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2006年09月28日(木) |
あいたい だけの歌。 |
夕べは 冷たい雨が降った。 冷たい、と感じたのは この雨から。 風は少し前から、冷たくなったと感じてた。
冷たい雨は今朝には晴れていた。 私たちも当たり前に、、雨混じりの風の中を 学校に通ったけれど だけどやっぱり少しでも、暖かい方が良いだろうと 自分の子供に 対しては 思ってしまうのだ。
はぐれ刑事純情派ブームが今、母に来ており、毎晩2本ずつ観ている。 私はその脇を 自分の理由で忙しく動き回っている。 私は、はぐれ刑事シリーズには余り興味が無いのだった。 今日もお風呂上りに、居間で勝手に顔の衰えをチェックしていたら 音楽が流れて来た。ドラマの挿入歌と言うやつだ。 はぐれ刑事シリーズは確か堀内孝雄がテーマを歌っていたと思ったが これは、この回だけに流れた物であるらしかった。 「あいたい、あいたい、あいたい、あいたい、あいたい・・・」 その歌の、歌詞はこれだけなのであった。
「あのさあ、この歌・・・」 何でしょう?と聞こうとして母の方を見ると ・・・・・・泣いてる?? そう思ったのは一瞬だけだけど、確かに泣いていたような。なんで?
何となく気まずくなって、「ほ、堀内孝雄じゃないんだねえ」 と言うと 「ゲストはやっぱり伊藤孝雄だったんだ」 と言う全く噛み合わない 答えが返って来た。
印象深いこの曲について調べてみた。 ATOMI「逢いたい」(98.8.21発売) 歌詞は逢いたいだけ。作詞 永六輔、作曲 穂口雄右。多分これだろう。廃盤
あいたい、あいたい、あいたい、あいたい、あいたい 口にするだけじゃほとんどは どうにもならない言葉
あいたい、あいたい、あいたい、あいたい、あいたい 若かったら、綺麗だったら、想いが届いていたなら
あいたい、あいたい、あいたい、あいたい、あいたい いつかの終わりを預言する 寂しい言葉
それにしても母は 何故、ちょっとだけだけだが泣いていたのか。 会いたい人がいるというより、ストーリーに飲まれてしまったと思われる。 恐るべし はぐれ刑事純情派。
私はこの曲が気に入ったが、廃盤と言う事では手に入らないんだろう。
「お母さん、赤ちゃんってお尻・・・」
まただ、またぞろ赤ん坊と尻の話・・・ いや、赤ちゃんはどこから産まれるのと言う話である。
どうしてそんなに気にするのか。何ゆえお腹か尻かでは駄目なのか。 わが息子の興味の持ち方が異様に思え、おののく母親。 って言うか、しつこいですよもう。
「お尻から産まれるって言ったよね?」
「そう。言ったね。お尻だね」 初めは躊躇しながら嘘の説明をした ものが、何時の間にか 私の中でも大真理に。
「・・・。じゃあね。腸はどうなってるの。赤ちゃんが生まれる時 腸はどうなっているの?」
あっ
そうか、息子が聞きたかったのはこれか。 学習教材に付いてくるんだけど、何とも半端な人体図鑑とかが。 消化器官中心で、難しくなりそうな器官は適度に省いてあるやつ。 そもそも人体って平面図じゃ中々説明出来ないし。
食べた物は食道を通り、胃を通り、腸を通り、便となって肛門から排出されます。 肛門はお尻の穴なわけですが、それじゃ赤ん坊はどこから出るの?? と言う事を ずううっと息子は上手く聞けずにいたらしい。
「それは・・・」 困ったねどうも。
「赤ちゃんはウ○チと一緒に出来るの?」 「出来ません」 ウ○チの方がそれだけ扱いが楽だろうか。
「赤ちゃんはお腹の中に赤ちゃんの育つ袋があるって言ったでしょ? だからお母さんは、そこを切って Rちゃんをお医者さんが出して くれたんだって言ったよね?」
「うん」
「だから・・・」 だからどうよ、困ったねどうも。 赤ちゃんの袋がお腹にあって、出られなくなったらそこを切るけど 出られる赤ちゃんはどうするの?どこから出るの? お尻から出るなら腸はどうなるの?
どうしよう。実は穴はも一個あるって言おうか。いや待て。 「みして」って言われたらどうする?別にまだ、知らなくたっていいじゃん。 クラスの男の子が全員解ってて、自分だけ尻から生まれると思ってて 初めて知った時に怨まれたっていいじゃん。 取り敢えず、なんでも興味の今は まだ早いって。
「・・・お腹の袋は途中から腸に繋がっていて、袋を出た赤ちゃんは 腸を通ってお尻から生まれます」 どひ〜。
「そうかあ」 と息子。
今、私は確実に新しい人体を創造したな、と思った。
朝起きてみると、手のひらに何かの感触が残っていた。 多分 人の手の感触なのだろうけれど、感触の残る夢は、少なくとも ここ数年、ほとんど見た事はないので珍しい事だと思った。
普段は夢の内容を憶えていて、それ以外を忘れてしまうのだが 今日は 感触だけが残って、夢の内容を忘れてしまっている。 大きくなった息子の手なのだろうか? と思ってみる。 どうもそんな気がしない。 どうせ夢だし、いっそ氷川きよしとか 身に覚えのなさ過ぎる人の手なのかも知れない。
この頃、本当に少しずつだけど、人前に出たり 環境が変わったので 夢の方でも内部の小さな変化を報せてくれているのかも知れないな。
基本的に 叱られない日は毎晩、息子は寝しなに お話を1つ読んでもらえる。 どの話を読むのかも、自分で決めていい。 だから結局、同じ話ばかりになってしまうのである。 とほほ。 息子の目下の一番のお気に入りは「片足ダチョウのエルフ」と言う話だ。
大きくて力の強い若い雄ダチョウのエルフ。 (動物仲間の)子供が大好きで、背中に乗せて散歩したり 仲間の信頼の厚いダチョウ。 ある日、襲って来たライオンから仲間を守って、足を1本失った。
はじめのうちは仲間が少しずつ餌を分けてくれた。 「けれども、それぞれ、じぶんたちの かぞくのことだけでも たいへんなのです」
簡略かつシビアな表現だ。 エルフは木の根っこや石ころを食べる。ハイエナに「早く餌になれ」 ハゲワシに「早くたおれてくれ」と急かされる。 エルフはじっと立ったまま ポツリと涙を一粒、落とす。
ある日、今度は黒豹が登場。 逃げ遅れた子供達がエルフの背中に避難して、エルフは最期の力を 振り絞って戦い、黒豹を追い払ったあと、大きな樹になって立っていた。 と言う、そう言うお話。 エルフの木の下には小さな泉があり、エルフの涙で出来たのかも 知れませんねってオチがついてる。
もう20回くらい読んだ。読めば読むほど、息子はこの話が好きになるようだ。 自分をエルフに重ね合わせているのかなと思う。 ストレートなヒーロー願望がまるでない子だったので(戦隊物とか) ちょっと心配していたが、いきなり自己犠牲とは贅沢な。
真っ先に逃げるタイプの癖になあ〜って言ったら泣いちゃいそうだ。 憧れるんでしょうかね、これも一つのロマンってやつか。
あ、ダチョウの名前のエルフで妖精を連想した方 アフリカの言葉で1000の事をエルフって言うんだそうです。 一走り1,000メートルだからこの名前なんだそうです。 私も初耳、初め耳の尖った種族を連想しました。
「おかあさん、にらんでる」 「にらんでません。Rちゃんこそ、何でにらむの」 「お母さんが にらんだからだ」 「にらんでませんっ」
最近、こればっかり。
「お母さんはオレが嫌いなんだ。だからにらむんだ」 とまで言う息子。
「結局は甘えから来ていると思うのよ」 と私。 「しばらくなかった反抗期が、やや大人ヴァージョンでやって 来たって感じかな?」
「にらんだ」「にらんでない」「いや、にらんだ」
最早因縁の付け合い。 他にも生意気な物言いをする事が多くなったが、目立っているのは にらむ、にらまないの問題。 それも対象は私だけだ。なんで?
その日は叔父(私の弟)も遊びに来ていて、居間で息子が唐突に
「お母さん、にらむの止めてっ」と言った。
私は息子が真剣にTVチャンピオン『ガラスアート選手権』に見入る顔を むしろ微笑ましく思い、じっと見詰めていただけなのだが。
「にらんだ」 「にらんでないもん!」
「目だ!」 祖母が、これまた唐突に言った。
祖母の理屈はこうである。私は身体はごついが、ダイエットによって まず、顔から痩せてしまうタイプ。私自身はまだまだ緩み弛みで悩んで いるが、顔付きはここ数ヶ月で相当変わったと言う。 頬の肉が取れたため、目がぎょろんと見えるのだそうだ。
「見えるも何も、私は元々こう言う顔だし」
とは言え、息子と写る記念写真はどれも、日向の猫のような目をして 写っている。おかめさんみたいである。
弟も同意した。 「短期間で段々顔が変わって行ったので、自分に悪意を向けているような 気持ちになったんじゃないの〜?」
祖母が余計な事を聞いている。 「太って優しい眼のお母さんと今のお母さん、どっちがいい?」 即答する息子。 「前のお母さん」 いやだっどれだけ苦労してお前っ
「・・・と言うわけで、お母さんは怒っているわけではないので あんたも一々絡まない」 ほうら、祖母ちゃんに叱られた〜
額の肉までちょっと薄くなるんだよね。縦ジワが出来た時の表情なんか 確かに険しいかも知れないな。
「年取ったら、般若顔になってきた」 「じゃまた、オカメに戻せば〜?」 と老人太りが悔しい母。やだ。
「でもさ、顔だけもう少し戻す事は出来ないの?身体はそのままで」
無茶言うな。
自分に関心を向けてくれる人がいるのは嬉しい。 自分を大事に思ってくれる人がいるのは 更に嬉しい事だろう。
「苦しい」
そうそういつもは言わない。だから大丈夫?と言ってくれる人が いれば有難い。 一人で歩く。 心配ない。
その一方で、忘れられてしまう事や、鬱陶しく邪魔に思われる事は一番辛い。 それなら要らない。寂しくても病んでも一人で歩く。
パートナー
「肉体関係は?」 「月に何度くらい会いたい?」 「何がしたい?」
なんにも いらない。 自分の手の中にはもう、何もないと思うし、その事に何の不満もない。 自分が決めた事だから、諦めではない。
「もう、歩けない」
だけどこれからも、きっとそう思う。 背中を押してもらえれば ゼンマイ仕掛けの人形の様な動きでも 何とか自分で歩く。 手は一生、引いていらない。
パートナーが欲しいですかと問われて
「欲しいですね」 と馬鹿正直に答えたとする。
ほとんどの人は再婚相手の事だと思ってしまう。 当たり前なのだろう。
「あけましておめでとう」 「今、ここにいるよ」 「誕生日、おめでとう」 「メリークリスマス!」
その人がいて、自分がいる。 パートナーの中の自分の位置は、一生知らなくてもいい。
「歩けないんだ」
貸せる手は貸す。だから助けて欲しい。 背中を押すだけでいい。
パートナー
他には何も望まない。 それでもやっぱり贅沢だろうか
贅沢過ぎてもそうでなくても、多分そんな相手は一生現れないと 思ってしまう自分は ものすごく弱気だよなあと思う。
日が変わって直ぐ書く癖があるので0時過ぎ。 今日は秋篠宮妃殿下のお子様がお生まれになる日である。 帝王切開と言うところが同じなのでとても親近感が。 頑張れ秋篠宮妃殿下。麻酔をちくっとしたら直ぐですぞ。
皮膚科に行って来た。 少し前に顔の出来物を取って貰い、取れたので気を良くしたのだった。 若い女医さんで、美容関係の話がしやすい。 今日、私は思い切った発言をしてみた。 「保険適用内で、何とか出来る部分はありませんかね」
これはホクロです、あ、これはシミですね、これは〜〜ホクロかな? あ、シミでしたね〜。
光を当てて、私の顔を不気味に汚す輩の正体を片端から暴いて行って もらう。 ホクロは消えないが シミなら薄くする事が何とか出来る。
「ところで」 突然先生が切り出した。 「もしかして薬、顔に タップリ塗ったとか、そう言う事はありませんか」
「塗りました、夕べ。タップリ塗りました」 肩に色素沈着してしまった 部分があるので貰った薬だが、顔にも使って良いと言われたので。
「塗り過ぎです。 かぶれてます」 先生に、改めて良く指導を受けて、炎症止めを塗ってもらった。
「もしかして、薬は何でも多めに塗る癖とかないですか?」
「いえ、相手がシミなので早く消えて欲しいからいっぱい塗りました」 「気持ちは判りますが 塗り過ぎです」
他にも沢山指導を受ける。哀れに感じたのか先生は、飲み薬も処方して くれた。 「塗り薬はかぶれると言う人もいます。そうなったらまた 違った方法がありますから。無茶はしないで下さいねっ」
は〜〜〜い。
会計を待っていると、制服を着ている所からして高校生と思われる女の子が 二人、入って来た。濃いお化粧をしている。アイラインが1cmくらいの 幅で引かれていて驚く。スカート短くてパンツ見えそう。
壁に貼ってある保険適用外のポスターを見ているらしい。 話し声が効くともなしに聞こえて来る。
「ケミカルピーリング6回4万8千円安いじゃん」 「ほんとだ〜、安いね〜」
それが冗談ではなくて、本当にお金を持っている人の口調だったので 私の目玉は2cmくらい飛び出てしまった。
会計の人に呼ばれる。「リリオペさ〜ん。580円です」 はあい。 小銭で払って駐車券に判まで貰う私。
家に戻って、顔がかぶれた事で ひとしきり家族の笑いを取った後
「・・・と言うわけだ。4万8千円。私らが高校生の時と使うお金が2桁違う」
母が「そりゃ大げさだわ。せいぜい1桁でしょう。4,800円」
「違うっ!私らの時は数百円の色付きリップを必死で買ったもん。 髪だって高校生料金カットだったもん。 カット料金2000円以上かけたら 叱られたじゃんっ!叱ったじゃんっ!」
大体、小遣い 超渋々寄越してた人間が、何言ってるんだい。 「無駄遣い、すんじゃないよっ」 って毎月言ってたくせにさあ。
でもま、高校生のお肌はニキビとかあるけど綺麗だよね。 ノーメイクか薄化粧で十分だよ。今日見た子はそれこそ 「塗り過ぎです」 と言う 女医さんの指導が入ったかも知れない。
起きたら目蓋が一重になり、何故か目の下が二重になっていた。 結局 半日そのままだった。
うちは私と母と、女手が2つあるからか、良く子供が出入りするのだが 今日はちょっと勘弁と言う事を息子に言い聞かす。 お母さんだって、うちの子だけで十分過ぎると言うか、他所の子の 面倒まで冗談じゃないわって時だってあるもん。
「お母さん、今日はぐじゃぐじゃだから」 と祖母。
「そうか、ぐじゃぐじゃか」 と息子。
私はテーブルにあごを載せて聞いていたが、何かもっと
「えっぐじゃぐじゃってどう言う事?」とか 「お母さん、病気なの??」とか 「お母さん、大丈夫??」とか
違うリアクションがあっても良いだろうと思ったが、何せぐじゃぐじゃ なので黙っていた。 どうやら、ご飯だけは しっかり食べているのを息子は見ていたらしい。
祖母は夜に向けて外出なので、送りがてら息子と六花亭(喫茶部のある お菓子屋さん。近所)にパフェを食べに行った。 そのあとレンタルビデオ屋さんに行って100円ショップに行く。 息子は孫の手が手に入ったのでご機嫌だった。 あせも体質だが、背中が自分では上手く掻けないのだ。 孫の手を自分のために使う孫・・・。
ごめんよ。母ちゃん、あんまり遠くまで運転出来なくてさ〜
本当はねえ、もう少しだけだけど 遠くまで運転出来るんだよね。 でもそれはね、自分のためのドライブだから 今日は行かないの。 あなたは何度言っても運転中に色々と話しかけるから、事故ったら 大変だからね。
自分のためのドライブは 道を探しながら進むから、迷子になる事も ピンチになる事もあるの。 だけど時々、出掛けちゃうんだけど。
陽が落ちるのが早くなったし、これからはもう余り行かなくなるけどね。
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