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お兄ちゃんの夢


いろんなことがあって。
実母や兄姉には不義理をしております。
もう十年単位で。
今住んでいる住所さえ。
詳しくは教えていないほど。


姉、は。
一年に一回ほど電話をするので。
連絡先はわかっているのだけれど。


少し前。
登録していない携帯から連絡が。
まあ、登録されていないところからはでないのだけれど。
で、その番号から3回ほど続けて入り。
最後にメッセージ。


「お兄ちゃんだよ。今近くまで来ている。会いたいね」
と。
お互いいい年をして、『お兄ちゃんだよ』には少し笑ってしまったし。
とても会いたかったけれど。
けれど。
折り返しの電話はできなかった。
皆の住んでいる故郷からここは。
うんと遠い。
何かの用事でこちらへきたのかしら?
わざわざ会いに来てくれたのかしら?
いろいろ考えたけれど。
やっぱり。
会えない自分がいたのは事実。


昨日。
お兄ちゃんの夢を見た。
『お兄ちゃんだよ』と。
夢の中でも同じ言葉を言って。
二人で『久しぶりー』と笑いあった。


帰れない故郷。
元には戻れない親兄姉。


ひどく,懐かしい。


2015年06月15日(月)



誕生日


年を数えても仕方ない、と思うほど。
年齢を重ねてしまった。
けれど。
アタシの中ではこの日は特別。


その特別な日が、もう来週に迫っている。
一昨日。
2月にこのアパートから出て行った、おさるから連絡が。


「今週の金曜日、仕事が終わったらそっちへ行く」


何か用でもあるのかな? 位に思っていたのだけれど。
ゆきのから今日電話があり。
おさるはアタシの誕生日だから、とこっちへ来るらしいのだ。
二人で暮らしていた頃。
おさるに散々迷惑をかけたアタシ。
もう許してはくれないだろうと思っていたのに。
社会人になって初めてのハハの誕生日だから、と。
美味しいものでも食べさせてあげたい、と。
そんな風におさるが考えてくれたことが。
本当に嬉しいし、感謝の気持ちで一杯。


日々、辛いことは沢山ある。
けれど。
こんな風に幸せもあることを。
忘れずにいたいと思う。


ありがとう、おさる君。


2015年06月09日(火)




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