夏の帳が降りようとしていた
夕凪に誘われて・・
初めてこの場所に立った
あれから
秋は往き 冬が去り
春の陽射しの中で
満ち足りた愛の調べと
緩やかな時の流れに
酔いしれた日々
いま・・・夏は
三度目の空を描こうとしている
すべてを置き去りにしたまま
わたしは
懐かしいこの場所に
戻ってきた
迎えてくれる人はもう居ない
それは二度と開かない扉
忘れてなお愛しい扉
あの日のソネットが
密かに耳元を撫でる
優しく髪を揺らしている
あの日の私に・・そっと
ただいま・・・
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photo by siki
たとえば
雨の街角・・・
紫陽花
ふと 遠い日のブルー
たとえば
お昼休みの公園・・・
噴水に跳ねる子等
ベンチの白と鴇色の歓声
たとえば
午後の窓
迷い犬の路地と
行き場のないアクビ
たとえば
夕映えの木の葉
茜色に染まる安らぎ
たとえば
今宵の星雲
そこから
降り注ぐだろう慈しみ
どの時間 どの場面にも
君がいそうなのに・・・
いないという 現実
砂に描かれた絵を
心細げに
風が見つめている
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この２ヶ月 私のこのページを毎日訪れてくださった方がいらっしゃいます
どなたなのかもわからないまま・・・
その方が来られた回数ほど投票がされていてランキングに載りました
取り立てていい言葉も持たない稚拙なページです
毎日訪れてくださることがとても不思議でした
その方にお礼を言う方法も見つからないままでした
今ここで 心からの感謝を申し上げます
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