読書記録

2026年10月17日(土) とてもしずかな心臓ふたつ / 村上 きわみ

 内容紹介
月見坂ゆるゆる下りこのまんま海になだれていこうかふたり 
短歌ブーム前夜の2000年代初頭、インターネット上に彗星のように現れた歌人・村上きわみ。その歌集未収録作品と絶版歌集をまとめる。


 それぞれの速度で老いて少しずつ湯豆腐に似たいきものになる


 基準値をはるかにこえる夕闇をからだにいれて持ち帰るひと


 死にやすいこころを入れる死ににくいからだのことを言うないまさら


 海に降るあたたかい雨 逝った人だけがわたしに近づいてくる


 君が欠けたあとの世界に生きているわたしは花を腐らせてばかり



私には難しい表現が多かった
巻末の書評にあった、村上きわみという複眼は、眼の前の景色を見つめながら、どこかこの世ではないものまでも写しとっているのではないだろうか、というのがあった。
まさにソレ、納得した!










2026年10月12日(月) ♯台所のあるところ / 原田 ひ香

 飯盛敦子(55)
2人の子供が巣立ち、定年退職した夫は海外へ。
広い家に一人残され、冷蔵庫の買い替えを検討中。


 村松陽愛乃(27)
コスパ・タイパ重視男と恵比寿の1LDKで同棲中。
一口コンロと彼氏にちょっと不満。


 鈴木寿子(65)
不思議な風習の島に嫁ぐも夫に先立たれ、一人暮らし。
冷凍庫と冷蔵庫を5台持っている。


 高木花絵(48)
訪問介護の仕事をしながら4人のこどもを育てるシングルマザー。
台所にはいつも揚げ鍋が鎮座している。


 海原多美(41)
東京の会社を辞め、8年前に移住して新聞配達員に。
保護犬3匹と中古の一軒家で暮らす。


 みなみまどか(?)
鎌倉に大きな一軒家を持つ、謎めいた女性。


 そして各章に登場する深夜のドラマ ♯台所のあるところ

最終的章の みなみまどかは ♯台所のあるところ が撮影された鎌倉の家の持ち主だった


皆それぞれに、生活して生きていかなければならなくて面白かった
自分に与えられた運命の中で、よりよいと思える道を探しつつ、その中で生きていかなくてはならない・
切に続編を希望する
持病を抱えた高齢者の台所とか
妻を亡くしたシングルファーザーの台所とか
親にお金だけ渡されてる子供の台所事情とか。。。







2026年10月07日(水) どうすればよかったか? / 藤野 知明

内容紹介
 統合失調症の症状が現れた姉を、医療から遠ざけ家に閉じ込めた両親。どうすることもできずにいた弟。ドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」の監督が、映像では伝えきれなかった様々な思いを率直な言葉で明かす。


「お姉さんもあなたも元気になり、家族皆それぞれに、問題が起きる前の人生を歩めるようになる。そのような、あなたが期待しているような解決はないかもしれない」

 姉が統合失調症になった原因は誰にもわかりません。なぜか発症したとしか言いようがありません。けれど姉を受診させずここまで事態が重くなってしまった責任は確かにある。治療については、両親の判断次第でどうにでもなったはずですから。

 統合失調症は病気そのもので、可能性や時間を失いますが、それ以上に周囲の対応によってもっと多くの可能性や時間が失われます。
「どうすればよかったか?」という問いはまだ続いていくように思います。












2026年10月02日(金) 今度 産まれたら / 内館 牧子


 70代では人生やり直せない? 人間に年齢は関係ない、なんてウソ。人生100年はキレイごと。「今度生まれたら、この人とは結婚しない」70歳の主婦、佐川夏江は自分がやり直しのきかない年齢になっていることにショックを受ける。人生を振り返ると、あの時別の道を選んだらどうなっていたかと思うことばかり。進学は、仕事は、結婚は。少しでも人生をやり直すため、夏江はやりたいことを始めようとあがく。


ドラマを見ているようにテンポのいい展開
有名人になってテレビに出ている人に電話したり、息子のスペイン移住とか小説あるあるの展開

まぁ、それなりに面白かったけれど








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fuu [MAIL]