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■ 幼なじみ
祐ちゃんの幼なじみに会った。
幼なじみであり、初恋の人であり、 祐ちゃんが初めてお付き合いした女性。
待ち合わせの駅で、遠い人ごみに祐ちゃんは手を振る。 背の高い女の人が近づいてくる。 はじめまして、華です 私の言葉に、その人は感激したように言う。 はじめまして。なんてかわいらしい彼女なの 私を抱きしめんばかりにまぶしい笑顔を振りまく。
れいこさんは、太陽のような人だ。 そうだ、祐ちゃんのお母さんに似ている。 こう考えるのは変なのかもしれないけれど 祐ちゃんとれいこさんはお似合いだと思った。 素敵な二人だと思った。
祐ちゃんが車を取りに言っている間、 れいこさんはいたずらっぽく笑って言う。 何かあったらすぐに連絡してね こてんぱんにしてやるから はい 私達はくすくすと笑いあう。
ふと祐ちゃんの後姿に目を向けて、 れいこさんは穏やかな声で言う。 あいつは華ちゃんを本当に大事にしてくれるから 私はしっかりとうなずく。 祐ちゃんの車はもう私達の元に近づいている。
2005年11月30日(水)
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