あたたかなおうち



 結婚して

大学時代の友達と、久しぶりに飲みに出かけた。

華、新婚生活はどうなの?
温野菜のお通しをつつきながら
友達二人は私の顔を覗き込む。

どうだろう…今までとあんまり変わらないかな
いろいろ考えてみるのだけれど
結局いつも私はこう答える。


夫婦になって、名前が祐ちゃんの姓になって
毎日同じ家に帰って、同じ布団で眠る。
二人で選んだ真っ白い壁の家が、 
ゆっくりと私たち色に淡く染まっていく。

きっと結婚するってそういうこと。


帰り道、急に降り出した雨はやむ気配がなくて
駅から出られず雨宿りをしていると
遠くに祐ちゃんの姿を見つけて、とたんに私は笑顔になる。

2006年06月18日(日)
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