読書記録

2023年03月31日(金) 告解 / 薬丸 岳

 飲酒運転中、何かに乗り上げた衝撃を受けるも、恐怖のあまり走り去ってしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。自分の未来、家族の幸せ、恋人の笑顔―。失うものの大きさに、罪から目をそらし続ける翔太に下されたのは、懲役四年を超える実刑だった。一方、被害者の夫である法輪二三久は、“ある思い”を胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う、慟哭の傑作長編。 

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昨年末、夫を亡くした。
病死だったからある意味、納得しなければならない部分があるけれど、これがもし理不尽な事故や災害だったらその家族の感情は察して余りある。
転じてもし、加害者や その家族の立場なら。
激しい後悔と 何処にもぶつけられない気持ちと。
そして、人と自分を許すことの難しさと。



2023年03月26日(日) 子供は怖い夢を見る / 宇佐美 まこと


虐待の末に殺された妹を、不思議な力を持つ一族に救われた航。蘇った妹は預けた友だちの家族ともども失踪し、20年以上会えないでいた。
しかしある日出会った「ガオ」という青年の会社で、生き別れた妹が成長したと思われる女性に出会った。


喜蓮 → 死んだものを しばし生きている状態にできる
康夫 → ただの石を宝石に変えられる
友子 → 鳥と話ができる
蒼人 → 短距離の空間移動ができる
ガオ → 過去に戻れる


最期のどんでん返しが面白い。















2023年03月18日(土) 無年金者ちとせの告白 / 西尾 潤




 車上生活者たちが彷徨う坂田パーキングエリア。年金も医療保険もない73歳のちとせと、引きこもりの息子と暮らす75歳の栄は、必死に働き、つましく暮らしていた。だが、ある男と出逢ったことで、思わぬ悪行に巻き込まれ…。

車上生活
介護破綻
介護殺人
漂流老人

長寿社会ゆえの悲喜交々
残酷な現実



初七日とは、死んだ人がやっと三途の川に立つ日のこと
流れの激しい川を渡らなくてはいけないか、緩やかな流れの川を渡るのか、最初に決まる日で、その日から七日ごとに七回も、閻魔様がどの川を渡らせるかお裁きする
それで、七回目の、最期の四十九日に来世に何になるかが決まって、ようやく旅立つんだそうです






2023年03月12日(日) 植物少女 / 朝比奈 秋



出産の時の脳出血で植物状態になった母。

主人公の美桜は 父や祖母と違ってずっと寝ている母しか知らない。

条件反射で口元に食事を持って行くと咀嚼する母。
(これはちょっと驚いた)

まぁ、入院してるからヤングケアラーと言い切ることもないけれど、学校が終わったら病院に直行する。

母のおなかに身体を預け呼吸を合わせて眠る。

26年という年月を経て母は亡くなる。
お葬式で葬儀場の職員に「どんなお母さんでしたか」と聞かれて、自分の記憶を辿っていく物語。




私の母も脳出血で植物状態だった。




2023年03月06日(月) ブラックペアン / 海堂 尊

 東城大学医学部付属病院の外科研修医・世良が飛び込んだのは、君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院。大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。驚愕手術の結末とは!

ペアンとは手術の時 止血に使う鉗子のこと。

日本のドラマに疎い私はドラマ化されてたことを知らなかった。

本では研修医の世良が主人公だったけれど、ドラマでは渡海医師(ちょっとダークな人)が主役のようだ

渡海医師 → 二宮和也

世良研修医 → 竹内涼真

花房看護師 → 葵わかな

高梨医師 → 小泉純一郎の息子??? 名前 ド忘れ

佐伯教授 → 内野 聖陽

↑↑ 配役は私的にはちょっと・・・
















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