last season

2005年06月25日(土) 聞こえる?

一年前の今頃。



みるくは、泣いていました。



暗闇の中、離れてゆく和弘の後姿を見つめながら、

ただ、泣いていました。



頭上では扇風機が、ただひたすら速度を変えずに回っていた。

みるくはただ、ひたすらもがくことしか出来なかった。

出口は見えなかった。

もがけばもがくほど、糸は複雑に絡まってゆき、今にも切れそうな音をあげる。

歩いても歩いても前に進めず、

みるくと和弘の立つ場所に光は射さなかった・・・・。



どうしようもなかったのかな。

みるくは和弘が大好きだった。

だけど、もう、その気持ちが届くところに和弘はいなかったの。



もっと愛していることを伝えれば良かった。

もっと和弘との時間を大事にすれば良かった。

もっと和弘の為に努力をすれば良かった。

抱きしめたまま、手を離さなければ良かった・・・・。



前へ進もうとするのに、

みるくの心は過去に縛られたまま、

忘れようとするのに、

みるくの心は忘れることを拒否したまま。

ずっと、ずっと。



ねぇみるく。

もう増えることはないと思ってたぬいぐるみが、

また新しく増えたよ。

もう一緒に写ることはないと思ってた写真が、

みるくのカメラの中に収められてるよ。

もう一緒に歩くことはないと思ってた道を、

また歩いてるよ。



一年前のみるく。

聞こえる?










↑エンピツ投票ボタン

My追加




それでも

きっと傷が消えることはない。



2005年06月22日(水) あの夏の日に。

もうすぐ、夜明け。



メール。



2年半の記憶。



和弘の笑顔。

声。

体。

髪の毛。

愛しそうにみるくを見つめる目。

これからも続いていくはずだった未来。



みるくの心。



和弘。









↑エンピツ投票ボタン

My追加




どこまでもどこまでも堕ちて行く気がした。



その体をみるくは、

必死で抱きしめていたんだ。



2005年06月21日(火) 見えてくる。

みるくは和弘と、高2の終業式から付き合ってる。。


高校が一緒で、毎日放課後は一緒に帰っていたっけ。。



一緒に予備校に行くときは、必ず駅に入ってるスーパーに寄って、

マシュマロだとかチロルチョコだとか、あとすっぱいガムとか買って、

電車の中で広げて食べるの。



3年間で喧嘩も沢山したし

沢山泣いたし

沢山怒ったし

沢山苦しんだ。



和弘のこと、沢山知ってると思ってたんだけど、

和弘のおうちに泊まってると、まだまだ和弘の知らないところが沢山見えてくる。。


寝起きは機嫌が悪い。。

何かをしている時は自分にうっとりしっちゃって他の話がろくに聞けない。

変な時間にお腹がすいて、

「ねぇみるく、お腹空かない??(*^▽^*)」って同意を求めてきて、

近くのコンビニに一緒に買い物しに行く。

超几帳面できれい好きで、

床に物を置くのも嫌がる。

数字で物を言うのが大好きで、

理屈っぽい、論理的な話が大好き。



沢山沢山見えてくる。

見えてくれば見えてくるほど、

「何を考えてるんだろう??」って不思議になったり不安になったりするけど、

どんどん和弘のことが分かってくる。



昔は、朝起きて、ご飯食べて身支度整えて、

さて、出かけるぞって準備してからの和弘しか知らなかったから、

外で会う和弘しか知らなかったから、

そして帰ってからの和弘を知らなかったから、

2泊3日で新しく見えてくることが沢山あって当然なんだよね。



和弘のことが沢山知れて嬉しい。








↑エンピツ投票ボタン

My追加



2005年06月20日(月) どうして・・・

みるくは、和弘の部活がない時は、

土曜日の夜から和弘のおうちに泊まりに行く。



みるくは土曜日は4時までアルバイトをして

一度自分のおうちに帰ってお風呂に入ってから和弘のおうちに向かう。

みるくのおうちから和弘のおうちまでは3時間。

和弘がバイトのクローズを終えて帰ってくる電車に乗り合わせて

帰りにコンビニで、夜食べるアイスクリームを買って帰るの。



和弘はとてもお喋りで

みるくはいつも聞き役に回るほうが多いかな。

部活の話、バイトの話、学校の話。

みるくは和弘の世界を和弘のお喋りから知ってゆく。



土曜日の晩は、明け方までお喋りをしてから眠る。



「みるくは本当にカワイイなぁ」

「俺、みるくがいなくちゃ生きていけないよ。」

「みるくが隣にいることが普通なんだ。」



和弘は顔をくしゃくしゃにして

みるくの頭をなでてくれる。

付き合って3年3ヶ月経った今でも、

みるくを変わらず愛してくれる。



マンネリなんて言葉を知らない、本当に仲良しな恋人同士だと思う。

倦怠期もない。

新鮮さは3年という月日の中で失われたけれど、

愛情は3年という月日を重ねるごとに増えていった。



和弘はみるくを愛してくれる。

「みるくとずっと一緒にいたいんだ。」

いつもいつもそう言ってくれる。








↑エンピツ投票ボタン

My追加




ごめんね和弘。



和弘を責めるつもりはないの。



でも何で、あの頃のまま、月日を重ねていけなったんだろうね。



2005年06月19日(日) last season

みるくは和弘が大好きで

和弘はみるくが大好きなのは

3年前の3月から、ずっと変わらない事実。



17の頃から、

いつもいつも一緒に歩いてきたの。



何もいらなかった。



和弘さえいてくれれば良かった。



みるくはいつも和弘の左側を歩いて

和弘の右手はいつもみるくの左手と結ばれてた。



そうして何年かを経て

みるくと和弘は必ず結ばれる。

一緒にいる時間が増えれば増えるほど

想いはより強くなっていって

これがみるくの最後の恋だって

本気で思っていて








↑エンピツ投票ボタン

My追加




こんな風になるなんて

一年前のみるくは想像すら出来なかったよ。



こんな日が来るなんて

みるくは考えてすらなかったんだ。


   INDEX  未来 >


みるく。 [MAIL]

My追加