巷に数あるチョコレートケーキの中でも　私のお気に入りはトップスのものだ。
私が相方と共稼ぎをはじめた頃　唯一の楽しみはお給料が出た後の外食で　それにはデザートにチョコケーキというおまけまでついているという私たちにとっては豪華なものだった。
お給料が入って懐が暖かいしあわせ。
おいしいものを食べるしあわせ。
それを分かち合える人がいるしあわせ。
そんなしあわせ感を思い出させてくれるのがトップスのチョコレートケーキなのだ。
そのケーキを昨日夕食後に食べた。

きのうは家族揃って過ごす最後の夕食だった。
この春嫁ぐ事が決まった長女が　オーストラリアでの挙式の前に　遠距離恋愛をしていた彼のもとに新居を構えに行くこととなり　昨日は荷造りも済んでほっとした長女を　ささやかながら家族で祝って送り出そうという日だった。
いつもは帰りの遅い相方が　娘の為に買ってきたのが　件のチョコケーキだ。

紅茶で乾杯をして　5等分されたケーキを食べた。
頑張りやでしっかり者の　父親似の長女は相方の自慢の子だ。
これからつらいことがあっても何とかやっていくことだろう。
でも母親としては　頑張りすぎるのも心配なのよね。
「何かあったら　すぐ新幹線に乗って帰っておいで・・。」
でも本人はあっけらかんと「うん。でも新幹線代もばかにならないから　おかあさんが遊びがてらこっちにきてよ。」

チョコレートケーキはあの頃のまましあわせ感を運んでくれた。
これからはじまる新生活がしあわせ多いものでありますように・・・・。
そう願いながら最後のひとくちを味わい食べ終わった。
｢おいしかったね！」

いつもいつもの事ながら　夕食後はねむい！
ぐんぐん夢の世界に引き込まれる。
PCの前に座っていても　すぅっと寝ていて
首がガクガクする気配で　目がさめる。

春眠暁を覚えず・・なのかなぁ。

医者に行ったら　花粉症の薬が眠気を呼んでいるのですよとの答えだった。
でも飲まないわけにはいかない。

ああだるい〜〜

今日は強風が吹き荒れた。
ぴゅ-ぴゅ-音を立てて　風が吹き抜ける。
春３月は鉢植えの整理もしたいし・・と
あした天気が悪いので　急遽プランターやら出してきて植え込みをはじめた。

風で髪はぐちゃぐちゃとなり　用土は容赦なく顔に当たる。
なんとか終えて洗面台で手を洗うついでに髪を梳かしたら　なぁんと土がポロポロ落ちてきた。
久しぶりに肉体労働をしてしまった〜〜
今日は輪をかけてよく眠れる事だろう。

春の沈丁花と秋の金木犀。
季節を香りで感じられる楽しさ。
香りと共に　小さい頃の情景がよみがえってくる。

思い出は何故かいつもたそがれどきの　夕闇の頃。
どちらの季節も甘い香りのなか　薄暗い庭先で　うちの中に入るのがためらわれる様子で　佇む私がいる。

誘惑するように匂いを放つ樹木。
その真下で　くらくらする香りにむせながら　何を思っていたのか？
幼い頃の私よ。
はっと気づくと　あたりはどんどん暗く沈んでいく。
心細さに勢いよく玄関をあけると　団欒のあかりが目にまぶしい。
振り返った目に　何事も無かったかのように暗闇のなか　すましている花がちょっとこわかったりして・・・。

お菓子のおまけでいろいろなミニチュアがついているものがある。
昔はグリコのおまけが　魅力的だった。
今はラムネのおまけで　実に様々な内容のものが　それも精巧にできているものが出回っている。
お友達のサイトで見かけたときは　手にとって眺めてみたいと願ったが　娘が買ってきて願いはかなった。
でも　たくさんシリーズ化されていてどれも楽しく集めたくなってしまう。

ちょっと前に　チョコで出来ている卵型のカプセルの中に　鳥や動物のミニチュアが入っていて　チョコはそっちのけで中身だけが目的で買いあさる中年の男性の多いことが問題になっていた。
自分が小さい頃は自由になるお金が無く果せなかった思いを　年いって好きなものを買うことができる年齢になったのをいいことに　子供達の前で一ケース単位で買っていき　中身をチェックするなりそのものが入手済みだとお菓子は勿論の事　そのおまけのミニチュアさえも捨ててしまうといった　まさに大人の合理的な面剥き出しの　夢も期待も　それが外れた時の淡い無念ささえも無縁な実務の世界をまざまざと見せていた。

子供の時に果せなかった思いをそんな形でしか実現できないのは悲しいし　そこまでしたくはないが　かといって　今度はなにが入っているのだろうというわくわくする思いの楽しみを　子供のものだけにしとくのは忍びなく　つい今日も買ってしまった私は　ただの文句の多いおばさんなのかもしれない。

PS　このミニチュアの写真をアップしたアルバムをつくりました。Photoにあります。
興味があったらのぞいて見てね。（広告デス）

今日はひな祭りだった。
末の子は修学旅行で　沖縄に行っている。
帰ってきてからみんなでお祝いしようと　今日のところは簡単にできるばら寿司にして　桜餅を用意した。
そのために昼にわざわざ寒い中　買い物に行ったのだ。
母の分とお仏壇にもお供えしてもらおうと小さい二個入りの箱も購入して　さて帰ろうとしたら　なにやらいい香りが・・・。

「一本１００円」という文字がその香りと共に周囲の目をひきつけている。
その売り場は　香りに誘われて並んで待つ人で溢れていた。
私も一番後ろに陣取る。
次の焼き上がりで　私のところまで順番がまわってくるかしら？
12:10　焼き上がり！！
どんどん列は進んで　いよいよ私の番だ！
お一人三本まで・・という注意事項までついている人気商品だ。
さて　なんでしょう？？

まだ若い店員さんは　軍手をした手で手際よくその三本を新聞紙に包んだ。
「ほっかほかの焼き芋」を三本300円でゲットした私は　その暖かさを胸に抱いて帰途についた。
うちで食べる珠玉のひと時を思い描きながら・・・。
母もきっとこちらの方を喜ぶにちがいない！！

まみい