綿霧岩
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2010年11月13日(土) |
冬のドストエフスキー |
ドストエフスキーの「罪と罰」という小説を読んでいるところです。 寒くなったので、目が求めてしまったような気がします。 長くて文字が多いです、この方の本。 寒い季節に読むと、読む自分の何かが満たされる感じがするのです。 なんなんでしょうかね。 行間さえも埋め尽くしてしまえとばかりに、少しの隙間さえも形にしてしまいたいとばかりに、言葉がみっしり連なっていて、それは日本の春や秋のような穏やかな季節にはちょっと濃くて重たいなあと思ってしまうんですけれども、こう寒くなってくると、その目詰まり具合は、安心感、安定感を堂々と醸し出しており、手が取ってしまったような気がします。
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