ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2007年12月30日(日)  ©  無理だと思っていたけれど。


お誕生日当日、今日は朝から町内の餅つきだと言っていた泰ちゃん。
お昼近く、寝室のドアが開いた。

『!!』ビックリして起きるワタシ。
『お誕生日おめでとう!』
『あ、有難う。』
『お前、昨日電話して来なかっただろ!何時に帰ったんや?』
『遅くなったから、寝てると思って電話しなかった。』
『だったら、メール送っておくとかあるだろ。』
『あ、すいません。』
『俺、今餅つきの最中なんだ。』
『そうなんだ。』

休憩に寄ってくれたらしい。
ワタシは町内会には入って居ないけれど、入って居たら
きっと同じ町内会じゃないか?位の距離に住んでいるワタシ達。
餅つきの合間、合間に寄れるのも、ご近所ならではだなぁ、と感謝。

そんな暫しの逢瀬が2回ほどあった昼間
そして、夜から一緒に食事を兼ねて飲みに出掛けた。



ほのぼのとしたお誕生会をして貰った。
一緒に過ごすのは無理だと思って居たから凄く、凄く嬉しかった。
彼に感謝。



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2007年12月29日(土)  ©  一安心。


店でのお誕生日当日の朝7時30分
泰ちゃんから電話が鳴って居たけれど、出なかった。
別に、前日放置されていたから、とかでは無い・・・多分〔何〕

其の侭寝ていたら玄関で物音がした後、寝室のドアが開いて
凄く大きな花束を抱えた彼が入って来た。

『晃、1日早いけれどお誕生日おめでとう。』

出勤前に寄ってくれたらしい
凄く凄く驚いた。
お誕生日に彼氏〔らしき人〕から花束を貰うなんて初めての事だったから。
『覚えててくれたのね、有難う。』
彼は『1日早いけど。』と笑って抱き締めてくれた。
そして、1時間弱程話をして、彼は出勤した。

そして本日は誕生日なので、普段はお店で一切お酒を飲まない
いや、飲めないワタシだけれど、本日ばかりはそうも言って居られない。
いそいそと美容院に出掛け、あっと言う間に出勤時間。
いつもは、車で出勤するけれど、今日は仕事を終えた泰ちゃんに
何とか時間を作って貰い、お店まで送って貰った。

時々放置されたり、飲んでばかりな人だけれど
お願い事をすれば、其れらは大抵叶えてくれる人でも、ある。

言えば、大抵の事を引き受けてくれる
其れは解って居るけれど、出来るだけ彼にお願い事をしない
と、言うのもワタシの中で思っている事の1つ。

『終わったら、電話して来い。起きてたら迎えに行くから。』
そう言ってくれた、彼。

お店に着くと、ワタシの心配とは裏腹に、続々お花が届いた
店内、店外を埋め尽くすお花や風船に一安心したワタシだったけれど。
店内外の花を見て、ママが『だから心配する事無いって言ったでしょ?』
其の言葉で心底ホッと、した。
ワタシは、取り合えずママの顔を潰さなくてすんだんだ、と。

お客さんの入りも好調で、閉店まで席が空く事は無かった。
残念なのは何組かお断りした事、中にはワタシの売り上げに繋がるお客さんも居たから
其れはちょっと悔しかったけれど、お店の売り上げにも十分貢献出来た様で安心した。

通常より1時間近く遅く閉店したお店
何とか今年のお誕生日も終わった。
全員が、安堵と疲労で暫く動けなかった。



えーっと。
そうね、そうしようね。
てゆうか
ワタシ如きの誕生日にプレゼント代含まず10万使ってる貴方は何なの?
ワタシずっごく悪い奴なんじゃないの?いいの?

ちょっと罪悪感に駆られていたワタシにママは言った。
『晃ちゃん、申し訳なくてドンペリピンクじゃなくて黒にしたんでしょ?』
えぇ、はぃ。其の通りです。
『あぁ・・・はぃ。すいません。』
『したいって言ってるんだからいいんだよ。此の仕事に情は要らないのよ。』

あー、そうですね。えぇえぇ解ってるんです。解っては居るんですけどね。

絶対向いて無いわ。
今年中に辞めよう。うん、そうしよう。

結局、お店を出る頃には3時を回っていたので、泰ちゃんには連絡しないで
ママとタクシーで帰ったワタシ。

あー、疲れた。



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2007年12月28日(金)  ©  名前は晃、職業はホステス。お誕生日前日、の本日。


まぁ、本当の誕生日は30日なんだけれど
お店的には、お誕生日前日の本日、プレッシャーはピーク。

でも、お昼に嬉しいお電話がありました
もう去年のお誕生日以来、会って居ないお客さんで
でも月に1度位、メールか電話で近況報告してた人が
『もうすぐお誕生日じゃね?』とお電話をくれました。
『そうだよ、明日だよ。』と言うと
『30日は日曜だもんな、明日届くように花は注文してあるからから。』と言ってくれた。
有り難い
お誕生日を覚えててくれた事自体が奇跡なのに、更に全く会って居ないのにお花を贈ってくれる事なんて。

そして、『明日は行けないから。』と今日御飯に連れてってくれたHさんは
同伴先からお店に帰る途中、お花屋さんに寄って、お店で一番立派な胡蝶蘭をくれた。

ママのお客さんの中には
『1日早いけど、明日は来れないから。』とケーキを持って来てくれた人
『今年は無理だから、正月休みが終わったらスーツと靴をプレゼントするから、買い物に行こう。』とメールをくれた人も居た。

大からはメールが入ってて
『晃、明日はお店でのお誕生日だね。大変だと思うけど頑張ってね。俺も頑張るから!』
と、何だか素敵な色のドンペリを出してくれそうな内容だった。
ワタシのお誕生日に何故、大が頑張るのか?
それは
ドンペリ〔白なら3万5千円、その他の色だと4万〜8万位〕+セット料金
更に、別にプレゼントが数万円相当。

彼はクリスマスでワタシに数万円使った上に、お誕生日で
10万円を超える金額を使う羽目となる。あぁ、ごめん。



ワタシは、嫌だ嫌だと毎日思いながら仕事をしているけれど
こんなにも、良いお客さんが居て
ママや、ママのお客さん、そして自分のお客さんに助けられている。

こんな年末に生まれると、普通は家族、彼氏以外から祝って貰う事なんて無く
まして、プレゼントを貰う事は、有り得ない。
此の世界は、普通の日常とは、やっぱりかけ離れていると実感するのはこんな時、だ。

優しいお客さんのお陰で、ホステスとしてワタシは生きて行けている。
感謝しなくてはいけない。そう心の底から思う。
でも、思うけれど此の仕事が嫌いなのも事実、あぁぁ。
今年のお誕生日を、ホステス最後の日としたかったワタシだけれど
其れは叶わなかったなぁ・・・。

あぁ・・・明日、お花は幾つ位届くのだろう。
お客さんはどの位、来てくれるのだろう。
ドレスは白でいいのだろうか。
プレゼントを現金支給してくれる人は居ないだろうか〔居ねぇよ〕
シャンパンを何本空けられるだろうか。
お店の売り上げにどれ位貢献出来るだろうか。

プレッシャーは募る、募る、重い。
考えるだけで、走って逃げたくなる。
お誕生日なんてなければいいのに、とすら思う。




・・・・・・お腹痛い。



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2007年12月27日(木)  ©  結果は解ってるけれど、ね。


わーい、お誕生日プレゼント収穫予定の暖房器具が本日届きました。
エアコンだけじゃ寒い気がするし、でもこたつは出したくなかったワタシ
心待ちにしてました。えぇえぇ。

早速つけてみる・・・うわぁエアコンと違ってすぐ暖まるのが素敵
てゆうか最近の電化製品は、何でもリモコンが付いてるのね。要らないけど。
そして、マイナスイオンが出るんだね〔汗〕
晃邸のドライヤーは古いので、温冷風しか出ませんよ。

日頃の苦労が1つ1つ報われる瞬間
嬉しいな。
暖かいな。

でも体調は最悪なんだよね。
10日前から、お腹壊しててね、お水みたいなうんこをずっとしています。
正露丸を飲んでも、赤だまを飲んでも、効かないの
だって、何かを口に入れた瞬間から出ちゃうから。
病院に行って点滴をして貰っても直りません。



何を飲んでも、何を食べても出るくせに
お腹がすごく張っててしんどい。
生理の所為かと思って居たけれど、サラッと数日で生理は終わった後も、お腹は張る一方。

其れを厨房のちーちゃんに話すと
『今回の生理は妊娠生理だったんじゃないんですか?』ですって。

『其れは無いと思うけど、もう1回妊娠検査薬使った方がいいですか?』の問いに
『そうして下さい。』と彼女は答えた。

さて、じゃぁ使ってみましょうか
・・・・・結果は解ってるけど。




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2007年12月26日(水)  ©  ワタシ、心。


現在、今更ながらで飛び込んだ此の世界、ホステス2年目のワタシ。
去年のお誕生日は、レギュラーになって2ヶ月目
予想外に沢山のお花がお店を飾って驚いた。

そして数日後に迫った2度目のお誕生日
去年を越えなくてはいけないと、プレッシャーは募る。

ブランド物に然程、執着心は無いワタシ
敢えて言うなら、グッチとコーチ
時計は、手頃で遊び心が詰まったドルガバが好き、と言う程度。

今まで使っていたグッチのお財布とキーケースを買い換えたいと思って居た矢先のお誕生日。
去年はお花が主だったけれど、今年は形有るモノの収穫もチラホラ。

コーチのお財布
コーチのキーケース
シャネルのお財布
これらは収穫済み、有り難く使わせて頂きます、えぇ。
でもシャネルはカンボン以外は好きでは無いので、使いませんが。

そして、今後の予定としては
液晶テレビ、ドルガバかブルガリの時計、コーチのバッグ、暖房器具
後、細々した日用雑貨、決め兼ねているけれど其の時欲しい何か、等が
収穫予定としてあったりします。

日々辛いお仕事は、こんな形になって返って来たりする
日頃の苦労が、ほんの少し報われる瞬間です。



やっぱり、申し訳ないと言う気持ちが消えない。
騙してる訳でも無いし、無理矢理買って貰う訳じゃ無いけれど、妙に萎縮して仕舞う。
だって、他人だもの。何の関係も無い人達だもの。
てゆうか、そもそもワタシに恋愛感情なんて無い人達ばかりだもの。
何で此の人達が、ワタシにお誕生日プレゼントをくれるのか意味が解らない。

其処が晃ちゃんのホステスとしてはダメな処だけれど、良い所でもある、とママは言う。

でも、”お誕生日だから”
其れだけで、お花が届けられたり、シャンパンが空けられたり、プレゼントが頂ける。
此れが水商売と言う世界・・・なの、だろう。
恐ろしい処だ。

てゆうか・・・・・ぶっちゃけると現金が一番有り難いです〔悪〕
10万のシャネルのお財布より、3万円の現金の方が嬉しい、庶民はそんなもの。

好きでも無い、欲しくも無い高価なものより、少しでもいいから諭吉ちゃん。
其れが、女心!女心?・・・・・うん、ワタシ心!

あぁ・・・・・プレッシャーと戦う日々。
そして、ワタシのそんな気持ちはいざ知らず
マイペースな彼は、マイペースに連絡を下さいました。



そして
此れで、当分会えない事が確定致しました。えぇ。

いいの、いいのよ。
仕方無い、もの。



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2007年12月25日(火)  ©  乙女、やな。


珍しくワタシ発信で電話を掛けてみた。
”必要以上に自分からコンタクトを取らない。”
此れは、子供も居て
尚且つ、ワタシが連絡を取る事が出来る時間帯、彼は仕事中だから
なるべく負担を掛けたくない、と言う口実で
本当の処は、ウザイ女で在りたくない、重荷になりたくない、と
頑なに自分に誓うワタシの心情の表れ、でもあったり、する。

だからワタシ発信の本日の連絡、此れは本当に珍しい事。

2、5日程放置されて居て、しかも其の内の1日はクリスマスイヴだったりして
何だか泣き出したい程、やさぐれていたワタシ。
えぇえぇ、小さい女ですよ。
イヴとか何とか、きっといつものワタシなら気にしない、気にならないタイプ。
でもね、あの人とでは違うんだ
あの人と向き合うワタシはいつだって珍しく女子、なのだ。
其れは、自分でも痛い程。

電話に出た彼に『今、時間大丈夫?』と聞くと、きっとトンネル付近を走行中だったのだろう。
『大丈夫だけど、ちょっと切れるかも。』と言われ『じゃぁ、いい。』と
電話を切ったワタシ。

たった其れだけの事で泣きたくなる。

折り返し掛かって来た電話で
『ワタシ何だか凄く放置されてる気がするのですが何故でしょう?』と
ウザい事を聞いてみると彼は、あはっと笑って
『放置して無いよ、お前23日と24日は友達と出掛けるって言ってたから電話しなかっただけで
 24日は、子供達のプレゼントの支度とかあるから、夜出掛けるなって言われたから
 夕方仕事終わってから、ずっとジャージで過ごしてましたよ。』

『ワタシ、23日も24日も体調不良で出掛けるの中止にしたの。』
『お前ね、其れならメールとかしてくれば?』
『貴方仕事中だから、しなかったの。ワタシ此れでも気を使って過ごしてるの。』
『俺もお前が友達と出てる時は、電話とかしないように気を使ってるんですけれど。』
『そっか・・・。』
『だから、放置なんてしてないよ。』
『だったらいいです。』

何を着て過ごして居たかなんて聞いて居ないのだけれど
ジャージで過ごす=外には出ていない、と言う事を言いたいのだろう。



結局、大きな胸の痞えは取れたけれど、安堵するまではいかない状態で
其の電話は、彼の仕事の都合で途切れた。

何だか、彼の声を久し振りに聞いた気がして
安堵なのか、苦しいのか、何なのか解らないけれど涙が出た。
彼に解らない様に、ワタシは電話口で静かに泣いて、居た。

『お前、乙女やな。』

ワタシが第三者なら、そう呟くわ。



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2007年12月24日(月)  ©  人の根本は変える事なんて、出来ないのだろう。


生理がやって来て仕舞いました。あぁ。
残念だけれど、此れで良かったんだろうなぁ・・・。

安定と、不安定の繰り返しの毎日
ワタシが耐えられなくなるのは、彼が投げ出すのは
きっと時間の問題、だろうと思う。

毎日欠かさず、何回も連絡をして来たかと思えば
2,3日放置、とか意味解んないなぁ。



彼に子供が居るから、とかそう言う事は何の理由にもならない
彼の人間性、の問題。



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2007年12月20日(木)  ©  ワタシの身体は疲れて居るんだ、きっと。


先月、ピル〔実薬〕を服用中にも関わらず、生理が来た
来る筈無いのに、何故来た?

そして、その生理は3週間も続いたのだ
実薬服用中なのに、如何すればいいの?
取り合えず、普通通り其のシートの実薬が終わるまで服用してから
次の生理を待って、新しいシートを飲み始める事に、した。

つまり12月は、ピルを飲んでいないワタシ
まぁ、元々泰ちゃんにはピルを飲んでる事を言って無いので何の問題も無いのだけれど。

てゆうか、ワタシの次の生理予定日って何時になるんだろうね。汗。



先月の生理がおかしかった事、今月の生理がまだ来ない事
其れは、泰ちゃんにも話して、ある。
でも、ワタシがピルを飲んでた事を知らない彼は
生理が来ない=妊娠、と考えたりする。

実際、ワタシも100%妊娠していないと自信がある訳では無い
只、妊娠している可能性は、極めて少ないだろうとは思って居るけれど。

『きっと大丈夫だよ。』と安易に言うワタシに
『大丈夫とは、言い切れないでしょ。』と冷静な彼。

焦る彼を見たく無いし
困った顔も見たく無い。
きっとワタシには、彼が見せるそれらの表情が何より辛い。



実家に帰って1人で産むのも悪く無い、なんて言っていたら
『お前ね、認知しないと戸籍に載らないんですよ?』
『そうですね。』
『てゆうか、相手が居ない奴が其れを言うなら解るけど
 お前には、俺が居るでしょう?何でそんな事を言うのか意味解んねぇ。』

そうだね
何でそんな事を思ったのだろう。

多分其れは、たとえ1人でもいいから、シングルマザーでも構わないから
貴方の子供を産みたいなって、そう、思った、から。

きっと、赤ちゃんは出来て居ないだろう
でも少し、心の何処かで出来ていたらな、って、そう思ってるワタシも、居る。



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2007年12月18日(火)  ©  色々あって、纏まる事。


奇跡が起きて、何となくまた寄り添って歩く事になった、泰ちゃんとワタシ。
1ヶ月が、過ぎました。
何だかね、普通に幸せで恐いのね、ワタシ。

一緒に御飯を食べたり、飲みに行ったりする事って無かったのだけれど
毎週日曜日は、彼のよく行くショットバーに一緒に行ってみたり
飲んでる彼を迎えに行って、帰り道にラーメンを食べたり
コンビニで手を繋いで買い物を、したり
そんなチープで、普通な事から遠ざかって居たから
彼と過ごす日常は、ホステスになる前の恋愛を、思い出す。

ラーメン屋さんで、ラーメンを食べながら
『晃ぁ、結婚しようか。』と口にした彼に
酔っ払いの戯言だと思って、『ラーメン屋でプロポーズかよ。』と突っ込んで
『もぅお前にはプロポーズなんてしない。』と彼を怒らせたのは、今月の1日、だった。

遊び人が結婚をだしにするのは構わないけれど
貴方の場合は、結婚は餌にはならなくてよ?
だってバツイチ子供2人、餌になる訳が無い。てゆうか寧ろ不利だろ。
解ってるんだか、如何なんだか・・・。

そして、車を派手に電柱にぶつけたのは4日前
事故った其の足で晃邸にやって来た彼は、玄関先で発作を起こした。
苦しんでるくせに、帰ると言い張る彼
『帰りたいなら帰ればいい、でももう2度と会う事は無いから。』
『そうじゃない、そう言う意味じゃ無いんだ。』と言う彼。
『何がそうじゃないの?苦しい時に帰るって言われたんだよ?ワタシ必要無いやん。』
『いや、格好悪いところ、見せたくないんだ。』

半ば別れ話を持ちかけた、のは、ワタシ。
そして、発作が少し和らいだ彼が、言った。



えーっと・・・
だから其れは別れ話でしょう。
ワタシは言った。
『来なくて、いい。もう、いいから。
 ごめんね、何にもしてあげられなかったね。』

と、此処でやっと落ち着いた彼。

『いや、別れるとかお前、何言ってんの?』
『ん?』

えっ、今まで泣いてましたよね?貴方。
今までの盛り上がりは何だったのさ。

『違うから。』
『じゃぁ、何なの?』
『全部終わったら、結婚したいと思ってるって事なんだけど。』
『あぁ、そうなの。てゆうか、汚い事って何?言ってみたらいいよ。』



『過去の事は仕方無いやん、頑張ってやる事やって行こうよ。』
明るく言うワタシに、彼は拍子抜けしたらしく
『お前・・・其れだけ?って・・・。』と苦笑した。

『後ろめたいって言うから、浮気かと思ったよー。』
『そんなのしてない。』
そんな会話を、した。

過去の事は、仕方無い
彼が結婚して居たのは事実で、子供が居て、元の奥さんが居る。
調停で話し合って、色々な事が決まったのだろう。
元奥さんと渡した子供に対して、其の時の彼が無理をして出来る事を、した。
其れだけの、事。

一応の責任を取った、彼
其れは、今の彼に負担を掛けて居る、けれど其れは仕方無い
彼が背負って行くもの、だから。

ワタシは、ただ
必要とされている限り、彼の隣を歩いて彼の支えになれる様に強くいる
ただ、其れだけ、だ。

でもワタシが大好きだった、彼のアルファード
後ろグチャグチャ・・・どうしたらこんな事になるのだろう。汗。
あぁ・・・修理費、高そうだなぁ。

そっちの方が、心配。



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