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■ 熱
ダブルサイズの布団に、3人で川の字になって眠る。 私の右側には祐ちゃんが 左側にはハルが。
なかなか寝付けない私は それぞれの寝息を確かめる。 祐ちゃんの厚い胸にしがみつくと 暖かくて大きな、しっかりとした鼓動。
祖父の癌は、 手の施しようがないくらい広がっていた。 2ヶ月前に見つかった小さな陰は あっという間に両肺の大部分を覆っている。 『進行の早い、珍しい型なんだって』 母もまた、現状を受け止めきれていない。
祐ちゃんの体温が、私の体を伝う。 信じられない。この熱が、いつか消えるなんて。
2008年02月06日(水)
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