人生マクロミクロ。
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2008年07月30日(水) セブンスヘブンと子犬のシロの話。


「どれだけ、キミのことを想い続けたら
 やわらかい言葉じゃなくてキミに届く」


なんて歌詞の曲を聴いて感情移入するとしたら、たいていの人は誰か思いを寄せる人を浮かべたりするのだと思うけど。この曲を聴くと、なんでか犬のことを想い出して心がギュってなるくらいセンチメンタルになってしまう私。


小学校2・3年くらいの夏休みとかだったかなぁ。その辺のことは覚えてないのだけれど、記憶にこびりついてはなれない犬がいる。小さなヤセこけた白い子犬の迷子で、お腹のあたりの肌が子豚みたいにピンクで。目が大きくクリクリして、人なつっこく甘えてきたのが可愛いくて家に連れて帰った。

「シロ」と名前をつけたその子犬を、姉と二人でお風呂で綺麗に洗ってあげて、こっそり部屋で食べ物をあげたりしていたのだけれど、2日目の朝にあっけなく親にバレてしまった。

団地はペットを飼うのは厳禁。何度も何度も親に頼んだけれど、逃がしてきなさい、とすごい剣幕で怒られて、泣きながらシロを自転車のカゴに入れて、田んぼ道を走ったっけ。



通りがかった民家で、犬を飼っている家があって、姉が「ここなら飼って貰えるかも」って言うので、そこにシロをおいていくことに。シロをカゴから出して抱っこしたとき、突然私の腕の中でうんちをした。ゲリをおこしていて、大量のドロドロが手と服にべっちゃり。

行こうとするけど、シロは何度も追いかけてくるので、その度に民家の前に連れ戻して。でも結局最後は(今思えばなんでそんなことを?!と思うのだけれど)降りてこられないように塀の上にシロを置いてしまった。コッペパンと一緒に。

それからいちもくさんに、自転車を走らせたのだけど、悲しくて悲しくて。(あと、うんちがひどく臭いのもあったと思うけど)ワーワー声あげて泣きながら帰った時の気持ちは、20年以上経った今でも思い出せる。


塀の上におきざりにされたシロはそのあと、どうなったんだろう。
ゲリもして体調がきっと悪かったはずなのに、本当に可哀想なことをしたと思う。あの民家の人か、もしくは誰か拾ってくれた人がいたとしても、もう随分前の話だから…。

今はもう、シロは天国にいるのかな。



テクノポップユニット「perfume(パフューム)」が一躍話題になった公共広告機構CM曲「ポリリズム」のカップリングである「SEVENTH HEAVEN(セブンスヘブン)」という曲。


知って間もない曲だけれど、最近この曲が1番好きだなぁ〜と思う。
聴く度に切なくなってしまいます。




 


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