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■ 朝
時折懐かしさに目を細めながら 祐ちゃんのお母さんは楽しそうに昔の話をする。
まだ祐ちゃんも弟くんも起きてこない、朝のリビングで 私たちは冷たいコーヒーを飲んで友達のように笑いあう。
祐ちゃんの実家に来たのは、これで2度目だ。
10歳年下の弟くんのオムツを初めて換えた日のこと。 初めて『お母さん』と呼んだ日のこと。 反抗期のこと。野球のこと。 そして、私の話をした日のこと。
隣の部屋から大きく伸びをする声が聞こえて 私たちは思わず一瞬黙ってから 顔を見合わせて、声をひそめてくすくすと笑う。
祐ちゃんの実家は、私を宝物のように受け入れてくれた。
2005年08月13日(土)
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