日記...abc

 

 

- 2010年09月30日(木)

急に思い立って、別荘に行った。

行って驚いた。停電しているのだ。

ここに住み込んでいるぐっちさんが、しょんぼりしていた。

どうしたの、と聞くと

表の道路のあの大木が、大型トレーラーに倒されて、と涙ぐむ。
木が倒れるときに、電線を切ったらしい。

え?と私。

あの、数百年経っているという、楡の大木?

そう、とぐっちさん。

2人とも、停電よりも、大木に気持ちが行っている。


私は、別荘の裏口に止めた車のなかの食料品などそのままに、
表へと飛んでいった。


この付近は、昔ながらの森が残っている。

開発されて、かなり減ったけれど、それでもまだかなりの面積の森が
残っている。

その森に守られて、この別荘もある。


なかでも別荘への表の入り口に立つ、2本の楡の大木は、
私たちがここに別荘を買うときの決め手になったものだった。



行ってみて驚いた。
大変なことになっていた。

大型トレーラーがゆるいカーブなのに曲がりきれずに、
木にぶつかり、木の一番下の大枝がそのまま折れて、トレーラーを覆っていた。

木、そのものの損傷は見える範囲ではそうひどくはなさそうだったが、

それでもその光景は、私には充分に衝撃的だった。

別荘に戻ると、ぐっさんが、ひどかったでしょう、とそれでも先ほどよりは少し元気の回復したような顔で言った。







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