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コミュニケーション。
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2015年12月25日(金)   





クリスマスの朝。
サンタからのプレゼントに大喜びする子どもらを尻目に、
夫が私を寝室にひっぱりこんだ。
どうやら淫夢を見たらしい。
時間のない朝だし数ヶ月ぶりなので、彼だけ満足したのはかまわないのだけど、
私の不満は、抱きしめもされなければ頭を撫でられもしないことだった。


前回の喧嘩で、私のなかで性欲と愛情がぷっつりと切れた。
それは生き物として悪いことなのか、
人間としてよいことなのか決めあぐねているけれど、
今のところ生活に支障はない。
私の性欲は、月経のリズムで上下する、ただそれだけのものという認識になった。


性欲をイコールで自分や相手の愛情の度合いのものさしにつなげ、
悩みや生活に影響することが、なくなる。
これは本当に自由で、楽な生活だ。





結婚生活に支障はない。
私に性欲がない状態でも、彼の求めに応じることは喜びだし、
性欲がある状態でも、彼に無理に求める必要はないから。

ちなみに今朝は、性欲がある状態だった。
ある状態で、性欲そのものは満たされなかったわけだけど、
私はそれはかまわなかったのだ。
これは、自分のなかで快挙というか、嬉しい成長だった。



その一方ではっきりと、彼には私を抱きしめて欲しいと思った。
これは結局、今まで性欲と愛情表現をごっちゃにしていた証拠ということだろう。
切れた感触が快かった。
問題は、当の彼はそれを満たしてくれようとはしなかったことで、
どちらかというと、その務めは果たしたような様子さえ見られた。
愛情表現がすれ違ってしまったのだ。
これまでは同じだったからこその幸せもあった。
悩みと同時に、それも消えたのだ。



よくある男女のすれ違いになってしまった。
ただ、それさえ除けば、
他の女との夢ではなくてよかった、とも思うし、
そういうときに呼ばれないのも私という人間は辛いし、
今日は特に満足してくれたみたいだし、という、
いいことも、あるのだけど…。



しかし私は、他の男にでも、
手を愛撫されて感じるということがあるのだろうか。
単にテクニックというだけならあるかもしれないけれど、
慌しいはずの朝にそんな技を使ってくる夫が憎い。
ほんとうに好きな男と結婚してしまった。





2015年12月11日(金) 「あぁ、あの子。時々な」




長いことセックスレスだった私の不満は、爆発しようとしていた。
夫ではない男が、コンドームの袋を噛み千切る。
今更ではあるけれど、避妊の重要性と、
それをちゃんと忘れない、
彼の端正な横顔にときめいた。

そして今まさにという瞬間、
夫がガラリと戸を引いた。
「なんだお前。いたのか」



あわてふためいた私と彼だったけれど、夫の様子がおかしい。
まったく怒っていないし、服を着ていないし、
トイレに向かおうとしている。
彼は明らかに“事後”だった。
どうしてっ?!と寝室の戸を開けると、そこには、
私のよく知った女、
でも、夫が嫌っていたはずの女が居た。

トイレから帰ってきた夫は彼女の肩をもんで、
労うようなことを言った。
その様子から、長い関係なのだと伺えた。
私は、ずっと裏切られていたのだ。

バレたなら仕方ないと、夫は、今までの交遊関係をしゃべり出した。
今いる女は長い付き合い、それ以外にもつまみぐいはしてきた…

「じゃあ!あの居酒屋の女は?!あの女ともやっぱりデキてたんでしょっ?!」

夫はしばらく考えて、思い出し、

「あぁあの子。時々な」

と応えて煙を吐いた。
私は、言葉にならなかった。





私も男を連れ込んだ手前、100%夫をなじることはできなかった。
が、
怒りの感情が収まらず、とても結婚を続けていけないと思った。
だから、土下座した。
いつものソファに座って、悠然とテレビを観る夫に。

「私から言えることでは、とてもありませんが…。

お願いします。離婚してください。」

怒りと、屈辱と、まだ愛している気持ちの入り混じる、
やるせない土下座だった。

夫は、横目で私を見て、

「お前がそこまで言うなら仕方ないな。」

と言った。












*************







お察しのとおり、リアルな夢でした。
舞台がアパートそのままだったので、
起きたときまったく区別がついていなくて、混乱しました。

うちの3Kのアパートで、
お互いに知られずに愛人それぞれ連れ込むのは不可能に近い 笑

ちゃんと起きてから、あー…辛い夢だった…と思って、
やっぱり夫に浮気されるの嫌なんだな…と思って、
身づくろいをちゃんとしようと思いました。
思い出してみたら、私の相手は、西村和彦でした。超かっこよかった。
そこだけよかった夢でした。


それで、何年かぶりに化粧品を注文して、
届くまでにスキンケアしとかないとな…ってやりだしたら、
夫から「お!化粧しただろ!すぐわかるぜ!☆」って言われて、
今までごめんなさい…ってなりました。



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