幼児二人をマンションに残したまま一ヶ月トンズラしていた母親の事件。 死刑絶対反対ということで、職務である死刑執行命令書へのサインを拒絶し続けていた千葉法相が突然死刑執行を行った事件。
これら二つは一週間以内にあがってきた記事です。
千葉法相についてはアレは「やっと仕事したか」とか「死刑に立ち会うのは立派」という肯定的な意見もなくはないのですが、あれは辞めるまで死刑執行しないほうがまだ心証は良かったと思うのです。 そもそも、自分の主張と違うからといって、死刑執行命令書にサインをしなかった時点で千葉法相にとって死刑執行は法に基づくものではなかったということ。 何が言いたいかというと、今回の死刑執行は“法”によって行われたモノではなく、紛れもなく千葉法相という“個人”の意思で為されたものであるということです。 今回の死刑囚は千葉法相によって殺された、と言い換えてもいいでしょう。
なぜ、今更死刑執行命令書にサインをしたかは分かりません。それまではきっぱりと「サインはしません」と拒絶を表明していました。 今回の執行について、「命に関わることだから慎重に行った」とのことですが、今回の千葉法相の動きは、自分のイデオロギーのために命を弄んだことになるのです。
話は変わりますが、死刑制度の是非を巡る上で、問題の一つとなっているのが「死刑制度があることで、自殺感覚で重大犯罪を犯す人が出てくる」ということです。
それは確かに。中国では薬殺でさらに楽そうなイメージ。絞首刑は若干苦しそうですが、それでもかつて行われたような苦痛刑など及びもつきません。 これでは犯罪者は刑罰を恐れなくなります。 だから、苦痛刑もあってもいいんじゃないかと僕は思っていたのですが、よく考えれば、それは誰がやるんだということになります。
そもそも死刑の執行を行う人もかなりベテランの人でも死刑の度に心を消耗するようです。(というかしないヒトは執行官には向いていないし、むしろ危険人物といえます) そのうえ、苦痛刑まで与えさせるようにしたら、きっと誰かは壊れてしまいます。
幼児二人をマンションに残して殺してしまった母親で思ったことが、「祟りが本当にあって、死にたくなるほど怖い目に遭えばいいのに」ということ。
昔は、祟りというのが非常によく機能していたと聞きます。
「○○すれば祟りにあうぞ〜」
という話を子供時代に刷り込まれることによって、悪いことをしたときにその祟りを恐れて神経が衰弱してしまう、というのが祟りの正体なのですが、そういうファンタジーなことはあまり通用しないのが現代。
でも祟りを再現出来たら。
悪いことをしたら、正確に恐怖という罰を与えられるという便利なシステム。 裁判もいらない、刑務所もいらない、刑罰を与える人に精神的負担もかけない。
大抵祟りは被害者の知らないところで発生するので被害者はあまりすっきりはしないと思うのですが。 今、求められているのは祟りを否定することではなく、公正な裁きを課すために、“祟りシステム”を構築する研究なのではないでしょうかッ!
僕の会社には「ノー残業デー」というものが設定されています。 水、金と金曜日です。
少し無理しても早く帰れる口実になるので、この制度自体は有難いものなのです。 そして、その日にはしつこいくらいに「今日はノー残業デーです」という社内放送がかかるのですが、その時にノー残業デーの“川柳”が朗読されます。
「川柳。“ノー残業 大切なのは 計画性”」(※川柳は少々改変しています)
僕は疑問を呈したい!
それは 標 語 ではないのか!?
僕的に個人的に川柳大好きなんですよ。サラリーマン川柳とか。日本の風土なのか自虐ネタばかりですけど。 こんなそのまま五・七・五の体裁だけ整えたモノを川柳といわれても納得はできない……というかカン違いが恥ずかしい! この放送を聞いた他社の方から会社の見識を疑われないか心配です。
ちなみに以下にそれぞれの辞書上の意味合いを引用しますと、以下のようになります。
------------------------------------------------------------------- ■せんりゅう[―りう] 13 【川柳】 〔補説〕 点者の柄井(からい)川柳の名から 前句付けから付句のみが独立した一七字無季の短詩。江戸中期頃から、切れ字の制約もない口語詩として流行。人情・世態・風俗を鋭くとらえ、滑稽・風刺・機知などを特色とする。川柳点。狂句。柳句。
■ひょうご[へう―] 0 【標語】 主義・主張、運動の目的などを簡潔に示した短い語句。モットー。スローガン。 -------------------------------------以上、大辞林(三省堂)より引用
でも、計画性が大事だっていうけど、上司から任せられた仕事が計画以上の重さだったり、予定外の仕事が舞い込んだりするのはどうしようもないと思うのですが、そこらへんはどうすればいいんだ!?
そして、自分の仕事がトロいせいで時間内に終わらないという気もしなくはない場合はどうなんだ!?
2010年07月19日(月) |
ap bank fes'10他の旅 |
1日目 ap bank fes'10 友人に頼まれてチケットの抽選をした結果、申し訳ないことに当たってしまいました。ap bank fes'10。 この野外ライブBank Bandというプロデューサー兼キーボードの小林武史氏と、Mr.Childrenの櫻井和寿氏が中心となって結成されたバンドです。 そのバンドが一年に一度この時期にしているイベントがap bank fes。コンセプトイベント、と呼ぶのがふさわしいのでしょうか、徹底的にエコロジーを貫く姿勢が全くぶれておりません。
ただの野外ライブではなく、ライブ会場の周りで催し物や模擬店が出ています。そこで使われているエネルギーはバイオ燃料による発電によるものですし、それでは間に合わない電気も、何やらエコ的な手続きで買い取った電力を用いているそうで。 模擬店ではマイ食器の使用が奨励され、そうでなくても食器はレンタルという扱いで後で回収して、ボランティアが徹夜で洗ったものを再利用する、という形になっているのです。
それで凄いのが、アーティストの櫻井氏からも念押しされたのがきいたのか、ライブが終わった後、その会場にはごみを集めている場所のほかにはごみが一つも残されていない、という観客との一体感ですね。
会場へは車で移動しました。当日電車移動は遅くなりすぎますし、かといって金曜日では電車のある時間に仕事が終わる保証が全くないので24時間営業のレンタカーしか選択肢がなかったのです。 結局仕事は10時終わり。仕事で疲れている中で運転しきれる自信はなかったので、途中で友人に代わってもらいました。むろんレンタカーを借りるときに、その算段はしていたのですけれどね。
当日は快晴で、気温は高くなかったものの、太陽の光は強いものでした。日焼け止めを忘れた自分としては会場で買ったタオルと帽子で防ぐしかなかったのですが、必死で太陽光をタオルで遮っていたおかげか、去年の東海道から始まった日焼けで体が慣れたのか、それほどひどいものにはならなかったです。 ライブ自体もよかったですよー。はじめにBank Bandで櫻井さんが「よくきたね」って歌ってくれたのですが、本当に自分たちに話しかけてるみたいな歌詞でして、またその表情が「また会えたね」って顔してるんですよ。アレはジーンときます。 世界の終わりやナオト・インティライミをはじめ、知らない曲でいいな、と思えた曲が何曲が見つかりましたしね。家に帰ったらiTuneで検索してみることにします。
2日目 ホテルがなかなかアレでした。設備も何か古いし、妙に何か行き届かないところがありますし。東横インのほうが安くて使いやすいですね。駐車場が付いていることと、携帯電話の充電器が常備してあるのは評価できる唯一のところでしたが。
2日目は友人と別行動でした。友人は自分で二日目を当てたので昨夜合流した別の友人と一緒にap bank fes'10へ。あぶれた僕は一人大阪に帰る選択肢もあったのですが、なんとなく一人で帰るのもさびしいと思い、自分で静岡観光をすることにしました。 静岡観光、といってもピンときませんし、それまでに検索して行き先を決めるつもりだったのですが、そんな時間はさっぱり取れずじまい。 で、1日目にふと思いついたのが大井川鉄道でした。 東海道で金谷に行ったとき、乗ろうと思って結局スルーしてしまっていたもので、以前から乗りたいとおもっていたものです。ap bank fes'10が行われているのは静岡県掛川市のつま恋。止まっているのは藤枝。東海道で通ってきた地名が並んでいたので思い出したわけです。 そういうことで、僕は友人達を掛川駅に送った後、大井川鉄道は新金谷駅に車を走らせました。大井川鉄道の始発は金谷駅ですが、新金谷には駐車場があるのです。 とりあえず往復してみようと切符売り場に行くと、愕然としました片道3000円もするのです。財布の中身は5000円強。ATMを探してみましたが、なかなかありません。
このまま、ATM捜しの旅で終わってしまうのか!? と、絶望しかけましたが、幸い10分ほど歩いたところに信用金庫があったのでそれを利用することができました。 で、実は大井川鉄道の二日間フリー切符が5500円で実は足りてたというオチがつくのですけどね。
この大井川鉄道にはSLが走っておりまして、休日に走っています。ただ、予約をしておかないと確実に乗れるかどうかは運次第となります。僕は突発的な思いつきなので端からあきらめてました。どちらかというと、景色のほうを楽しみにしていましたしね。
で、楽しみにしていた大井川鉄道、大井川本線(新金谷〜千頭間)も素敵ですが、やはり本番は井川線(千頭〜井川間)です。もともと井川ダムを造るために敷いた線路であるために狭軌だったせいか、列車が普通より二回りは小さいです。実際見てみると本当に小さくて玩具の電車に乗るような気分でした。 もともと山奥のダム作りの資材運びに使われていただけあって、その線路は奥に行けばいくほど険しくなる南アルプスの山々の間を縫うように走っており、トンネルをわたり鉄橋を渡り、ひと転がりで谷底まで落ちそうな崖っぷちを走ります。 観光鉄道、という姿勢を貫いているのか、列車はわりとゆっくり走ります。冷房は付いていないので、窓はあけっぱなしですが、逆にガラス越しでない景色が拝めるのでありがたいです。
見どころはやはり関の沢橋梁でしょうか。川から高さ70メートルもある橋で両側に柵もないので角度によっては空を飛んでいるように見えます。奥大井湖上も写真を見ればいいのですけど、周りの水が濁っていたし、あれは遠くから見てこそ映える駅だと思うので。 そのほかにも車掌さんがわかりやすく案内をしてくれるので、景色は普通以上に楽しめます。
井川線の周りはハイキングコースなども走っており、長島ダムが完成する前の旧井川線なども見て回ることができるようです。次回来た時はこの沿線をじっくりと歩き回ってみたいですね。
3日目 帰路
3日目は大阪へ。途中で新しくオープンした滋賀のアウトレットモールのほうに寄ろう、ということになりました。ただ、事前に調べると超満員で入るのに時間がかかる、とのこと。また、寄るには時間がかかりすぎるので、予定を変更して名古屋の土岐プレミアムアウトレットモールへ。 薄い長袖の上着が欲しかったので、それに絞ってぐるっと見て回ったのですが、とくに目に付いたのが袖や裾をまくったところに柄が入っている、というもの。リムーバブルのものもあり、最近はこれが流行りなのだろうかと思いました。 結局何も買わずに、今度は一路大阪へ。短い渋滞が連続したのでかなりいらいらしました。そのうちの一つは竜王から入ってくる車のための渋滞。絶対アウトレットモールの影響です。しかし、渋滞の中では手前勝手な行動をする車が目立ちます。そのために、渋滞が悪化しているのです。 それを見て余計にいらいらしてました。
出発時は19時前には着ける予定だったのが、ついたのは20時前。渋滞って怖いです。 初めて車であんな長距離&車での渋滞を経験しました。改めて、こういうのを全部請け負ってる世の中のお父さんたちに敬意を表したいと思います。
明日はR−20指定のイベント――参議院議員選挙です。 成人しているみなさん、投票に行きましょう。
って、衆議院選挙をすっぽかした僕が言うな、という話なのですが。
衆議院選挙は民主党の圧勝でした。 ある意味、毎日の新聞の政治欄が楽しくなりました。言っていることがぶれにぶれ、マニフェストと実際やっていることが全く違います。 それが許されるのが日本の政治だということがよくわかりました。
国民は参政権を持っていますが、それは投票する権利、もしくは政治家として立候補する権利であり、一般国民が立法にかかわる権利ではありません。 党というくくりの中での席取りゲームさえ制してしまえば、党の中でどんな法律を作ろうと、どんな政策を採ろうと自由、というのが日本の政治です。 こんな風に関われるのが間接的すぎるから、立法、行政に対して一般国民ができることはあまりにも限られているから、日本の国民は異常に政治に興味がないのです。
では、興味が出るような直接的な政治はどうしたらいいのでしょうか?
理想は政治家に対して投票するのではなく、立案された法律に対して全国民投票、というのがいいと思うのですが、それはもうちょっとインターネットとセキュリティの技術が信用できるようにならなければ難しいです。
ではこういう仕組みはどうでしょう。
確かに法律ごとに毎回投票させられてはたまったものではありませんが、それでも衆議院で4年に1度というのはスパンがあまりにも長すぎます。 政治家自体を選ぶのは4年に1度でよいのです。ただ、国会ごとに「こんな法律の立法を議論する予定ですよ」というのを出して、国民がそれぞれの法律に対してYESかNOか投票できるようにしてほしいですね。 口蹄疫のような緊急事態に対しての立法の扱いは、また別になりますが、それ以外の法律を原則起案しないことにすれば、立法に対して国民のフィルターを掛けることはできます。
それで決定ではないにしろ、国民の意思がどうなのかを確かめることはできます。それを参考に正しいかどうかを議論すればいいのです。その際に国民の意思とは違った結論が出ていることもあるはずです。 その時は納得できる理由がなければ、突き返せるような仕組みは欲しいところです。
話がまだるっこしくなったので、箇条書きで今回の案をまとめると、
・政治家の選挙のほかに法律の選挙を行う。 ・それは国会ごとに行う。 ・国会において起案予定の法律のリストを国民に提示する ・そのリストに対してYES/NO方式で投票を行う。 ・その投票結果を参考に国会で議論を行う。 ・結果、国会での決定が国民の意見と違う場合は納得できる理由がない限り、国民が却下する機会を与える。 ・緊急事態対する立法は別として国会前に挙げられたリスト以外の法案に対する議論はしない。
ただ、議論によって法案は変化するので、やはり国会の前後で国民投票を行いたいところです。 ただ、その『国民の選択』が正しいものとは限らない、というのが難しいところですが。
まあ、そんな仕組みは、まだ、ただの絵空事なので明日の選挙に関して一言。
今回、消費税が争点だと言われていますが、あまりそれに目を眩ませないほうがいいです。市長や知事選挙とは違い、衆議院、参議院は選んだ人ができることはあまりありません。 だからその人の主張より、その人が属している政党が今までどんな案を出してきたのか、どのような主義主張で動いているかをみて投票したほうが自分の票が結果に結びつきやすいと思います。
2010年07月06日(火) |
竹に下がっているだけに |
明日は七夕です。 思いがけずイイ事があるのは棚ぼたです。
自分の欲望をさらけ出して大っぴらに願い事をすることができます。 最寄りの和泉鳥取駅には短冊の下がった竹が据えられているのですが、
「近大付属和歌山に受かりますように」
とか
「日本代表の本田せんしゅとあくしゅできますように」
とか何とも微笑ましいじゃありませんか。
中には、
「玉ねぎがかえますように」
と、竹に下がっているだけに“ささ”やかなお願い事もあったりします。
僕の願い事は、少しばかり大それたものですよ。
「もっと早く帰れますように」
です。
「一日が30時間になりますように」
という願い事も考えたのですが、きっと時間が増えた分、仕事も増えると思って却下しました。切実です。
しかし、クリスマスとは違って、願い事がかなう保証が限りなく薄い七夕。 もし願い事が叶ったらそれこそ棚ぼたですな。
2010年07月05日(月) |
せめて夢だけでも見させて |
朝、電車通勤の電車の中でノートPC(ネットに全く繋ぐ気のないネットブック)を広げて、久しぶりに創作に勤しんでいたら、隣に座ったおっちゃんから「カチャカチャ気に触んねん」と注意されました。 電車内のマナーは守りたい自分としてはかなりショックで。
やりたいんだけど、マナー違反はだめ、というジレンマに苦しんでいます。
ネットで調べてみたのですが、電車内のPC使用は「通勤電車などの混み合う中ではNG」という意見以上のマナーは出てこなかったので、帰りの電車でならやってもいいかな、と思っています。
しかし、朝はかなり気持ちよくかけていたので、注意されたのが余計に悔しい。迷惑を掛けないように電車内でPCを使うにはどうしたらいいのでしょうか。
そこでひらめきました。 専用車両を作ればいいのです!
PC使用専用車両を作って、座席とかもそれに対応する。もちろんACアダプタにインターネット用の接続口付き。当然机も付いています。ついでに、視力を保護してくれるためのブルーベリーのサプリメントなんかも常備してくれるとうれしい。 こうすれば、ビジネス用途にも対応できますしね。
って、どういう豪華列車だバカモノー!
……いや、はかない夢だって分かってるんです。でも見るくらいは罪にはならないではありませんか!
2010年07月04日(日) |
寝てるか仕事をするか |
先週の日曜日の深夜作業から始まって、
月曜日→終電(5時起き8時出社11時終わり12時半帰宅) 火曜日→終電(5時起き8時出社11時終わり12時半帰宅) 水曜日→終電(5時起き8時出社11時終わり12時半帰宅) 木曜日→泊まり込み(完徹) 金曜日→8時終わり
300項目位のテストを任されていたのですが、テスト環境を作ったりシナリオを作ったり、それに応じてテストをしまくっていたのですが。 もー、無理。
世の中にはこれをはるかに超えるスケジュールで働いている人もいると聞いているのでこれくらいで弱音を吐くべきではないのですが、キツかったですねぇ。 とりあえず、作業に一段落ついて来週はこんなハードな展開はないとは思うのですが……。
しかし、それを終えて金曜日に本屋に寄ったときはなんか幸せでした。月曜日から木曜日まで仕事のことしか考えられなかったので、大きな解放感で、ごっそり漫画などを買って、帰りの電車でゆっくり読んだ時の幸せといったら。
問題はこれは僕の仕事の要領の悪さで生まれたものなのか、誰がやっても発生したモノなのか、ですね。
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