入居審査も終わり、いよいよ新しい部屋の賃貸契約へ。
物件探しは仲介の不動産屋さんに依頼していたんですが、
ここからは仲介の手を離れて、
大家さんと直接つながりのある管理会社という不動産屋さんの担当になります。
仲介の営業は若い男の子で、ポイントだけ押さえてクールに物事を運ぶ、
いかにも「現代っ子」って感じで、それが良かったんだけど。
管理会社の人はうって変わって「地元に密着、この道ン十年」という
おじちゃんおばちゃんで。
とにかく、お話し好きなんですな。
まあ、それはそれで面白いので、こちらもつきあうんですが…
しかしこっちは慣れない重要書類を書いているわけで。
相づち打ってると、手が止まってなかなか先に進めない。
やっと書類の記入を終わって、契約内容の説明を受け（これも脱線をくりかえす）、
全部終わった頃には、小降りだった雨がどしゃぶりになっていました。
二人で一本の傘だった私たちに「捨ててもいいから」とおじさんが傘を渡す、
「あらお父さん、捨ててもいいのはこっちの傘ヨ〜」とおばさんが傘を交換するなど一連のやりとりが済み、なぜか自販機で缶コーヒーまで買ってくれて、
今夜はお開きとなったのでした。

図書館に飾られた、七夕の短冊たち。
つたない字でいっぱい書いてある。

「おとうさん、おかあさんのかぜがなおりますように」
治る…きっとなおるよ！

そして…
「トーマスにのりたい」

おぉ！！！！

ふと気づくと、係りの人が
「どうですか？ひとつ書きませんか？」
と短冊を持ってニコニコ。
いえいえ…首をすぼめて慌てて退散したのでした。

ばんざーい！！
新しいお部屋が決まりました！
悩みに悩み、いろいろな不動産屋さんをまわり、
強引に契約させられそうになったり、
営業の人の身の上話や
湧き水を掘り当てたお風呂屋さんの話を聞いたり、
鍵の隠し場所（！）を携帯で聞きながら一人で見た部屋もありました。
掘りゴタツのある和室も見たなあ。
結局、ほぼ予算内で交渉してくれたところに決めました。
お部屋も一番気に入っていたので本当に嬉しいです。
最後の最後に夫を連れて行きました。
私の踏んだ通り、一目見るなり顔をかがやかせ、
「イイネ！」を連発していました。