ。 アンプが壊れていなければ、B'zはなかったかもしれないということ(なんで?)。 デビュー当初は、松本さんが全国各地でギターセミナーを開き、セミナーの途中で稲葉さんを招き入れてB'zの曲を演奏していたということ。そのときは、ギターとボーカルの音を抜いたカラオケを持参して演奏したらしい。 「当時のように、カラオケでデビュー曲を」ということで、「だからその手を離して」をやってくれた。スクリーンに映る二人は、プロモ風の動きをしていた。 それからそれから、松本さんは3本しかない初期の「YAMAHA松本モデル」のうち2本をライブで燃やしてしまった、なんて話もしていた。若いって、おそろしいのね。
STUDIO JOKERのセットが片付けられ、サポートメンバーも出てきて、「ONE」。 小説「選びし者へ」を書いている頃を思い出して、とっても感慨深かった。私は、自分の小説の主題歌を決めて、その世界に浸りながら書くのが好きだ。「選びし者へ」の主題歌がまさに、「ONE」だった。 「LOVE PHANTOM」〜「juice」で、盛り上がりは頂点に。 ステージ前方で上がる炎と、派手な花火。炎の熱さと花火のにおいを全身で味わって、最前列のありがたみを改めて感じた。 この3曲のどこかで、稲葉さんが穿いている黒いパンツを剥ぎ取り、なんとホットパンツ姿になった。40過ぎてホットパンツって、あんた。一番上手まで来てくれたけど、ホットパンツから伸びた生足を目の前で見せられても、萌えるどころかちょっと笑ってしまった。 (私信:衛澤さん、あのホットパンツはやっぱり許容範囲外かもしれません……笑) 「ZERO」と「juice」は特に聴きたかった曲だ。確か、私は「ZERO」でB'zを認知したのだった。小学5年か6年のこと。
アリーナ席には、あらかじめハンドタオルが配られていた。それを「ギリギリchop」のときに皆でぐるぐる振り回す。スクリーンに映ったアリーナ席の様子を見ると、私たち前方が赤、真ん中が黄色、後方が緑だった。
アンコールは3曲。 ステージとアリーナ席の間には、撮影用のカメラ台を走らせるレールが設置されていた。「RUN」が終わると、スタッフが急にそのレールの端を取り外して片付け始めた。 まだライブが終わっていないのに、もう撤収作業? と不思議に思いながら、最終曲の「Pleasure」。 すると、ステージとアリーナを渡す階段が置かれたではないか! レールは、階段を設置するのに邪魔だったらしい。友人と顔を見合わせて、「えっ、下りてくるの!?」と歓喜する。 上手側に下りてきたのは、稲葉さんだった。稲葉さんが、私のすぐ目の前を歩いている! たぶん、私は満面の笑みで奇声を発していたと思う。 身を乗り出して、手を伸ばす私たち。稲葉さんも手を伸ばしてタッチしたり握手したりしながら歩いて行ったけれど、残念ながら私も友人もその手に触れることはできなかった。 B'zの二人は、客席に手を振って歓声に応えながら、ゆっくりとアリーナを一周した。中間地点ですれ違うとき、がっちり握手を交わして抱き合っていた。 下手側から一周して来た松本さんが、稲葉さんと同じように私たちの前を歩く。手を伸ばすが、やはり残念なことにタッチできず。
締めくくりは、稲葉さんの「せーの!」という掛け声を合図に、皆で「お疲れー!」。こんなお約束があるなんて、知らなかったよ。 人間というのは欲深いもので、こんな近くで観たあとは、今度はスタンドでいいからステージ全体を見渡せる場所から観たいなー、なんて思ってしまう。セットリストも最高だったけど、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」がなかったのは残念だったし。次の機会には、ぜひとも生で聴きたいものだ。
日産スタジアム最寄の小机駅では、「B'z 横浜で完全燃焼」という号外が配られていた。早っ! B'zの二人とサポートメンバー、チケットを下さった衛澤さん、それから通り過ぎてくれた台風、ありがとうございました。 去年B'zのファンクラブに入ったので、次のツアーは自力でチケットが取れるといいなあ。今度は横浜アリーナで観たいです。
2008年09月20日(土) |
GLORY DAYS(1) |
B'zのLIVE-GYM Pleasure 2008 GLORY DAYS(日産スタジアム1日目)に行ってきた! そもそも今回のライブは、物書き仲間でB'z仲間の衛澤蒼さんにお誘い頂いてご一緒させて頂く予定だったのだけど、残念ながら衛澤さんがいらっしゃれなくなったということでチケットを譲ってもらい、友人と参戦してきた。
心配だった台風も無事に通り過ぎ、晴天といかないまでも、朝から空は明るかった。 もらったのは、アリーナ席のチケット。でも、アリーナに車椅子用のスペースが設けられているのか分からず、過去に何度か日産スタジアムに行ったときと同じように、1階スタンドの車椅子席に通されるのだろうと思っていた。 ところが、アリーナにも車椅子用スペースがあるとのことで、案内されたのは、なんと最前列の上手側だった。びっくりした。広い会場で最前列の端っこだと、ぶっちゃけステージは見づらいんだけれど、そんなことよりもB'zに近い! って感激の方が勝る。
セットリスト↓ BAD COMMUNICATION ultra soul 裸足の女神 BLOWIN’ ねがい 今夜月の見える丘に もう一度キスしたかった 恋心 孤独のRunaway(*) Don't Leave Me OCEAN NATIVE DANCE(*) Oh! Darling(ビートルズのカバー)(*) だからその手を離して いつかまたここで(新曲) ONE LOVE PHANTOM ZERO juice 愛のバクダン BANZAI Brotherhood ギリギリchop <アンコール> グローリーデイズ(新曲) RUN Pleasure (*印の曲はタイトルが分からず、ネットを徘徊して判明しました)
デビュー20周年の記念ライブということもあって、セットリストを見ても分かるとおり、とっても内容が濃かった。でも、決してお腹いっぱいという感じではなく、3時間が本当にあっと言う間で、「もう終わったの?」と思いながら退場した。もちろん、物足りないってことじゃなく、それだけ楽しかったということだ。
B'zのライブは初めてで、直前にライブDVDで予習もしなかったため、曲ごとのお約束が分からなかったりもしたけれど、次から次へと曲が飛び出して全然飽きない。
ライブが始まり、外国人女性が出てきて「BAD COMMUNICATION」の冒頭の語りを入れたときは鳥肌が立った。1曲目がこの曲って、最高。 ライブ中はもちろん総立ち。最前列中央の人たちの頭と、スモークと強い照明、それに私の目が悪いせいで、やっぱりステージ上はあまり見えない。二人がステージの前方に出てきてくれないと、はっきり姿が確認できず。それで、ステージと大型スクリーンを交互に見ていた。 スクリーンの映像は、微妙に遅れている。引きの映像だと気にならないんだけど、アップだとちょっと違和感があった。これまでのライブ(Xとかミスチルとか)はいつもスタンド後方から見ていた。そのときは音も遅れて聞こえるから、スクリーン映像の遅れが気にならなかったのかしら。
稲葉さんは、4回ほど上手の端まで来てくれた。最初は「裸足の女神」のとき。それから、盛り上がり最高潮の「LOVE PHANTOM」のときも。 こんなに近くで、稲葉さんの歌っている姿を見られるなんて! ステージがよく見えなくても、ビバ・アリーナ席!
「恋心」の「松本に相談しようか〜」のとき、スクリーンに映った松本さんはピンクのハートに枠取りされていた。松本さんは相談相手であって、片想いの相手ぢゃないのに。そんな凝ったかわいい演出も、心憎い。 ライブに行く次の機会までに、「恋心」のパラパラ(?)を覚えておかなくちゃ。 「孤独のRunaway」は絶対聴いたことがあるのに、タイトルがまったく思い出せなかった。ネットで調べても、このタイトルに心当たりがない。手持ちのアルバムにも収録されていない。でも、曲は知っている。私、何でこの曲を知っているんだろう。
(続く)
お知らせです。 以下の通り、桜井弓月作の歌詞が雑誌に掲載されました。
媒体名:DTM MAGAZINE 10月号(寺島情報企画) 掲載箇所:97ページ上段 タイトル:声
この雑誌に、プロの作詞家であり作曲家でもある島崎貴光氏が講師を務める「島崎塾」という、作曲と作詞の投稿コーナーがあります。 作詞部門に応募したところ、銅賞を頂きました。今回、歌詞というものを初めて書いたので、自分でもかなり驚いています。初めてのぶん、あまり悩まずに直感で書いたのが良かったのでしょうか。ビギナーズラック!? 銅賞を頂いたのはもちろんとこと、好意的な講評を頂けたことを大変嬉しく、光栄に思います。
雑誌は結構高いので、買って下さいとはとてもとても言えません。もしよろしければ、パソコン関連の雑誌コーナーに置かれていますので、お暇なときにでも立ち読みして下さると嬉しいです。 今回は2作品応募したのですが、付録のDVDには落選したほうの「Dry Night」という歌詞も併せて収録されています。
雑誌に掲載された歌詞は、サイトのAnother Worldに載せている「声」を下敷きにしました。 XJAPANを聴きながらインスピレーションを得て、TOSHIに宛てて書いたものです。タイトルの「声」は、まさにTOSHIの声を指しています。 TOSHIという存在がなければ、この歌詞は生まれませんでした。最愛のヴォーカリストに、最大級の感謝を送ります。
2008年09月15日(月) |
お願いだから、ちょっと休ませて |
YOSHIKIが帰国して公開記者会見を行うと知ったのは、TOSHI with T-EARTHのZEPP東京ライブの翌日だった。場所が代々木競技場との情報が入ったのは、それから数日後のこと。 もちろん行きたい気持ちは少なからずあった。でも、みんな朝早くから並ぶんだろうし、そんな早い時間に代々木まで行くのは大変だ。それに、大勢が押し寄せて危険な状態になるのが目に見えている。 というわけで、今回はお留守番。
会見で発表された内容が気になって気になって、会見が始まる予定の12時から、mixiや公式サイトをこまめにチェックしていた。 そしたら! TOSHIと握手した興奮がやっと冷めてきたと思ったら、今度はXのカウントダウンライブ決定ですか! しかも「詳細は後日」ということで、場所が分からない。またしばらくの間、気を揉まないといけないの!?
東京ドームはNEWSのコンサートが入っているはずだから、ない。あそこには、できればもう行きたくないから、よかった。 となると、関東ならあとは、さいたまスーパーアリーナとか幕張メッセ? 私としては横浜アリーナがベストなんだけど、あのキャパでXがカウントダウンっていうのもどうなのかと思うし。 やっぱりドームクラスじゃないと収集がつかなくない? さいたまや幕張だったら、ものすごく迷うだろうな。で、チケットが取れれば何とかして行くんだろうな。 この際、諦めがつくくらい遠い場所にしてくれればいいのに。福岡ドームとか。
YOSHIKIのばかぁ! 情報を小出しにしないで、全部決まってから発表してくれ。 会場が決まるまでモヤモヤして、また頭の中がXでいっぱいになっちゃうよ。Xでいっぱいになると疲れるっつーの。 お願いだから、20日のB'zのライブに集中させて。
でも、とりあえず飛行機に乗れるようになって良かったよ。 元気そうで、良かった。本当に。
2008年09月12日(金) |
ムーミン谷へ遊びに行きました。 |
職場の女性3人と、ららぽーと横浜にある「ムーミン オーロラカフェ」に行った。食事しながらプラネタリウムが見られる、というのが売りのお店だ。 前に、マイミクさんがこのお店に行ったことを日記に書いていて、すごくかわいいお店という印象を受けたので、一度行ってみたかったのだ。
お店の外観はムーミンのおうちみたいで、中に入らずに外から見ているだけでもムーミンの世界にいざなわれる。 店内は照明が控えめで、ムーミンというから子供っぽい作りなのかと思ったら大間違いだった。 でも、かわいさは想像通り。 各テーブルには、ムーミンやパパやママやフローレンが一人(一匹?)ずつ同席している。それも、かなり大きめの。私たちのテーブルには、お誕生日席にムーミンがいた。
他にも、壁の上の方でムーミンが木の枝に腰掛けていたり、小さな窓の奥に仲間たちがいたり、ムーミン谷へ遊びに行ったみたい。
ムーミンの故郷がフィンランドということで、メニューは北欧料理が中心だ。 私はシーフードピラフと、パッションフルーツのフレーバーティーを注文した。それから、「ヤンソンさんの誘惑」という名のポテトグラタンをみんなでシェア。 ピラフは、サフランライスにアサリと海老とムール貝が乗っていて、トマトの味が濃厚なソースがかかっている。見た目、鮮やか。
どちらかと言うと、ポテトグラタンの方が好きだった。ほくほくポテトにホワイトソースがよくからまっていて、それとアンチョビが効いている。 料理が物凄く美味しいというわけではなく、ムーミンワールドに浸って雰囲気を楽しむお店だったけど、あのポテトグラタンはまた食べたい。
7時半、照明が落ちてプラネタリウムが始まった。店員さんの解説付きで、夏の星座や太陽系の惑星たちが映し出される。 最後に、見ると幸せになるという白いオーロラと、ムーミンから流れ星のプレゼント。 流れ星、消える前に願い事を3回唱えなくちゃ。
YOSHIKIが無事に帰国しますように。 いい出会いが訪れますように。 宝くじが当たりますように。……etc.
願い事は、たくさんある。 案の定、「これ」と決めかねている間に流れ星は消えてしまった。 でも、きっと何かしら良いことがあると思う。
プラネタリウムが終わると、みんな首が痛くなっていて、ぐるぐる回した。 それから、デザートを注文。私は腹ぺこスニフのナントカっていう、要するにアイスとデザートの盛り合わせを頼んだ。ブルーベリーソースがかかったバニラソフトに、盛り合わせはガトーショコラと木苺のチーズケーキとフルーツ少々。 同僚のMYUMAMAさんが注文した「ムーミン谷のプリン」(確かそんな名前)が、むちゃくちゃかわいかった。 大き目のプリンは、パンケーキと見まがうほど。その上にコーンでできた山型の蓋がついていて、蓋を開けるとムーミン型の小さなクッキーが乗っている。そして、プリンの周りにはニョロニョロ型のマシュマロ。 写真、撮っておけばよかったなぁ。
意外と閉店時間が早くて、デザート半ばで「そろそろ閉店なのでチェックを……」と声をかけられた。 今度は誰かの誕生日に行って、念願のムーミン型のバースデーケーキを注文したい。 レストランの手前にはムーミングッズを置いた雑貨屋さんがあって、心惹かれる食器や文房具がたくさん並んでいる。ムーミンとフローレンの形をしたお砂糖がかわいくて、欲しくなった。また時間のあるときに、ゆっくり見て回りたいなあ。
オリンピックは辟易するほどテレビで放送されるのに、なんでパラリンピックは滅多に話題に上らないの? 教育テレビでは夜10時から番組があるけど、もっと早い時間にやってほしい。 自転車のタイムトライアルで、石井選手が今大会で日本人初の金メダルを取ったって、今朝の「めざましテレビ」が伝えてはいたけど、民放がパラリンピックを大々的に取り上げてるのって見たことない。 新聞では特集コーナーが設けられてるけど、やっぱりテレビ放送がなきゃ、なかなか関心が高まらないし盛り上がらない。 多くの人の目に触れる機会があれば、認知度も理解も関心も高まって、協賛企業も増えると思う。ぶっちゃけ、何事もお金がないと始まらないわけで、強力なスポンサーがつかないと、リハビリテーションを越えた純粋なスポーツとして発展するのは難しいよね。 せめて、教育テレビか衛星くらいはゴールデンタイムでやってほしい。
一番の放送希望は、男子の車椅子バスケ。あれは惚れるっしょ。 東京オリンピックなんてどうでもいいけど、東京パラリンピックが実現したら車椅子バスケは観に行きたいなあ。 だから、とりあえずオリンピック開催を祈っておこう。
2008年09月07日(日) |
EARTH SPIRIT(5) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目(9月3日) の続き。
ライブのあとは、いよいよTOSHIの握手会だ。 会場の外に出ると、すでに列ができていた。改めて会場に入り直す感じだ。同僚と別れて、列に並ぶ。タオルで掌の汗を拭き、順番を待った。 列は一度進み始めると意外とスムーズで、あっさり入り口まで来てしまった。 係員に握手会の参加券(握り締めていたので、ぐしゃぐしゃ)を渡し、ドアのちょっとした段差とも言えない段差を乗り越えようとしていると、すぐ前に並んでいたグレーのスーツ姿の男性が「大丈夫ですか?」と引っ張ってくれた。 お礼を言いつつ中に入ると……えーと、幻覚じゃないですよね? 入って左側、わずか数歩先に座っているのはTOSHIくんですよね? 会議室とかによく置いてある茶色の長机があって、その向こうに、あまりに普通な佇まいで座ってるんですが……。 通路を少し歩かされると予想していた私は、面食らった。思わず心の中で、「何でそんな、入ってすぐのところにいるんだよっ!!」と突っ込んだ。 こ、心の準備ができてないっつーの!
さっき車椅子を引っ張ってくれた男性が握手している間に、深呼吸しよう。 そう思ったのに、その男性が振り向いて「先にどうぞ」と言うではないか。
桜井「ええっ、いいです、いいです!」
桜井さん、ちょっとパニックに陥ってしまい、手を振りながらオーバーに固辞しております。 が、男性は落ち着いた表情で「どうぞどうぞ」と。TOSHIを目の前にしてその余裕、慣れてらっしゃるんだろうか……羨ましい。 「TOSHIくんがこっち見てるし、待たせちゃ悪いし……」ということで、恐縮しながら先に行かせて頂く。
と、と、としだよ、めのまえに! 白いシャツ着て、サングラス掛けて、TOSHIくんがいるよ、どうしよぉ。
TOSHI「今日は来てくれて、ありがとね」
ぎゃーーーーーっ! TOSHIくんに話しかけられたぁ! ライブとは違って、抑えた声。やさしく、ささやくような。まさに「この私に語りかけてくれてる」ってトーンだ。しかも、あの笑顔。
TOSHIくんが右手を差し出しているので、私もおずおずと右手を。
桜井「今日はありがとうございました」
頭を下げながら、言葉がちゃんと出てきてくれた。偉いぞ、私の口。 人と話すときには相手の目を見ましょう、って小学校のとき習ったかどうかは忘れたけれど、それが大人の常識ってもんでしょう。 でも、ごめんなさい。目なんて見れません。だってサングラスの色が薄くて、目が透けてるんだもの。 顔を直視できないので、ちょっと斜めに見てしまった。 で、視線をTOSHIくんの手に移す。私の手を握るその手は、もうすぐ43歳になる男の人にしてはきれいで、思っていたより白かった。そして、あったかい。
桜井「あの、これを……」
バッグからごそごそと手紙を取り出して、渡す。 まるで、先輩にコクる中学生のようだ。
TOSHI「ああ、手紙ね」 桜井「いつも、ありがとうございます」
この一言じゃ、意味が分からなかったかもしれない。14年分の感謝を伝えたかったけれど、そう言うのが精一杯だった。 あとは手紙を読んでくれ。
時間にして、たったの10秒(もないかもしれない)。でも、今までの人生の中で最も濃密で、衝撃的な10秒だ。 会場の外に出るとさっきの男性がいたので、改めてお礼を言った。 駅へ行くには一度2階へ上がらなくてはならないのだけれど、ちょうど目の前が階段で、エレベーターは先の方の見えないところにあった。男性は「上がれますか?」と、私の帰り道まで心配して下さった。なんて、やさしい人だ。向こうにエレベーターがあるので大丈夫です、と頭を下げて、ZEPP東京を後にした。
エレベーターで上がって、トヨタのショールームを突っ切って、またエレベーターに乗って下りる。その間は、ついさっきの10秒の実感がちっとも湧かなかった。 感激は、衛星中継の音声みたいに、ちょっと遅れてやって来る。 駅前の広場を急いでいるとき、突然涙が溢れそうになった。
直視できなかったTOSHIくんの笑顔と、握手したときの感触と、「今日は来てくれてありがとね」と言ってくれた声と、それから、この14年間を思い出した。
ZEPP東京から結構離れてしまったこんな場所でいまさら泣いたら、事情を知らない周りの人たちに、悲しくて泣いていると思われてしまう。 だから、踏ん張った。帰りの電車の中でも。
ライブ中、TOSHIくんが私に向かって(と言い張らせておいて下さい)水を撒いたとき、頭上を飛んで行く、あるいは私に降りかかる水滴が、不思議なくらいスローモーションで見えた。それは、あまりに美しい光景だった。 嬉しそうな顔で水を撒くTOSHIくんと、飛び散る水滴と、それを見上げる私。あの瞬間を、一枚の絵に納めて永久保存できたらいいのに。 それから、この日記を書いていて思い出したけど、ステージ中央のモニターの隅にはカンペが張ってあった。セットリストだろうか。ライブ後半で、TOSHIくんがそのカンペを見ていた。YOSHIKIがセットリストを忘れるのは、本人の口から聞いたことがある。それで、TOSHIやHIDEに「次、何だっけ?」と確認するんだ、って。だから、TOSHIくんがカンペを見る姿は何だか新鮮だった。
多くの人のやさしさに触れて、そのやさしさにきちんと感謝できた1日だった。 ライブ後に風船をくれた方、握手の順番を譲ってくれたり何かと心配してくれた方、それからライブには関係ないかもしれないけれど、駅で電車を待っているとき「乗るとき、大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた方もいた。
ありがとう。 私を支えてくれるたくさんの人。そして、愛するヴォーカリストへ。 無限の愛と感謝をこめて。
2008年09月06日(土) |
EARTH SPIRIT(4) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目(9月3日) の続き。
Xのライブみたいに長々と待たされることもなく、したがってウエーブする間もなく、まずTOSHIだけが再度ステージに出てきた。 何やらロボットみたいな動きをして、変な姿勢で止まってみたりするTOSHIくん。何か言ってほしそうなので、体の動きに合わせて名前を呼んだり拍手してみるが、いまいちTOSHIくんと客席の息が合わない。 TOSHI「合わねーんだよっ!」 笑顔で逆ギレされました。 ごめんね。だって、何してほしいかよく分からないんだもの。
ここで他の4人も登場した。TOSHIに「一言ずつどうぞ」と促されて、順番にご挨拶。 TOYAは一言二言お礼を言ったあと、なぜかいきなり「もののけ姫」を歌いだした。「はりつめた〜ゆみの〜」と高い声で気分良さげに歌っていたところ、照明が一気に落とされてステージ真っ暗。 TOSHI「照明さん、ありがとよー!」 その一言を合図に再び照明がついて、ステージ上にはうなだれたTOYAくんの姿が。 TOYA「『ものの〜け〜たち〜だけ〜』のところまで行きたかったんですけど……。明日また歌います」 TOSHI「明日もやるの?」 TOYA「だめですか?」 TOSHI「いいよ。かわいいから、許す」 ほんと、TOYAのことかわいがってるなぁ。見ていて微笑ましい。でも、かわいがるのはいいけど、ラブラブなのはYOSHIKIだけにしてね。
最後は真矢。この日初めてステージの中央に出てきて、何を言うのかと思いきや、 真矢「俺ね、2,3年前から不満に思っていることがあるんですよ。ボーカリスト、ギタリスト、ベーシスト。全部恰好いいのに、ドラムだけドラマーって、略したみたいな、どうでもいいみたいな呼び方されて。俺も『〜リスト』って呼ばれたいんですよ」
んなこと言われてもなぁ。 で、真矢は考えたらしい。アイパーって言うと、アイパーそのものを指すのか、アイパーかけてる人のことか分からない。だから、アイパーかけてる人のことを「アイパーリスト」と呼べばいい。俺のことはアイパーリストって呼んでね……と。 だそうです、はい。
続いて真矢がTOYAと漫才?しようとするも、上手くいかず。「お前、間が悪いんだよ」とダメ出ししていた。TOYAくん、みんなにかわいがられるねぇ。
で! で! ひとりひとり挨拶が終わると、TOSHIが「20th CENTURY BOY!」と叫んだ。客席がどよめく。私もあまりの嬉しさに叫んだ。 Xがデビュー当時にカバーしてた曲。漫画「20世紀少年」のテーマ曲でもあるから、私はT-REXなんて全然知らないのに、何となく縁がある曲だなという印象を持っている。 髪の毛逆立てた頃に歌っていたカバー曲を、今のTOSHIで聴けるなんて想像もしていなかった。昔のライブDVDを観ているわけじゃないよね? 今、すぐ目の前でTOSHIが歌ってるんだよね? 自分が満面の笑みになるのが分かる。 若かりし日のTOSHIがモンキーダンスしている映像が、頭の中を流れていった。
でかい風船が、何個も客席に放たれた。中に普通サイズの風船が5個くらい詰まっている。デカ風船は、ステージと客席の間を行ったり来たり。RUCAが演奏しながら、何度もステージに戻ってしまう風船を一生懸命蹴り返しているのが、印象的だった。 頭上を飛び交う風船に気を取られて、ところどころ曲に集中できなかったのがちょっと心残りだ。 そう言えば、一度だけ風船がボンと頭に直撃した。そんなのも、いい思い出。
曲が終わってもまだ割れずに会場をさまよっている、たくさんの風船を見かねて、TOSHIが言った。 TOSHI「それ、そっちで全部割ってくれないかな。邪魔でしょうがない。中に入ってるやつ、出しちゃって」 というわけで、あちこちからデカ風船の割れる音が聞こえ、中に詰まっていた風船は、ほしい人たちの手に渡った。
そして、とうとう本当に最後の曲、「SAY GOODBYE TO YESTERDAY」。 ライブが終わってしまう寂しさよりも、充足感でいっぱいだった。 歌いながらだったか、間奏中だったか、TOSHIくんが私たちの方(下手)に来て笑顔を見せてくれた。こんなに近くで見られるなんて思ってもみなかった笑顔、でも14年間そう望んでいた笑顔を見上げて、私も笑みを返す。
ライブの締めくくりは、5人で手を繋いでバンザイ。繋いだまま手を下ろしたとき、みんなで前につんのめりそうだったのが、かわいい。 一番上手にいるのは、ショッキングピンクの髪のJUN。何でそこにいるのがHIDEじゃないんだろうとは、もう思わなかった。ただ、ありがとうって。うん、それしかないよ。 TOSHIが満足げな顔をして、手を振りながら目の前を袖へ歩いていく。手を振って、「私も満ち足りているよ」って伝わるように、笑顔で見送った。でも、「バイバイ」は言わなかった。だって、このあと握手会だから。 TOYAとRUCAは、そろって舞踏会の紳士みたいなお辞儀をした。JUNも同じような感じ。真矢は、気づいたらいなかった。真矢だけ見送れなかった。残念。
客席がぱらぱら退場する中、しばらく余韻に浸ってぼーっとしていた。 すると一人の女性がやって来て、「これ、もし良かったら、どうぞ」と青い風船を差し出しているではないか。 でかい風船に入っていた普通サイズの一つだ。ほしい気持ちはあったけれど諦めていたから、私はもう本当に本当に嬉しくて、子供みたいに喜んでお礼を言い、ありがたく受け取った。 さて、どうやって持って帰ろう。絶対に持って帰りたいけれど、このあと握手会だし、一人で電車に乗って持って帰るのは大変そうだ。手持ちの紙袋にも入りそうにないし。というわけで、車で来ている同僚に持って帰ってもらうことにし、後日、会社で受け取った。お手数かけました。
いよいよ、握手会。
(まだ続く)
2008年09月05日(金) |
EARTH SPIRIT(3) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目(9月3日) の続き。
TOSHIに促されてみんなが座ったところで、TOSHI HEALING名義の「BEAUTIFUL WORLD」をピアノ弾き語りで披露。TOSHIがピアノ弾いてるところ、初めて見た。ピアノを弾くのは、YOSHIKIの役目だから。ピアノに隠れてTOSHIの手元が見えなかったのが、残念だ。 続いて、TOSHIがメンバーを一人ずつ呼んだ。が、真矢がなかなか出てこない。 TOSHI「真矢は? 真矢は何やってんの?」 すると、RUCAがTOSHIに何やら耳打ち。TOSHIは「あぁ」と納得したように頷いた。 TOSHI「なんか大人の事情があるみたいです」 客席「えー、なになに?」 TOSHI「大人の事情があるんだよ」 ……答えになってねーよ。 そうこうしていると、やっと真矢が登場。
全員で、これまたTOSHI HEALING名義の「世紀 JIDAI」。最初はTOSHI独りだったんだけど、JUNがハモリたいと言うので大阪公演からは全員でやることになったらしい。TOSHIいわく、「JUNは歌が上手いんだよね」と。 TOSHIの両脇で、JUNとTOYAが椅子に腰掛けてギターを弾く。TOSHIはピアノだけど、三人で並んで座っている感じが、「青い夜・白い夜」のHIDE、PATAとの「ギター三人衆」を思い出させた。 曲の最後、「ラララ〜」の部分を会場が一体となって歌った。これが、延々と続く。何度繰り返しても終わらない。まさにENDLESS RAIN状態だ。TOSHIくん、私たちに延々と歌わせるのが好きだなあ。
TOSHIが片手をゆっくり大きく左右に振るので、客席もそれに倣う。 しばらくそうしていると、 TOSHI「チョキでもいいんだぜ」 と言って、自分の手をチョキにして振る。戸惑いの空気が流れつつも、みんな何となくチョキになる。 さらに調子に乗って、 TOSHI「フレミングの法則でもいいんだぜ」 と、フレミングの法則をして見せる。さらに微妙な空気。フレミングの法則って、あんた……。いろいろ考えるなあ。お茶目なTOSHIくん、大好きよ。 場が和みモードになって、客席が立つタイミングを失っているところへ、 TOSHI「立ってもいいんだぜ!」 と言って、気合入れモード。 TOSHI「今日はおとなしいじゃねえか。恥ずかしがってないで、遠慮するな」 その一言で、「ラララ〜」が一気に大きくなる。 TOSHI「腹から声出せ!」 いい加減疲れてきたけれど、頑張って腹から声を出して「ラララ〜」と叫ぶ。 TOSHIがキーを変えてハモるから、その音につられて上手く歌えない。あぁ、私も歌が上手くなりたいなあ。 何回繰り返しただろう。TOSHIが真矢に合図して、ENDLESSな「ラララ〜」がようやく終わった。
「EARTH IN THE DARK」はTOSHI with T-EARTHのアルバムに収録されている英語バージョンではなく、原曲の日本語バージョンだった。5月末にパシフィコ横浜で聴いたときより、ぐっと来るものがあった。 そのあと、TOSHIが「メンバー紹介しようかな」と言って、一人ずつ担当パートと名前を叫んだ。Xのときみたいに曲中での急ぎ足のメンバー紹介じゃなく、ひとりひとりパフォーマンスして見せ場を作れる時間が与えられていた。TOSHIの、若手への気遣いなのだろうと思った。 JUNは、「天空の城ラピュタ」でパズーがトランペットで吹いた曲を演奏、もう1曲も聞いたことがあるのだけど、何の曲だか思い出せない。
「ラストナンバーいくぜ!」と言うことで、「FEEL YOUR LOVE」。 アルバムを聴いていても歌詞はあまり覚えていなかったのに、曲が始まると自然に口ずさんでいた。知らないうちに、体に染み込んでいたらしい。 この曲が終わると、メンバーは退場。 すぐにアンコールの声が上がる。が、通常の「アンコール! アンコール!」ではなく、「T-EARTH! T-EARTH!」という掛け声。こんな決まり事ができていたなんて、知らなかった。
(まだ続く)
2008年09月04日(木) |
EARTH SPIRIT(2) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目(9月3日)
の続き。 最前列という予想外の事態への興奮も少し落ち着いてきた頃、ずっと流れていたBGMの音量ががひときわ大きくなって、まずTOSHI以外の4人が登場した。
TOSHI with T-EARTHのメンバー↓(括弧内は所属バンド) ボーカル:TOSHI(XJAPAN) ギター:JUN(元Phantasmagoria) ギター:TOYA(しゃるろっと) ベース:RUCA(しゃるろっと) ドラム:真矢(元LUNA SEA) (ツアーの前半は、元La'cryma ChristiのLEVINがドラムを担当)
歓声の中、焦らすようにTOSHIが少し遅れて登場。「TOSHI〜!!」という叫び声が会場内を埋め尽くす。 すげーよ、TOSHIが目の前を歩いてるんですけど!
セットリスト↓(中盤は順番が間違っているかも……ごめんなさい) FIRE CITY KABE 大地の涙 遠い国へ 傷つきこわれてしまわぬように 涙の彼方に BEAUTIFUL WORLD(TOSHI HEALING) 世紀 JIDAI(TOSHI HEALING) EARTH IN THE DARK(TOSHIバージョン……つまり日本語) FEEL YOUR LOVE (アンコール) 20th CENTURY BOY(T-REX) SAY GOODBYE TO YESTERDAY
初めの3曲は激しいロック。TOSHIくん、初っ端から飛ばす飛ばす。 間奏で、ペットボトルの水を客席に向かって撒き散らし、まだ中身のあるペットボトルを投げる。うちらは植物か! いや、植物なんだね、きっと。TOSHIからエネルギーをもらって、頑張って生きようって思うんだもの。 初めのうち、私たちの方にはあまり来てくれなくて、車椅子が並んでるから水が掛からないように気を遣っているのかなと思った。でも、それじゃあ水しぶきが飛んでくる程度で物足りない。ずっとTOSHIを目で追って「来て〜!」と視線で合図を送っていたら、中盤だったか後半だったか、私に向かって水を掛けてくれた……はず。あれは絶対私に向かってだった!……と思いたい。 ライブ中、たぶん2回は目が合った……と思いたい。って言うか、サングラス掛けてるから本当に目が合ったのかどうか分からんのよ。いや、でも、サングラスはしていて下さい。裸眼で目が合ったりしたら、私が逸らしちゃうから。
TOSHIはライブの最後の方まで、ぴょんぴょん跳ねたりして元気だった。ハードな曲のとき、片腕を伸ばしてくるくる回る姿も間近に見ることができた。 曲の合間には、Xのライブでオルガスムのときにやるような、拳を突き上げて掛け声の連呼。 ときどき、メンバーとちょっとお喋り。真矢は、相変わらずアイパーをネタにいじられていた。
TOSHI「真矢は今日も3時間かけてアイパーやってきたの?」 真矢、頷く。 TOSHI「三軒茶屋にある世界一のアイパーかける床屋さんで、かけてるそうです」 真矢、ドラムスティックを格好良くくるっと回すが、落とす。なんて、ナイスキャラ! 会場が和む。
ギターのJUNの髪は、HIDEと同じショッキングピンクだ。立ち位置も、HIDEと同じ。TOSHIがJUNに寄り添って歌っているとき、JUNには申し訳ないけれど、切なくなった。 同じ髪の色でギター弾いてて、場所も同じで、でもそこにいるのはHIDEじゃない。なんで、TOSHIが肩を組んでる相手がHIDEじゃないんだろう。 ごめんね。JUNは何も悪くないの。Phantasmagoriaとしてhideサミットに出ていたし、HIDEをとてもリスペクトしてるって何かで読んだこともある。だから、その髪の色でその位置に立っていても、嫌な気持ちにはならない。ならないんだけど、ね。
「傷つきこわれてしまわぬように」の「Ah〜」というところで、あの伸びやかなハイトーンボイスに酔いしれる。あまりの「神の声」に、無心でTOSHIを見つめていた。 もしかすると、上のセットリストは「傷つきこわれてしまわぬように」と「涙の彼方に」の順番が逆だったかもしれない。とにかくまあ、その2曲が終わって、一度メンバーが退場した。 ピアノと椅子がセットされ、TOSHIだけが再登場。会場のあちこちから「TOSHI、カッコイイ〜!」「TOSHIにゃん、かわいい〜!」と声が上がる。 歓声がちょっと途切れたところで、ある男性が野太い声で「TOSHI、カッコイイ!」と叫んだ。 するとTOSHIくん、すかさず低い声で「男はいらねぇ」と切り返す。 おお! ダークなTOSHIくん参上。Xのときとは違った一面が見られて、嬉しい。ライブハウスだと、こんなふうに客席とやり取りができるんだねぇ。ドームやスタジアムばかり行ってたんじゃ味わえない親近感だ。
しばしのトークタイム。 ツアーをやってくる中で、メンバーがどんどん成長していくのが分かって嬉しい、と言っていた。 20年前は髪の毛を逆立てて派手なメイクして、若い力で時代を切り開いてきた人が、今は若手の成長に笑みを浮かべている。そんなTOSHIを、誇らしく思う。「紅」に衝撃を受けた14年前から変わらないところも、時を経るに従って役割や立場とともに変わってきたところも、全部ひっくるめて。 ただ、誇らしく感じる一方で、ほんの少し寂しくなってしまうんだ。若手に伝えるべきことを伝えて育成するのも、大事な役割だし素敵なことだと思う。でも、私はやっぱり、TOSHI自身にいつまでも第一線でいてほしい。 若い人に何かを残そうとするのは、自分が歌えなくなる日を想定している部分もあるのだと思う。そういう将来を見据えられるのは、ちゃんとした大人だからだ。でも、TOSHI with T-EARTHを結成した動機を「叫べるうちに叫んでおこうと思った」と語るのをいたるところで見ると、やっぱり心の隅っこが、悲しくなる。TOSHIだって、いつかは叫べなくなるのだ。そんな当たり前のことが、ちょっと寂しい。
それから、ツアー会場にZEPPを選んだ理由は、T-EARTHのテーマであるエコと繋がりがあるからだと言っていた。 各都市にあるZEPPはすべて、使用する電気を風力でまかなっていて(全然知らなかった!)、日本のライブハウスではそういうところは他にないらしい。
TOSHI「秋に次のツアーが決まっています」 一同、喜ぶ。 TOSHI「海外だけど」 一同、驚きとちょっぴりがっかりな声。 誰かが「日本は?」って聞いたんだったかな。 TOSHI「JAPANは、まだよく分かりません。いろんな意味で」
えーとですね。私の考えすぎかもしれませんが、わざわざ「JAPAN」なんて言い方するのは、「T-EARTHの日本での次のライブについては、まだ分からない」という意味ではなく、「XJAPANのことは分かりません」って意味だったりするの? そういうわけじゃ、ないよね? また何か起こったかと心配になっちゃったじゃん。やだなぁ、もう。
ピアノの前に座って曲を始めようとするも、何か気になる様子のTOSHIくん。 TOSHI「あの、座って下さい。ここは座ってもいいことになってるので。それで椅子を用意しましたので」 一同、着席。
(続く)
2008年09月03日(水) |
EARTH SPIRIT(1) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目
に同僚と行って来た。 彼は特別XファンあるいはTOSHIファンというわけではないけれど、音楽全般が好きで、いろんなアーティストのライブに行くらしい。ZEPP東京には何度も行っているということで、初めて行く私には心強かった(ZEPPが初めてと言うか、ライブハウス自体が初めてなのだ)。
「グッズを5千円以上買うと、ライブ後のサイン&握手会に参加できるらしい」という情報を2日前に入手したため、私は早めに行くことにした。 いざTOSHIを目の前にしたら何も言えなくなってしまうだろうから、伝えたいことは手紙に書いて渡さなくては! と手紙をしたためたことは、2日の日記に書いた通りだ。 そんなに並ぶことなく、パンフレットとタオル(リストバンド付き)を購入。あいにく「今日はサインはいたしませんので、ご了承下さい」とアナウンスがあったが、握手会は行われるとのことで、無事に参加券をゲットした。 同僚と落ち合って、開場を待つ。
開場時間になると、車椅子使用者だけ集められて先に中へ入れてくれた。私たちも含めて5人くらいだったと思う。 5百円払って、強制的に500mlのペットボトル飲料を買わされる。ZEPPはそういう仕組みだと聞いていたけれど、それにしても5百円って高くないか? ライブハウスはどこもそういうものなの? おまけのペットボトル用ストラップが恰好良いから、まあいいけど。 ライブはオールスタンディングってことだったけれど、会場にはパイプ椅子が並べられていた……って、そんなことはこの際どうでもいい! 案内されたのは、何と最前列なんですが! ステージがすぐ目の前なんですが! 最前列の左側3分の1くらいは椅子がなく、そこに車椅子使用者が並ぶ形で、運良く一番右(つまり中央寄り)に席取りできた。 同僚から「ZEPPの車椅子用席は2階なんだけど、2階のわりにステージが近くてすごくよく見えるよ」と聞いていたから、そのつもりだった。それなのに、こんな良い席って、いったい何! 私、これで運を使い果たしてしまって、これから先の人生はもう何もいいことがないんじゃないだろうか……とちょっと心配になりつつ、「え、マジ!? どうしようどうしよう!」と騒ぐ。最前列に席取りできた人は、みんな(車椅子使用者、健常者にかかわらず)同じように歓喜の声を上げていた。全然知り合いでもなんでもないのに、揃って「どうしよう!」と叫んでいたのが、ちょっと笑えた。みんな同じ気持ちなんだね。 同僚も、「ここには何回も来ているけれど、こんなことは初めてだ」と驚いていた。 主催者様、ありがとう。このご恩は一生忘れません。……忘れるかもしれないけど。
(つづく)
2008年09月02日(火) |
私の夏はまだまだ終わらない |
昨日から夏休み第2弾です。
昨日は「キサラギ」と「オーシャンズ13」を観た。 特に「キサラギ」は面白かった! 自殺の真相を究明するという内容のわりに、シリアスになりかけたところですぐドタバタに転じるので、笑いながら気楽に観ることができた。でも、決して人の死を茶化しているわけではない。バランスが良いのだと思う。 伏線が甘いので簡単に展開が読めてしまうのだけど、それでも十分面白いところがすげーな、と。それと、いくつもの小さな出来事が全部ちゃんと繋がっていて、よく練ってあるなぁと感心した。 でも、一番すごいのは、早い段階で小栗旬の職業を言い当てた我が母かもしれない。 香川照之がほんとにキモくて、いい味を出していた。あの俳優さん、最近好きだ。映画版「20世紀少年」は、私の勝手なキャスティングだと彼がケンヂ役なんだけどなあ。ま、新聞広告を見るとヨシツネ役も合ってそうだけど。
そして今日は、明日TOSHIくんに渡すラブレター……もとい、ファンレターを書いた。とっておきのコスモスの素敵な便箋で。 使いもしないのに一目惚れで買ったのは、何年前の秋だっけ。ずっと引き出しにしまわれていたのが、やっと日の目を見た。 書きながら、ふと我に返って、40過ぎたオッサンにこんな綺麗な便箋をくれてやるのは勿体ないと思ってしまったことは、TOSHIくんには内緒。 手紙なんて何年ぶりに書いただろう。久しぶりに長文を手書きしたら、漢字をすっかり忘れていて焦った。 TOSHIくんへは初めての手紙だ。芸能人にファンレターを書くなんて、光GENJI以来だから20年ぶりか。 伝えたい想いはたくさんあるのに、あまり長くなっても迷惑だろうし、なんて考えてたら上手くまとまらなくなって、気持ちの本質を込めることができたのかどうか不安だ。エセ物書きのくせに、こういうときに発揮しなくてどうするんだ。 結局、一番伝えたいのは感謝の気持ち。それがちゃんと伝わるといいのだけど。
で、私がTOSHIくんに手紙をしたためている間、家には畳屋さんが来ていた。 うちのリビングは和室なのだけど、そこの畳表を張り替えたのだ。日に焼けてすっかり変色し、がさがさになっていた畳が、青々としたきれいなものに生まれ変わった。 しばらくは、真新しい畳のいいにおいを嗅ぎながら食事できそうだ。
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