年代別で傷ついた私は、それでも掲示板での言葉のやりとりから抜け出せず、とうとう地域別に足を踏み入れてしまった。
それでも自分の住んでいる地域はさすがに怖いような気がして、自分の出身県のドアを叩いたのだ。
「○○県が恋しい」
そんなタイトルの、現在は嫁いだり、仕事の都合で他県に住んでいる人が集うトピックスだった。
そこに半月はいただろうか。
楽しかったが、私は物足りなかった。
故郷を思う仲間という連帯感はあったが、そこでは私の心の隙間を埋めてくれるような、日常のささいな会話ができなかったのだ。
ひたすら故郷を懐かしむ会話。
昔話。
集まる人の年齢がまちまちだったせいもあっただろう。
飛び出してきた“年代別”で交わした
「元気?」「いいお天気だね。」「悲しいよ。」「どうしたの?」
そんな何気ない会話がなかったのだ。
年代別掲示板
全国から同じ世代の人が集まっている。
だから話しやすいと思ったのに。
ここで私はかなりイヤな思いをしてしまったのだ。
昨年の長崎同級生刺殺事件でも、ネットでの言葉のやりとりが発端か?とも言われたけれど、
なるほで、そんなこともありえるかな。。。というような経験だった。
文字のみの会話というのは、話し手の表情も見えず、言葉の抑揚も強弱もわからず、
第一にまったく知らない人から突然に発せられる言葉であるので
悪意なのか、からかいなのか、それともその人特有の言い回しであるに過ぎないのか
皆目見当もつかず、戸惑う場面が多くなった。
ある日、耐えきれなくなった私は、その場から逃げ出した。
捨てぜりふを残して。
そして自分のHNを削除してしまえば、もうその場で会話する人たちとはなんのつながりもない。
それが、捨てハンと呼ばれる行為で、けっこう無責任な行為であることは、あとでわかったことである。
この年代別には、とても親切な女性がいて、顔文字の使い方や、パソコン画面を2画面3画面で使用するやり方を教えてくれたりした。
もう、その場に戻ってお礼を言うこともできないが、ありがたく思っている。
有料版への変更がうまくいかなかったらしく
更新できませんでした。。
この間にも、掲示板のほうで一悶着ありまして。
もう、やめちゃおうかな~と悩んだりしましたが、やっぱり人の言葉が欲しい私は、掲示板から足を洗うことができないでいます。
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