ことばとこたまてばこ
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2005年03月31日(木) |
亜kl;fdjいお; |
歩こうかね と思うが同時にイヤっソレはイケナイぞ! 我の脳の右の下の奥底の扉にひそめし我が声張り上げて。
あっそうだったね! その声の調子に気圧されつい同意してしまい、歩くことを中断する。
って、はて?なんでだめなの、明瞭たる理由なんてないでないの、ばっかみたーい、くっだらなーい、さて歩こうかね。
と思うが同時に イヤっソレはイケナイぞ! また、叫ばれた。また、同意してしまった。 そしてまた、ばっかみたーい、くっだらなーい、と嘯き。 そしてまた。
何をしている? 何をしている? たかが歩行に何度も何度も何度も。何をしている? ばかはおめえだよ。 歩け ない。
電信柱にもたれかかり、いつまでもたちつくす。
2005年03月30日(水) |
おめえの居る場、一同刮目! |
我に沸きあがるだらしのねえ寂しさをああ孤独ああ孤独ああまじやりきれんよと述べる前に人と共有してみたらどうよ? 澱みの果てはめくるめいてまぶしすぎるほどの澱み。まったく理不尽であるけれど、実にそれがぽかぽかするのだよ。さよならさよなら。 おめえらにとって救い難き「狂気」までをはたらかせることによりて、ようやくおめえらは人の心を覗ける、そんなあいまいなせかいにいまおめえらはそんざいしているのだぞ!
はっきりと忘れてしまうがいい。 我にはそなたしかいない、と思いこまざるをえなき現世を。
愛しい愛しい愛しいねったらまったく愛しいね! 肉だ肉だ肉だ肉だ肉だまったく脂だね! 僕とシャウト。
ぎゅ と。 きゅ と。
肉のひだが押しつける。
ぎゅ と。 きゅ と。
しめつける。
ぎゅ と。 きゅ と。
肉の唄を訊け。
手を挙げてね、 そこでね、 待っていてね。
おれも手を挙げて やって行くからさ。
君よ 手よ まだあったたかいかい?
自己犠牲
の精神を駆使した彼の行動はまったくの感動を呼び覚まさない。
ただただ情感の奥底が おそろしく震えるだけだ。
唯一、彼によって救われた人々が語り継ぐことにより ようやく彼は最大にして至高の英雄へと昇華されうる。
それでもなお、君は自己犠牲の精神を駆使できるか?
2005年03月25日(金) |
あんあんあん とっても大好き青猫電子生物! |
青猫電子生物。どら焼きが大好物。
彼は僕らにポケットから出でたる未知の道具できゅんきゅん胸に溜まる夢を与えてくれる。 彼は我々が思い浮かべる母性の理想図そのものに満ちていて。 彼は連れ添う我を常に思っては気にかけてくれていると信じるに足る。
そんな彼すらも未来の世界ではバージョン進化した妹にすら劣っているオチコボレ、 という物語の構成がどうしようもなく、たまらなく、僕を、
うちのめす!
荒野 巨人 その手 鋭利 カッター
巨人 空 切る 縦一度 横一度 十文字
空の傷跡 白く 雲そのもの
巨人 傷跡 めくった
黄金色 溢れる とめどもなく 無限 したたる
空の血 枯れし黄金色 染まった巨人
両手 極限 伸ばす 浴びて 浴びて
いつまでも いつまでも
浴び 浴
いつまでも
皆目音の無き「沈黙」が 安堵が胸を充足する「静謐」へ 変転する瞬間をこの耳で聴いた。
鋭くって 細くって 繊細で! 一切の混濁を辞さぬ見事な乖離音だった。
音は私の中で うねりをたてながら気ままに。 けれども 心の鼓動と共に 全身で充満している。
まったく 愛おしい。
2005年03月22日(火) |
欲情しては更に欲情を |
ぶくぶく、 どうして、 いったい、 はははは、 どしてか、 やれやれ、 おいおい、 おうおう、 まったく、 てらてら、 きゅきゅ、 なんでか、 はああン、
お前を抱きたくてしょうが、ない。
眠っているあなたの顔の皺、こっそりと数えてみた。 そしてじゃれ合いながら笑っているあなたの顔の皺も数えてみた。
その結果、 笑い皺の方があなたの顔をより多く刻んでいたよ。
それが判った瞬間、とても安心したんだ。
良かったなあ、と。 何度も。 何度も、そう想わずにいられないの。
時にも場合にもよるのだしなんとも当然のことなのだけれど 常にイライラしてカリカリしているあなたよりも、 笑っているあなたでいて欲しいと願うのは私の傲慢かしら。
怒っているあなたの顔の皺もそれとなく、観てみた。 やっぱり笑い皺の方が、皺、多く。
皺っていうのは、今までにどれだけその表情を築いてきたか、 ということの証明に他ならないのだからね。
良かったなあ、と。 何度も。 何度も、そう想わずにいられないの。
たとえそれが意味の伴わない空虚な笑みだとしても なんでか私は、
良かったなあ、と。
落人が私を抱きかかえた。
煉獄の扉で原罪を告げた。
鎌で首を削ぎ落とされた。
猫の首にすげ替えられた。
猫の目通して極楽浄土を。
眺め眺め眺め眺め眺めて。
2005年03月19日(土) |
まさしく他力本願である |
舐めておくれ。愛しい人よ。 この血滴る傷跡。
舐めておくれ。愛しい人よ。 濡れほそぼる情感全てを。
ね、だから舐めておくれよ。愛しい人よ。
2005年03月18日(金) |
情に言葉を掛けると無量大数 |
どれほど僕らが恵まれた地に存在しえたのか、 過去の我を見るにつれて心底より想う。 あなたに出会えて、ほんとうによかった。
いつだってあの頃の気持ちを言葉にすると陳腐にしかならないのだ。
だけれども、やはり想わずにいられないのだ。 それが真に違いないのだから。 あなたに出会えて、ほんとうによかった。
ほんとうによかった。 ほんとうによかったんだ。
ほんとうに。
花粉迅雷のこの季節はマスクをする人が多い。私はどんなに親身深き方であろうともマスクをする人たちを見るにつれて、常に底知れぬ恐怖をちりちり感じてしまう。
私はろう者。そのことを前提にして。 母語は手話。そのことを前提にして。
手話は表情あって然り、のもの。私にとっては誰であろうと顔全体の皺一本に及ぶ微細な表情あって初めて会話ができるのだ。その顔半分がマスクによって覆われる、そのことはすわなち言語が一刀両断されたに等しい。
怖いんだ。 恐ろしいのですよ。
いやほんと恐怖を感じて。
ですのであって私はたとえどれほど花粉がひどかれども、マスクはつけない。つけないもんね。つけないもんだ〜ぁ。ひんひん、ばぶっしょん!
神々が放屁なさる島があるというよ。 放屁なされるは旧暦8月5日。 どういう事であろうか、と私はさっそくその島に赴きましたよ。 長時間、余りにも長時間過ぎて何日かかったのかすら把握できぬほどの長時間が過ぎてようやく到着した船より降り立つやいなや頬が削られたように痩せこけた老婆が 「一体いかなる禍事か起ころうと貴様蟹光線食らいますかですと?」 と常軌を逸した眼でしなびた乳を半分はみ出しながら出迎える。
私は既にこの段階で恐れおののくが、いやなに、神の屁を見るまでは帰れぬというものよ! かってぇくーるぞぉ〜とちかあ〜ってくーにをでたからにはぁ〜♪
::続きません::
音が潜む壺を開ける。 ばるん。 唄が響いた。
散り散りの情感に満ちた唄を全身に浴びし盲目の少年は、 暗闇の中で切なき表情浮かべて一度、二度と柏手を打った。
それは 割れそうな程に澄みきって 限りなく飛翔する、高き音。
少年は何度も 何度も 手を叩く。
いつしか柏手の高き音が閃光を伴い、 煌めき、またたき、闇を貫いてはつんざく。 少年は大きく息を吸い全身全霊の力を込めて、手を叩いた。 瞬時、網膜も焼け爛れる極限の白が弾ける。 そして いささかの時も許さず暗闇が還る。
その暗闇は先より更に暗けれども 同時にあの強烈な光は瞼に焼き残って 何も知らず震えていた以前よりもそれほど辛くなく。
少年、朗らかに笑った。
愛が生まれた、 その奇跡のような瞬間を 無神経に臆面もなく 愛愛愛愛愛愛と 言いたくはない。
そもそも 愛という言葉は 一度しか使えないという 禁じ手のような意味合いを 含んでいたからこそ 言いつ、言われつ、 得も言われぬ程に ぞくぞくするようなー… 全身全霊をもって 泣きたくなるようなー… そんなことが可能なはずなのです。
恥ずかしいほど 欲張りでわがままなわたしは どこにでもありそうな だれにでも感じそうな そんな うすらぼけた言葉なんて 必要もありません。
言ってしまうと、 言われてしまうと、 相手もわたしも 存外に傷ついてしまう そんな言葉。
その傷は暖かくも熱くて、 激痛を伴えども心地が良くて、 そんな言葉。
狂おしいほどにいやらしくー… 情けないほどにみっともなくー… そんな状態にこそ この言葉は絶対的な 価値があるのです。
わたしは欲します。 わたしは信じます。
まるでびしょびしょに 濡れてしまいそうな 愛の言葉を。
手が 震える 腕の 鈍痛止まず 手話 出来ず
にんにくチョコのやうなミスマッチは 不味くて 生のゴミ 携帯も震えたる
壺の中身は奈落の底 おほーい 向かって叫べばいいのだから ああ、手が震える
箸が転がった
簾の隙間を通して見えるあなたに僕は遭遇した。 幾筋もの汗が首をなぞる、呼吸すらも熱い去年の夏の日だった。 あなたは一切の情感が抜けた能面で、幼子の首を締めていた。 簾の隙間を通して見える僕をあなたは見すえた。 それでも以前として力を込めて筋が張っている手は白く細い幼子に伸びていた。 とても熱い日 だった。
そして寒い今年のいま、目の前をある幼子が歩いている。 傍らにはあなたがいた。雪が降る。 不意にあなたはもんどりうって転んだ。 本当に鈍い音が、見えた。
幼子、呵々大笑。 僕も、呵々大笑。
雪の降る存外に冷ややかなアスファルトに横たわるあなたは くぐもった呻きをひゅんひゅん漏らして。
おれは駄目人間さ、ひひ、駄目。駄目。駄目人間さ。くく。ほらアル中で手も震える。ほら最悪な形でもって捨てたおなごがニクイアンチクショウメ!と騒いでおれを絶命させたると眼ぇ血走らせて、はは、今からやってくる。借金数千万。仕事皆無。駄目駄目。ああ、狂女、早くこねぇかな。はえぇところプスッとやっておくれよ。 と焼酎つがれたコップを片手に嘯けば。
「何をおっしゃる、駄目人間さん」 と、隣の紳士然とした白髪混じるナイスミドルが言った。
なんと失礼な、ってぷるぷる憤慨。先ほどの嘯きはいくぶんかの真実はあるけれども、ノスタルジーであり、ドリームであり、誇大妄想であり、ようするに己の不幸を吐露することによっておれが気持ちよくなりたかったのだよ。だというのにあなたは「駄目人間」とハッキリおおせになった。あんんたにいいいいわわわれたうくくないなない、とテーブルを酒でびしょびしょにしながら、どもって言い返す。
「わたしはこの「らもチチ わたしの半生」の本を万引きしました。私の方が駄目人間です」 と、隣の紳士然とした白髪混じる頬の痩せこけたナイスミドルが絶望にうちひしがれた表情で悲痛にかすれた声で述べた。
わあ。それはまさしくおだめにんげんね。おれ家帰って屁こいて寝ました。
2005年03月10日(木) |
セックスばっかしてっと馬鹿になっぜ |
幾度の絶頂を迎えるセックスに明け暮れてすっかり熟れたおめえの胸の上でおれは今から、そう、今から泣くぜよ。力が抜けて横たわるおめえの背中に手を差し入れると、汗でずいぶんに濡れた布団の感触がおめえの熱さと相まり、ぢん、冷たい。
膝小僧でおめえの中心に強く押しつける。すると未だに存外な熱さがおれを貫いて。再度の屹立。それを舐めるおめえそのものといった熱さの中におれは挿入した。キスではない。接吻でもない。喰らうように互いの口を合わせて吸って舐めて。野蛮に。敷物を握りしめ、おれから顔も見えぬほどに顎を上げ、ぎゅんぎゅんに全身を硬くも伸ばしているおめえ。
そうだ、そこからいつしかおれは、おめえの中に取り込まれているのだ。
こいつぁいけねぇ、と。こりゃあびゅねぇ、と。 こっそりおれは狼狽えているのだけどもそうと見せずより強く腰を動かせながら極まる瞬時、おめぇから抜いて射精。びゅるびゅると。びゅるびゅると。
息も荒いおめえを彩る白い液が、おれには具現化された男の涙のようにしか見えないのだよ。
そう! そう! そう! 手を伸ば、して 背を伸ばして 顔の皺伸ば、し、て!
そう! そう! そう! ひらい、ていた目と 同じくらいに 目はとじ、て! いつだっ、て わたしというじぶん、が すべてだ、か、ら!
そう! そう! そう! 日記には じぶん、を ひていすること 書いては、だ、め! いつだっ、て わたしというじぶん、が すべてなんだ、か、ら!
「うふふ」 「ははは」 「うふふふ」 「はははは」 「何よ、そんなに笑っちゃって、もう」 「いやあ、はは、だってさ、ねぇ」 「なによもう、いやねぇえっちねえやらしいわねえ」 「だってさー、うー、ねぇ、こうしてお前といられることがしあわせなんだもの」 「うふふ」 「ははは」 「うふふふ。あたしもよ」 「はははは。おれもさ」 「うふふふふ」 「ははははは」 「うふふふふふふ」 「ははははははは」 「うふふふふふふっふふふふっふ」 「はははははははっははははっは」 「って何度繰り返すの、ほんとにも。しあわせにも限度あるワ」 「ははは、そうだ。君に手話を教えてあげよう」 「へえ、なあに」 「えっ、と、人差し指一本伸ばして」 「伸ばして」 「ふんふふん、親指も伸ばして、あ、それ、小指も伸ばして♪」 「あ、それ、伸ばして♪…いやね、も。ついノッちゃったわ」 「さてこれは知ってる?」 「そんなの当然知ってるワ。『I LOVE YOU』でしょう」 「そう、その通り」 「え?教える手話ってこれのこと?」 「まっさか。いいかい続けるよ。人差し指は『I』にあたるよね」 「うん。で、人差し指と親指でLOVEの『L』」 「親指と小指でYOUの『Y』だね」 「それはわかるけど…」 「で、これに中指も伸ばして加える。さて中指の意味は?」 「中指?」 「『FUCK』さ!おまはんが好っきやねん好っきやねん愛してるんねん辛抱たまらんねんだから犯したるう!って意味さあ!」 「って、あきゃーん。いやーん。ぬふーん」
「うふ」 「はは」
猫が牙を立てていびつな形の黄色いこんぺいとうをかじりたもう。 たわわな胸がはだけるたびに、青春は爆発、銭はこぼれた。 御地蔵尊赤く、空は蒼穹に成りすませて。 猫が瞬時見せるえくぼを見るたびに願わずにいられず。 死にたえるクラゲは海で波にさらわれながら現世を漂う。
猫、全身をあらんかぎりに伸ばしつつ陽光を背に携えて地上から跳ねた。
玉子が発情している!
おとなしこ おまえは おとなしこ
ははのこえも つたわらぬ ちちのこえも ひびかぬ ばばのこえも ゆくあてなし じじのこえも どこかにきえた
おとなしこ おまえは おとなしこ
ははのかおは つたわる ちちのかおは ひびく ばばのかおは とどく じじのかおは おまえに
ねむれよ ねむれ ねむれよ ねむれ わらって ほほえんで ねむれ
君らへと 遠く 祈って 瞼を閉じながら 祈って 手を合わせ 祈っている
君らは 笑っていて
実は日常でおれは気づこうとしないのだけれど、 本来はあなたの声を知りたくてしょうがないのだよ。 誰よりも愛しいあなたにすらもおれの言葉は届かぬという 事実があまりにもおれをうちのめすに足るに充分過ぎるから。
と、言うことを愛しいあなたに述べたらば、ぼけなすがっ、と一喝された。 ひるると身をすくめて怯えるおれに、あなたは言った。
じゃあ耳を不自由にできない私はどうすればいいのか。 鼓膜を突いて破けば万歳、あなたを理解出来るよ、めでたしめでたし ってなるのかい。ちげぇよ、このぼけがぁ! 強烈なる一喝に恐れおののく我。
私だってあなたの手話を知りたい。 手話を知ってはいても、音のある世界に生きている以上は 少なくとも音のないあなたほど理解はしていない、いえ、できない。
ねぇ、どうしてあなたは条件の良い者が、それに劣る者をあざ笑って蔑むのだと思っているの? そう思うあなたが私には不思議でならない。条件が良いからこそ、それよりも悪い立場に就く者たちへ罪悪感やら情やらを抱くものだと思うの。
ねぇ、あなたは、「自分は不幸な状況にある」と胸を張って威風堂々と言えるの?それが私には判らない。
手の甲でもって鉄塊を強烈に殴打。 おれの手、余すところ無く、ヒビが巡り折れて砕けた。 さてぶりぶりに震える手で、おれの手話はどう変わるのか。
手の骨がくだけたことを伝える手話がリアルになる。 それだけだった。
2005年03月01日(火) |
停滞の風に情は揺れて |
ぎゅんぎゅんと懐かしみの情に流されたまま、その場で停滞するのかい? それもよかろう。
じゅるじゅくと愛液にまみれて気怠くそのまま、その場で停滞するのかい? それもよかろう。
ちゃりちゃりんと金を浪費するまま、その場で停滞するのかい? それもよかろう。
カリカリカリと受験を続けるまま、その場で停滞するのかい? それもよかろう。
それでもよかろう、それでもよかろう、それでもよかろう。 すべてを許して、それでもよかろうでよ。
何たる甘言。どうしてそないなことを言えるの。ありがとよありがとよ。
んだって結局おれのことじゃねぇもの。 おれだったら停滞するのはいやだね。 貴様はその場でたったひとりで周囲の甘言に傀儡されながら止まりやがれ。 おれは伸びてやる。おれは行ってやる。 停滞しているおめぇをあざ笑って。
と、いう情がどうにもあることを肯定しながらも、哀しいのだよ、おれは。 だから結局は、誰もかもあざ笑えないんだ。
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