ゲンゾー日記
2007年10月22日(月)  UFO発見 

昨夜のことである。
真夜中2時半過ぎにアキコがボクをチェックしに庭に出てきて、東の空を
見上げ「あ、UFOが飛んでる!」と言ったのである。

まさかとは思ったが、東の空を見上げてみると、確かに明るく輝く何かが
チラチラしながら東の空に浮いていたのだ。
ボクもアキコも驚いたのなんのって、ふたりで「見つかったら危険だから
どこかに隠れよう」とボクの小屋の陰に隠れたくらいなのだ。

アキコがさっそくボスを呼んできて「UFOが浮いてる!」と言ったのだ
が、UFOをじっくり見たボスは一言「動かないから星だよ」。

・・・?・・・!

さすがボスである。
アキコの話を信じたボクがバカだったのである。
あれは明るくまたたく金星だったらしい。

この時季、空気が澄んでいるだけでなく、上空の空気が対流して星がとて
もまたたいて見える上に、金星がとても明るく見えるらしいのだ。
本当にすぐそこに輝く何かが浮いているように見えるので、頑張り屋さん
の人は夜中の2時半から3時頃に東の空を見上げてみるといいのだ。
UFOと見間違うくらいきれいな金星が見られるのだ!



これを撮影した時、アキコは確実にUFO写真を撮っている気でいたらしい。

2007年10月20日(土)  カボチャの王様 

急に思い出したが、ボクは10月生まれなのだ。
誕生日がいつなのか、はっきりはわからないのだが、そろそろ6才にな
っているはずなのだ。

ボクは今日「誕生日に何をしてもらえるのか」とアキコに聞いてみた。
あまり期待していなかったのだが、それを聞いたアキコが「それじゃ、
カボチャの王様にしてあげる」と言うのでボクはとても嬉しかった。

よくわからないが、10月と言えばカボチャである。
10月生まれのボクがカボチャの王様になるのはしごく当然のような気
もした。

そして今日、ボクはカボチャの王様になったのだ。
凛々しい眉毛に格好いいヒゲ、カボチャの冠もかぶって立派な王様にな
った。
でも全然嬉しくないのだ。
ボクはもう6才だから、こんな子供だましには騙されないのだ。




カボチャと言えばカボチャーマンなのだ。
ボクはこの歌が大好きなのだ。
とても重いページなので気をつけて見るのだ。
「カボチャーマンのうた」

2007年10月17日(水)  チカラシバ 

今年はボクの散歩道にこの草がたくさん生えている。
この草はチカラシバという草なのだ。

芝の形に似ていて、力いっぱい引っ張っても全然抜けないくらい強い
草なので、チカラシバという名前らしい。
力いっぱい引っ張っても抜けないとはなかなか男らしい草なのだ。
男らしいだけでなく、そうとう強情な草に違いない。

昔の子供はこのチカラシバをしばっておいて、誰かがそれに足を引っ
かけて転ぶのを見て楽しむイタズラをよくやったらしい。

ボスやアキコがチカラシバに躓いて転ぶところを見てみたい気もする
が、とても危険な遊びすぎてオリコウなボクはちょっとマネできない
のだ。


2007年10月12日(金)  サクラタデ 

今日、ボクは庭の片隅に写真の花が咲いているのを見つけた。
これはサクラタデという花なのだ。

「タデ」は「タデ食う虫も好きずき」と言われるあの「タデ」なのだ。
ボクの庭の鶏たちもタデの葉っぱが大好きなので、「タデ食う鶏も好き
ずき」という方がボクにはしっくりくる。
(タデはとても辛いので、あんなに辛いタデを食べる虫がいるように、
好みは人それぞれだねぇ、というコトバらしい。
鶏は辛い辛いトウガラシでも平気で食べてしまうので、世の中で一番
ゲテモノ食いなのは虫ではなく鶏なのではないかとボクはにらんでいる
のだが。)

ボクの庭に一番たくさんあるのは「イヌタデ」で、ボクは「犬」が名前
につく「イヌタデ」が一番好きなのだが、タデの仲間できれいな花を咲
かせる種類は少なく、このサクラタデとシロバナサクラタデは一番きれ
いな花なのだ。
サクラの花に似たかわいい花を咲かせるこの小さな花を見ていると時間
も忘れてしまうのだ。
サクラタデの花はとても可憐なのだ。


2007年10月11日(木)  ビンちゃん 

写真の花はヤブガラシの花なのだ。
小さい鮮やかなオレンジ色がとてもかわいいのだが、緑色の4枚ある柿の
ヘタに似た部分が花びらでなのだそうである。

オレンジ色の部分に良い香りの蜜をたくさん出すので、いろいろな虫が遊
びに来ているところをよく見かけるのだが、ヤブガラシに遊びに来る虫は
蝶やハチよりもハエや蛾のような虫が多いような気がする。
これは蜜が花の奥にあるのではなく表面に出ているためだそうである。
蝶やハチよりもハエや蛾の口の形がこの花の蜜に合っているらしい。

ヤブガラシはツル性の植物で、夏になると他の植物に日が当たらなくなる
くらい、いろいろな植物の上に覆い被さるようにぐんぐん成長するのだ。
ヤブガラシが茂ったおかげで日が当たらなくなったヤブが枯れてしまうく
らい繁殖力旺盛な植物だということで「藪枯らし」という名前なのだそう
である。

日本人はツル性の植物が自分の土地にはびこるのが好きではないのかもし
れない。
ヤブガラシの別名は「びんぼうカズラ」というのだそうである。
「屁糞カズラ」もかわいそうだが、「貧乏カズラ」も可愛そうな名前ラン
キングで入賞してしまう類の名前なのだ。
この草を庭に生い茂らせているような家は金持ちになれない、マメに暮ら
さないと金持ちになれないよ、という教訓めいた名前をつけられてしまっ
た可愛そうな植物なのだ。

ボクの庭にはこのツルが生えていないので、ちょっぴりほっとしているが、
「貧乏カズラ」の名前が可愛そうなので、散歩道で会った時には「ビンち
ゃん」と呼んでやることにするのだ。


2007年10月10日(水)  ヤブマメの花 

今日ボクは散歩道のヤブの中で写真の花を見つけた。
これはヤブマメの花なのだ。

去年の11月にボクはこの場所でヤブマメの実を見つけて、「来年は
ぜひ花を見つけて日記に書きたい」と思ったのだった。
去年ボクが見つけたヤブマメの実が落ちて、またヤブマメが花を咲か
せたのだと思い出して、ボクはとても嬉しくなった。

ヤブマメの実は血管が浮いたような色をしていて、なんとなく表面の
皮が薄い感じがしたが、花もやはり色白で薄く、はかない感じがする。
うつむいて咲くヤブマメの花は、ヤブの中で育った植物とは思えない
ほどか弱い印象なのだ。

ボクが花の観賞を終わった後、アキコが急な崖によじ登ってヤブマメ
の花の写真を撮っているのをボクは下から見上げていたのだが、アキ
コの尻を崖の下から見ると、アキコはちっともはかなくなかった。


2007年10月04日(木)  クローバー畑で 

今日はとても過ごしやすい気候だったので、ボクはクローバー畑の上で
過ごすことにした。

ボクの庭のクローバーはまだ青々しているが、だんだん寒くなってくる
と少しずつ新芽の数も減ってクッション力が弱くなってきてしまうので、
こんなフカフカのクローバー畑の上で寝そべることができるのも、もう
少しの間だけである。

ボクがクローバーの上でゴロゴロしていると、いつもアキコはとても羨
ましそうにボクを見る。
今日も「クローバーは気持ちいい?」「ねぇ、ひんやり冷たいの?」と
ボクにうるさく質問をするので、ボクはお昼寝の邪魔をされて迷惑した
ほどである。

ボクと一緒にクローバー畑の上でお昼寝をしたい人がいたら、ボクはい
つでも大歓迎なのだ。
気持ちのいい秋晴れの日、クローバー畑の上でゴロゴロするのは最高に
幸せなことなのだ。


2007年10月02日(火)  丸出し 

ここのところまた日記をさぼってしまって、ボクはすっかりダメな犬に
なってしまった。
最近アキコが忙しいとやらで写真を撮っていなかったので、安心しすぎ
ていたのがいけなかった。
フカクにもすごい寝相で眠っているところを写真に撮られてしまったの
である。

アキコの話ではボクはとても寝相の悪い犬なのだそうである。
寝ていたらいつの間にか頭だけ小屋から出てしまっていたことなど、数
えきれないほどある。
しかし、ボクはアキコが写真を撮る気配を察知する能力が高いので、今
まで写真を撮られずにやってこれたのだ。

撮られてしまったものは仕方がないにしても、こんなチンチン丸出しの
写真を日記に載せてしまって良いのだろうか。
ボクは服を着ていないのでいつでも丸出しには違いないのだが、やはり
今日の写真は18才未満禁止のオトナ写真として扱うべきだろう。


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