「のんさん　髪切っってショートにして。」

その一言で美容院に行った

「のんさん　前髪伸ばして。」

伸ばせばいいんだね？（＾＾；

「のんさん　もっとセレブっぽい格好して。」

意味がわかりません（＾＾；



最近大島からの要求がいやに多いなあと思っていたんだがやっとわかった



”のんさん改造計画”なるものがあったらしい

大島いわく　のんさんをカッコいい女にするために改造計画を立てたと


まずカッコいい車に乗ってもらう！

カッコいい髪型にしてカッコいい格好をしてもらう！


何でそんな事考えたの？って聞いたら

「改造って言い方は変やけどせっかくこんなに仲良くなった年上の女性初めてやし本当にのんさんいいと思うから！何か普通の主婦に見えるのがもったいないってゆーか　だからこーしたほうがいいとか色々考えとった」


・・・・・・・・・何でやねん（＾＾；


最近よくご飯食べに行ったり大型スーパーへ行ったり漫画喫茶行ったりして　大島はこんなおばさんと一緒に歩いて平気なんかなって思ってたけどね



でも面白そうなので付き合ってみることにした

車は大島の

「アルテッツァに決めよ」　　

の一言で決まった

今度休みをあわせて大島の先輩のお店に行くらしい（＾＾；




いいのかなあ・・・（何が？）

土曜日はやっぱり会うつもりだったみたいで

大島から改めてお誘いがあった（＾＾；

一緒に漫画喫茶へ行きたいとの事

月曜日　漫画喫茶の個室で一緒に色々車を観た

１１時になったので『あいのり』が観たかった私は左側に移ってテレビ観賞　大島はちょっと寝ると言ってスースー寝息をたてた

『あいのり』は最後に今までのキスシーンを一挙に映し出す

横で寝ている大島の寝顔を見ていたら何だかムラムラしてきた（＾＾；





でも襲っちゃいけない　と自分に言い聞かせる






１２時ごろ別れて家に帰った







明けて火曜日

大島が昼から熱を出した

３９度あってしんどくて仕事が終わっても家に帰れないと言う

私は心配なのでいったん家に帰って会社にトンボ帰り

熱は４０度　家に連れて帰る事にした（＾＾；





リビングにお布団を引いて大島を寝かせた

ずっと朝までそばにいた

朝になっても熱は下がらず朝一で病院へ

インフルエンザかと思ったが反応はマイナス

抗生物質をもらって昼過ぎ大島は家に帰っていった




そして今日木曜日

かなりよくなったよ　と電話がかかってきた

「この分なら土曜日会社に行けるよ　午後から一緒に車見に行こうね」



私の車が決まったらこんなにしょっちゅう会ったりはしないんだろうなぁ

あ〜あ

卓ちゃんにバカ女って言われた（＾＾；

まあいいけどね　

私が勝手に好きになって勝手に離れたんだしね

大島と遊びに行くつもりで家を出たのに何だか時間のかかる修理をやってて

ありゃりゃ　私の勘違いだったのかと思って

大島に声もかけずに会社を出た

一緒に車見に行くって言ってたと思ったんだが（＾＾；

時間が出来ちゃったので彼氏に「ご飯食べに行こう〜」って言ったら『気分じゃない』って言われて

卓ちゃんのお店に行こうと思って携帯見たらアドレスがない（＾＾；

ついてない時はとことんついてない

しかたがないので漫画喫茶へＧＯ！



メールが来た　大島だ

「今終わりました　これから帰ります　お疲れさんでした」

こんなメールいちいちよこすようなやつじゃないのに



もう１通　かずだ

「何してる？」

この何してるメールは１日１０通は届く（＾＾；

仕事してるっちゅうねん！！！！

『漫画喫茶にいる』

「そんな時間があるならどうして逢ってくれないの？」

・・・忘れてただけだよ（＾＾；

適当に言い訳してメールは終わり




「大島彼女いるじゃん」

『のんさん結婚してるじゃん』

何回かそんな会話をした

大島にとって私は便利な上司だろう

私にとって大島は甘え上手な部下だ




そんな２２歳も歳の離れている二人が仲がいいっていうのがそもそもおかしいんだ

そんな２２歳も歳の離れている二人がしょっちゅうデートしてるっていうのがおかしいんだ

２２歳も年下の男からメールもらってドキドキしてるおばさんがおかしいんだ

大島の事ばっかり考えてる私がおかしいいんだ

大島が勧める車を買おうとしているのがおかしいんだ




どうしたら大島を嫌いになれるんだろう

「のんさん　短いほうが絶対似合うって！」

大島にそう言われてカットしたのが１ヶ月前

「今度は前髪伸ばして！」

黒木瞳か？

「そうそう　あんな感じにして」

何か大島の思い通りになりつつある事に不思議な感覚を覚える

「のんさん　ベンツ乗ってよ！真っ赤なオープン！」

無理だ！

「じゃああれがいい！」

外車ばっかり売ってる店の前で大島が叫んだ

逆輸入って言うの？左ハンドルの国産車だ

「絶対あれがいい！カッコいいって！のんさんが軽に乗ってるのは絶対似合わないって！」



大島は”カッコいいのんさん”を作りたいらしい（＾＾；



カッコいい５０代になりたいって思ってたが

プレ５０代は２２歳によって作られるのか？（＾＾；





「ドラえもんの映画　俺まだ行ってないよ・・・・」

だから何！

「泣けるらしいよ　マジで」

寝るんだよ私は！ドラえもんつまんないから


一緒に行こうかって誘った時は「彼女と行くかも・・・」って言ってたくせにわけわからん






明日はホワイトデーだなぁ

金曜日　先生とカーＸＸして
土曜日　彼氏と２週間ぶりにエッチして
日曜日　夫に寝込みを襲われて

月曜日　大島と焼肉を食べに行った


エッチしてないの大島だけじゃん！

今日大島は寝坊した

８時半までに会社に着かなきゃいけなかったのに８時にまだ家にいた（＾＾；


朝７時いつものように大島に電話

「おはよう　朝やよ」

『眠い！』

「そりゃあ眠いだろうさ　でも起きて！」

『だって眠いもん！』

「わかったて！でも起きろ！」

『あ”〜〜〜』


ため息とも悲鳴ともわからないような声を出してた大島


出勤途中の午前８時　大島から電話がかかってきた


『のんさん！２度寝しちゃった！どうしよう！もう俺ってどうして起きられないんだろう！』

とりあえず事故のないように気をつけてくるように言って電話を切った

後で聞いたら朝７時の電話の会話も覚えてないらしい（＾＾；


『毎日のんさんに起こしてもらってなかったらもっと悲惨な事になってるね　俺』

はい　そのとおりです


今度大島の実家近くのお店にご飯を食べに行く約束をした

『俺めっちゃ常連やお』

２２歳の男の子が４４歳の私を連れて歩いて平気なのか？

一昨日のお店めぐりの時も思ったんだけど（＾＾；

あんまり深く考えるのはやめにしよう



遊んでもらえるうちに遊んでもらおうって決めたんだから

仕事が珍しく５時過ぎに終わった

大島が

「のんさん。ＯＯとＯＯ買いにホームセンター行くんやけど一緒に行く？」

断る理由がない（＾＾；

『うん』

大島と出かける時は決まって私のワゴンＲで行く

最近会社では私の車を『ラブワゴン』と呼ぶ輩も出てきた（＾＾；

ラブワゴンでホームセンターへ

お目当てのＯＯがなかったので次のお店へ

スーパーでモッズヘアのスプレーを大島が買占め

３件目は携帯ショップ

ソＯトバンクの携帯を２個買おうかって話しになってて

値段を見に行ったんだけどいいのがないし何せ料金システムが難しい

最低２年は持つって事？って大島と話し合って今大島に持たせている私のキッズ携帯をそのまま持たせる事にした

キッズ携帯は青色で大島はネックストラップが可愛いので気に入ってていつも首から下げている

まだ私のキッズ携帯を大島が持っている事に誰も気がついていない（＾＾；



明日も私は大島を起こす

朝一の声を私が聞くんだもんね



「もしもし？おはよぅ」


たったこれだけの声を聞くために私は朝７時から何回も大島に電話をかけている




過保護すぎる・・・（＾＾；

わかっちゃいるけどやめられない　

私の子供たちは全然手がかからないので　私はこうやって甘えて頼ってくれる子供が可愛いんだと思う

＝大島の保護者として見守ってやって欲しい＝　大島が当支店に来る時上から言われたけど大島を私がどんどん駄目にしているのかもしれない

開き直ったと言うか　居直ったと言うべきか

最近大島と二人になると私はいかに大島の事が好きなのか延々と語るようになってしまっている（＾＾；

そんな私の話を大島は嫌がる風でもなく聞いている



今日事務所で二人きりになった時大島が

「俺　のんさんが離婚する頃には結婚していると思うよ」

『７年後か？そりゃそうだろ普通・・・って言うか私は大島と結婚したいとは思ってないよ』

「え〜？そうなの？」

『２２歳も年上の奥さんじゃ大島が世間体が悪いっしょ』

「俺はかまわないよ。ねぇ　のんさん早く離婚しなよ」

『７年後って言ってるじゃん！それに大島と結婚してもすぐ捨てられそうだしね』

「え〜！そんな事ないよ！俺ってこう見えても一途なんだよ」

『大島と結婚か〜　３年くらいなら楽しいかもね』




子供の戯言を本気にするような私ではありませんのでご安心を




「モーニングコール用にソＯトバンクの携帯を買おうか」

「今度ネックストラップ一緒に買いに行こうよ」

「また一緒にご飯食べに行こうね」




大島が可愛くてしょうがない

夕方　大型スーパーへ行った

食品売り場で卓ちゃんにばったり！！！！

あれ？え？え？うっそ〜！って感じで卓ちゃん見てたら目が合った！！！！





目が合ったのに無視された（−−；


卓ちゃんは奥さんと娘さんと一緒

私は旦那と次男ちゃんと娘と娘の友達を連れてて　話せるような状況じゃなかったけど

・・・・・・・・・・無視された（−−；




掲示板で出会って掲示板で別れた二人

ま　いいっか



それにしても別れはあっけなかった

もうちょっと粘ってくれても良かったんじゃない？


もう遅いか

『先生』に会った

２〜３日普通にメールしてたんだけど　３１日の夜

「会いに行く」ってメールが入って　写メの交換もしてなかったのにいきなり会いに行くって言われてびっくり

車で３０分ほどの所に住んでいるようなのでまあいいかって事になった

喫茶店の駐車場で待ってると先生からメール

「横にいるよ」

左側を見ると大きな車が止まってる（＾＾；

最初保冷車かと思ったよ　よく見るとキャンピングカーだった

喫茶店で話してたんだけどなかなか話の合う人で２８歳なのに落ち着いてて

さすが学校の先生だけあるわ




でも何でも強引なのよ

こっちに聞かないんだ　自分で決めて行動する人

強引な人が好きな私はもう言われるがまま



「ドライブしよう」って言われて横に座って

「こっち向いて」って信号待ちで言われてキスされて

「決めたから　離さないから」って言われてうなずいて

「もう遅いから今日は帰れ」って言われて帰った



一応２８歳って事は私より１６歳年下なんだけどそんな事微塵も感じさせないあの強引さと落ち着きはなかなかいい

結構気に入った




邪魔にならない程度にメールくれて

疲れた時にホッとするメールをくれる



「仕事を精一杯頑張ってるお前を気に入ったんだ　日記見てメール見て　ああこいつ頑張ってるなって思った　会ってみてもっと気に入った

決めたから　もう離さないから」



ちなみに元カノは４２歳だったそう

「年増好み」な人って本当にいるんだなあって思った（＾＾；



先生は高校教師です

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