背反するキモチが、想いの内側で並んでいる。 ある、とない。 黒、と白。 降る花びらと身じろぎもせず立ちつくす翠葉。 哀しいほど温かな夢。 仄か、懐かしい幻に触れた朝は。 すっかり……。 自分を見失ってしまう。 もう大丈夫、私は私自身をごまかしながら、でも。 上手く演じていけると思っていたのに。 小さな綻びから薄墨のセカイが広がる。
ドクンと脈打つ自分の鼓動に怯えるだなんて。 きっと。 一日中。 時間を持て余しているからだろう……、な。 ココロの安定を保つためにも。 ぎりぎりで働いてなきゃ。 でないと。 相方さまや同居人達にも。 またまた迷惑かけてしまうし。
曖昧で透明な私。 鋭くてキレイな理想。 粟立つ現実、そしてぼやけていく逃避。 オトナという成熟に。 久しぶり。 俯いてしまったような。
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