綿霧岩
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2007年08月25日(土) 夏の日

プールの水に潜ると、外の音は聞こえない。息をしようと顔を上げると、室内にじゃんじゃんかかっている音楽が聞こえる。泳ぎながら顔の上げ下げの間隔を短くしていったら、耳に入ってくる音が細切れになる。聞こえるのも、聞こえないのも、どちらも楽しい。
テレビをつければスポーツがやっている。個人競技だと私には視聴者として入りやすい。マラソンも、ハンマー投げも見てしまう。運動選手たちを、ドラマに出ている役者のように見てしまう。いい選手はいい役者のように見える。


2007年08月19日(日) 今夏

扇風機のきしむ音がいつの間にか消えている。スムーズに首が回るようになったようだ。
窓を開けると鈴の音が絶え間なく聞こえてくる。周りを見渡して、たしかめたところ、道路を隔てたマンションの屋上に風鈴が吊られていた。
煙草を吸うのはベランダ、と決めているが、ベランダの熱が怖ろしい。それでも、吸おうとするときもある。ニコチンの誘惑よ。
この夏この部屋にはじめて、クーラー登場。しかしびびって「除湿」しか使っていない。それで充分快適である。快適であるということはその中にいるとすぐに忘れてしまう。


2007年08月02日(木) メモ

セリフを喋るのは大変なことだ。と昔よりもずっとずっと強く思う。他人の言葉を他人に届ける媒体が役者だ。それはなんというか、物みたいだ。悪い意味じゃなくて。奇妙に知的で、自由自在な物みたいなんだなあ。希望的に。


カタギリミワコ |MAIL