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何となくだが、日付が変わって直ぐに書く癖が付いてしまった。 11月30日午前0時30分。気分的にはまだ月曜である。
道産子としてン十年生きて来て、未だに根雪を感じる降り方をされると辛くなる。 ああ〜こんなとこで年取るの嫌だよと真剣に考える。春や夏には考えない。 北海道はいいよなあ〜と心から思う。他の土地は知らないんだけどね。
『不景気』と言う言葉を一頃ほど耳にしなくなったのは、耳の方が慣れてしまった からなのか。「何時潰れるか判らんぞ」と言うのが父の口癖だが それでも実家は 何とか食べている。 花のOL時代を送った会社がどうやら駄目と言う話を聞いた。 本当の所は新聞が来るまで判らない。 歳が判るが 時はバブルの真っ盛り、『一行一千万円』って憶えている人居ますか? さすがに当時はまだ娘っ子だった私は、遊んで遊んで遊んでちょっとだが恋もして 挙句、身体を壊して会社を辞めてしまった。来る日も来る日も明け方まで殿方に 混じって飲めない酒を飲んで遊ぶ。デュエットは勿論『居酒屋』だ。 『フォルテッシモ』それからサザン、チェッカーズ。 20にならない小娘に和服の美人がトイレから帰ったらお絞りを下さる。 そして傍に付いて「楽しい?」と優しく聞いてくれるのだ。イカれた時代だった。 でもって、イカれた事が何となく普通に楽しいと思いながら送ったOL生活だった。
会社の規模がどんどん縮小されている事が耳にはいる。 同僚はどんどん辞めて行く。が、はかばかしい仕事が見付からないのかバイト扱い で出戻ったなんて話も聞いた。結婚した人。でもって別れた人。 噂は聞くけど会ってない。
会いたい人が居る。当時の飲み仲間だった。何人か居るけれど皆 男性だ。 ちょっと電話かけて「元気〜??」とはやっぱり行かない。 向こうもびっくりするだろう。皆、私より幾つか上で不惑の歳を越えて居る。 家庭は持ったのだろうか。何より会社に残っていたのか、それも知らない。 明日の新聞を驚きの目で見て、それでも奥さんに送られながら吹雪の中 今の自分の 勤め口に 元気に出社して行って欲しいんだけどなと、そんな事を思う。
☆11月の薔薇。雪に埋まるまで花をつける。
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