極彩色、無色
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2005年07月05日(火) 親に否定されたら、もう何もないじゃないですか

こんな時、私は死にたくなるのだ。

誰にその権利があって、私を否定するのですか?


父の仕事の手伝いを、嫌々やっているわけじゃないと思う。

ただ、日頃の鬱憤も溜まる一方だし、正直いい助手ではないだろう。


懸命に手伝っていた。

少なくとも私は全力でやっていたはずだ。

心底嫌だと思うこともあったし、できれば手伝いたくないと思うこともある。

それでも、半年間続けてきたのに。

今になってそれを否定するのか。


きっかけは、お客さんからの父宛の一枚のファックス。

先日、親子で仕事をさせてもらった相手(仕事内容は詳しくは言えませんが)

『先日はお世話になりました。
 中略
 気になったのですが、あなたに対する娘さんの態度は如何なものかと思います。言葉遣いを直された方が良いのではないでしょうか。
 服装も、もう少しきちんとしたものを着用すべきです。
 客に対する対応の仕方も、これから先気分を損ねる人がいないとも限りません
 以下略』

云々のことがつらつらと書かれていた。

服装、仕事時は確かに私服だった。しかし、それは父にも了承を得ていたし、動きやすいものを選んでいたので言われる筋合いではないと思うのだが。それでも気にする人はいるのだな、とこれに関してはその程度にしか思わない。

確かに私は口が悪い。救いようなく、知り合い皆が口を揃えてそれには賛成するだろう。

客の前で父に文句を言うのがいけないとも書いてあったし、父も直せと言う。

御尤も。

でも、お客に対して文句を言ったことも、タメ口で喋ったこともないし、自分では愛想良く接していると思っていた。

それでも、父は高飛車な態度だという。

私は善処しているつもりだ。それを更に改善しろとは、私の努力も言い分も何一つ理解しようとはしていない証拠ではないか。

父は
『人様から見ても自分(父)に対するお前の態度は気分を害する類のものなんだ。だから仕事の時と家でいる時とは切り離して考えろ』という。

無理です。

そんな器用な真似、私にはできない。

家で喧嘩した後の仕事なら、仕事場でもそれを引き摺ってしまう。
家と仕事でのあまりのギャップにも腹が立つ。人前では偉そうなことばかり言うくせに、自分では何もできないくせに。
そんな鬱憤が口をついて出てしまう。

『指摘されたからといって即座に直せるとは思えないし、具体的にどうしたらいいのかもわからない。次の仕事に影響があるなら他の人に頼んで』

そう言った。

正直、そんなことを言われてまで、我慢して父の仕事を手伝いたいとは思わない。

父は、
『わかった。他の人に頼む。お前は家事やら、俺への不満やらで鬱憤が溜まってて、それで仕事の時にもあんなに口が悪いんだろう』という。

わかってるなら、自分も改めてくれればいいのに。どうして私にばかり改善を求めるのだ。

私の鬱憤の原因になっている自分を、改善しようとは微塵も考えないのだろう。

父はきっと、そのお客への返事に『十分注意しておきます』みたいなことを言っただろう。

私をフォローするようなことは一切なかったはずだ。

そんな機転、ない人だから。

身内は、平気でズケズケと物を言っていいと思ってる人だから。

自分が言われたら怒るくせに、人には思ったことを何でも言う人だから。

私の性格も、言葉遣いも、父に似たのだろう。

嫌なところばかり似る。

母に似ていればよかったのに。



父はこんなことも言った。






はっきり言って、その発想に驚いた。

頼れないなら、私は要らないんですか?

使えないなら、私は必要ありませんか?

家族として一緒に暮らすだけではダメなんですか?

そんな、私を否定するようなことを言わないでください。

存在意義なんて、こんなにも脆く崩れる。


折り悪く、兄が友達と勉強合宿に出掛けている時の出来事。
兄がいたら、言い争いも止めてくれたでしょう。
いつまでも兄に頼っていてはダメなんですが、
こういう時こそ居て欲しかった。


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