「因果(いんが)」という言葉がございます。その意味は、原因と結果の事となり、どんな事でも原因があれば結果があり、反対に結果がある状況には、その原因となるものが必ず存在する事を表しております。 当サイトにご相談を頂いている方に限らず、沢山の人が悩みを抱え、不幸を感じている状況がございますが、今ある結果だけに気を取られ、「なぜ自分だけこんなに辛いのか、こんな思いをしなきゃいけないのか」と、その苦しみを嘆き、原因に目を向けず、気付けないままという方もいらっしゃいます。 例えば、「最近なんか調子が悪いんだよなぁ、何でだろう・・・」と考え病院に行って、医師の方にタバコやお酒、食生活を注意されて気付く状況があったり・・・。 また、「苦しい、切ない・・・」と言って、当サイトにご相談にいらっしゃる方を霊視すると、過去において恋人に対して自分を押し付けたり、不満をぶつけた事が原因となって、別れという結果を招いてしまった。結婚前に不倫をしていた事で、赤ちゃんが流れてしまったなど、必ず何かしらの原因があって、今という結果がある状況が視えて参ります。 それは、今生における過去(前世など)の行いや、自分がした事が返って来て、身に受けている面があり、悪い事が悪い結果で返ってくる事を、因果の言葉を使って「悪因悪果」と言います。 しかし反対に、よく「良い事をすれば良い事が返ってくる」と聞くように、「善因善果」という言葉もあり、人に優しく接すれば優しさで返り、助ければ助けられるという因果もございます。 その他にも、「因果応報」や「因果関係」など、自分のした事の報いが返ってくる意味の言葉があり、今は悪い行いの結果として使う事が多いことからも、上記のように聞くと、良くないイメージとして捉えがちですが、改めまして、過去の善悪の行動が原因となり、その報いとして現在に善悪の結果が表れて参ります。 それを踏まえた上で、皆様が抱えられている悩み・・・。 どうしてあの人と付き合えないのか、恋人・復縁・結婚が出来ないのか、別れてしまったのか、こんなにも苦しくて辛い状況なのか・・・。 その悩みが目の前にある結果として、必ず原因があるのですが、どんな事が原因しているのか、今一度ご自身を振り返るキッカケとなり、その原因を知り悩みや問題の解決、幸せに繋がる気付きとなれば幸いです。
「愛」という言葉を聞いて、皆様はどのようなイメージを思い描かれるでしょうか。恋愛や家族愛、人間愛など、誰かに対する気持ちや、感情の意味をイメージされた方が多いかと思います。 どの言葉もとても美しく、また素晴らしい意味を含んだ表現となります。
例えば、仏教を教えられたお釈迦様や弘法大師、キリスト教のイエス・キリストの気持ちは、この世の皆が救われるならば、私は救うまで頑張るという、自分を犠牲にしても人を愛する、慈悲の思い。 そして、見返りを求めない愛や、母親の子供に対する愛など、本当の意味での愛。愛する愛という面がございます。
その一方で、欲する愛という物もあり、例えば愛を含む言葉の一つとして、「渇愛(かつあい)」という言葉がございます。 以前の便りで、のどが渇いた人がいくら塩水を飲んでも、その渇きを癒せない・・・。というお話をしたかと思いますが、それと同じでこの言葉も読んで字のごとく、水を求めるように自分が満足するまで愛を求める。愛を渇望し、満たされるまで止む事の無い、欲望(欲)の一つとなります。 その結果、自分の愛が満たされない事から相手に執着したり、嫉妬や憎しみの気持ちと表裏一体で、苦しみや切なさを伴うような状況もございます。 また、執着という言葉が出てきましたが、それぞれの字に「愛」をつけてみると、愛執や愛着という言葉になり、愛をむさぼり、愛にとらわれるような意味となります。
今回お伝えさせて頂いた通り、愛にはとても素晴らしい面がございますが、後者の形になると、大きく道を踏み外してしまう状況がございます。改めまして愛する愛、慈悲の心、慈しみやあわれみの気持ちを忘れずに接し、臨んで頂ければ幸いです。
2006年09月09日(土) |
白黒つけるか、グレーか 2 |
以前にも、同じ題名で便りをお送りさせて頂いた事がございました。「05年6月19日 白黒つけるか、グレーか」 皆様よりご相談を頂く中で、今もなお、白か黒かの選択・決断を求められるご質問がある事からも、改めて異なる内容でお話させて頂きたいと思います。 最も多い相談内容の一つとして、片思いや復縁を望まれる恋人との関係について、「もう彼(彼女)の事は諦めて新しい恋や出会いを見つけるべきでしょうか。それともまだ待っていた方が良いのでしょうか。」というご質問を頂く事が、非常に多くございます。 先日も復縁を望まれる男性から、ご相談を頂いたのですが・・・ 「モトカノと別れてから半年、先生に出会ってから3ヶ月たちました。先生のアドバイスや、念珠のおかげでだいぶ心が落ち着いてきたのですが、それと同時に他にも出会いがあったり、女の子の紹介の話がきます。でも、やっぱりモトカノの事が忘れられず、また向こうから他愛のないメールが来たり、何かしらの連絡が来るんじゃないかと考えます。 本当に煮え切らない感じなんですが、モトカノの事は忘れて、次に進んだ方がいいですか。それともまだ待つべきでしょうか」というご相談でした。 私はやはり、「白黒つけずにグレーのままで・・・」というお返事をお送りさせて頂いたのですが、そのようにお伝えする真意には、白か黒を決め付けて、ご自身で選択肢を狭めてしまわないよう、また苦しくなってしまわないように、心に余裕を持たれる事によって、もっとスムーズに歩んで頂ける流れがあるからです。 この事が非常にわかりやすいお話として、前回の「白黒つけるか・・・」の便りで紹介させて頂いた、片思いの女性に振られてしまった男性がいます。読まれていない方は、是非そちらに目を通されてから、下記の文章にお読み頂きたいのですが・・・。 振られてしまった後、彼はその悔しさをバネにトコトン自分を磨かれた事で、他の女性とのお付き合いされるなど、グレーで置いておく事の意味を知り、恋愛に限らず人生を歩まれる上での上手さを身に着けられました。 そして、なんと自分の事を振った女性から、「あの時はゴメン・・」という形で、付き合って欲しいという旨を伝えられたのです。 彼曰く、「あの時、先生が『グレーの部分で置いとく事が大切・・・』と言った意味が、こういう展開に繋がってくるんですね!もし白黒ハッキリさせて、彼女の事を怒っていたならば繋がりも消え、この流れは無かったと思います。」と、ご連絡を頂きました。 まさしく彼が仰っている通りの状況があり、白黒つければ、自分で縁を切ってしまう面があり、上記の彼の話は、グレーで置いておく事の大切さをご理解頂ける内容かと思います。 なかなか先が見えてこない状況においては、その不安から「もうダメなのか、まだ大丈夫なのか?」、白黒ハッキリさせ、答えを見つけて安心したいお気持ちがあるかと思います。その想いは私も本当によくわかるのですが、何よりも皆様の幸せや成長に繋げられる為には、広い心を持ち、グレーでおいておく余裕やゆとりが鍵となって参ります。 頭ではわかっていながらも、それを実行する事が難しい面がございますが、今回はその大切さについて、改めてお伝えさせて頂きました。皆様の心に響くものがありお役に立てば幸いです。
「徳を積む」という言葉があります。一般的には、何か良い事をすると徳が積まれる認識があり、良い事をすれば、自分にとって良い事で返ってくる。そんなお話を 皆様のご家族や、学校の先生から聞いた事があるかと思います。 また、「一日一善」という言葉もあり、小さな事でも何か良い事をする意識、心がけというものがとても大切になって参ります。 しかし良い事をする中でも、気の持ち方によっては、徳積みにならない事もございます。例えば、電車やバスの中で席を譲った際、「私(俺)は席を譲ってやった、いい事をしたんだっ!」と、それを自慢するような気持ちでは、せっかくの良い事も台無しになってしまいます。 そんな行動の中にも、感謝の気持ちを持たれる事。席を譲る際にも、良い事が出来る機会が巡ってきた状況に感謝を想い、「席を譲らせて頂く」という謙虚さ。自分の力で何かをしたというよりも、改めまして、感謝の気持ちを持って受け、臨まれる事が素晴らしい徳積みへと繋がって参ります。 そして、損得感情の「得」の部分ばかりを考えていると、一緒に「損」が入ってくる事も、往々にしてございます。皆の笑顔、皆の幸せを望み尽くす気持ちがあって、はじめて徳積みに繋がる。 皆が幸せになって、その結果として、お礼の気持ちから得(お金)が後からついてくる形がございます。 皆様が生きている時間が限られている中で、皆様が徳を積み、良い事が出来る時間も限られております。是非、「○○をさせて頂く」という、「ありがというござい ます」の精神、感謝を忘れずに、皆様の幸せな毎日に繋げて頂ければ幸いです。
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