とある町で
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2010年11月06日(土) 今はとりあえず

まだ言っていない言葉。

30年を経て
なお
おまえは進む道を間違ったと
言い続ける
あなた達。
私の親。

あなた達は老いて
私も中年になったが
その一点においてのみ
私たちの時は
止まっていますね。

けれど世の中には
似たような親子は意外と多いということを知ったのも
これも時のなせる技。

一人は鬱病に
一人は音信不通に
一人は薬物に溺れ。

けれど多分
そうでなく
沈黙して
淡々と日々を送る人たちが
圧倒的多数なのでしょう。

私は決して強い人間ではないけれど
日常に踏みとどまってこられたのは
戦争のような生活に
立ち向かうことで手いっぱいだったからだろう。

今なお
私とそして私の子供にも
同じことを繰り返そうとしている
あなた達。

諦めましょうよ。
もう
歯車はあなた達の手を
離れている。

ずっとあなた達に言いたかった言葉
30年間練り直し続けている言葉。

もう言うことはないかもしれませんね。
言ったとしても
言わなかったことと同じくらいの重さしか
なさそうだ。

あなた達が亡くなったあとも
私は原稿を書き直し続けるのかしら。




2010年11月03日(水) 日々

久々の更新。

何やかやと
落ち着かない毎日です。

嫌なこと・悲しいことがあり
心配なこともあり
嬉しいこともあり
好きな本にも巡り合えた。

やや
寝不足気味の毎日です。



辞めていったあなたへ。

あなたの胸の内の闇を思うと
何故か悔しく
いたたまれなくなるのです。

あなたのしたことは
決して許される事ではないし
皆は「あいつの名前はもう口にするな」と
吐き捨てるように言いつつ
あなたを忘れようとしています。

にもかかわらず
やっぱり悔しくなるのは
その一部は
色こそ少しずつ褪せつつあるけれど
多分私もいまだに持っていて
それと闘っているものだから。

家族の写真を見せて笑っていたあなたが
何故その選択肢を選んだのか。

大人なら
それ以外の選択肢も
たくさん探せたはずだろうに、と
何故歯を食いしばって
踏みとどまらなかったのか、と
地団駄を踏みたいほどに。

今は新しい居場所を
探しているのでしょうか。

家族の為にも
今度こそ
安息の地であるように
祈らずにはいられません。





久美

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